快楽のエチュード〜父娘〜

狭山雪菜

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リクエスト 嫉妬心と独占欲を見せた日 快感のエチュード〜父娘〜

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「あははっ」
「こら未映子みえこ
「んふふっだって」
思わず声を上げて笑ってしまったが、父は怒るふりをしているが笑っていた。私達以外誰もいないリビングでは、父の足の上に乗って旅行の時の写真を見て笑っていた。
母は1時間前にパートへ出かけ、玄関のドアの施錠もチェーンを付けてバッチリだし、リビングのカーテンは全部閉め切っていて、私達の姿を見て可笑しな父娘おやこだと思う人もいない。
だけど普段から声を抑えて過ごしているから、つい大きな声を出すとお互いの顔を見合わせちゃう。
「これ見て、寝台列車…の」
先週行った旅行の写真を見て、母の仕事が始まるまで──そうしないと帰ってくる可能性があるから──写真フォルダを見ていたのだか、カメラロールを横に勢いよくスワイプしてしまったら、寝台列車での父と過ごした時の写真になってしまって私は口を閉じた。
そこには裸の2人が居て、窓に向かってカメラを向けた父と背後から抱きしめられた私の下半身が繋がったままの写真があった。
「未映子、この時も可愛かったな」
車窓の後ろは深夜の暗い時間だったから濃紺で、私と父はベッドの明かりで私達の身体がぼんやりと映っている。
父は私の耳元にそう囁きながら乳房を背後から服の上から揉み始めると、私はスマホに興味をなくしソファーの上へと投げた。
「…もういいの?」
「お待たせ未映子」
母がパートに出ても、忘れ物を取りに帰ってくるかもしれない。母が家を出たらすぐにえっちをしたいけど、流石に全裸の2人を見られるのはまずいと、いつからか、母が出かけてから1時間したら2人の空気は濃密に変わる。それまでは戯れたりして楽しく過ごすんだけど、父の合図があるまではやはりお預け状態なのだ。
「今日はこのままにしようか」
私か父の部屋でもいいけど、今日はこのままココでしたい気分だと父は言う。
「いつもココでお酒を飲んでいるから?」
「ふっ、そうだな、そうすれば毎晩未映子を抱いたつまみ・・・が出来るな」
父は夕飯の後、いつも私達が今いるソファーで晩酌をする。何度かソファーで愛し合った事はあるけど、父は新たな思い出が欲しいと私が父の足の上にいるのをいいことに、腰を揺らした。固くなった昂りは、私が父の足の上に乗っていた時から気づいてた。
背後から胸を強く揉まれ、ブラをしているのに私の胸の形が変わり始める。
「お父さん…あっ」
私が足をソファーに上げて大きくM字にすると、父は私の下半身に手を伸ばして、私の短パン越しに足の間の蜜口を上下に強めに撫でた。父の手は私の蜜口を短パンの上から押さえつけ、私のお尻が少し上げると父の指を求めた。右手を上げて父の首の後ろに回し、父が私の下半身に伸ばした手の上から自分の手を重ねると、短パンと下着を一緒にズラして父の手を蜜口に直接触れるように誘導した。
「腰が揺れてるじゃないか、そんなに欲しかったのか?」
「うんうん、いつも…あっ、欲しいっ、の」
くすくすと耳元で笑われ父の声で身体が蕩けると、父は私の蜜口に指を入れた。左の指が私の蜜口に入っているのを父の手の甲を触りながら、私の腰が前後に揺れ続ける。気持ちいい所を触って欲しくて、父の指に触れると、父の薬指にあるリングに当たった。
「ああ、未映子指輪は?」
2人の時は付ける約束だろう?と父は、私が指輪をしていないのを蜜壺に指を深く入れて咎める。
「んぁっ、くっ、首にっ」
父の肩に頭を付けて胸がのけ反りって腰が引けると、父は逃がさないとでもいうように私の蜜壺の中にある指を曲げた。
「あっ、あっ」
仰け反ったから胸を張る格好となると、父は私の右手で乳房を思いっきり掴んでこねはじめる。
「ほら、早く付けるんだ」
父に催促されるけど首の後ろにあるチェーンを外すのが無理で、バランスを崩した私はM字にするのが大変になり、ソファーから足を下ろすと、父は私をソファーに座らせ、自分は床に膝をついた。足を広げて肩で息をする私の足の間に座ると、私の短パンと下着をまたズラして蜜口に口を付けた。
「あっぅっ、んっぁ」
ほらっ、とじゅるっと蜜壺から溢れる蜜を啜られ、頭と身体が痺れる。なんとか首の後ろに手を回してチェーンの金具を取り外すと、シルバーリングとチェーンは胸元に落ちた。
「んぁぁぁっ!」
リングを取り出して左手に付けると、父は私を見上げていて満足したのか、蜜口にある粒をちゅうと吸い付いて私はあっけなく達した。ソファーに横に倒れた私の前に父は移動して、履いていたズボンと下着を下ろして大きくなった昂りを取り出した。
「未映子、ほら」
立ち上がった父は、私の額の前にソファーに膝を付けると、私の口に向かって天井を向けていた昂りを下げた。私は肘をついて起き上がると、父の昂りの先端にキスをした。ちゅう、と触れたあと、父の昂りの先端にある穴から出ていたツユに舌を這わし、舌先で穴を弄ると父の昂りがピクピクと反応し、可愛い気持ちが溢れてくる。父の昂りを握り、血管で凸凹した側面をゆっくりと上下に擦る。触った時少しだけ濡れていたが、これじゃ熱の摩擦で痛いのかもしれないし、滑らないから、私は父の昂りの先端に向かって唾液を垂らして、その唾液を昂りの側面へと舌を使って伸ばした。
「そうだ、気持ちいい」
父好みのご奉仕は、父の感じる所を全て叩き込まれた結果だ。父の好きな所は弱い所で、最初はあんまり反応しなかった所も丁寧に解していくと父は反応するようになった。
「んぐっ…はっそこだ」
父は私の頭のある横に座ると、今度は私が父のを舐める番がやってきた。起き上がって父の太ももに二の腕を置き、胸が父の太ももの横に当たる。父の下半身に顔を埋めていると、父は私の頭を撫でた後、父は私の短パンの中に手を入れ下着を掴んで引っ張る。
「はぅっ」
「ダメじゃないか未映子、離すなんて」
蜜口の下半身に食い込むパンツが、父のを舐めてその気になっている私の快感に追い討ちをかける。
父の昂りから口を離し、口を開けてぱくぱくと動かしていると、父は口お手が止まっていると私の顎を掴んだ。父の方を向けられ、父は私の口を塞いで舌の絡まるキスをした。
私は父の昂りから手を離して起き上がると、ソファーから足を下ろし床に足をついて立ち上がった。足を広げて昂りがぱんぱんに膨らんで天井を向いて座る父の前に立ち、着ていたTシャツの後にブラ、短パンの後に下着を脱ぎ捨てると、私はソファーの前にある膝くらいの高さのテーブルに少し後ろに左手をついて腰掛けて足を開いて、下半身に手を伸ばして人差し指と中指で蜜口を広げた。
「欲しいの、お父さん」
「未映子っ!」
潤む瞳と赤い頬、薄く口を開けて息をするその姿は妖艶って単語そのものを現している。真っ白な肌は薄らとピンク色となり、2つの丸い乳房とその中央にピンクの粒がツンと固くなっているのが分かる。右手で開かれた花園は濡れていて、きゅんきゅんとしている所を見て、父のすぐるの頭の中の何かが切れて娘に覆い被さって押し倒した。
「あぁっ!」
他より大きいと認めている怒張の昂りを娘の蜜壺の中へと勢いよく貫くと、娘は甲高い声を上げて身悶えた。思いの丈をぶつけて、過ごす休日はそれはもう至高の時間だった。




