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番外編 父の秘密の動画 投稿30ヶ月記念小説 快楽のエチュード
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「じゃあ、お疲れ様でしたー!」
「お疲れ様でした」
終電もなくなった金曜日の夜の0時過ぎ。年末の会社の飲み会──俗にいう忘年会に参加した私、眞下未映子は一年間の仕事の愚痴を吐き出したり、先輩や同期から聞かされた職場の人間関係の裏側を知って、アルコールも手伝って溜めていたストレスを発散させていた──と言っても、最近ではストレスを発散させなくても、心も身体も満たされてるけどね。
なんて思いながら忘年会も終わり、あらかじめとある人から貰っていたお金で実家まで贅沢にタクシーで帰った。
ガチャッとシンと静まり返った家は、玄関のドア一つ開けるのにいつもよりも大きな音がする気がした。スマホ画面の時刻を見ると、am2:03となっていて、家族はみんな寝た時間となっていた。
──明日が休みで良かった
じゃないと朝早く起きて出勤なんて出来ない。二日酔いになるほど飲んでないけど、寝不足で仕事にならないはずだ。
──もう一回1階に戻るの面倒だから、先に寝る準備するか
そっと家の中に入り鍵を施錠すると、一旦洗面所で顔を洗って歯を磨いて、リビングからコップ一杯の水を持って自分の部屋へと向かった。
静かに階段を上って部屋に入り電気を付けると、当たり前だが朝出かけた時と変わらない部屋で、私は床に荷物を置くと水を飲みながらベッドに近寄り、エアコンの暖房をつけるとスマホを充電器に差し込み、上着を脱いだ。
「っ!!」
着ていた服を床に脱ぎ捨て、クローゼットからパジャマを出そうと両開きの扉を開けると、息が止まるかと思うくらいびっくりした。クローゼットの中は服がハンガーで掛かっていて、私の腰の高さに積み上がった3つの私のプラスチックの細長い洋服入れの上に、小さく丸めた下着入れとして使っている茶色いカゴの上に、広げられた私の下着が置いてあったのだ。ご丁寧に彼の1番のお気に入りの紐の黒いパンツだ。私はそれを手にすると、ヌルリとした感触がして、何か液体が付いているのにも気がついて、アルコールが回って眠かった思考が一気にクリアになっていく。
──まさか
黒い下着を手にしたまま、充電しているスマホの画面をタップして、SNSのメッセージアプリを立ち上げると、ピン留めしていたある名前の横に1件の通知があるのに今更ながら気がついた。送信時間は日付の変わった約1時間後のam01:15だ。トーク画面を開くと、ある人──父が保安灯になっている私の部屋で立っている動画の静止画が映しだされた。静止画の右下に32:32と表示されていて、32分32秒の動画を送って来たのが分かる。
その動画の静止画の中央の再生ボタンを押すと、父が私のベッドの横にある充電器の並ぶ机にスマホを置いている所から動画が始まる。内カメラにしているから父のドアップと何回かスマホが滑って倒れたのか天井を向くシーンがあり、ガサゴソ動いた後──多分ティッシュの箱をスマホの後ろに置いて落ちないように固定させていて、父は私のクローゼットを開けると、今私が手にしている紐の黒い下着を取ってカメラの前に移動した。父は左手の指を曲げると私の下着を握り、口と鼻を隠すように前に置くと、思いっきり息を吸い込んだ。そして右手でいつも着ている部屋着のスウェットのグレーのズボンを下ろして、もうすでに太くなって勃ち上がっている昂りを出した。
チラッとカメラに視線を向けると、父の荒い呼吸とその勃ち上がっている昂りを上下に擦り付ける音が聞こえる。
高画質でどんな小さな音も拾える高性能のカメラ機能の付いた、先月発売されたばかりの最新のスマホにした父は、『これで綺麗な未映子を写すよ』と、購入した日に私の分も色違いのお揃いのスマホに機種変更して私にそっと耳打ちをしたのだ。ちなみに母の分もと父は言ったのに、母は今のスマホで充分だと断ったのだ。だから私と父のスマホは予期せぬ事にお揃いになっている。
『ぐっ、未映子っ』
小声の父の声は低く、私の名前を呼び、あろうことか下着に舌を這わして噛む。
『イくよっ、未映子ッ…未映っ、ぐっ』
いつも耳元で聴いている父の声にうっとりとしていると、父が私の紐の黒い下着を名残惜しそうに口元から離して、自身の昂りに覆い被さるように添えると、下着の上から握り直して上下に擦ったかと思うと、父は苦悶の表情を浮かべて私の下着に欲情の証を注いで、長いと思っていた動画が終わった。
父──眞下卓とこんな関係になり、はや半年。最初は私が自慰をしている所を見られたのがきっかけで始まった関係は、恐ろしいほどお互いに溺れていた。
母のいない休日の昼はお互いの気持ちをぶつけるように交わり、母のいる夜は声を潜めてお互いの性器を弄る──だけだったのに、今や母のいる夜でも身体を繋げないと満足出来ない関係となっていた。身体を繋げる…それは毎日ではないが、父と洗面所や2階の廊下、母がキッチンにいる時にするキスが当たり前になっていた。掠めるようなキスや着替えると言って2階に上がった私を攫うように、少しばかり長めの舌の絡まるキスをくれた。
家の中だけじゃなく、ついにはSNSのメッセージアプリでも恋人のように…ううん、もう彼氏彼女のように空いた時間を見つけては愛を囁きスタンプも盛んに交換する。そして到底誰にも見せられないお互いの卑猥な写真や、相手を想ってする自慰の短い動画を送り合う。歴代の彼氏よりも、誰とも比べられないくらい激しい愛を惜しみなく捧げて、同じ量かそれ以上で父から返される。ネット通販で見つけてコンビニ受取で購入する父の好みのランジェリーを日中と夜に身につけ、父が好みと言った服と見た目に変化していく。日中に父の好きな下着も身につけるのは、動画を送る時にその下着を付けているととっても喜ぶからだ。
