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第106話 内なる声に従え
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アーシの問いを耳にした瞬間、ダラダラと嫌な汗が流れてくる。
これは猫耳師匠のときと同じ、俺の『我欲』に関わる話だ……!
「確かに気になりますねー!」
「あたしも~! アーカンソー様のコイバナ聞きたいです~!」
レダとフワルルがテンションを上げて身を乗り出してくる。
その、服の隙間からふたりの胸の先端が見えそうになってるからやめないか……?
「わ、わからん。比較できない。どちらも大切なのは間違いないんだが……」
俺の答えを聞いた三人娘が「キャーッ!」と嬉しそうな悲鳴をあげた。
「じゃあ、まだ恋の行方は誰にもわからないってことなんですねー!」
「いいなあ~。あたしもそんなふうに選択肢に入れてもらいたいです~!」
「選ばれなくて不幸になりそうなのはウィスリーかなって思うし。逆にシエリはなんとでもしそうだし!」
なんだか三人娘が俺を差し置いて勝手に盛り上がり始める。
ウィスリーとシエリが入店してきたのは、まさにこのタイミングだった。
「あーっ! ご主人さまが巣作り女どもに囲まれてるー!」
「ちょっ、わたしたちはアーカンソー様の相談に乗ってただけで――」
「『もんどーむよー』だよ! まだご主人さまに近づこうとするなら、拳でわからしてやる!」
レダが咄嗟に申し開きをしようとするが、ウィスリーは容赦なく切って捨てた。
シエリに至ってはとても黒い笑みを浮かべている。
「フフフ……あれだけとっちめたのに、まだ懲りてなかったようね。行くわよウィスリー!」
「おうともさ!」
ふたりがこちらに向かって駆けてくる。
俺が何か言ったところで止まりそうもない。
「仕方ないわね……とりあえず迎撃するわよ!」
「は~い! 腕が鳴っちゃうよ~!」
「ここでお互い殴り合ってすっきりしとくし!」
沈静化を使うべきか迷っている間に五人が喧嘩祭りに突入した。
仕方なく瞬間転移でギャラリー側に退避して難を逃れる。
十三支部の冒険者たちも手慣れた動きでテーブルを脇にどかし、端に寄って観戦モードに入っていた。
イッチーが賭けの胴元になって他の連中が賭ける恒例のムーブだ。
こうなってしまうと無理に止めたらシラけるだけなので頭を切り替える。
「女性は感情と打算の生き物で、さらに恋の話が大好きでもある、と。しっかりと覚えたぞ」
五人の喧嘩……シエリの十三支部デビュー戦を観戦しながら、訓練がてら分析を進めていく。
この喧嘩が発生したのはウィスリーとシエリが感情に身を任せた結果であり、おそらく打算とは無縁のものだ。
それと、ふたりが三人娘に喧嘩を吹っ掛けた動機からして、俺が嫌われてるというのも本当に杞憂だったのだろう。
なら、俺を置いてどこに出かけたんだろうか?
それを正確に推測できるようになったとき、俺はきっとひとつ成長できるはずだ。
「さて、シエリの相手はフワルル。レダとアーシはウィスリーを抑える役か。順当な割り振りだ」
このあたりは熟練のパーティらしい冷静な判断だ。
「シエリは間違いなく十三支部で最強の魔法使い……だが、魔法ありならともかく素手の戦闘でフワルル相手に勝てるか?」
魔法の使い手同士が魔法なしの格闘戦になった場合、肉体のスペックと経験差が顕著にあらわれる。
「きゃっ!?」
「ほ~ら、足元がお留守ですよ~」
シエリがフワルルに足を引っかけられて前のめりに転んだ。
十三支部で普段から男相手に立ちまわっているフワルルはかなり喧嘩慣れしている。
経験の差は歴然だ。
単独ではシエリに勝ち目はない。
となると、趨勢を決するのは――
「うぉりゃあー!」
「ひょええーっ!」
ウィスリーがアーシを持ち上げて投げ飛ばした。
その先にいるのは、ぽかーんとした顔のフワルル。
「きゃあ~っ!」
「あっでぇ!」
どんがらがっしゃんとテーブル席を巻き込んで揉みくちゃになるフワルルとアーシ。
「フワっち重いし! どいてー!」
「アーシちゃんひどい~!」
ふたりとも床の上でばたばたと暴れているが、手足が絡まっているし復帰には時間がかかるだろう。
こうなると二対一。
フワルルとアーシが立ち上がるまでにレダが持ちこたえられるかどうかだが……。
「ま、まいったわ!」
すぐさまレダは諸手を上げて降参した。
ウィスリーとシエリも戦闘態勢を解除する。
三人娘の目的があくまで誤解を解くことと考えると、実に懸命な判断だ。
ここから先、どのような弁明が始まるのか見物していると。
「ご主人さま、やっぱり巣作り女がいいんだ!」
「アーカンソー! 他人ヅラして観戦してんじゃないわよ!」
「……何? ここで俺のところに来るのか?」
賞品である俺に食って掛かってくるとは、まったく予想していなかった。
なるほど、これが変数というわけか。