そう、あの時までは──




きっかけは多分些細なすれ違いだったと思う。例えば父が、母と楽しそうに話しているのを見て、ん?と思ったり、友達とのSNSのアプリでのメッセージを夕飯を食べる直前までやり取りしていると、父に誰と連絡しているんだ、と聞かれたりと、普段なら何でもないような事が、積み重なってイライラが募っていた。

でも本当のトドメは、仕事で遅くなった時に帰った時、父と母が談笑をしているのを見た時だった。
「やぁね、お父さんったら」
「だが、そうだろう」
私の中のドス黒い感情が渦を巻き、その場に入って父に抱きついて母を睨みつけたい気持ちでいっぱいになっていた。
母に見せる柔らかく笑う父は、私が物心ついた時から見ている顔だし、2人きりの時に見せる、にやり、とした男の顔を覗かせる笑顔でもない。穏やかに話すその姿は、私といる時に見せる意地悪でとことん気持ちよさを追い求めてくる姿じゃないと分かっていても、私には腹が立った。
──私にだけ笑って欲しい、私だけ見て欲しい
毎夜私の元に来るのに、母とはいえ他の人に笑いかけて欲しくない。
──最近おかしい、私
そう思って冷静になりたくなった私は父と距離を置こうとしていたが、父と離れるなんて今更無理だと、父が私の元へ来るたびに、込み上げてくる悦びに勝てなくて自分が優柔不断なのだと生まれて初めて知った。