社会人になってからは大人系カジュアルを好んでいた私の見た目は、父の好きなセクシー系へと服装の趣味も変わる。2人きりの日中と夜には父しか見ないから下着からメイクまで一新して変わり、昼間は大人系カジュアルのみにしていた。
今までも流行り物に任せて美容の変化をしてきたので、母はメイクが多少変わっても何にも言わないし、父はもちろん喜ぶ。家にいる時にトイレに入ろうとした父の後を着いて行って一緒に個室に入ると、赤い口紅で父のシャツをたくし上げて、男にも付いている固い乳房に吸い付けば真っ赤な紅の跡が残り、父は熱い眼差しを私に向けるのだ。
私に手を出したら、もう止まらない事を知っている父は、真っ赤な口紅をする私にキスもできなくて、夜に覚えていろよ、とでも言うように無言だけど、欲情に塗れた鋭い目つきで私のワンピースの下の下着に手を入れると、濡れた蜜壺に指を入れて短時間のみの愛撫だけで私を解放するのだ。
──ああ、どうしよう
もう一度父の動画を見ようとして、再生ボタンを押す手を止めた。きゅんとした下半身を触りたくなる…が、私はもう自分の手で自分を慰めないと決めていたのだ。だって、すぐそこに父がいるのだから、1人でするより父に見られてされたいのだ。
トーク画面から矢印で戻ると、友達リストの中から母のトーク画面を開いてコメントを残すと、同じ内容をコピーして父のトーク画面にも貼った。スマホの画面を暗くすると、私は自分がこの家に帰ってきた形跡を消す事にした。
***************
母が廊下を歩く音がする。眠っていた私は、父の隣の部屋から微かに聞こえる生活音に意識を浮上させた。大好きな匂いに包まれたからか、熟睡したみたいで、普段なら眠くて不機嫌になるのに、すっきりとした目覚めとなっていた。カーテンの隙間から太陽光が入り、暗闇に慣れた目で辺りを見渡すと、父のベッドサイドテーブルにあるデジタル時計が朝の7:38を示していた。
父の部屋に忍び込んだ私は、眠る父のベッドに入って寝てしまった。階段を降りる音がして2階が静かになると、私は仰向けで眠る父の布団の中へと入った。真っ暗な布団の中で、父の足の間を広げて、間に上体を前に倒したまま正座をして身体を滑り込ませる。
目の前にある父の腰に頬を寄せて手のひらを添えると、柔らかなモノを感じた。すん、と息を吸うと父の匂いが濃く感じ、うっとりとして手のひらでゆっくりと擦ると、むくむくと芯を持ち始める。思いっきり息を吸うと、さっきよりもずっと匂いが強くなる。ついには我慢できなくなって、父のスウェットのズボンを下ろすと、少し固くなった昂りが飛び出す。直接昂りを握って触れると、ぐんと固くなった昂りに愛おしい気持ちが溢れて、父の昂りの付け根に鼻先をくっつけた。しばらく上下に擦ると、昂りの先端からツユが溢れて私の手を濡らし、舌を這わせると独特の味が口内に広がった。
「…ん」
ぱくりと父の昂りの先端を口にすると、父が動いた…が、起きる気配がないので、父の昂りに意識を向けた。口を窄めてちゅうちゅうと吸うと、昂りが生き物のようにぴくぴくと動く。とめどなく溢れてるツユを啜り、父の昂りの側面に舌を這わせたり、手で握ったりして夢中になっていると、何の前触れもなくお布団が捲れ、父の匂いでいっぱいだった布団の中が薄れた。
「おはよう、お父さん」
父の昂りに舌を這わせて握りながら、起きた父に向かってにっこりと微笑むと、父は一拍遅れて口元を綻ばせた。
「…未映子…朝から布団に入って悪い子だ」
と言いながらも私の頭を撫でると、私は父の昂りを口にしながら
「…ね、スマホを見て」
と小声でいうと、父はベッドボードにあったスマホを取り出して、無言でスマホをタップした。
「『飲み会が終わったの遅いから、そのまま先輩の家に泊まって帰るのは明日になる』か、なら未映子は今家にいないことになっているんだな」
起きたばかりの父は私にしか聞こえない小声でメッセージを読んで理解すると、スマホをベッドボートに戻して膝を立てていつもの黒縁メガネを掛けた。
「さあ、母さんが来る前に…それはっ」
父の下半身から顔を上げて、お布団を肩に掛けたまま私は上体を起こすと、父は目を見張り言葉に詰まった。
「…ふふっ、ね…もう準備は万端なんだよ」
父の好きな布の面積の小さい紐のブラと、父の証が残っている紐のTバックの下着を身につけていた私を見て、無言な父とは反対に昂りが何もしていないのに、ピクピクと動く。父の腰の横に膝を付けて、一度父の上で四つん這いになると、私は自慢のGカップが揺れ、父はごくんと唾を飲み込む。
父の腰の上に座り、父の立てた膝に背を預けて、私も膝を立てて座ると、父のすぐ前でM字開脚をした。父の昂りの先端から出たツユで濡れた手を父に見せるように右の手のひらから指先に向かって舐めると、左手で腰の横にある下着の紐を解いた。しゅるっ、しゅるっと腰にある2つの紐を解き、フロント部分を父のお腹の上に払うと、べったりと濡れた下生えが父の前に晒された。
「…っ」
白い証が付いた下生えを見た父は、ギリッと歯を食い縛って唸る。左手で下生えを触ろうとすると、父の手によって手首を掴まれて阻まれ、父の右手が私の下生えに伸びた。
「あっ…っ」
