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結婚式1
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先日の雨が嘘のように、見事な晴天が2人の結婚を祝福しているみたいだった
アンナ様が行った大聖堂で簡易的な結婚式を行う事になった
ーー大々的にやろう
アルや周りの人に言われたけど…早くアルのお嫁さんになりたかった私は断った
ーーそれに交友関係もあんまりない人を呼んでも嬉しくないし
そう、私にお友達なんていないのだ……アンナ様はお友達だって勝手に思っているんだけどね
花嫁の準備のため控室に居た私は既に朝から揉まれ、洗われ、大きな鏡の前で自身をみた
純白の胸元の開いたマーメイドラインのドレスに身を包み、胸元のには琥珀とダイヤが一粒ずつ付いたハート型のネックレスと、お揃いのデザインのイヤリング
白いベールとダイヤと琥珀色の粒が沢山ついたティアラが頭に乗せられて、顔にはお化粧もし髪もアップにされまとめられていた
ーー我ながら100点満点ですね
どこも気になるところがなく、普段よりも美人になっている花嫁に大満足していた
今は急な式の準備でバタバタしている関係者達から、もうすぐ式が始まります、との声がかけられるのを待っているだけなので少し暇だった
控室にある真っ白なソファーに座っていると
コンコンとノックされ、はいと答えると入ってきたのは
アルだった
「アルっ!」
驚いてアルを見ると、王家の紋章入りの純白の軍服を着ていた
厚い胸板がまた似合っているので、ぼうっと見惚れる
アルも私を見てじっと凝視する
「………美しい…エリー…俺の花嫁」
私のいるソファーに近寄りながら呟く声は聞こえない
見惚れている私の横に座ると手を取り指先にキスを落とすアル
「…エリー…美しい…やっと夫婦になれる…生涯をかけて貴方を幸せにすると誓うよ」
私の目を真っ直ぐ見て誓うアルに
「ふふっまだ結婚式始まってないのに誓うんですか…でも…嬉しいです……私も…こんなカッコよくて素敵なアルと結婚して夫婦になれるのが、すごく嬉しくて幸せです…私もアルだけを…愛します」
結婚式前なのに誓うアルに笑いが零れてしまったが、なんだか感動してしまって泣きそうになる
「…泣いちゃいそうです…お化粧崩れちゃったら式も台無しになっちゃいます」
ワザと明るく言ってみる
アルは手を伸ばし私の頬に触れる
「…泣いても大丈夫だよ…また直せばいいんだよ」
と言って顔を近づけ唇を啄む
「…んっ…アル…だめ」
アルとのキスは嬉しいけど、式の前だからと肩を軽く押すがビクともしないアル
「…少しだけ」
そのまま口が少し開き口内に入るアルの舌に抵抗出来なくなった私は肩にあった手をアルの頬に移し
アルがくれる濃厚なキスに応え始めた
どのくらいキスをしていたのか
お互いに見つめ合いながら、はあはあと唇同士を少し離し息をしていた、お互いの口から出る息がお互いの口元に当たる
「….アル…愛してます」
「…エリー愛してる」
囁きながらもそのまま、またキスをする
何度か繰り返すと2人の距離は縮まり
アルの膝の上で向かい合いながらピッタリとくっつく2人はキスだけじゃ足りなくなっていた
アンナ様が行った大聖堂で簡易的な結婚式を行う事になった
ーー大々的にやろう
アルや周りの人に言われたけど…早くアルのお嫁さんになりたかった私は断った
ーーそれに交友関係もあんまりない人を呼んでも嬉しくないし
そう、私にお友達なんていないのだ……アンナ様はお友達だって勝手に思っているんだけどね
花嫁の準備のため控室に居た私は既に朝から揉まれ、洗われ、大きな鏡の前で自身をみた
純白の胸元の開いたマーメイドラインのドレスに身を包み、胸元のには琥珀とダイヤが一粒ずつ付いたハート型のネックレスと、お揃いのデザインのイヤリング
白いベールとダイヤと琥珀色の粒が沢山ついたティアラが頭に乗せられて、顔にはお化粧もし髪もアップにされまとめられていた
ーー我ながら100点満点ですね
どこも気になるところがなく、普段よりも美人になっている花嫁に大満足していた
今は急な式の準備でバタバタしている関係者達から、もうすぐ式が始まります、との声がかけられるのを待っているだけなので少し暇だった
控室にある真っ白なソファーに座っていると
コンコンとノックされ、はいと答えると入ってきたのは
アルだった
「アルっ!」
驚いてアルを見ると、王家の紋章入りの純白の軍服を着ていた
厚い胸板がまた似合っているので、ぼうっと見惚れる
アルも私を見てじっと凝視する
「………美しい…エリー…俺の花嫁」
私のいるソファーに近寄りながら呟く声は聞こえない
見惚れている私の横に座ると手を取り指先にキスを落とすアル
「…エリー…美しい…やっと夫婦になれる…生涯をかけて貴方を幸せにすると誓うよ」
私の目を真っ直ぐ見て誓うアルに
「ふふっまだ結婚式始まってないのに誓うんですか…でも…嬉しいです……私も…こんなカッコよくて素敵なアルと結婚して夫婦になれるのが、すごく嬉しくて幸せです…私もアルだけを…愛します」
結婚式前なのに誓うアルに笑いが零れてしまったが、なんだか感動してしまって泣きそうになる
「…泣いちゃいそうです…お化粧崩れちゃったら式も台無しになっちゃいます」
ワザと明るく言ってみる
アルは手を伸ばし私の頬に触れる
「…泣いても大丈夫だよ…また直せばいいんだよ」
と言って顔を近づけ唇を啄む
「…んっ…アル…だめ」
アルとのキスは嬉しいけど、式の前だからと肩を軽く押すがビクともしないアル
「…少しだけ」
そのまま口が少し開き口内に入るアルの舌に抵抗出来なくなった私は肩にあった手をアルの頬に移し
アルがくれる濃厚なキスに応え始めた
どのくらいキスをしていたのか
お互いに見つめ合いながら、はあはあと唇同士を少し離し息をしていた、お互いの口から出る息がお互いの口元に当たる
「….アル…愛してます」
「…エリー愛してる」
囁きながらもそのまま、またキスをする
何度か繰り返すと2人の距離は縮まり
アルの膝の上で向かい合いながらピッタリとくっつく2人はキスだけじゃ足りなくなっていた
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