そんな時、仕事先の同僚から誘われたのだ。
眞下ましたさんて彼氏いるの?」
「…私ですか?…いや、いないです」
彼氏は居ない。厳密には父は彼氏ではないけど、指輪を贈ってくれた。一瞬私達の関係性を口にするのを悩んだけど、恋人がいると言ったら、目の前にいる同僚は根掘り葉掘り聞かれて、咄嗟に嘘をつけなくて23歳年上の男性と付き合っていると言ってしまいそうだったからいないと答えた。
「なら、さっ!もうすぐクリスマスでしょ?私彼氏欲しくてさー、一緒に合コンとか付き合って欲しいの!」
「…合コンですか?」
「そう、本当は飲み会なんだけど、知らない人もいるから合コンって扱いかなー?って思って私は合コンって言う事にするわ」
ケラケラ笑う同僚は、あんまり話した事がなかったけど、よく笑う人だった。
「ん~でも」
流石に私には父がいるのに合コンはな、と思っていたら、
「ただ参加するだけでいいの!眞下さんは可愛いし、忘年会しか出なかったからみんな喜ぶし」
「ただの飲み会って、思えばいいから」
「ただの飲み会なら行きます」
そう言われて私は、家に帰ると父と母の姿をまた見るかもしれないと思い、見たくなくて知らずのうちに口から参加すると言っていた。
「本当?嬉しい!絶対無理とか言うと思ったよ!」
私の言葉に驚いた同僚が喜ぶと、早速セッティングを始めてしまう。
「とりあえず、明日の火曜日と金曜日、行けるかな?」
「あ…うん、平気」
いまさら無理とは言い出せる雰囲気ではなく、私はもうどうにでもなれと投げやりになってしまった。


「火曜日と金曜日飲み会?また急に?」
「うん、だから帰り遅くなると思う」
「そうなのか、誰と行くんだ?」
「…会社の人と、行く人は当日に分かると思う」
「…そうか、迎えに行くか?」
「ううん、いいよ、夜に家を出たらバレちゃうでしょ、だからいらない」
「そ…うか、なら何時でもいいから終わったら連絡しなさい」
「うん、わかった」
月曜日の夜に私の部屋に来た父に、求められる前に飲み会の事を報告した。そうすると父は驚いたが、何か言いたそうにしていたが最終的には快諾してくれた。あとは母に伝えるだけで終わりだったけど、この日は明日が飲み会で夜更かしをしたら良くないからと、ただ抱きしめられながら横になっただけだった。
「未映子…いや、おやすみ」
am2:00を過ぎて父が自分の部屋に帰る時に、一度振り返ったが、父は頭を横に振ると私の部屋から出て行ってしまった。

「いえーい!楽しいー!」
「ぎゃははっ」
駅前の4人掛けのテーブルを2つくっつけて並べて、男が3人、女も私を含めて3人の計6人で参加した飲み会は、無礼講でカオスの一言に尽きるだった。これがあと一回もあると思うと憂鬱だったけど、私は顔に張り付いた笑顔で乗り切った。
──こんなのうるさいだけじゃん
同年代の飲み会とはこういうものなのかと、1年前の自分を思い返したが、父と過ごした日々が濃厚すぎて、もう遥か彼方の出来事かのようで思い出せなかった。
「嬉しいなー未映ちゃんっ、ずっと話したかったんだよね」
馴れ馴れしい男が私の隣に座り、自分の持っていたグラスを私が持っているグラスに傾けて当てて、勝手に乾杯を始めた。
──本当無理っ
職場は女性が多いし、私のデスクの付近に座るのも女性だから、普段から男性との接点もない。満員電車の行きは女性専用車で、夜はそこまでぎゅうぎゅう詰めじゃないし女性も多い。
「ねぇ、連絡先交換しようよ」
こんな人に連絡先を交換したら最後、メッセージの攻撃を受けるのは見えていた。私はなんて返そうかと思って頭の中で思考を巡らせた。



***************



「なんだか久しぶりに未映子の飲み会が多いわね」
「…そうだな」
最初は飲み会が2回あると言っていた未映子だったが、このところ次の週も、その次の週も出かけ、俺とこんな関係になる前の娘に戻っていた。
それを妻が零すと、俺はなんとか口元を緩めるに留めた。
「今日も遅いって言っていたし、全く若いからって無理しないといいけど」
「…きっと、未映子だから大丈夫だよ、それに木曜日だから、遅くならないだろう」
「そうね、遊び盛りだもんね」
という妻に、俺は頷くだけにした。
「あなた?大丈夫?」
「ん?何がだい?」
心配そうに聞いてくる妻に、私はいつもの笑顔をすると
「…いいえ、なんでもないわ…じゃあ先に寝るわ、おやすみ」
と首を横に振って、ソファーから立ち上がった。
「私はまだ起きてるよ、これがあるしね、おやすみ」
ソファーの前にあるテーブルの上には、まだ開けてない缶ビールとグラス、枝豆が置いてあった。それがあるからまだ寝ないと滲ませれば、妻は微笑んだ。
妻がリビングから出て行くのを見届けた俺は、スマホを取り出した。
──最近、未映子がおかしい
俺と一緒にいても、明らかにそわそわして落ち着かないし、スマホをチラチラと気にしている。それに先週の金曜日の飲み会の後言われたのだ──生理が来たから出来ないと。予定なら娘の生理はまだ来週のはずで、俺は胸に出来た違和感を看過する事ができないでいた。
──まさか、他に好きなやつが?
と思うだけで、誰にもこんな想いをした事のなかった俺が、ものすごく腹が立って、未映子に近寄る男を全員殺したくなった。
──このまま帰ってくるのか…それとも
スマホのホーム画面を出しても、メッセージなんて届いているはずがないのに、アプリを開いては新着のメッセージはなくて閉じている。
嫌われるかもしれない。そう思ったが、俺は今すぐ行動しないと一生後悔すると思い、今までやって来なかった事をする事にした。