父は私の下生えの髪を人差し指でくるくると指先に絡めながら、中指を私の蜜壺へといきなり沈めた。中指を前後に動かし、蜜壺の中を刺激すると、いきなり愛撫され始めた身体は突然の快感に身体が強張ってしまい、蜜壺の中にある指をキツく締め付けた。
「腰を上げて」
思わず声が漏れてしまい、父の布団の端を口の前に置いて声が響くのを防いだ。
掠れた声の父に言われ、足に力を入れてお尻を上げると、父は私のお尻の下にあった昂りを左手で握り、腰を下ろした私の蜜口に合わせて側面をくっつけた。やけどしそうなくらい熱い昂りが蜜口に当たり、期待していたのに欲しかったものが得られず、
「い…れてっ」
私が小声でおねだりをしながらまたお尻を上げると、今度は私の蜜口に昂りの先端を充てがう。腰を下ろすと少しずつ蜜口を広げて昂りの先端が、蜜壺の中へと入っていくと、快感が頭を支配して、気持ちがいい事しか頭に残らない。
「あっ、おっきい…っ、あっ」
布団を口にして噛んで声を抑えると、まだちゃんと繋がっていないのに下からの突き上げが始まって、蜜壺の奥へと侵入する。
「っっ!、っ」
「はっ、く…っ」
そのまま一気に貫かれ、背がのけぞって達する。全身が強張ってぴくぴくと動く私に、父も低い声で唸ると私の蜜壺の中へと熱い証を注いだ。
父の腕に手を添えると、父の手が私の腕を掴み、仰向けになっている自分の身体へと引き寄せる。右向きで横になった父の横に繋がったまま並ぶと、父は私の口を塞いだ。父の舌が私の口内に入り舌の絡まるキスを始め、ちゅっ、ちゅぅっと唇が当たるリップ音と唾液の絡まる音と共に、私の蜜壺の中にあった父の昂りがむくむくと固く太くなっていく。
「…時間切れだ、未映子」
そう言って私の口にさっきまで私が履いていた、父の証付きの下着を口に入れると、抽送を始めた。さっきの下からの突き上げとは違い、動きやすくなったのか、父の抽送は激しくて早い。
「~っ!、っ」
「未映子っ、腰を、そうっ…ぐっ」
父に囁かれるまま腰を前後に動かすと、父は悦び、私のお尻を強く掴んだ。足が絡まり父の足がベッドを踏むと、父の昂りが私の蜜壺の最奥に到達し、動かずに留まった。ぎゅうぅっと蜜壺の中にある昂りを締め付けると、元々熱い証があったのに、さらに熱い証で満たされてぱんぱんになった。
「…このまま栓をしたいね」
蜜壺の中から出すのが勿体無いと、さっきまで時間切れと言っていた人のセリフではない。
口から下着を取られると、私の下着が私の唾液でびしょ濡れで口との間に糸を引く。私が下着に視線が吸い込まれてしまうと、父はにやっと笑う。
「すぐに戻ってくるから、自分でやってはだめだからな」
私の口の中にあった下着を、昨日の動画のように口元に付けて吸い込むと、父は私の下着を胸の上に置いて起き上がった。
***************
「お父さん、今日は朝番だから、そろそろ出かけるわ」
「そうか、たまには送ろうか?」
「いいわ、それよりも今日は特売で買い物すると思うから迎えにきて欲しいけど」
「わかった、終わる時間は…何時だっけ?」
「15時よ、買い物するから16時にはお店にいて欲しいけど」
「16時前ね、分かったよ、俺もお店の中見たいから15時半にいるようにするよ」
まるで別世界にいたような夢のような悦びと甘美な時間から、日常生活のある1階に降りるといつもの朝起きる時の準備をした。顔を洗い歯を磨いたが、土日と仕事が休みだから髪をセットしないし髭も剃らずにリビングへと行き、他愛のない話をしながら妻と朝食を食べる。娘の未映子が昨日は泊まるって連絡があったけど、もっと早くに言えないのかしら、と愚痴をこぼす妻に苦笑していると、朝の9時30分になっていた。パートの時間だと言う妻に、仕事終わりに迎えに行く約束をすると、妻は出かけて行った。
パートの時間ギリギリで出かけたから、もう忘れ物を取りに戻ってくるはずはないが、しばらくリビングで時間を潰していると、最近購入したばかりのスマホに通知が表示された。
【ただ今、電源が入りました】
その表示された通知を見て、思わず口元が綻び、独り言が漏れる。
「…ふっ、…自分でするな、とちゃんと言ったのに」
節操もなく自分の下半身が熱くなるのを感じながら、通知画面をタップすると、アプリが開いて赤文字で点滅する"振動スタート"ボタンを押した。何度か振動スタートボタンを押すと、弱から強の階段のようなアイコンが1つずつ増えていく。このアプリは娘に買った…大人になってから最初のプレゼントであり、自分の昂りに近い太さと長さのディルドの遠隔操作が出来る…とても便利な世の中になったものだ。
「…さて、そろそろかな」
時計を見ると、妻が出かけてもう20分も経っていた。随分とこのアプリで、強弱のボタンを押して遊んでしまっていた。
──もう、来ないだろ
慣れた儀式のように、玄関のドアに鍵とチェーンをし、リビングで2人分の飲み物と、食べる時間すら与えられずに娘の身体を貪るだろうが、一応朝何も食べていないだろうから菓子パンを持って2階へと向かうと、自分の部屋からくぐもった女の啜り泣く声が聞こえた。
扉のノブに手を置いて開くと、娘の未映子の女の匂いと自分の匂いが充満していた。
「…どうだ?」
未映子の好きな低い声で呟くと、未映子はベッドの上で足を広げて座っていた。
「…きて、もう…コレじゃ、イケない」
瞳が潤み、頬が赤くなって、呂律の回らない口で吐息をしてる。乳房が大きく、形の良い2つの丸と、美味しそうに乳房の粒が尖った中央のピンク色の乳輪が俺の方を向いている。キュッとした腰のラインを惜しげもなく晒すエロい身体を未映子が、最近黒くした長い髪のせいで白い肌をより強調していた。足の間にある花園の奥に入っていたディルドを取り出すと、ベッドの上に投げて父である昂りを求めて蜜口を自分の手で広げた。きっと1階に降りて誰も2階にいない事を確認して、娘の部屋からディルドを持ってきたのだろう。
