4 / 4
リクエスト 祝賀会の蜜 姫初めシリーズ3 義父と花嫁
しおりを挟む「息子はどうしているかしら」
「奥様、大丈夫ですわ、まずはゆっくりお休みください」
年末になり寒さのせいか、風邪を引いてしまった。熱は数日前には下がったけど、心配した私の夫――リカルド様に、ゆっくり休むように、と言われてしまったのだ。
アリス・ベネット、ベネット公爵家に嫁いで間もなく2年になろうとしている。去年息子のリチャードが生まれ災害も続き、屋敷を不在にするのを心配したリカルド様が、ベネット公爵家が治める領地の中心地に私達家族が住む建物を建設してくれた。リカルド様はどんなに忙しい日々を送っていても、息子や私の事を気に掛けているお優しい方なのだ。
――風邪が移るとよくないから、この数日会えないでいるけど…お会いしたいわ
何度かお見舞いに来てくださったのだが、私がお医者様にお願いをして私の休む部屋に極力誰も近寄らないように頼んだのだ。
――寝ていたら…いつの間にか年が明けてしまってたわ
そう、例年なら今頃新年を祝う祝賀会が行われるはずだが、今年の開催は時期がズレて来週になりそうだと先程報告を受けた。きっと風邪を引いて出席出来ない公爵夫人に気を使って、リカルド様がズラしてくれたのだろう。
ベッドの中から窓の外を見ると、白い雪が降っていた。
***************
新年を祝う祝賀会は、ベネット領の中心にあるベネット公爵邸で行われた。領地の重鎮や功労者、その家族と参加者が多いので音楽奏者を呼び、街一番だと自慢する我が家のシェフの料理を提供する立食パーティー形式にした。
「ベネット公爵夫人が床に伏せていると聞いて、どうなることやらと思いましたが快方して良かったですわ」
「お気遣いありがとうございますわ、エンバー夫人」
リカルド様と結婚して大変だったのは、私の言動一つで彼の評判を落としてしまう事だった。私の元婚約者――リカルド様の義息、オズワルドとの時は、まだオズワルドが当主となっていなかったから、追々覚えていけば良いと言われていたが、現当主と結婚した事で一気に緊張が走った。生まれたばかりの子供ですら、名前を間違えてはいけないのだ。
リカルド様は気にすることはないと、おっしゃってくださってはいるが、やはり嫁いだ身として…公爵夫人としてはリカルド様を支えるのも妻の役目と思っているのだ。
「話の途中で申し訳ないが…そろそろ、妻を返してもらおうか」
気の抜けないリカルド様の親戚とのお喋りをしている時に、私の左の肩に温かな手を置き、久しぶりに聞く重低音の声が耳に入る。
「リカルド様」
「まぁ、リカルド公爵、明けましておめでとうございますわ」
リカルド様の方を向くと、久しぶりに見る彼はいつものように格好良く見惚れてしまう。エンバー夫人に、おめでとう、と新年の挨拶を返すと、彼は言葉を続けた。
「すまないが、妻は病み上がりでね、心配症の夫の顔に免じて今日はこれで失礼させてもらうよ」
「まぁ、ベネット公爵夫人はお噂通り愛されておりますわね、ホホホ」
とエンバー夫人が笑い、リカルド様は私を見下ろし微笑む。約2週間ぶりに会うリカルド様は、いつ見ても完璧な装いだった。濃紺のタキシードに同じ色のネクタイをしている。厚い胸板で鍛えられているが、スラッとした長い足は細くスタイルの良さが伺える。今日は職務が終わらなくて先にパーティーが始まったが、もう直ぐで彼のスピーチが始まり私がその横にいる予定だ。
「リカルド様」
優しく微笑まれ、嬉しくて私も彼に笑みを返すと、ざわざわと騒がしくなる。
「…その顔はダメだよ、私の奥さん…私の華の笑顔を他の男にも見られたと嫉妬でどうにかしてしまう」
微笑む顔はそのままで、リカルド様に抱かれた肩にある彼の手に力が入った。
――リカルド様ったら
彼は時折こうして、私を揶揄うのだから、いい加減に慣れないと毎回嬉しい気持ちが顔に出てしまう。
「さぁ、さっさと挨拶をしてしまおう」
そう言ってエスコートされ、肩から腰に手が移動して離そうとしない事に私は気が付かなかった。
***************
参加者への挨拶も終わり談笑する人々に、リカルド様は妻と席を外す旨を伝えた。祝賀会が開かれている1階から2階へと移動した私達は、音楽や人々の話し声がしない場所へと向かった。
「今日も美しい私の華よ」
人通りもないシンとした廊下の真ん中でリカルド様は突然そう言うと、私を壁際に寄せて私を彼の腕の中へ閉じ込めた。
淡いブルーのドレスは、この日のために夏頃から準備していたものだ。身体のラインに合わせたドレスは腰の細さを強調し、腰から足元まではふんわりと広げているため優雅なスタイルにも見える。首元にはリカルド様から貰ったアクセサリーや耳飾りがついていて、銀色の髪はハーフアップにしている。
「リカルド様もとても素敵ですわ」
お世辞ではなく心からの言葉を言うと、お互いの視線が絡み合い自然と顔が近づき唇が重なった。久しぶりのキスはリカルド様がさっき乾杯をした時に口にした赤ワインだ。苦くてほんのり葡萄の風味を感じる。
「…まだ早かったかな」
私の眉がしかめられてしまったのを見て、リカルド様はくくっと笑う。それを見て私は、もぅっ、と口を尖らせて拗ねてしまった。
