快楽のエチュード〜父娘〜

狭山雪菜

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家族旅行

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秋の大型連休シルバーウィーク──秋の5日以上の大型連休のこと──を使って、久しぶりに家族旅行に行くことになった。
兄のまさるは社会人になってから家を出たから、夕飯を食べに外食をする以外には、私はあんまり会っていなかった。
父と母は時々兄と会っているみたいだが、それは2人が兄の親だからで、私は兄を恋しがる年頃ではなかったしね。

「相変わらず、見た目に金掛けてんなー」
「…久しぶりに会った妹に言う事?」
兄は車の免許を持っており、家族旅行の出発点──寝台列車が停車する最寄りの駅で待ち合わせをした。兄と会ってすぐに言われたひと言は、ムカつく言葉だったけど、兄らしい言葉でもあった。今日は白いワンピースと帽子、白いサンダルとカゴのバックのシンプルな装いなのに、真っ白な毛穴知らずの肌がちゃんとケアをしている証拠だ。

今回の目的は、寝台列車で東京から出雲へ行く事。夜の21時50分に出発し、ベッドのある客室で夜を過ごして明日の朝10時頃に島根県出雲市に着くらしい。
寝台列車よりも飛行機で行った方が楽だし早いんじゃないのかと思ったけど、兄曰く夜の移動を窓の風景を見ながら電車で揺られるのは贅沢なことだと力説された。兄の発する言葉は魔法の呪文みたいで意味不明だと思ったけど、反論したらもっと面倒な絡み方をされるから黙った。これも妹の処世術だ。
夏は暑くて出かける気にも起きなかったが、9月になると厳しい暑さも和らぎ若干過ごしやすくなっていた。
家族で休みを取り合って決めた日付に、こうして集まった。
「券が纏めて取れなくて、それぞれ号車の違う・・・・・シングルの個室になってしまったよ」
なんでも寝台列車の予約は発売と同時に完売する場合もあり、シルバーウィークの大型連休もあって、今回4部屋取れたのは奇跡らしい。隣同士ではなく、バラバラの部屋番号だったけど、どうせ寝るだけだと私はどうでも良かった。
──でもお兄ちゃんと同室は絶対に嫌だったけど
父には言っていないが、父以外の人と例え兄でも異性とは泊まりたくないし、かといって母と同室も嫌だった。
「先に切符を渡すよ、無くさないように」
父が母、兄、私の順番に新幹線の切符のような細長い切符を持っていた上から順に渡すと、最後に残った切符は父の物になった。
「あと50分くらいしたら出発するから駅に入ろうか」
「あらなら、お手洗いに行こうかしら」
「なら俺も行くわ」
父が時計を見ながら出発時刻を告げると、母と兄は列車に乗る前に済ませたいと言う。
「私は飲み物欲しい」
「あのな~、飲み物は寝台列車なかでも売ってるぞ?」
「そうだけど…決まったのしかなさそうだから」
「なら、改札横にあるコンビニに行こう」
飲み物がないから欲しいと言うと兄は呆れていたが、私が甘い物を飲むのを知って寝台列車のメニューを頭の中で思い起こしたのか、私の返事に黙った。その代わり父もお菓子が欲しいと言うと、母からは甘い物はほどほどに、と釘を刺されていた。
駅の改札で別れて、私と父がコンビニに入ると、父は私の後を付いてきた。
「これ好きだろ?」
「…そんなに買ったら私がお母さんに怒られるんだけど」
店の中にあったカゴを取ると、お菓子と飲み物をばんばん入れていく。これ以上ここにいたら、カゴいっぱいになりそうだったからレジに行こうとすると、父は私の腕を掴んで引いた。
「わっ、何?」
「今夜俺の部屋に来て、後で知らせるよ」
驚いてしまって声が出てしまうと、父は私の耳元に口を寄せて囁いた後、レジへと向かって行ってしまった。
「会えないって…どうするのよ」
1人ぽつんと取り残された私は、父の言葉の真意が分からなかった。