その奥は、かつてない快感を教えてくれるのをもう心身共に知っているから、下半身がキツく勃ち上がる。
──当たり前だ、俺の未映子
パタンと扉を閉めると、着ていたスウェットをずらしながら歩き、持っていた物を興味がなくなったように床に落としていった。
「あっ、あっ、そこっ、お父さんっ、あっ!」
父がベッドに近づいている間に、歩きながらスウェットを下げていた彼に向かって、ベッドの上で四つん這いになってお尻を向けると、ほんの数分…いや、数秒前までディルドが入っていたから、簡単に彼の昂りを受け入れた。腰を掴まれ、父はベッドの側で立ったまま、腰を前後に動かしている。ぱんぱんっ、と私のお尻と父の腰が激しく音を立てながらぶつかり、ぐちゅぐちゅと結合部からも粘音が聞こえる。
「未映子っ、このっ、エロい身体しやがって、はっ」
「あっ!あっ、んっ…ぅっ、あっ」
時々、お尻を打たれ、その度に大きな喘ぎ声が溢れてしまう。背後から貫かれ獣のように交わりが始まると、声の大きさなど気にしていられない。抽送されている間にも腰を円を描くように回すと、腰にあった父の手が私のお腹に回り結合部に移動した。繋がった部分をなぞられた後に、父が私の背中に乗り、彼の重さでベッドの上に倒れ込んだ。
「っぅ、あっ」
「ぅゔっ」
父は全体重を私の身体に掛けると、ぷるぷると腰を揺らして、動けない私と繋がっている蜜壺の中にあった昂りから熱い証を注いだ。その直後に私も絶頂へと達していると、父から顎を掴まれて背後を向けさせられると口を塞がれた。
「今度飲み会がある時も、またあれをするの?」
あれとは、父から送られてきた動画の事だ。
「そうだな、でも見てないだろ」
「うん、部屋に入った時に見た」
朝起きてから続いた性欲を満たしたら、父のベッドの上で身を寄せながら、しばしの休息をしていた。仰向けに横になっている父の胸に抱きついて、左足に自分の右足を乗っけていると、父の手が私の右肩に回った。父の肩に頬を付けると、父の手が肩から腕に下りて、脇の下の隙間に入り、私の乳房を揉む。
「っ、ふっ」
父の首に向かって息を口から吐くと、父は私の額に口づけをする。
「生理じゃない時は、なるべく未映子の中で出したいんだがな」
なんて言う父に、私も父が側にいる時は父に性欲を解消して欲しいと似たような事を思っていたと思い出した。
「…口でもするよ?」
ずっと乳房を揉む彼の左手の上に自分の手を重ねると、父は私の乳房から手を離して私を繋いで指先を絡めた。
「そうなんだか…うーん、説明が難しいが…口だと未映子の中に入れたくなる」
「そうなの?」
「ああ、まぁ…またそれはおいおい話そう…昨日はちゃんとタクシーで帰ったのか?」
「うん、おかげで予定よりも早く家に着いたよ」
忘年会の終わる時間がわからないし、迎えに来て、なんて言えないから、父からお金を貰って、タクシーで帰ってきたのだ。私は抱きついていた父の身体から離れて起き上がると、父のお腹の上に跨って座った。正確にはおへその少し下なんだけど、髪を掻き上げて耳に掛けると、父は眩しい物をみるような眼差しで私を見上げる。
「あと、2時間で行くの?」
「ああそうだ」
「なら、あと…ッ」
別に父のために身体のラインを気にしていたわけじゃないが、この身体が父を夢中にさせていると思うと、過去現在も口にする物全て気にしていて良かったと思う。
「ああ、もう2時間しかないな」
母を迎えに行くと言っていた時間まで、あと3時間しかない。準備や車の移動を考えても1時間を使用するとして、2人の残された時間は僅かに2時間となる。それまでは、会話もそこそこに、まずは父との貴重な時間を有意義に使いたい。父も同じ気持ちなのか、左手を伸ばすと、私の乳房の中央にある粒を触る。父のお腹の上で腰を前後に動かしてお尻を擦りつけると、父のお腹の上が私の蜜壺から溢れた蜜と父に何度も注がれた証の残りで濡れていく。
「今度は俺が未映子を満足させるよ」
と言って起き上がると、ベッドボートにあるスマホを取り出して、内カメラにすると、ベッドの横にあるナイトテーブルにスマホを立てた。
「…動画を撮るの?」
「ああ、2人の愛の証を残したいんだ」
父がスマホ画面の下ら辺にある赤い丸いボタンを押すと、録画が始まる。父に抱きつきながら、カメラ目線になると、父は私の首筋に顔を埋めて舌で這わしキスをする。
「気持ちいいの、すごく」
カメラに映る私は、まるで自分じゃないみたいで、男に愛されている女の顔をしていた。カメラに向かって口を開いてそれだけ言うと、私はカメラに興味を無くして実物である父の頭を抱きしめた。
「はっあっ、んっ、んっん」
甘い声を漏らしながら、この動画が私がいない時に父の慰めになると思うと、嬉しいと思いながら父の昂りを受け入れた。
この日を境に、2人の愛の記録として動画を撮る機会が増えて、お互い共有された。主に私が乱れているのが多かったが、父の余裕のない姿を見れる貴重な動画も撮れた。休日の母のいない時間帯にスマホからテレビに繋げて大画面で見る高画質の映像は、どのAVよりも過激でエロく生々しくて、ドキドキした。深夜見る時の音は、小さい音量で鑑賞会をしていたから、日中で観た後はいつもよりも盛り上がってしまったのは否めない。
そして、忘年会が終わった時から、父が私の身体に赤い所有印のキスマークも執拗に付けるようになり、日付の変わる帰宅を禁止させられるようになった。
少しずつ歪にお互いに執着し始めた関係は、抵抗する事もなく…むしろ歓喜している自分もいて受け止めている。