***************



「じゃーね!」
「ばいばーい!」
ギャハハと笑って解散したのは、終電が出る一個前の時間だった。電車に乗って家の最寄り駅に着くと、もう日付は0時を過ぎていて金曜日になっていた。
──あー明日の仕事めんどーだなー
バスもなく、駅前のお店も閉まっていて、ほんの数名が歩いて街灯がついているだけだ。
このままタクシーで帰るかな、と思っていると、プップーとクラクションが鳴り、反射的にそちらを見ると見慣れた車が駅のロータリーに駐車されていた。
「…お父さん?」
びっくりして酔いも冷めた私は、父のいる車まで近づくと、父は助手席の窓を開けた。
「おかえり、楽しかったか?ほら、乗りなさい」
いつもの父の笑顔、父の穏やかな声のトーンなのに、なんだかいつもと違う気がする。だけど、その違う気なだけで、はっきりと分からなかったから、気のせいだと思って私は車に乗り込むと、シートベルトを付けた。

「あれ?帰る時間言ったっけ?」
「んー、まぁそうだな」
車が発進すると、私が何となく言った言葉に父はあやふやに答えた。
「家に行くの?」
「行くよ、あと少ししたらね」
そう言って父は家に向かう道の途中から、左折のウィンカーを付けて曲がると、家の近くにある24時間空いてる有料の駐車場に入ってバックで駐車した。
「あれ?家じゃないの?」
私が聞くと父はエンジンを止めて、車のライトも消した。すると辺り一面真っ暗になり、駐車場の料金を支払う機械にある明かりのみとなってしまう。
「家に帰るよ、話が終わった後にね」
「話?なんの?」
父は左手でハンドルを掴んで、ドアの窓に肘をつけて前を向いた。
「とぼけるな未映子、最近俺の事避けてるだろ?」
「そんなわけ…」
「あるだろ、生理が来たって言って」
父の言っている事に心当たりがあったけど、否定したがすぐに一蹴される。
「本当に来たんだよ、だからっ」
「未映子、正直に話せ」
生理が来たのは本当だけど、と言おうとしたのに、私の言葉を遮りながら父が私の方を向いた時、父の違和感が何なのかを理解した。
「お父さん怒ってるの?」
「何故そう思う?」
質問を質問で返され、さすがにムカついてきた。
「そういうお父さんもそうじゃん!」
「…俺?何で俺?」
「そうじゃん!お母さんと楽しそうにしちゃってさ!」
アルコールが回った頭は、もうダムの放水みたいに一度口にしたら止められなくなる。
「母さん?なんで今」
父は驚いて目を見開くが、とぼけてるその顔もムカついてくる。
「なんでお母さんに笑うのっ?何で女と2人きりになるのっ?信じられんないっ」
ヒステリックになった私とは対照的に父がどんどん冷静になっていくのが分かる。ヒートアップしていたのに、私だけまだムカついてる。
「俺が母さんと話していたから、未映子は飲み会に行ってるのか?」
「違ッ…くはないけど、2人が楽しそうに話してるの見るの辛くて…だから会社の人に誘われたから気を紛らわせたくて」
いつもは平気なのに、なんで今回はこんなにキツいのかわからない。でも我慢できないものはできない。
「浮気してるのか?」
「なっ!んなわけないっ」
父以外の人とするなんて無理だ。だって父以上に私の心を離さない人は、生まれてこの方一度も出会ってないのだ。
「そりゃ、そうだな、ホテルに行ってないし」
「?…なんでそんなこと…まさか」
私の言葉を信じたと思ったけど、なんだが父のニュアンスが少し違う。私をついて回るのは仕事をしている父には不可能で、他に思い当たる節はGPS機能しかないとはっとした。
父は私が何をされているのか気がついたら、いつものように、にやりと笑うと私の口を塞ごうと運転席から助手席に顔を出してきて、私は咄嗟に顔を背けてしまう。
「んっ、やッ…今、違う」
「未映子っ、俺たちはな…いや、血のつながりがある以上俺は一生未映子を離さない、離れられない運命なんだよ…絶対にだ」
ある意味俺たちは結婚してるだろ、と父は言う。一生父と同じ籍だ、つまりは結婚していると暴論をかざす。
「…嘘!どうせお母さんがいいんでしょ」
「嘘じゃない、俺の本音を知ってるのは未映子だけだ」
父の本当の姿を母が知らないと思うと、背中にゾクゾクとした快感みたいなのが走る。
「…ならもう話さないで、私以外の女と話さないで触らないで」
「それが望みならそうする…未映子以上に大切な女はいない、愛してる、母さんよりも、誰よりも、俺をこんなにしたのは未映子だ、勝手に離れるな」
無理を言う私に、父は即答で受け入れる。頭では母も好きだし家族を壊したくない、違うそうじゃないと、言いたいのに、父に熱く乞われて死ぬほど重い愛の言葉を掛けられて、心が歓喜する。
「私だけ…?」
「ああ、未映子だけだ」
喧嘩のような言い合いから、私達の顔が近づいていく。お互いが喋るたびに、口や鼻から出る息がお互いの口に当たり、車のフロントガラスも窓も外との気温差で白くなっていくのを視界の隅で捉えた。
「父さん、私っんっ」
「未映子」
ぱくぱくと口を開けたり閉めたりしていたが、言葉が出て来なくなると、私達はどちらかともなく顔を寄せて口を合わせた途端、お互いを求めていきなり激しいキスをした。
「んっ、あっ、んっ」
「はっ、んぐっ」
キスが初めての中学生みたいに歯が当たるのも気にせず、私達はお互いの舌を求めて舌を出したり、ちゅうちゅうと吸いついた。父の首元の服に手を付けて握ると、父は私の背中に右手を回した。左手で私のシートベルトを外すと私の腕を掴んで、私は座席から立ち上がって父の足の上に移動した。父とは顔の角度を何度も替えて舌の絡まるキスを続けていると、父は座席のシートを1番後ろまで引いた。腰に当たっていたハンドルの感触が無くなると、私は父の首の後ろに腕を回した。
「愛してるっ…未映子っ」
「私もっ、もう父さんだけなのっ、愛してる」
はぁはぁと荒い息を吐いて唇を付けたまま、愛を囁き合う。私は父の頬を両手で挟むと、父は私の着ていた服の中に手を入れ、胸をブラの上から揉み始めた。
「しようか、未映子」
「ん、したい…この大きくて長いので」
私が足を開いて座っている下にある、ズボンを上から押しながらお願いする。
「どうして欲しい?」
父ははっきりと言うまでは分からないと惚け、
「ずぼずぼして欲しい」
私は自分が生理中だというのに、頭が馬鹿になった発言をする。父は私の足を撫でて、スカートの中に手を入れたが、私の足の付け根にあるパンツを触って手を引いた。
「そうかまだ生理か」
「…ん、ごめん」
「いや、いい…楽しみは取っておくよ」
と言って私の頭を掴むと、自分の方へ引き寄せてキスの続きをした。