***************


ご飯も兄と会う前に食べたし飲み物もあるから、先に寝台列車の自分の部屋に行くことにした。出発は夜の22時近くだったし、明日の朝には目的地に着く。そうしたら観光もするから、いっぱい歩くから休む事にした。
父に渡された寝台列車の切符の私の部屋は、一人用個室B寝台シングルの1号車にあった。1号車から7号車まである車両は、1号車、2号車、6号車、7号車は、B個室寝台1人用のシングルベッドのみがある部屋が連なる。
3号車はシャワールームとラウンジ、寝るためだけに特化した一人用個室B寝台よりも狭い個室があり、4号車と5号車はツインのベットルームの部屋がいくつもある。
纏めてチケットが取れなかったと言っていた父も1号車に部屋があり、母と兄は6号車と7号車と私達のいる1号車よりも一番遠い車両にあった。
──たまたま…だよね…?
父はポケットからチケットを取り出して、上から配っていたから、私と父が同じ車両なんてそんな偶然あるのかと思ったが、父から来たメッセージを見て確信した。『1号車の21、未映子は10だ』と送られて来たメッセージは意味深にも見えて、父に会って話さないと何とも断言出来なかった。
寝台列車の全車両の中は2階建てになっていて、1階は部屋番号1から11まであり、上の2階は21から29の部屋番号となっていた。部屋番号11を除くと全てシングル専用の一人用個室B寝台で、私の部屋番号は10番の車両の奥ら辺で、隣の部屋番号の11はツインベッドで洗面とトイレがある。
部屋の扉を開けると、立ち歩くのも難しいスペースの靴置き場と、ベッドボードが広めにある簡易ベッド、その上に薄い掛け布団と部屋着の浴衣、簡易ベッドの3分の2くらいの大きな窓の近くにコンセントと従業員の呼び出しボタン、ドアは引き戸タイプで鍵をかけられる。
「ここに泊まるの?狭くない?歩けないじゃん」
ドアを閉めて鍵をかけてベッドに荷物を置くと、スマホにマナーモードで着信が入っているのに気がついた。
「はい?うん部屋…えっ行くの?分かった」
電話の相手はもちろん父で、さっき伝えた部屋番号の部屋に来いとの事だった。荷物を置いた後、貰った鍵を掛けて、父の部屋のある2階へと向かう。
「ああ、来たか」
こんこんとノックをすると、父はすぐに扉を開け、私の背後に誰もいないのを確認して中に入れると、鍵を掛けた。私の部屋と同じ歩くのも難しいスペースの足場しかないから、ベッドの前で立っていると、父に抱きしめられた。めいいっぱい吸い込むと、父の匂いがして安心する。父の背中に手を回すと、父は私の頭を撫でた。
「今夜は一緒に過ごそう」
「…やっぱりお父さんわざとチケット違うのを買ったの?」
父の声のトーンで、疑惑が確信となって問いかけると、父は簡単にタネを明かしてくれた。
「そりゃそうだよ、ちゃんと忘れたフリをしてギリギリに買ったさ」
話す父の動く口を見ながら、この後キスをして…と、うっとりとしていたら、こんこんと私が父にしたようにドアがノックされた。
「「!!」」
びっくりしていると、父は私の身体をドアの方に移動させ、引き戸を引いた時に部屋の隅に隠れる位置に私を置いた。
「静かにするんだ」
父に言われ、こくこくと頷くと、父は掛けていた鍵のツマミをあげてドアを引いて開けた。
「…どうした?」
「ああ、父さん」
父は来訪者が部屋に入らないように、引き戸の取手を握ったまま私の前に立ち、私が誰にも見られないように自分の身体で隠して侵入を防いでいる。
──この声は…お兄ちゃん?
「夕飯どうするかなって、母さんと話していたんだけどさ、未映子は寝るって言ってたし、父さんは3号車のラウンジ行く?」
「ああ、そうだな…なんか小腹空いたし食べるかな」
どうやら寝台列車が出発して夜なのに、これから何かを食べるらしく、お兄ちゃんがお父さんの部屋に聞きに来たのが分かった。
──ならお父さんはご飯食べに行っちゃうってこと…?その間私は…?一緒にいるって言ったよね?
兄との他愛のない話をしている父に腹が立って、取手を掴む父の手の甲に触ると、父は取手から手を離して私の方に手を伸ばした時にたまたま私のお腹に触れた。そのままお腹の上に手のひらを添えると、円を描くようにおへその辺りを撫でられた。
──ふふっ、そうだ
なおも話を続ける父に、いい事を思いついたと、私はスカートをたくし上げると、父の手を私のお腹の上に直接触れさせた。
戸惑いを見せているのか、指の動きを止めた父だったが、すぐにお腹を軽く摘むと、私のおへその下に手を移動させた。
「ああ、それで──」
腰を動かすと、父は私の下着まで手を下ろし、下着の上から下生えの辺りにある私の下半身を揉んだ。そして指先が私の太ももの付け根の間に指先を置くと、ゆっくり数度揉んだ後、私の蜜口の上を指先で押す。下着を履いてるから、布が邪魔をして蜜口付近にしか入らないけど、父は私の弱い所を知っているから、ピンポイントで指先を下着の上から強く押した。
「…っ」
父はそれ以上指を動かすつもりはないらしく、物足りなくなった私は、父の腕を触りながら手の甲にまで手のひらを這わしながら下ろすと、父の代わりに下着をずらした。父の指先を自分の蜜口に入るように指先を押した。
くちゅっとした蜜の音が微かにしたような気がしたが、父も兄も話していて聞こえないはずだ。太く固い手のひらと太い指先、父の手の甲に触っていると、血管が浮き出ているのが分かり、どんどん胸が熱くなる。下半身を揉んだり、指先を蜜壺の中に入れて出し入れする。
──気持ちいい…あっ
父はさっきまで優しく下半身を揉んでいたのに、蜜壺の中を2本の指先を入れていたのに3本に変えた。いきなり激しく蜜壺の中にある指先を動かし始めてた。パラパラと3本の指を動かし、側面を擦ったり突いたりする。父の指を求め、腰を突き出すと、とろりと蜜が蜜壺から溢れていくのを感じる。
「ああ、じゃ、ちょっとしたら行くよ」
「分かった父さん、ラウンジに行くから」
父は兄が去ってからドアを閉めると、鍵を掛けた瞬間に私の額に口を付けた。
「ん?だめじゃないか、そんな可愛い声を出して、ココ・・もあと少しで優に聞かれるところだっただろ?」
「んんっ?!」
父がココって言った瞬間に、蜜壺の中に入った指が曲がり、蜜壺を刺激した。軽く達すると、父はなおも指を動かしている。
「足を上げて」
達した後は何にも考えられなくて、父の言われるがまま、履いていた左サンダルを脱ぎ、足を上げて簡易ベッドのクッションの角に左足を置くと、父は手を押し入れて指の付け根まで全部蜜壺に埋めた。
「はっ、あっぁっ!」
背中がのけぞると、父は蜜壺に入れた手と反対の手を私の背中に回すと、私達の身体は密着する。父の肩に頬を付けて、目の前にある父の首筋を口を開けてパクりと甘噛みすると、父は私の腰を掴んで自分の腰を私の足に擦り付ける。
「未映子、少しの我慢だ…夜は一緒だから」
「あっ、あっ…あっ、ああっ!」
私の額にキスをしながら、父は指の動きを早めて私をイかせると、力の抜けた私をベッドの上に仰向けで寝かせる。
「また後で」
と言って蜜壺から抜いた濡れた指先を私に見せつけるように舐め取った。