それが凶と出るか、吉と出るかは──わからなかった。
「お疲れ様でした」
終電もなくなった金曜日の夜の0時過ぎ。年末の会社の飲み会──俗にいう忘年会に参加した私、眞下未映子は一年間の仕事の愚痴を吐き出したり、先輩や同期から聞かされた職場の人間関係の裏側を知って、アルコールも手伝って溜めていたストレスを発散させていた──と言っても、最近ではストレスを発散させなくても、心も身体も満たされてるけどね。
なんて思いながら忘年会も終わり、あらかじめとある人から貰っていたお金で実家まで贅沢にタクシーで帰った。
ガチャッとシンと静まり返った家は、玄関のドア一つ開けるのにいつもよりも大きな音がする気がした。スマホ画面の時刻を見ると、am2:03となっていて、家族はみんな寝た時間となっていた。
──明日が休みで良かった
じゃないと朝早く起きて出勤なんて出来ない。二日酔いになるほど飲んでないけど、寝不足で仕事にならないはずだ。
──もう一回1階に戻るの面倒だから、先に寝る準備するか
そっと家の中に入り鍵を施錠すると、一旦洗面所で顔を洗って歯を磨いて、リビングからコップ一杯の水を持って自分の部屋へと向かった。
静かに階段を上って部屋に入り電気を付けると、当たり前だが朝出かけた時と変わらない部屋で、私は床に荷物を置くと水を飲みながらベッドに近寄り、エアコンの暖房をつけるとスマホを充電器に差し込み、上着を脱いだ。
「っ!!」
着ていた服を床に脱ぎ捨て、クローゼットからパジャマを出そうと両開きの扉を開けると、息が止まるかと思うくらいびっくりした。クローゼットの中は服がハンガーで掛かっていて、私の腰の高さに積み上がった3つの私のプラスチックの細長い洋服入れの上に、小さく丸めた下着入れとして使っている茶色いカゴの上に、広げられた私の下着が置いてあったのだ。ご丁寧に彼の1番のお気に入りの紐の黒いパンツだ。私はそれを手にすると、ヌルリとした感触がして、何か液体が付いているのにも気がついて、アルコールが回って眠かった思考が一気にクリアになっていく。
──まさか
黒い下着を手にしたまま、充電しているスマホの画面をタップして、SNSのメッセージアプリを立ち上げると、ピン留めしていたある名前の横に1件の通知があるのに今更ながら気がついた。送信時間は日付の変わった約1時間後のam01:15だ。トーク画面を開くと、ある人──父が保安灯になっている私の部屋で立っている動画の静止画が映しだされた。静止画の右下に32:32と表示されていて、32分32秒の動画を送って来たのが分かる。
その動画の静止画の中央の再生ボタンを押すと、父が私のベッドの横にある充電器の並ぶ机にスマホを置いている所から動画が始まる。内カメラにしているから父のドアップと何回かスマホが滑って倒れたのか天井を向くシーンがあり、ガサゴソ動いた後──多分ティッシュの箱をスマホの後ろに置いて落ちないように固定させていて、父は私のクローゼットを開けると、今私が手にしている紐の黒い下着を取ってカメラの前に移動した。父は左手の指を曲げると私の下着を握り、口と鼻を隠すように前に置くと、思いっきり息を吸い込んだ。そして右手でいつも着ている部屋着のスウェットのグレーのズボンを下ろして、もうすでに太くなって勃ち上がっている昂りを出した。
チラッとカメラに視線を向けると、父の荒い呼吸とその勃ち上がっている昂りを上下に擦り付ける音が聞こえる。
高画質でどんな小さな音も拾える高性能のカメラ機能の付いた、先月発売されたばかりの最新のスマホにした父は、『これで綺麗な未映子を写すよ』と、購入した日に私の分も色違いのお揃いのスマホに機種変更して私にそっと耳打ちをしたのだ。ちなみに母の分もと父は言ったのに、母は今のスマホで充分だと断ったのだ。だから私と父のスマホは予期せぬ事にお揃いになっている。
『ぐっ、未映子っ』
小声の父の声は低く、私の名前を呼び、あろうことか下着に舌を這わして噛む。
『イくよっ、未映子ッ…未映っ、ぐっ』
いつも耳元で聴いている父の声にうっとりとしていると、父が私の紐の黒い下着を名残惜しそうに口元から離して、自身の昂りに覆い被さるように添えると、下着の上から握り直して上下に擦ったかと思うと、父は苦悶の表情を浮かべて私の下着に欲情の証を注いで、長いと思っていた動画が終わった。
父──眞下卓とこんな関係になり、はや半年。最初は私が自慰をしている所を見られたのがきっかけで始まった関係は、恐ろしいほどお互いに溺れていた。
母のいない休日の昼はお互いの気持ちをぶつけるように交わり、母のいる夜は声を潜めてお互いの性器を弄る──だけだったのに、今や母のいる夜でも身体を繋げないと満足出来ない関係となっていた。身体を繋げる…それは毎日ではないが、父と洗面所や2階の廊下、母がキッチンにいる時にするキスが当たり前になっていた。掠めるようなキスや着替えると言って2階に上がった私を攫うように、少しばかり長めの舌の絡まるキスをくれた。
家の中だけじゃなく、ついにはSNSのメッセージアプリでも恋人のように…ううん、もう彼氏彼女のように空いた時間を見つけては愛を囁きスタンプも盛んに交換する。そして到底誰にも見せられないお互いの卑猥な写真や、相手を想ってする自慰の短い動画を送り合う。歴代の彼氏よりも、誰とも比べられないくらい激しい愛を惜しみなく捧げて、同じ量かそれ以上で父から返される。ネット通販で見つけてコンビニ受取で購入する父の好みのランジェリーを日中と夜に身につけ、父が好みと言った服と見た目に変化していく。日中に父の好きな下着も身につけるのは、動画を送る時にその下着を付けているととっても喜ぶからだ。
