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兄の怪我

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兄が怪我をした。

なんでも、荷物を運んでいる時に、バランスを崩してしまって腕の骨を折ったらしい。

まさるが怪我したって?」
夕食の席で父から言われ、母はかわいそうに、と眉を寄せた。
「そうなのよ、利き腕の右手をね…しばらくはギプスして過ごすらしいわ」
「それは大変だな…何か手伝ってあげようかね」
ご飯を食べながら兄の近況を聞くのにはわけがあって、兄は今社会人で一人暮らしをしているからだ。
「お兄ちゃん彼女いないの?」
「さぁ…それは」
「母さんよく会ってるだろう?優から何か聞いてないか?」
「い…いいえ、優からは何も」
父が手伝いに行こうと提案をしているが、恋人もいない1人なら大変だけど、もし手伝ってくれる人がいれば私たちの出番はないと思っていたのだけど、父と母、私の中で一番会っている母も知らないのだから彼女はいないんだろうと、私の中で結論付けた。
「土日は行くとして…平日はどうだろうか」
「ん~私は平日は無理、仕事の帰りに寄ったら帰って来れない」
兄は近所に住んでいるわけではないので、そう気軽に仕事帰りに行けない。それに兄の所へと毎日通っていたら、父と過ごす夜がなくなっちゃう…それもある。
「なら私が平日に行くわ」
「それはいい、きっと優も助かるよ…なら仕事帰りに迎えにい行くよ」
「あら、仕事が遅くなり時もあるじゃない、それはいいわ…でもそうしたら…お父さん達のご飯は…」
「何言ってるんだい母さん、ご飯なんてどうとでもなるさ…ならないのは優だよ…そうか迎えはいらないか…なら行き来するのも大変だから、いっそのこと優の所で泊まった方が、母さんの負担が少ないんじゃないか?」
「そうかしら…そうしようかしら」
私がもぐもぐ食べている間に、母は平日、週3日ほど兄の家へと泊まり込みで兄の介助をする事になった。




***************



仕事が終わり家に帰ると、母はもう兄の所へ出かけた後だった。
「そうか、確か今日から3日いないんだっけ」
一日置きに移動するより、まとまった日程で行った方がお母さんが楽だとなって、最初は月火水に行って、お母さんがパートしているドラッグストアの勤務がある日は兄の所へは行かない…とか言っていた。
リビングに行って手を洗うと、冷蔵庫の中をチェックした。兄の介助がある間は、こっちの家の事を全て任された私は、今夜の料理を作る事になっている。
「材料…はあるから、うん、着替えたら料理を始めよう」


「ただいま」
料理を始めてしばらくすると父が帰ってきて、キッチンにいる私のところへやってきた。
「おかえりなさい」
ちょうど煮込むだけになったので、小鍋の蓋を閉じると、父は背後から私を抱きしめた。
「今日は何だ?」
「定番な肉じゃがと味噌汁かな」
「そうか」
質問してきたのに、返答は何でもいいらしく、父は私の頬やこめかみに口づけを落とす。
「そのエプロンは」
「中学の時に使ったエプロンだよ」
ジーンズ柄のエプロンは、私の太ももの辺りまであり、中学の時家庭科でミシンで縫った手作りだ。いつもお母さんが家事をするから、使う機会がなかったのだけど、ちょうどいいやとクローゼットから引っ張り出してきたのだ。
「そうか…あとどのくらい火を付けるんだ?」
「んー、あと10分くらいかな」
「ならそれが終わったら風呂は一緒に入らないか?」
「………入る」
そんなにお腹空いているのかと思ったけど、そうじゃなくお風呂のお誘いに頬が赤くなる。すると父は少しだけ笑うと、私から離れて流しで手を洗った。
「今日から未映子は俺の奥さんだな」
ワントーン低く呟いた言葉に、私はこれから3日間父と2人きりなのに遅ればせながら気がついた。