そして私が出ないように、外からしっかりと鍵を閉めて部屋から出て行ってしまった。



***************



「──そうだな、そろそろ寝るよ、明日は早いからね」
夜ご飯を食べたから軽食、と言ってもラウンジにあったのは、菓子パンやお菓子と飲み物だけの自動販売機だったので、淹れたてを感じられるホットコーヒーを3人分購入した。3号車にあるミニラウンジは、車両の両側に外の景色が見れる大きな窓に、細長いカウンターが両サイド設置され、その前に2つずつ塊になって固定されたイスが4脚並び、合計でたった8人しか座れない。椅子の後ろには手すりがあった。優、母さん、俺と一列に並んで座って、久しぶりに会う息子と他愛のない話をしていたが、コーヒーを飲み終わったのを理由に席を立つ。
「おやすみ」
「ゆっくり休んでね」
2人の返事に満足した俺は、そのまま歩き始めたが、ふと悪戯心が起きたので後ろを振り返ると、母さんは優の肩に頭を乗せて、優は母さんの肩に手を回していた。
──ツメが甘いな、まったく
俺が振り返るとはツユ程にも思っていない2人に、笑いが込み上げてくるが、それよりも早く娘のいる車両へと向かうことを優先させた。
──俺は上手くやるさ
部屋にいる娘の未映子が今どんな格好をしているのか、楽しみにしながら足早に歩いた。