社会人になってからは大人系カジュアルを好んでいた私の見た目は、父の好きなセクシー系へと服装の趣味も変わる。2人きりの日中と夜には父しか見ないから下着からメイクまで一新して変わり、昼間は大人系カジュアルのみにしていた。
今までも流行り物に任せて美容の変化をしてきたので、母はメイクが多少変わっても何にも言わないし、父はもちろん喜ぶ。家にいる時にトイレに入ろうとした父の後を着いて行って一緒に個室に入ると、赤い口紅で父のシャツをたくし上げて、男にも付いている固い乳房に吸い付けば真っ赤な紅の跡が残り、父は熱い眼差しを私に向けるのだ。
私に手を出したら、もう止まらない事を知っている父は、真っ赤な口紅をする私にキスもできなくて、夜に覚えていろよ、とでも言うように無言だけど、欲情に塗れた鋭い目つきで私のワンピースの下の下着に手を入れると、濡れた蜜壺に指を入れて短時間のみの愛撫だけで私を解放するのだ。
──ああ、どうしよう
もう一度父の動画を見ようとして、再生ボタンを押す手を止めた。きゅんとした下半身を触りたくなる…が、私はもう自分の手で自分を慰めないと決めていたのだ。だって、すぐそこに父がいるのだから、1人でするより父に見られてされたいのだ。
トーク画面から矢印で戻ると、友達リストの中から母のトーク画面を開いてコメントを残すと、同じ内容をコピーして父のトーク画面にも貼った。スマホの画面を暗くすると、私は自分がこの家に帰ってきた形跡を消す事にした。
***************
母が廊下を歩く音がする。眠っていた私は、父の隣の部屋から微かに聞こえる生活音に意識を浮上させた。大好きな匂いに包まれたからか、熟睡したみたいで、普段なら眠くて不機嫌になるのに、すっきりとした目覚めとなっていた。カーテンの隙間から太陽光が入り、暗闇に慣れた目で辺りを見渡すと、父のベッドサイドテーブルにあるデジタル時計が朝の7:38を示していた。
父の部屋に忍び込んだ私は、眠る父のベッドに入って寝てしまった。階段を降りる音がして2階が静かになると、私は仰向けで眠る父の布団の中へと入った。真っ暗な布団の中で、父の足の間を広げて、間に上体を前に倒したまま正座をして身体を滑り込ませる。
目の前にある父の腰に頬を寄せて手のひらを添えると、柔らかなモノを感じた。すん、と息を吸うと父の匂いが濃く感じ、うっとりとして手のひらでゆっくりと擦ると、むくむくと芯を持ち始める。思いっきり息を吸うと、さっきよりもずっと匂いが強くなる。ついには我慢できなくなって、父のスウェットのズボンを下ろすと、少し固くなった昂りが飛び出す。直接昂りを握って触れると、ぐんと固くなった昂りに愛おしい気持ちが溢れて、父の昂りの付け根に鼻先をくっつけた。しばらく上下に擦ると、昂りの先端からツユが溢れて私の手を濡らし、舌を這わせると独特の味が口内に広がった。
「…ん」
ぱくりと父の昂りの先端を口にすると、父が動いた…が、起きる気配がないので、父の昂りに意識を向けた。口を窄めてちゅうちゅうと吸うと、昂りが生き物のようにぴくぴくと動く。とめどなく溢れてるツユを啜り、父の昂りの側面に舌を這わせたり、手で握ったりして夢中になっていると、何の前触れもなくお布団が捲れ、父の匂いでいっぱいだった布団の中が薄れた。
「おはよう、お父さん」
父の昂りに舌を這わせて握りながら、起きた父に向かってにっこりと微笑むと、父は一拍遅れて口元を綻ばせた。
「…未映子…朝から布団に入って悪い子だ」
と言いながらも私の頭を撫でると、私は父の昂りを口にしながら
「…ね、スマホを見て」
と小声でいうと、父はベッドボードにあったスマホを取り出して、無言でスマホをタップした。
「『飲み会が終わったの遅いから、そのまま先輩の家に泊まって帰るのは明日になる』か、なら未映子は今家にいないことになっているんだな」
起きたばかりの父は私にしか聞こえない小声でメッセージを読んで理解すると、スマホをベッドボートに戻して膝を立てていつもの黒縁メガネを掛けた。
「さあ、母さんが来る前に…それはっ」
父の下半身から顔を上げて、お布団を肩に掛けたまま私は上体を起こすと、父は目を見張り言葉に詰まった。
「…ふふっ、ね…もう準備は万端なんだよ」
父の好きな布の面積の小さい紐のブラと、父の証が残っている紐のTバックの下着を身につけていた私を見て、無言な父とは反対に昂りが何もしていないのに、ピクピクと動く。父の腰の横に膝を付けて、一度父の上で四つん這いになると、私は自慢のGカップが揺れ、父はごくんと唾を飲み込む。
父の腰の上に座り、父の立てた膝に背を預けて、私も膝を立てて座ると、父のすぐ前でM字開脚をした。父の昂りの先端から出たツユで濡れた手を父に見せるように右の手のひらから指先に向かって舐めると、左手で腰の横にある下着の紐を解いた。しゅるっ、しゅるっと腰にある2つの紐を解き、フロント部分を父のお腹の上に払うと、べったりと濡れた下生えが父の前に晒された。
「…っ」
白い証が付いた下生えを見た父は、ギリッと歯を食い縛って唸る。左手で下生えを触ろうとすると、父の手によって手首を掴まれて阻まれ、父の右手が私の下生えに伸びた。
「あっ…っ」
父は私の下生えの髪を人差し指でくるくると指先に絡めながら、中指を私の蜜壺へといきなり沈めた。中指を前後に動かし、蜜壺の中を刺激すると、いきなり愛撫され始めた身体は突然の快感に身体が強張ってしまい、蜜壺の中にある指をキツく締め付けた。
「腰を上げて」
思わず声が漏れてしまい、父の布団の端を口の前に置いて声が響くのを防いだ。