「すべて誤解だ。俺はあの三人に個人的な相談を持ち掛けていただけ。クエストの報酬としてな」
「むーっ! でも、あちしたちに黙って巣作り女たちといっしょにいた!」
「そもそも、そんな言い分が通ると思ってんの!?」
理路整然と完璧な回答をしたというのに、ふたりはこれっぽっちも引き下がらない。
今度こそ沈静化を使うべき場面なのだが、同時にふたりにすべて打ち明けたいという想いも懐く。
「自分の欲望、か」
今回の俺は内なる声に従うことにした。
「すまなかった。君たちに相手をしてもらえないのが不安だったんだ」
「えっ、そうだったの?」
「それであの女たちに走ったってこと!?」
例によってシエリがとんでもない誤解をしてくる。
いつもの俺ならここで諦めるところだが……。
「いいや。君たちに嫌われたかもしれないと思ってレダたちに相談していたんだ」
「「えっ!?」」
ふたりがびっくり仰天する。
フワルルたちを起こしながらレダがため息を漏らした。
「アーカンソー様の言うとおりよ! それなのに話も聞かずに仕掛けてきて……」
「ご、ごめんなさい」
「さすがにごめん……」
驚いた。
ウィスリーたちがこれほど素直に頭を下げるとは思わなかったからだ。
「これ以上アーカンソー様を不安にさせたら、あたしたちがもらっちゃうよ~?」
「それとも本当に嫌いになったし?」
フワルルとアーシに挑発されると、ウィスリーたちはガバッと顔を上げた。
「あちし、ご主人さまをきらってなんかないよ!」
「あ、あたしもよ!」
「だ、そうですよ。アーカンソー様」
レダが「ね?」とウインクしてくる。
既にわかっていたことなのに、ふたりの口から改めて本音が聞けて気が楽になった。
「そうか。すべて繋がっていたんだな、猫耳師匠」
この瞬間。
俺は確かに何かを掴んだ。
そう。
我欲を懐くだけなら必ずしも邪悪ではないのだ。
なんなら俺は十三支部で演説したときに答えを得ていた。
自分の望むことをすればいい。
その上で他人の望むことをすればいい。
猫耳師匠の教えは、この『順番』が大事という意味だったのだ!
そこに気がついたとき、世界が一気に拡がった気がした。
「『ネコミミししょー』?」
「誰その人?」
ウィスリーとシエリがきょとんとしている。
誇りを胸に俺は答えた。
「俺に一番大切なことを教えてくれた、偉大な師だ」
これは猫耳師匠のときと同じ、俺の『我欲』に関わる話だ……!
「確かに気になりますねー!」
「あたしも~! アーカンソー様のコイバナ聞きたいです~!」
レダとフワルルがテンションを上げて身を乗り出してくる。
その、服の隙間からふたりの胸の先端が見えそうになってるからやめないか……?
「わ、わからん。比較できない。どちらも大切なのは間違いないんだが……」
俺の答えを聞いた三人娘が「キャーッ!」と嬉しそうな悲鳴をあげた。
「じゃあ、まだ恋の行方は誰にもわからないってことなんですねー!」
「いいなあ~。あたしもそんなふうに選択肢に入れてもらいたいです~!」
「選ばれなくて不幸になりそうなのはウィスリーかなって思うし。逆にシエリはなんとでもしそうだし!」
なんだか三人娘が俺を差し置いて勝手に盛り上がり始める。
ウィスリーとシエリが入店してきたのは、まさにこのタイミングだった。
「あーっ! ご主人さまが巣作り女どもに囲まれてるー!」
「ちょっ、わたしたちはアーカンソー様の相談に乗ってただけで――」
「『もんどーむよー』だよ! まだご主人さまに近づこうとするなら、拳でわからしてやる!」
レダが咄嗟に申し開きをしようとするが、ウィスリーは容赦なく切って捨てた。
シエリに至ってはとても黒い笑みを浮かべている。
「フフフ……あれだけとっちめたのに、まだ懲りてなかったようね。行くわよウィスリー!」
「おうともさ!」
ふたりがこちらに向かって駆けてくる。
俺が何か言ったところで止まりそうもない。
「仕方ないわね……とりあえず迎撃するわよ!」
「は~い! 腕が鳴っちゃうよ~!」
「ここでお互い殴り合ってすっきりしとくし!」
沈静化を使うべきか迷っている間に五人が喧嘩祭りに突入した。
仕方なく瞬間転移でギャラリー側に退避して難を逃れる。
十三支部の冒険者たちも手慣れた動きでテーブルを脇にどかし、端に寄って観戦モードに入っていた。
イッチーが賭けの胴元になって他の連中が賭ける恒例のムーブだ。
こうなってしまうと無理に止めたらシラけるだけなので頭を切り替える。
「女性は感情と打算の生き物で、さらに恋の話が大好きでもある、と。しっかりと覚えたぞ」
五人の喧嘩……シエリの十三支部デビュー戦を観戦しながら、訓練がてら分析を進めていく。
この喧嘩が発生したのはウィスリーとシエリが感情に身を任せた結果であり、おそらく打算とは無縁のものだ。
それと、ふたりが三人娘に喧嘩を吹っ掛けた動機からして、俺が嫌われてるというのも本当に杞憂だったのだろう。
なら、俺を置いてどこに出かけたんだろうか?