「肉じゃが、美味しいよ」
「はっぁっ、ほんと?…あっ」
リビングのテーブルに並べたご飯、味噌汁、ごぼうのきんぴら、ひじきとキムチ、肉じゃがと父の缶ビールと半分に注いだコップがある。いつもなら父の前が私の定位置なんだが、今日は母がいないから父の横に並べて食べた。新婚さんのように父の口に一口サイズに切ったじゃがいもを口に入れていたが、お返しと同じように父から口ににんじんを貰った。ご飯も3分の2くらい食べると、なんだか雰囲気がいつもの家族団欒から、ただの男と女の蜜月と変化した。
最初に仕掛けてきたのは父だ。口元へ運ばれた鶏肉を口に入れる前にお箸から落とすと、私の胸元にぽとりと落ちた。
「おっと、失礼」
まったくそう思っていないのに軽く謝罪すると、私の胸の谷間にある鶏肉を顔を近づけて口で拾って食べた。もぐもぐと数回咀嚼をした後、私の口を塞ぎ父の噛みかけの鶏肉が私の口に入った。父から受け取った鶏肉を飲み込むと、意外と良かったのか、父が次に玉ねぎとにんじんを口に入れ同じように私の口に移す。
同じようなやり取りを数回した後、それからは父の足の上へと移動し、父の腰を跨ぐとご飯よりもキスをする時間の方が増えた。口内に残る肉じゃがの味を2人の口で分かち合って味わう。
すごく変態的な事をしていて興奮する。試しに腰を揺らすと、父のスウェットのズボンの中心が固くなっていた。父のズボンの上から固くなった物を撫でると、父も私のお尻を揉み始めた。キスをしながら、着ていたTシャツをそれぞれ脱ぐと、お風呂に入った後に言われて、ブラジャーをしないでいた無防備な乳房が2つ、露わになる。
啄むキスをしながら、床に足をつけて立ち上がり、履いていた部屋着のズボンを脱ぎ、ついでに下着も下ろすと、父もズボンも下着も脱いでまた椅子の上に座り、その上に私も跨いだ。立ち上がった昂りは、いつもより若干小さくなっていたが、これから私を夢中にさせる大きさになると思うと下半身が期待で疼く。
「あ…っ、ぁ」
父の昂りの先端を触り、蜜壺に入るように調整して、父の腰の上に腰を下ろすと、昂りが蜜口から蜜壺へと入っていた。
お風呂ではシャワーをただ浴びるだけでは済まなく、お互いの身体をあちこち遠慮なく触ったから、燻った快感を呼び覚ましていく。父は私の腰を抱きしめると、父の目の前に偶然近づいた乳房を口にした。父の頭を抱きしめながら、完全に座ると深く繋がれた。飽きることなくキスをし、父が私のお尻を掴み上下に揺さぶると、頭まで快感が巡っていく。
ぱんぱんっ、と肌がぶつかり、上手く動けないのか、父が立ち上がって、料理が置かれてない方のテーブルへと私を移動させると、私をテーブルの上に手をつくように誘導し、背後からまた貫いた。
「あっ、あっ!」
気持ち良くてのけぞると、父は私の腰を掴んで抽送のスピードを上げていく。
「くぅっ、っ」
ぱんっ、とひと突きが重く蜜壺にぶつかり、痺れていく。
「あっぁっ、あっ、んっ、んっ」
「ここかっ、はっ!」
私が一際甲高い声を出すと、父は新たな快感を見つけたと言わんばかりにそこの場所しか昂りで突かなくなる。
「気持ちいいのっ、あっ、あっ」
「未映子っ!はっ、っ」
テーブルから手を離し、父の身体に触れると、腰から手を離した父は背後から私の乳房を揉んだ。
突くのをやめて、円を描くように私のお尻に腰を押し付けると、父の限界が近い事を知る。上を向き振り向くと、父が私の口を塞ぎ、舌を強く吸われて身体が密着した。
「ん…ん」
どろりとした証を蜜壺の中に感じ、父の胸板に後頭部をつけた。それでもキスは続いて、私の蜜壺から父の昂りが抜けた。私は身体の向きを変えて父と向き合うと、父の背中に手を回した。
「部屋に行こうか」
「うん…でも片付け」
「明日の朝やるよ、ほら」
服もテーブルにある食器もそのままに、裸のまま父に手を引かれて2階へと行くと、父の部屋へと入った。
パタンと閉められたら、私は日付が変わるまで甘い声を出し続けて…初めて家で父と一緒に朝まで抱き合って眠った。