掠れた声の父に言われ、足に力を入れてお尻を上げると、父は私のお尻の下にあった昂りを左手で握り、腰を下ろした私の蜜口に合わせて側面をくっつけた。やけどしそうなくらい熱い昂りが蜜口に当たり、期待していたのに欲しかったものが得られず、
「い…れてっ」
私が小声でおねだりをしながらまたお尻を上げると、今度は私の蜜口に昂りの先端を充てがう。腰を下ろすと少しずつ蜜口を広げて昂りの先端が、蜜壺の中へと入っていくと、快感が頭を支配して、気持ちがいい事しか頭に残らない。
「あっ、おっきい…っ、あっ」
布団を口にして噛んで声を抑えると、まだちゃんと繋がっていないのに下からの突き上げが始まって、蜜壺の奥へと侵入する。
「っっ!、っ」
「はっ、く…っ」
そのまま一気に貫かれ、背がのけぞって達する。全身が強張ってぴくぴくと動く私に、父も低い声で唸ると私の蜜壺の中へと熱い証を注いだ。
父の腕に手を添えると、父の手が私の腕を掴み、仰向けになっている自分の身体へと引き寄せる。右向きで横になった父の横に繋がったまま並ぶと、父は私の口を塞いだ。父の舌が私の口内に入り舌の絡まるキスを始め、ちゅっ、ちゅぅっと唇が当たるリップ音と唾液の絡まる音と共に、私の蜜壺の中にあった父の昂りがむくむくと固く太くなっていく。
「…時間切れだ、未映子」
そう言って私の口にさっきまで私が履いていた、父の証付きの下着を口に入れると、抽送を始めた。さっきの下からの突き上げとは違い、動きやすくなったのか、父の抽送は激しくて早い。
「~っ!、っ」
「未映子っ、腰を、そうっ…ぐっ」
父に囁かれるまま腰を前後に動かすと、父は悦び、私のお尻を強く掴んだ。足が絡まり父の足がベッドを踏むと、父の昂りが私の蜜壺の最奥に到達し、動かずに留まった。ぎゅうぅっと蜜壺の中にある昂りを締め付けると、元々熱い証があったのに、さらに熱い証で満たされてぱんぱんになった。
「…このまま栓をしたいね」
蜜壺の中から出すのが勿体無いと、さっきまで時間切れと言っていた人のセリフではない。
口から下着を取られると、私の下着が私の唾液でびしょ濡れで口との間に糸を引く。私が下着に視線が吸い込まれてしまうと、父はにやっと笑う。
「すぐに戻ってくるから、自分でやってはだめだからな」
私の口の中にあった下着を、昨日の動画のように口元に付けて吸い込むと、父は私の下着を胸の上に置いて起き上がった。
***************
「お父さん、今日は朝番だから、そろそろ出かけるわ」
「そうか、たまには送ろうか?」
「いいわ、それよりも今日は特売で買い物すると思うから迎えにきて欲しいけど」
「わかった、終わる時間は…何時だっけ?」
「15時よ、買い物するから16時にはお店にいて欲しいけど」
「16時前ね、分かったよ、俺もお店の中見たいから15時半にいるようにするよ」
まるで別世界にいたような夢のような悦びと甘美な時間から、日常生活のある1階に降りるといつもの朝起きる時の準備をした。顔を洗い歯を磨いたが、土日と仕事が休みだから髪をセットしないし髭も剃らずにリビングへと行き、他愛のない話をしながら妻と朝食を食べる。娘の未映子が昨日は泊まるって連絡があったけど、もっと早くに言えないのかしら、と愚痴をこぼす妻に苦笑していると、朝の9時30分になっていた。パートの時間だと言う妻に、仕事終わりに迎えに行く約束をすると、妻は出かけて行った。
パートの時間ギリギリで出かけたから、もう忘れ物を取りに戻ってくるはずはないが、しばらくリビングで時間を潰していると、最近購入したばかりのスマホに通知が表示された。
【ただ今、電源が入りました】
その表示された通知を見て、思わず口元が綻び、独り言が漏れる。
「…ふっ、…自分でするな、とちゃんと言ったのに」
節操もなく自分の下半身が熱くなるのを感じながら、通知画面をタップすると、アプリが開いて赤文字で点滅する"振動スタート"ボタンを押した。何度か振動スタートボタンを押すと、弱から強の階段のようなアイコンが1つずつ増えていく。このアプリは娘に買った…大人になってから最初のプレゼントであり、自分の昂りに近い太さと長さのディルドの遠隔操作が出来る…とても便利な世の中になったものだ。
「…さて、そろそろかな」
時計を見ると、妻が出かけてもう20分も経っていた。随分とこのアプリで、強弱のボタンを押して遊んでしまっていた。
──もう、来ないだろ
慣れた儀式のように、玄関のドアに鍵とチェーンをし、リビングで2人分の飲み物と、食べる時間すら与えられずに娘の身体を貪るだろうが、一応朝何も食べていないだろうから菓子パンを持って2階へと向かうと、自分の部屋からくぐもった女の啜り泣く声が聞こえた。
扉のノブに手を置いて開くと、娘の未映子の女の匂いと自分の匂いが充満していた。
「…どうだ?」
未映子の好きな低い声で呟くと、未映子はベッドの上で足を広げて座っていた。
「…きて、もう…コレじゃ、イケない」
瞳が潤み、頬が赤くなって、呂律の回らない口で吐息をしてる。乳房が大きく、形の良い2つの丸と、美味しそうに乳房の粒が尖った中央のピンク色の乳輪が俺の方を向いている。キュッとした腰のラインを惜しげもなく晒すエロい身体を未映子が、最近黒くした長い髪のせいで白い肌をより強調していた。足の間にある花園の奥に入っていたディルドを取り出すと、ベッドの上に投げて父である昂りを求めて蜜口を自分の手で広げた。きっと1階に降りて誰も2階にいない事を確認して、娘の部屋からディルドを持ってきたのだろう。
その奥は、かつてない快感を教えてくれるのをもう心身共に知っているから、下半身がキツく勃ち上がる。
