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プロポーズ2
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「…本当なら貴方をこんな怖い目に合わせた者どもを許せない…ですが」
その後に続く言葉に止まるアル
「……?」
でも起きてしまった事はもう今更なかった事には、出来ない
それがどんな事でも
アルの頬に触れるだけのキスをする
「…アル…私…やっぱりちゃんと勉強もする、ちゃんと…言葉遣いも直します…だって…アルが好きだから………その……愛しています……だから…この国の騎士団の副団長様ですから…私…アルといつも笑顔で居たいです」
アルは少し目元が赤くなり
掠れた声で
はい、と言ってくれた
そして
「…俺も貴方だけ、エリー…貴方のためだけに尽くします。どうか結婚してください」
と、額を合わせ視線を絡ませプロポーズしてくださったのだった
「……はい」
と答えた私の目から涙が零れてしまって、優しく親指で拭ってくれた
***************
アルと、私
それぞれの両親にも挨拶を済ませ
結婚する事になった日、結婚式まであと数日という日
私達は、騎士団の副団長室にいた
何故か……それは
「エリー、ココから見える夜景は国中探してもこれより美しく感動する所はないですよ」
「…っつ…んっ」
返事が出来ない状態だった
副団長室は執務室の他に1部屋扉で繋がっている箇所があり、そこを開けるとベッドと、赤い薔薇の花が花瓶に挿さっているサイドテーブルにがあるシンプルな部屋だった
仮眠用に普段使っていますが、今日のためにベッドと赤い花を用意しました
と、
ベッドの上で腰掛けたアルが私を背後から抱きしめて耳を舐めるアルの低い声が頭に直接話しかけているみたいで余計に照れる
結婚式前に忙しくなってなかなか会えなくなったアルを心配して会いに来たのだが、まさかベッドを用意されているとは知らなかった
…本当は今日どうしても会いたかった
だってあのプロポーズの日から、アルが忙しくなり
会えなく、勿論触れ合える時間も取れる筈もなく
軽くキスをするか、抱きしめてお別れの日々が増えて
ーーーつまりは、欲求不満
なのかしら
そう!欲求不満なのだ!
後ろから抱きしめられたまま胸をワンピース越しに優しく揉むアル
このままでも蕩けそうだけど、自分を叱咤して振り返り、アルの太ももを挟むように膝で立つ
「…エリー?」
いつもと違う雰囲気を出す私に戸惑うアル
恥ずかしい…恥ずかしいけど!
私は覚悟を決めたのだ
と、アルの顔を見て、ワンピースの裾を少し上げ太ももが露わになる
「………っ」
息をのむアルの目を見ながら
「…今日はふっ…触れて欲しく…っ触れて欲しくって…可愛がってくれますか…?」
と真っ赤になっているであろう顔を俯きたいのを我慢してアルの太ももにそのまま座る
「…今日…で…いいのか…特別な日じゃなくても….」
と、いうアルに
今更です、簡潔に言う
「…それにアルだって…アル…だってこの部屋じゅっ…準備してくださってるし」
照れ隠しで早口になってしまう
「…それは…ただ触れ合いたいだけでっで…それは…今はいいとして…っっ……止まらなくなりますよ?たぶん…久しぶりなので…」
と自信なさげに言うアルに可愛い!と胸がきゅんきゅんする
「…はい」
と答えた時には噛みつかれるような切羽詰まったキスをされていた
その後に続く言葉に止まるアル
「……?」
でも起きてしまった事はもう今更なかった事には、出来ない
それがどんな事でも
アルの頬に触れるだけのキスをする
「…アル…私…やっぱりちゃんと勉強もする、ちゃんと…言葉遣いも直します…だって…アルが好きだから………その……愛しています……だから…この国の騎士団の副団長様ですから…私…アルといつも笑顔で居たいです」
アルは少し目元が赤くなり
掠れた声で
はい、と言ってくれた
そして
「…俺も貴方だけ、エリー…貴方のためだけに尽くします。どうか結婚してください」
と、額を合わせ視線を絡ませプロポーズしてくださったのだった
「……はい」
と答えた私の目から涙が零れてしまって、優しく親指で拭ってくれた
***************
アルと、私
それぞれの両親にも挨拶を済ませ
結婚する事になった日、結婚式まであと数日という日
私達は、騎士団の副団長室にいた
何故か……それは
「エリー、ココから見える夜景は国中探してもこれより美しく感動する所はないですよ」
「…っつ…んっ」
返事が出来ない状態だった
副団長室は執務室の他に1部屋扉で繋がっている箇所があり、そこを開けるとベッドと、赤い薔薇の花が花瓶に挿さっているサイドテーブルにがあるシンプルな部屋だった
仮眠用に普段使っていますが、今日のためにベッドと赤い花を用意しました
と、
ベッドの上で腰掛けたアルが私を背後から抱きしめて耳を舐めるアルの低い声が頭に直接話しかけているみたいで余計に照れる
結婚式前に忙しくなってなかなか会えなくなったアルを心配して会いに来たのだが、まさかベッドを用意されているとは知らなかった
…本当は今日どうしても会いたかった
だってあのプロポーズの日から、アルが忙しくなり
会えなく、勿論触れ合える時間も取れる筈もなく
軽くキスをするか、抱きしめてお別れの日々が増えて
ーーーつまりは、欲求不満
なのかしら
そう!欲求不満なのだ!
後ろから抱きしめられたまま胸をワンピース越しに優しく揉むアル
このままでも蕩けそうだけど、自分を叱咤して振り返り、アルの太ももを挟むように膝で立つ
「…エリー?」
いつもと違う雰囲気を出す私に戸惑うアル
恥ずかしい…恥ずかしいけど!
私は覚悟を決めたのだ
と、アルの顔を見て、ワンピースの裾を少し上げ太ももが露わになる
「………っ」
息をのむアルの目を見ながら
「…今日はふっ…触れて欲しく…っ触れて欲しくって…可愛がってくれますか…?」
と真っ赤になっているであろう顔を俯きたいのを我慢してアルの太ももにそのまま座る
「…今日…で…いいのか…特別な日じゃなくても….」
と、いうアルに
今更です、簡潔に言う
「…それにアルだって…アル…だってこの部屋じゅっ…準備してくださってるし」
照れ隠しで早口になってしまう
「…それは…ただ触れ合いたいだけでっで…それは…今はいいとして…っっ……止まらなくなりますよ?たぶん…久しぶりなので…」
と自信なさげに言うアルに可愛い!と胸がきゅんきゅんする
「…はい」
と答えた時には噛みつかれるような切羽詰まったキスをされていた
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