***************




仕事が終わり家に帰ると、今日は父が先に帰っていてちょうど玄関に荷物を置いていた。
「おかえり」
「ただいま」
玄関に入って扉を閉めたら、父は手を伸ばし私の顔の横にある鍵とチェーンを付けた。そのまま啄むキスをすると、ばさばさっ、と荷物を床に落としたら、父に抱きついた。戯れるキスから舌の絡まるお互いの口内を味わう深くなるキスになり、しばらく玄関に立っていた。
「寂しかったか?」
「うん」
日中もメッセージのやり取りをしているし、お昼の時間が合えば電話もするが、それは他の人もいるし、こうして触れ合う事が出来ないから物足りない。かと言って、急には休めないのが社会人の辛い所だけど…一緒に住んでいるから多くを求め過ぎてはいるダメだと自分に言い聞かせた。
「そうだ、未映子にプレゼントがあるんだ」
「えー何?」
父は私から離れると、玄関にある段差に置いた荷物からビニール袋を取り出して私に渡した。
「これを着て欲しい、料理する時のエプロンだ」
そう言った父のメガネは玄関の明かりで反射して、何を考えているのかわからなくなっていた。

自分の部屋に荷物を置き、貰ったビニール袋の中身を開けると、父の言った通りエプロンがあった。しかしこれは──


「おっ、着替えた…か」
部屋着になってリビングのソファーで座る父が、リビングに入ってきた私を見ると目を見開き驚いて固まった。それもそのはずで、胸元に大きなハートの形でカットされ、ギリギリ太ももの付け根まであるスカート部分は楕円形で白いフリルが付いているが、全てが真っ白なレース生地のエプロンで下の肌の色が見えるのだ。普通のセクシーエプロンなんだから、買った時に分かっているのに、父が驚くのも無理はない。なんせ私はエプロンの下には何にも身につけていなくて、下生えも胸元にある乳房がツンと固くなっているのもバレているのだ。
「ね、ご飯にする?お風呂?…それとも私?ふふっ」
固まる父の前でくるりと回ると、背後に結んだ腰紐も揺れた。くすくす笑いながら、軽い料理をしてお腹を満たそうとキッチンへと向かった。

その後すぐ、父が無言で立ち上がったのにも気づかずに。


「あっ、あっぅんっ、はっぁ!」
胸の間にエプロンのハート部分が挟まり、上下に揺れる乳房を背後から抱きしめた大きな手が揉む。キッチンに入ってすぐに父に襲われ、まずは背後から貫かれた。思いの丈をぶつける抽送が終わると、息も整わないままシンクに座らされて、キスの嵐だ。啄むキスは最初だけで、お互いの舌を追いかけるキスをする。顔の角度を何度も変えては、父の手が私の乳房を揉んだ。どろっとした証が蜜壺から零れるのを感じると、さっき出された父の証がお尻を伝う。シンクに手をつけて右足をあげると、私はエプロンのスカートの部分に手を入れて蜜口を指先でぐるりと弄る。父は私の痴態を眺め、自分の昂りを握るとさっき出したばかりだったから、大きくなるように上下に擦っていた。
「は…ぁっ、んっ」
父の証が溢れる証を蜜壺から掻き出しながら、ちゃっかり自分も気持ち良くなってしまう。
「エロいな」
この二日間、欲情した低い声しか聞いてないから、明日からどうなるのだろうかと心配になる。
「来て、欲しいのっ」
「何が欲しい?」
「お父さんのふっといのっ…大きくなったのが…」
私に何が欲しいのかはっきり言わせたい父に問われるまま、早く欲しくて卑猥な言葉を使うと、父は口元を弛めた。ぐちゅぐちゅと蜜壺にある指を父の前で動かして、次第に自分の快感を追い求めてしまうと父は私の蜜壺に入れた手に昂りの先端を押し当て腰を前後に揺らし始めた。
まるで私の手が邪魔だと言っているようだか、すでに気持ち良くなっていた私には関係ない。
「もういいのか?」
「ううん、欲しい…けどっ」
「分かってる」
手が止まらないと言いたいけど、それよりも早くこの燻った快感を終わりにしたくてしょうがない。父は私の手を蜜壺から無理矢理引き抜くと、私の蜜壺の中へと昂りを入れて一気に貫いた。
「ああっ!」
「ぐっ、っ」
2度目の繋がりとはいえ、父の昂りは他の人とは違い太く長い。私の身体が絶頂へと一気に駆け上がると、父は私の腰を自分の方へと引き寄せた。ぎゅうぎゅうにキツく締め付けた蜜壺の中へ父はすぐに果てると、腰をプルプルと震えさせた。頭が真っ白になり、無意識に父の腰に足を絡めた。
「気持ち…な、未映子」
「あっ、ん…っ」
「こら、締め付けるな」
「ん…だって」
イッたばかりの首筋を舐められたら、誰だって反応してしまう。父の後頭部に左手を添えたら、繋がったままシンクから下ろされ床に足がついた。
「…ご飯は?」
まだ作ってない、というか、冷蔵庫を開く前に父と始まったから、何にもしていないが正解だ。
「まずは、未映子から、その後に一緒にお風呂で…最後はご飯だ…だろ?」
父は私の下唇を喰みながら、私がこのエプロン姿で父の前に言った言葉の返事をくれた。
「…もうしたよ?」
最初に食べたでしょと言ったら、父は
「まだだ、これからが本番だ」
と言った。