ガチャッと鍵が開くと、思いの外父の帰りが早いと私は思った。引き戸が右に開いて、父はベッドの上にいる私を見て、微笑んだ。
「お待たせ、未映子」
後ろ手でドアを閉め、鍵を掛けると、私は簡易ベッドから起き上がり父の立つ前に正座して、父のズボンのボタンを外して、ファスナーを下ろした。
「おいおい、いきなりか?」
父は笑いながら私の頭を撫でて、自分の着ていたポロシャツを脱ぐ。ズボンのフロント部分を少しだけ寛げ、父のボクサーパンツに鼻を付けると父の昂りは少しだけ固く反応していた。
ボクサーパンツの上から舌を這わしながら、父の昂りのある膨らみに口を開いて歯を立てないように甘噛みすると、父はズボンを先に下ろした。足を上げてズボンを脱ぐと、父は私の顔を下半身から離してパンツも脱いだ。靴下も脱いだ後、ベッドに膝を付けると、じりじりと私の方に近寄る。
「脱ぐ?脱がせる?」
父の目には欲情の熱がチラつき、ぞくぞくと背中に快感が走る。
「どっちがいい?ね?」
父の好きな胸をワンピースの上から揉み、スカートをたくし上げて太ももを見せると、父はスカートの中に顔を入れた。
「あははっ、やっ…擽ったい」
左膝から太ももの内側に父の舌が這い、キツく吸われてチクリと痛みを感じる。父が何も言わないからワンピースを自分で脱ぐと、真っ白なレースの下着姿になった。太ももの付け根から乳房の下までびっちり付いた赤い所有印が視界に入り、父は新たに一つ増やした。父が舐めていた左足を上げて、父の顔から離れると、私は簡易ベッドの広めのヘッドボードに手をつけて、上体を起こすと、父にお尻を突き出して左右に揺らした。
「きて…もう我慢出来ないの」
甘えた声を出して、今度は父も好きな大きなお尻を円を描くように動かすと、父は膝立ちになって昂りを握り上下に擦り始めた。
「もう…私といるのに大きくしてないの?」
私は準備バッチリなのにぃ、とワザと片方のお尻に手をつけて揉みながら、父の昂りのある所に向かって昂りの先端をお尻に当てた。
「早くっ、早くぅ」
もっと大きくなるように、父の昂りをお尻で左右に動かして当てて遊んでいると、父は私の下着を太ももまで下ろした。首元から下にキスをしながら、私の腰に両手をつけた。父のいる背後を振り向くと、父は私の背中から顔を上げ、私の口を塞いだ。
「ん、っ、ぁっ、んぅっ」
舌を強く吸われ、父とのキスはブラックコーヒーの味がする。手を上げて父の黒縁メガネを取って、ヘッドボードに手探りで置くと、父は私の胸をブラの上から掴んだ。お互い舌を出してキスをしながら、背中に腕を回してブラのホックを外すと、支える布がなくなった乳房は、重力に逆らえずにぷるんと揺れた。肩からブラの紐を取ると、父は私の代わりにブラを外した。
乳房を下から掬うように揉まれ、父の首の後ろに手をつけてキスを続けていたが、父のキスから解放されると、父は私のお尻に昂りの先端を付けた。
「未映子、欲しかったものだよ」
「ん…っ!ぁっ、おっき…いっのぉ、っ」
父は低い声で唸って私のお尻たぶを開いて、秘密の花園を開くと昂りの先端を埋めた。
ズズッと入るその昂りは固く、繋がる前に散々父の手によって蜜でしとどに濡れた蜜壺を広げていく。背中がのけ反り、父の肩に後頭部が当たると、父の手は腰を固定し、私の肩に口をつけた。
「はっぁっ!はやっ、いっ、あっ、んっ、はっ」
「未映子っ、はっ、このっ」
荒い鼻息を掛けられて肩を噛まれながら、父の抽送の動きは早くなる一方で、まずは一度出す・・つもりらしい。
「はっ、ぐっ、っ」
父の息が一度止まり、お尻の奥にある蜜壺の中が熱くなると、液体が溢れていく気がした。ぷるぷる震える父のお腹がお尻にも伝わってくる。ヘッドボードに手をつけ、ふと左側を見ると、カーテンで閉まった窓が目に入り、手を伸ばしてカーテンを開けた。
真っ暗な外の景色が見えない窓は、室内の明かりで鏡のように反射して私達の姿を写している。
何も着ていない2人の男女が膝立ちになって重なる姿、私は大きな乳房の先の粒がツンとしていて存在を主張しているし、太ももに下着が突っかかっているが、鏡のようにはっきりと見えないけど、それがまた快感を呼び覚ます。
「ああ、悪い、先に出しちまったな…これから挽回するよ」
父は私の身体を弄ると、私の耳元に謝る。一度出してスッキリして余裕が出来たから、父は繋がったまま私の乳房を揉み始めた。まるで乳房の愛撫を疎かにしたのを謝罪しているかのように、ねっとりと執拗に揉む。
「あっ、もっ、おっ…ぱいだけっやっ、だ」
父が私の蜜壺の中からそそり立つ昂りを抜いて、後退りベッドから足を床に着けて座ると、私は父の足の上に向かい合わせで跨いだ。
「未映子、来い」
「ん…いっぱいしてね」
父の肩に左手を置き、右手を下半身に移動させ、人差し指と中指の指で下生えをパクりと開くと、蜜壺から父がさっき出した証がとろりと垂れる。
父は私の下半身から視線を外す事が出来ず、それがなんだか面白くなかったが、父は私の腰を掴むと、力を入れて私を無理矢理彼の腰の上へと座らせた。
「はっぁあっ!」
思わず大きな声が出てしまったが、父の昂りで一気に貫かれた私は絶頂に達した。
父の頭を抱きしめ、父は私のお尻を上下に動かす。簡易ベッドだから、マットレスにそんなクッションはないのに父が下から突き上げる。
「ふんっ!」
父は足に力を入れて立ち上がると、私を引き戸のドアに背中を押し付け突き上げが始まる。
父の腰に足を巻き付け、落ちないように強く抱きつく。
「はっ、あっん、んっ」
「ん、っ、つ」
舌を絡めて強く吸い、吸われてただのキスを求め合う。動く影が視界の隅に見えて、さっきカーテンで開けた窓に、父が力が入っている証拠にお尻のが凹んでいるのが見えた。ほっそりとした脚が彼の腰に巻き付いてる。巻き付けていた脚をベッドの角に下ろして、父に抱きついていた手を父のお尻に移動させると、長い爪の細くて白い指が父のお尻を揉む。
「未映子っ、はっ、はっ」
「あっ、あぅっ、んっすき、そこっ、好きぃっ」
父は私の手をお尻から離すと、ドアに押し付けて手のひらを重ねて恋人繋ぎをさせた。
「いっくっ、いくのっ」
「俺もっイくっ、出す、未映子の中にぃっ」
「来てっ、欲しいのっほしいの……ぉ、ぉっ」
ガタンッと電車が揺れ、その動きに身体のバランスが崩れ、グリッと蜜壺の中にある昂りが突然位置が変わる。一気に来た快感で、絶頂がやってくると、私達はほぼ同時に達した。