それはもう、信じられないくらい長い時間キスをした。
「…ンッ、口でしたい、ダメ?」
「ダメじゃない」
だけど、やっぱり私達は中学生みたいにキスだけじゃ満足出来なくなっていた。父が運転席のリクライニングを後ろに倒して足を広げて座ると、私は父の足の間に膝をついた。父がズボンとパンツを下ろし、そそり立つ昂りを出すと、私は躊躇なく口に入れた。ちゅうちゅうと吸いつきながら昂りを握り、昂りの根元から先端まで舌を這わし、先端と側面の凸凹にも舌を這わし、先端にキスをして舌を付けて口の中へと戻すのを繰り返していた。着ていた服をたくし上げて、ブラのしている胸の谷間に父の昂りを挟むと、私は両胸の外側からブラの上から乳房を押しながら上下に動かした。
「はっ、はっ」
気持ち良さそうな父は、運転席と助手席の間に置いていたスマホを取り出すと、私にカメラを向けて動画を撮り始めた。
「気持ちいい?」
「ああ、すごく気持ちいいよ」
カメラが回っているから、甘えた声を出すと、父は私のブラからはみ出てる乳房の膨らみを撫でた。
「ちゃんと見ててね」
とカメラか父のどちらに言っているのか、曖昧に告げると、私は父の太ももの上に腕をついてまるで抽送しているスピードで胸を上下に動かし始めた。胸の谷間から父の昂りの先端が見え、顔を下げて舌を伸ばすと、父の先端が谷間から出る時に私の舌に当たり、谷間に入ってる昂りがピクピク反応した。
「あー、未映子…気持ちいいよ」
父は私が座っていた足元に置いたバックを持ち上げて助手席に置き、その前にカメラのレンズをこちらに向けて立てた。両手が自由になった父は私の胸を私の代わりに揉みながら上下に動かした。気持ち良さそうにしている父の顔を下から見上げ、私は少し身体を前にして父のお腹付近に舌を這わす。
「あー、やばい。も、イくな」
約1週間ぶりの触れ合いの終わりは意外なほど早くやってきた。父が私の胸を上下に早く動かすと、父は
「あっ」
と言った後に、私の乳房の間に熱い液体を注いだ。

「最高だよ、未映子」
父は私の頬に両手で掴むと、私の顔を上げて舌の絡まるキスをした。
「最高だ、未映子」
「…ん、私も…終わったらめちゃくちゃにして怒って欲しい」
ひと通り口内を舐められ、幾分心が落ち着いた私は、父と鼻先を重ねたまま、甘えた願いをした。
「ああ、終わったら・・・・・泣いてもやめない」
そう呟いた父の言葉に私は安心して、また瞼を閉じて父のキスを享受した。