それを正確に推測できるようになったとき、俺はきっとひとつ成長できるはずだ。
「さて、シエリの相手はフワルル。レダとアーシはウィスリーを抑える役か。順当な割り振りだ」
このあたりは熟練のパーティらしい冷静な判断だ。
「シエリは間違いなく十三支部で最強の魔法使い……だが、魔法ありならともかく素手の戦闘でフワルル相手に勝てるか?」
魔法の使い手同士が魔法なしの格闘戦になった場合、肉体のスペックと経験差が顕著にあらわれる。
「きゃっ!?」
「ほ~ら、足元がお留守ですよ~」
シエリがフワルルに足を引っかけられて前のめりに転んだ。
十三支部で普段から男相手に立ちまわっているフワルルはかなり喧嘩慣れしている。
経験の差は歴然だ。
単独ではシエリに勝ち目はない。
となると、趨勢を決するのは――
「うぉりゃあー!」
「ひょええーっ!」
ウィスリーがアーシを持ち上げて投げ飛ばした。
その先にいるのは、ぽかーんとした顔のフワルル。
「きゃあ~っ!」
「あっでぇ!」
どんがらがっしゃんとテーブル席を巻き込んで揉みくちゃになるフワルルとアーシ。
「フワっち重いし! どいてー!」
「アーシちゃんひどい~!」
ふたりとも床の上でばたばたと暴れているが、手足が絡まっているし復帰には時間がかかるだろう。
こうなると二対一。
フワルルとアーシが立ち上がるまでにレダが持ちこたえられるかどうかだが……。
「ま、まいったわ!」
すぐさまレダは諸手を上げて降参した。
ウィスリーとシエリも戦闘態勢を解除する。
三人娘の目的があくまで誤解を解くことと考えると、実に懸命な判断だ。
ここから先、どのような弁明が始まるのか見物していると。
「ご主人さま、やっぱり巣作り女がいいんだ!」
「アーカンソー! 他人ヅラして観戦してんじゃないわよ!」
「……何? ここで俺のところに来るのか?」
賞品である俺に食って掛かってくるとは、まったく予想していなかった。
なるほど、これが変数というわけか。
「すべて誤解だ。俺はあの三人に個人的な相談を持ち掛けていただけ。クエストの報酬としてな」
「むーっ! でも、あちしたちに黙って巣作り女たちといっしょにいた!」
「そもそも、そんな言い分が通ると思ってんの!?」
理路整然と完璧な回答をしたというのに、ふたりはこれっぽっちも引き下がらない。
今度こそ沈静化を使うべき場面なのだが、同時にふたりにすべて打ち明けたいという想いも懐く。
「自分の欲望、か」
今回の俺は内なる声に従うことにした。
「すまなかった。君たちに相手をしてもらえないのが不安だったんだ」
「えっ、そうだったの?」
「それであの女たちに走ったってこと!?」
例によってシエリがとんでもない誤解をしてくる。
いつもの俺ならここで諦めるところだが……。
「いいや。君たちに嫌われたかもしれないと思ってレダたちに相談していたんだ」
「「えっ!?」」
ふたりがびっくり仰天する。
フワルルたちを起こしながらレダがため息を漏らした。
「アーカンソー様の言うとおりよ! それなのに話も聞かずに仕掛けてきて……」
「ご、ごめんなさい」
「さすがにごめん……」
驚いた。
ウィスリーたちがこれほど素直に頭を下げるとは思わなかったからだ。
「これ以上アーカンソー様を不安にさせたら、あたしたちがもらっちゃうよ~?」
「それとも本当に嫌いになったし?」
フワルルとアーシに挑発されると、ウィスリーたちはガバッと顔を上げた。
「あちし、ご主人さまをきらってなんかないよ!」
「あ、あたしもよ!」
「だ、そうですよ。アーカンソー様」
レダが「ね?」とウインクしてくる。
既にわかっていたことなのに、ふたりの口から改めて本音が聞けて気が楽になった。
「そうか。すべて繋がっていたんだな、猫耳師匠」
この瞬間。
俺は確かに何かを掴んだ。
そう。
我欲を懐くだけなら必ずしも邪悪ではないのだ。
なんなら俺は十三支部で演説したときに答えを得ていた。
自分の望むことをすればいい。
その上で他人の望むことをすればいい。
猫耳師匠の教えは、この『順番』が大事という意味だったのだ!
そこに気がついたとき、世界が一気に拡がった気がした。
「『ネコミミししょー』?」
「誰その人?」
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