父はこのレースのエプロンを気に入って脱がせることなく、名残惜しく私の蜜壺の中から昂りを抜くと、固くそそり立つ昂りのまま私の手を引いてリビングへと行った。
父が繋いだ手を前に出すと、勢いよく私がソファーの前に移動し、すとんと上へと座った。
「あははっ、早く」
ソファーに片足を上げ、ソファーの腕掛けに頭を乗せると、父はそそり立つ昂りを私の顔に近づけた。少し口を開けて上目遣いで父を見ると、父は私の頭を撫でた。大きな昂りの先端を口に入れられ、ちゅうと軽く吸うと、父の足がぴくりと反応した。右手を添えて大きく口を開くと、父は腰を進めて私の口内の奥に昂りを入れた。
「んっ、ん…っ」
父は腰を前後に動かしながら、私の乳房に手を伸ばし揉む。
昂りの側面をぎゅっと握りながら、舌を器用に使って、身体を重ねて分かった父の好きなところに舌を這わす。先端から溢れるツユを飲むと、父の手は私の乳房から下半身へと移動した。
もう入れてもいいのに、父は私の蜜壺の中へと指を入れた。
「んっ、やっ…欲しい」
「ああ、俺も入れたいよ」
父の指も好きだが、それよりも目の前にある昂りの方があるなら入れて欲しいと強請ると、父は私の口から昂りを離した。
私がソファーから起き上がって両足をソファーに乗せて、M字開脚で足を開く。父の昂りが開いた足の間に入り、父の昂りの先端が私の蜜口に充がわれると、父の昂りが私の蜜壺の中へと一気に入った。
「んっ、んぅっ、っ…ぁっ」
父の肩に手を伸ばして抱きつきながら腰に足を絡めて、身体が密着しながら父の抽送が始まる。ぐちゅぐちゅと2度も注がれた証と蜜が蜜壺から溢れるのも構わず、父の抽送が激しくなっていく。お尻からダイレクトにくる快感が気持ち良くて、口から甘い声が止まらずに出る。父がソファーに両膝をついて、一緒にソファーに乗って父の体重分、私の身体にのしかかる。深くなった繋がりに、頭がおかしくなる。父の額からこめかみに伝う汗が私のエプロンにかかって、私の乳房にぺったりと濡れて張り付く。
「あっ、あっ、いくっ…くっ、いくっ」
「未映子っ、出すぞっ、中に!」
ほぼ同じ時に叫ぶと、父は私の中へと熱い証を注ぎ、私も絶頂を迎えた。



***************



「また来週も2人きりだな」
と事後流石に疲れたからお風呂に入って父に言われ、
「それまではお預け?」
かと思ったが、そんなわけないと父に一蹴された。
いつもの金曜日の予定は変えないと断言された。
シャワーだけ浴びてお風呂から上がりながら、身体を拭いていると、父からありえないと言われ、嬉しくて父に抱きつくと、誘っているのかと低く唸った父から、私からタオルを奪って洗濯機へ投げ入れた。
「未映子」
「お父さん…ご飯は」
「後で、な」
脱衣所から出て、初日みたいに全裸のまま2階へと向かった。2日目も父の部屋に入ると、父は扉を閉めた。

数時間後に部屋から出た父は、1階から2人分の食べ物と飲み物を持って戻ると、ベッドの上でひと休みしている私の元へ帰ってきた。
「…食べさせて」
疲れて腕も動かせないという娘に、父は苦笑しながらも昨日の夜のように口移しで食べさせたのだった。

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