***************


「頭痛い…これが二日酔い…久しぶりすぎー」
平日のもう仕事が始まる朝の10時、誰もいない自分の部屋で私は、社会人としてはあるまじき理由…体調不良で会社を休んだ。先週の飲み会が始まった時、ウザ絡みして来た男が、次の子を紹介してくれたら連絡先を聞かないと言ったので、飲み会が続いたのだ。その男とは会社でも会うから、飲み会の日時を決めるのは簡単だった。
生理中ってのもあって、父と身体を重ねないから、飲み会はさほど大変ではなかったが…
「すごいGPS…?」
父がGPS機能を使って私の居場所を把握していたのにはびっくりしたけど、時間が経つにつれ嬉しくなった。
──それくらい、私が好きなんだ
父がしているなら私もしていいよね、なんて、私も父のスマホのGPS機能を付けようと、スマホを取り出した所で、部屋のドアがノックされた。
「未映子?大丈夫?…って、携帯見れる元気があるなら大丈夫ね」
母が私の部屋を開けて、ベッドで横になっている姿を見て、ため息ひとつついた。
「まったくあなたは、社会人にもなって二日酔いで休むなんて…」
「もーわかってるよー、うー大きな声出さないで頭に響くー」
母の小言が始まり頭を抱えると、ズキズキした痛みが起きてしまった。
「あらいやだ、ごめん」
母は私の様子を見て驚いて謝り、
「…平気、それよりどうしたの?」
「あー、今日はお兄ちゃんの所に行こうと思うんだけど1人でお留守番出来る?いた方がいい?」
まるで母がいないとご飯も食べられない小さい子供に言うように心配するから、確かに二日酔いで会社を休むし、休日は遅くまで寝てるから母にとっては私はまだ子供なんだな、と思って笑いが込み上げてきたが平気だと答えた。
「それよりなんでお兄ちゃんの家?」
「…なんか、風邪を引いたみたいで、熱が下がらないのよ、どうせ一人暮らしで、たいしたご飯もないと思うから、ご飯でも作ってくるわ」
「風邪ー?お兄ちゃん災難続きじゃない?この間骨折してたよね?」
「でもさ、そうしたらお母さん大変じゃない?」
兄が一人暮らしする家は、確か電車だと片道2時間は掛かると言っていた。兄の家に行った事ないから分からないけど、今から日帰りで行って帰ってくるのは大変なんじゃないかと思っていたが、
「様子を見て、早く帰れそうだったら帰ってくるわ」
「ん、わかった!了解りょ
「もうわかったと言ってるんだから、略語を言わなくてもいいわよ、20分ぐらいしたら出るから、それまで何かあったら連絡して」
「うん…あっ、お母さん」
「ん?どうしたの?」
母が私の部屋を出ようとしたから慌てて声を掛けると、母はいつもの優しい顔を私に向けて振り向いた。
「あのさ…生理が始まったりする時とか始まる前?なんか怒りっぽくなったりしない?なんか今回、私変でさ」
いつもはこんなヒステリックになったりしないから、もしかしたらついに妊娠しちゃったと思ったけど、生理が来たから違った。しかも父にあり得ない要求をしたし、父も断ればいいのに私の要求をのんだし、もう訳がわからない。
「んー、もしかしてホルモンバランス崩れたのかもね、生理前は結構あったけど…今は豆類とか食べたら良くなったし」
「そうなの?」
ホルモンバランスなんて言葉聞いた事あったけど、まだ私には関係ないと思っていたから驚きだ。
「そうよ、なぁに?ついにホルモンバランスが崩れてきたの?やっぱり子供だ子供だと思っていたのに、大人になったのね」
「何それー!もう前から大人ですー」
私が口を尖らせると、はいはい、と母はくすくすと笑って言った。
「今度からちゃんと豆類増やすわ、あなた偏食なんだから、野菜ばかりじゃなくて、食べないとダメよ、あと魚もね」
食生活の乱れは、肌に現れるから気をつけていたけど、今度から身体の調子を整える食べる物も気にしなくてはならなくなったなんて、女って本当大変だ。
「…わかった、ありがと」
「はーい、じゃ、また何かあったら連絡しなさい」
そう言って母は、今度こそ私の部屋から出て行った。