──当たり前だ、俺の未映子
パタンと扉を閉めると、着ていたスウェットをずらしながら歩き、持っていた物を興味がなくなったように床に落としていった。
「あっ、あっ、そこっ、お父さんっ、あっ!」
父がベッドに近づいている間に、歩きながらスウェットを下げていた彼に向かって、ベッドの上で四つん這いになってお尻を向けると、ほんの数分…いや、数秒前までディルドが入っていたから、簡単に彼の昂りを受け入れた。腰を掴まれ、父はベッドの側で立ったまま、腰を前後に動かしている。ぱんぱんっ、と私のお尻と父の腰が激しく音を立てながらぶつかり、ぐちゅぐちゅと結合部からも粘音が聞こえる。
「未映子っ、このっ、エロい身体しやがって、はっ」
「あっ!あっ、んっ…ぅっ、あっ」
時々、お尻を打たれ、その度に大きな喘ぎ声が溢れてしまう。背後から貫かれ獣のように交わりが始まると、声の大きさなど気にしていられない。抽送されている間にも腰を円を描くように回すと、腰にあった父の手が私のお腹に回り結合部に移動した。繋がった部分をなぞられた後に、父が私の背中に乗り、彼の重さでベッドの上に倒れ込んだ。
「っぅ、あっ」
「ぅゔっ」
父は全体重を私の身体に掛けると、ぷるぷると腰を揺らして、動けない私と繋がっている蜜壺の中にあった昂りから熱い証を注いだ。その直後に私も絶頂へと達していると、父から顎を掴まれて背後を向けさせられると口を塞がれた。
「今度飲み会がある時も、またあれをするの?」
あれとは、父から送られてきた動画の事だ。
「そうだな、でも見てないだろ」
「うん、部屋に入った時に見た」
朝起きてから続いた性欲を満たしたら、父のベッドの上で身を寄せながら、しばしの休息をしていた。仰向けに横になっている父の胸に抱きついて、左足に自分の右足を乗っけていると、父の手が私の右肩に回った。父の肩に頬を付けると、父の手が肩から腕に下りて、脇の下の隙間に入り、私の乳房を揉む。
「っ、ふっ」
父の首に向かって息を口から吐くと、父は私の額に口づけをする。
「生理じゃない時は、なるべく未映子の中で出したいんだがな」
なんて言う父に、私も父が側にいる時は父に性欲を解消して欲しいと似たような事を思っていたと思い出した。
「…口でもするよ?」
ずっと乳房を揉む彼の左手の上に自分の手を重ねると、父は私の乳房から手を離して私を繋いで指先を絡めた。
「そうなんだか…うーん、説明が難しいが…口だと未映子の中に入れたくなる」
「そうなの?」
「ああ、まぁ…またそれはおいおい話そう…昨日はちゃんとタクシーで帰ったのか?」
「うん、おかげで予定よりも早く家に着いたよ」
忘年会の終わる時間がわからないし、迎えに来て、なんて言えないから、父からお金を貰って、タクシーで帰ってきたのだ。私は抱きついていた父の身体から離れて起き上がると、父のお腹の上に跨って座った。正確にはおへその少し下なんだけど、髪を掻き上げて耳に掛けると、父は眩しい物をみるような眼差しで私を見上げる。
「あと、2時間で行くの?」
「ああそうだ」
「なら、あと…ッ」
別に父のために身体のラインを気にしていたわけじゃないが、この身体が父を夢中にさせていると思うと、過去現在も口にする物全て気にしていて良かったと思う。
「ああ、もう2時間しかないな」
母を迎えに行くと言っていた時間まで、あと3時間しかない。準備や車の移動を考えても1時間を使用するとして、2人の残された時間は僅かに2時間となる。それまでは、会話もそこそこに、まずは父との貴重な時間を有意義に使いたい。父も同じ気持ちなのか、左手を伸ばすと、私の乳房の中央にある粒を触る。父のお腹の上で腰を前後に動かしてお尻を擦りつけると、父のお腹の上が私の蜜壺から溢れた蜜と父に何度も注がれた証の残りで濡れていく。
「今度は俺が未映子を満足させるよ」
と言って起き上がると、ベッドボートにあるスマホを取り出して、内カメラにすると、ベッドの横にあるナイトテーブルにスマホを立てた。
「…動画を撮るの?」
「ああ、2人の愛の証を残したいんだ」
父がスマホ画面の下ら辺にある赤い丸いボタンを押すと、録画が始まる。父に抱きつきながら、カメラ目線になると、父は私の首筋に顔を埋めて舌で這わしキスをする。
「気持ちいいの、すごく」
カメラに映る私は、まるで自分じゃないみたいで、男に愛されている女の顔をしていた。カメラに向かって口を開いてそれだけ言うと、私はカメラに興味を無くして実物である父の頭を抱きしめた。
「はっあっ、んっ、んっん」
甘い声を漏らしながら、この動画が私がいない時に父の慰めになると思うと、嬉しいと思いながら父の昂りを受け入れた。
この日を境に、2人の愛の記録として動画を撮る機会が増えて、お互い共有された。主に私が乱れているのが多かったが、父の余裕のない姿を見れる貴重な動画も撮れた。休日の母のいない時間帯にスマホからテレビに繋げて大画面で見る高画質の映像は、どのAVよりも過激でエロく生々しくて、ドキドキした。深夜見る時の音は、小さい音量で鑑賞会をしていたから、日中で観た後はいつもよりも盛り上がってしまったのは否めない。
そして、忘年会が終わった時から、父が私の身体に赤い所有印のキスマークも執拗に付けるようになり、日付の変わる帰宅を禁止させられるようになった。
少しずつ歪にお互いに執着し始めた関係は、抵抗する事もなく…むしろ歓喜している自分もいて受け止めている。
それが凶と出るか、吉と出るかは──わからなかった。
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