ガタンゴトン、一定の間隔で列車が揺れ、乱れても声が漏れる事はない。何故なら──
「未映子綺麗だよ、すごくっ…あの部屋でも良かったが、隣との距離が近いから」
「あっ、あっ、んっ、ここっ、ここに…っ、あっ」
父は私の部屋の横にあるツインベッドの部屋番号11も取っていた。私の部屋は10で、私は今11の部屋にいるから心置きなく快感に耽ってる。トイレに行く人がいれば、聞こえるかもしれないが、電車の音がある程度掻き消してくれている。
下着を着けないでワンピースだけ着て、父も下着を履かずにポロシャツとズボンに着替えて、11の部屋も取ったと言って移動した。本当なら明日の朝までこうしていたいが、観光するからと朝の3時までと決めて2人の時間を楽しむ事にした。
11の部屋に入った瞬間、獣のように繋がり、いつの間に寝台列車に乗る前に買ったお菓子や飲み物を繋がりながら食べあって、口を通して飲み物を分け合った。
「明日は声を出したらダメだからな」
「なっ、無理っ」
明日は旅館に泊まるはずで、4人一部屋だと言っていたのに、なんでだろうかと気持ちよさが邪魔をして上手く考えられない。
「なら欲しくないのか?これがっ!」
「んっ、欲しいっ!明日もくれるの?」
「ああ、布団に入るよ」
家のお布団に入って、声を殺してやってるから大丈夫だろう?と父は私を突きながら笑う。
どうしようどうしよう、と絶対無理だと思うのに、今は父のこの情事に考えが戻る。
「間違えたらいやだよ?私だけだよ?」
「そんなの当たり前だ、未映子だけだ」
いやいやと頭を横に振ると、父は愛おしい眼差しを私に向ける。ツインのベッドを両方使い、たっぷりと愛し合った私達は、約束の時間を1時間ほどオーバーして部屋から出ると、それぞれの部屋に名残惜しく戻った。



父の部屋で置き忘れた私の下着を大事そうに、鼻と口につけて匂いを堪能しているなんて、疲れ切って寝てしまった私は知らなかった。朝起きて下着がない事を気がついた時に、父から朝の電話で知らされるまでは──


「それを今日履くのに…えっち」
「朝からそんな声を出すな」
「なら、朝は私が出して・・・あげる」
朝と父娘おやこの会話とは思えない甘い声のやり取りの後、父はトイレに行く口実で私の部屋に来ると、私はさっき言った通り、父の固くそそり立つ昂りを口で慰めた。
それもねっとりと舌を這わせ、短時間で2回もね。
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