嫌だ、と思った。父が母に笑うのも、他の人がいない場所で2人きりになっているのも。だけど、生理が終わった今、父の気持ちを疑っていた自分が嫌になったし、感情に流されすぎて自分を見失っていた。
──私って本当お子ちゃま
わがままで自分の思い通りにならないと嫌だ。だけど、父とこんな関係になったのなら、どうやっても母がいるのだ。好きな男の隣には…でも3人で住んで、兄も入れると4人の家族がいる、それは壊したくない想いが今はある。
だから私は受け入れる事にした。家族をめちゃくちゃにしたい訳じゃない。父には私だけを見ていて欲しいのだ…でも、昨日の父の言葉は、本心だと知っているし、父は私の事を愛してる。私も父を独占したいし、父も私を独占したい。
──また2人きりになれればいいじゃない…何をそんなにムキになっていたの
四六時中一緒にいたい時もある…けど、毎日じゃなくていい、父と私がそれぞれ2人きりになりたいと思える時間に2人きりになればいい。
そんな事を思っていたら、母は風邪を引いた兄の元へと出かけて行ってしまった。
──さて、お父さんに伝えよう
私はダラダラしていたベッドから起き上がると、晴れ晴れとした気持ちになっていた。

今日の朝生理が終わったこと、母が兄の元へと行って夜まで2人きりなこと、それを伝えたい。
私が仕事に行っていないのは、もう知っている。なぜなら朝まで一緒にいたのだ。きっと今父に連絡をしたら、すぐに既読になりそうだとくすりと笑う。私が起きた直後からやり取りをしていたし、父はどんな事でも連絡するように、と、俺が連絡したらすぐに出るように、とまで言われたのだ。
──どうしようか、すごく嬉しい
父の束縛が嬉しいなんて、どうかしている。でもそれでもいいと思ったのだ。



ブブッとデスクに置いたスマホが、マナーモードで振動した。幸いにもお昼の時間だったから、自分のデスクの周りには数名しかいなく、みんな自分のスマホを見たり寝ている社員がいた。
会社の福利厚生で安く買えるお弁当を食べ終わったから、俺は午後の仕事を前倒しでやっていたのだが、やっと目が覚めたのか、二日酔いでダウンしている娘──未映子からのSNSのメッセージアプリに通知がきていた。
それとなく周りを見渡し、誰も俺の側に居ないと──厳密には、俺のスマホ画面を覗かれる心配がないかを確かめた。
SNSのメッセージアプリのアイコンをタップし開くと、暗証番号の入力画面になり、未映子の誕生日を入力すると、未映子から1通のメッセージと3分ほどの動画が送られてきていた。
メッセージには『1人で見てね!』の後に未映子の好きなハートの絵文字があり、俺は咳払いをして、トイレの個室に行くため自分のデスクから立ち上がった。

見慣れた背景の俺の部屋で撮られた動画の中で未映子は、俺が毎日着ている制服の上着を着てベッドの上で足を組んで座っていた。きっと俺の部屋のクローゼットから取り出して着たのだろう制服の下は、首に俺が上げた指輪と制服のボタンで留めていないから何にも身につけていないのが丸わかりだった。
『聞いて、お母さんがお兄ちゃんの家に行ったから、お父さんが帰ってくる夜まで1人だよ!残業しないで早く帰ってきてね!…それと、先週からごめん、なんだか情緒が安定していなくて…って、これはお父さんが帰ってきたら直接言いたい…それでね…もう生理が終わったの』
妻がいない事は分かったが、未映子が手を動かして話す時に乳房の中央にある乳輪が見えそうで見えないのがもどかしかった。動画上でも分かるくらいぽっと頬を赤くして、生理が終わったと告げた後はすぐに動画が終わってしまったので、トイレの個室に入って3度は見た。
──いないのか、未映子だけか
なら残された選択肢は一つだけだと、俺は自分のデスクへと戻った。
その間にも、ぽんぽんと以前俺の部屋に取り付けられた定点カメラの電源が入って短い動画が送られ続けた通知が届いたが、俺はズボンのポケットにスマホをしまっていた。



***************



「ああ、メッセージ見たよ…っ、優が風邪引いたって?」
ぱんぱんっと、腰を動かして、頭を傾けて肩にスマホを挟んで話す父は、私の腰を掴んで抽送を続けた。
「っ、っ…ぁっ」
ぐりっと入った昂りが蜜壺をえぐると、思わず声が出てしまって、慌てて父の制服の袖を噛んだ。



気持ち悪さも治ったから、うどんか何か食べようと1階のリビングに行ったのが14時過ぎで、冷蔵庫の中を探していると、玄関のドアの施錠が外れる音がした。
父が帰って来たと分かると、私は玄関のドアの鍵とチェーンを閉めている父に向かって走って抱きついた。
「おかえりっお父さん」
「…ただいま、未映子、もういいのか?」
「うん平気」
父は私を抱きしめ返すと、同じ制服を着ている私のお尻を掴んだ。
「…お父さんごめん、私、お母さんにヤキモチ妬いてたの、だからっ」
「未映子、平気だよ」
謝ろうとしたら父に止められ、唇を重ねるだけのキスをした。
「好きっ…お父さん好き」
「俺もだよ、未映子」
仲直りすると、父は私の制服の下に手を忍ばせて、私の右の乳房を揉み始めた。
「…んっ、っ」
「生理終わったって?」
「ん…そう…だから、いっぱいして欲しいの…お母さんが帰ってくるまで」
「そうだな、俺の制服で遊んでいた未映子を…お仕置きしないとな」
そう言った父は通勤鞄を玄関に落とすと、私を抱き上げて父の部屋へと向かった。

Lサイズの父の制服を着た下は素っ裸で、上着の下2つだけはボタンを留めていたが、それ以外は外していた。
「はっ、あっ、んっぁっぅ、っ」
父が来る前まで父から貰ったディルドで遊んでいたのが、父の部屋にある定点カメラでバレバレだったから愛撫もそこそこに、父が私の蜜壺の中に昂りを埋めた。父のベッドの上で仰向けになって繋がったが、水を取りに行こうと、なぜか繋がったままキッチンへと行った。そこで水を口移しで飲ませ合いながら、私がペットボトルを持って、また父の部屋に戻った瞬間、私は床にペットボトルを落として床に足をつけて、父の部屋の扉に押し付けられて抽送が始まった。
好きも愛してるも喘ぎ声の次に多く口にして、そのまま倒れるように父の部屋の床で交わり続けた。
「あっ、やばっ…いっ、はっん」
2人が絶頂に達すると、父は私の中に注いだ証が蜜壺から出ないようにずっと私の中にいる。喉がカラカラになると、父は私が落としたペットボトルを取り出して私の口に口移しで飲ませた。
「はぁっ、気持ち良かった…ふふっ」
「ああ、最高だよ」
荒い息も収まり、喉の潤いも解消すると、私は父の顔に掛かった髪を退かして黒縁メガネも外した。見つめ合いながらお互いの唇を啄んで笑っていると、父は私の胸元にあるチェーンについた指輪を見て、チェーンを外して指輪を取ると私の前に出した。
「…たった今から、この指輪を365日24時間付けるんだ、未映子が俺のものだという証だ」
「お父さん」
「これをつけたら最後、他の男と連絡を取ることも許さない…愛してる」
「ん…ッ…お父さんのコレもこれも私の物?」
私はお腹に力を入れて蜜壺の中にある父の昂りをぎゅうと締め付け、父の左手の薬指を触って確かめた。
「そうだ、未映子」
うん、と頷くと、父は私の口を塞いで舌の絡まるキスをした。顔の角度を何度も何度も変えると、私は父の腰に足を巻き付けた。
「…次はベッドに行こう」
「ん」
と父は私を床から抱き上げると、私達はベッドの上で愛し合った。


母からの電話に出た父は、繋がった私を見下ろしながら抽送を続けた。何度休んだのか、何度イッたのかも、蜜壺の中に注がれたのも数えるよりも、お互い交互か連続でもっとと求め合った。2人の体液がついたドロドロに濡れた父の制服を着る私を目を細めて見る父は、いやらしい事をしているとは思えない声色だった。
「今から帰るの大変じゃないか、優の家に泊まった方がいいんじゃないか…そう、土日も予定はないし…ドラッグストアはあるのか…?優が…そうか、それならパートに行ったら移してしまうな…っ、ぁあ、何があったら教えてくれ…うん」
父の口から出る話は母と話す内容をなんとなく想像出来た。私はベッドに手をついて起き上がると、父の首の後ろに腕を回して抱きついた。父はベッドの上に座ると、私は父の首に顔を埋めて、父の顎のラインと耳元を舐める。蜜壺に入った昂りをぎゅうっと締め付けて、私は着ていた父の制服を脱いで床に落とした。
『ねぇ、早く…愛して』
父にしか聞こえないくらいの小さな声で父の耳朶を甘噛みし、父の前でGカップの乳房を揉んで、腰を前後左右に動かして誘惑した。
「じゃ、そろそろ、そうだね…わかった、はい」
父は通話を終わらせてスマホを切ると、ベッドに投げて私のくびれに手を付けた。
「いいの?そんな乱暴に」
「未映子といる時は未映子優先する」
約束を守ってくれた父に嬉しい気持ちが溢れるが、
「お母さんにバレちゃう」
不安になると、父は大丈夫だと微笑んだ。
「未映子」
「お父さん」
お互いの顔を近づけて唇を重ねると、私と父はもう2人以外の事を考えるのを放棄して夜が更けていった。



左薬指に指輪を付けた日から、母の目を盗んで身体を寄せるのが多くなった。秘密のキスだけではなく、父がふらーっと私の部屋に入って一度交わってから、仕事に行く事も増えた。
母にバレちゃうと思ったけど、意外と父は上手くやっていて、母は気が付かない。
私の前ではいつもの父がいるし、父が母と話していてもヒステリックを起こすことはない。だって左薬指にある指輪を見れば、不思議と怒りも面白くない感情も消えてしまうのだ。
一度だけ3人でリビングでご飯を食べていると、父の足が私のふくらはぎを悪戯に触った事もあった。




「未映子、車で送るか?」
「お父さん、未映子を甘やかしすぎですよ」
「いいじゃないか、な?未映子?」
と父が私の仕事の最寄り駅まで連れて行くようになったのも、そう遠くない未来が間もなくやってくるのだ。

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