「…どうせお子様だと思っているのですよねっ」
リカルド様よりも年下なのは変わらないし、彼よりも経験値はかなり低いのだって知っているのだけどやっぱり拗ねてしまう気持ちもあるのだ。
「いや、お子様とはこういうこと出来ないからな」
それなのにリカルド様は私の腰を抱き寄せ、自分の腰を私の腰に押し付けた。私の顎に手を置いたリカルド様は、私の唇を親指の腹でゆっくりとした動きでなぞる。上体を屈めたリカルド様は、私の頬に触れるだけのキスを落とした。それだけで嬉しいと感じてしまう、私って単純だなと思ってしまう。キスをされた頬が熱くなりリカルド様を見上げると、彼は私を優しい眼差しで見つめていた。
「私の華、アリー」
優しい重低音に、身体の力が抜けていく。また顔が近寄り、今度は舌の絡む濃厚な口づけになった。ワインの苦さなど気にならないくらい夢中になると、彼の身体に抱きつき身を寄せた。
「ん、っ…きゃっ」
目をつぶっていた私は急に身体が浮上して、驚いて声を上げてしまう。目を開くとリカルド様にお姫様抱っこをされていた。落ちないように彼の首の後ろへと腕を回すと、口を塞がれる。彼は器用に私に口づけをしながら歩き始め、2階の主寝室へと向かった。この部屋は普段リカルド様と夜一緒に過ごす部屋で、私が風邪をひいた時にも使っていた部屋だ。
扉を開いた彼は中へ入り背中で扉を押して、パタンと閉めた。
大切なものを置くように丁寧にベッドの上へと仰向けにリカルド様の腕から降ろされた。
「リカルド様、まだっ…祝賀会が終わってないっ…ん」
てっきり病み上がりの私を部屋まで戻して大広間へと戻るかと思っていたが、私をベッドに寝かせたあと、リカルド様が私の上へと覆い被さったからそう言ったら口を塞がれた。私の両手をベッドへと押さえつけ、噛み付くキスに翻弄される。顔の角度を何度か変えてのキスが終わると、リカルド様の顔が私から少し離された。あと数センチ――私が顔を上げるとまた唇が当たりそうだったけど、リカルド様の熱い吐息が私の口に当たる。それすら嬉しいと思うのは、私がおかしいからだろうか。
「…メリッサから聞いたよ、毎夜息子の事ばかり聞いて、私のことは聞かなかったらしいじゃないか」
少しだけ拗ねた口調で話すリカルド様を可愛いと思いながらも、風邪で寝込んでいた時のことを思い出した。メリッサというのは、私の世話をする侍女長である。風邪を引いた時、確かに寝る前にリチャードのことを聞いていた。けど――
「だって…毎夜会いに来てくださっていたじゃないですか」
彼の首の後ろへと腕を回しながらそう告げると、リカルド様は驚きで目を見開いた。
「…気づいていたのか」
「ええ、水分を摂るようにとコップを持ってもらいましたし、額に置いたタオルを替えてくださったのを、覚えてますわ」
熱が出た時に額のタオルが冷たく気持ち良かったし、起き上がるのを手伝ってくれた優しい手を思い出した。
「そうか、てっきり」
「あれほど、風邪を移すので部屋に入らないようにと言ったのに」
腕に力を入れれば、リカルド様の顔が私の顔に近寄り、鼻同士が触れた。
「当たり前だろう…君を一目も見ないで終わる日など私の中の選択肢にはないからね」
「嬉しかったです…熱でうろ覚えでしたが、リカルド様のおそばにいてくれて日中も寂しくなく幸せでしたわ」
「アリー」
惜しみのない愛を毎日のように貰い、幸せ過ぎて怖いくらいなのに彼の腕の中にいる、それだけでまた安心してしまう。我慢出来なくなって、リカルド様の唇に自分の唇を一回押しつけ、離してから彼の唇をペロリと舐めると、リカルド様は私の頭の横に両腕をついた。啄むキスをして、私の頬、こめかみ、耳と耳の下から首筋へと彼の口が口づけをしていく。肩に顔を埋められ、私の背中に彼の手が潜りドレスのファスナーを摘む。背を少しだけ上げてベッドの間に隙間が出来ると、彼がファスナーを下ろしやすくする。ジジ…とファスナーが下りていくと、胸元の圧迫感がなくなり息がしやすくなる。彼の首から腕を解き、リカルド様がドレスを脱がす手伝いをする。
「ん、っん」
だけど、リカルド様がそんな事はいいと言わんばかりに、私と口づけをするもんだから、結局は彼の肩に手を置いてしまうだけだ。足元へずらされていくドレスに、胸当てをしない乳房がぷるんと揺れる。最近流行りの胸当て代わりに胸のサイズに合わせてワイヤーで形状されている、身体のラインが従来よりも美しく見える最先端のデザインのパーティードレスだ。お尻を上げるとドレスが脱がされ、白いパンティーの下着姿が露わになる。
「美しい、私の愛しい華」
感動した声の彼にそう言われ、彼の肩に置いた手を彼のネクタイへと移して掴んだ。ネクタイの先にはタキシードのジャケットに隠れた濃紺の蝶の刺繍。――2人だけが知っている秘密の暗号だ。
結婚してすぐ、お互いの持っている衣類につけられた蝶の刺繍は、初夜を思いださせる。その後にも贈られたドレスにも蝶の刺繍はあるし、彼のにももちろん全て刺してもらった。
ネクタイにある蝶の刺繍を撫でた後口元へと運び、刺繍に口づけをすると、私の口紅が薄らと移った。
「リカルド様…私の、旦那様っ、っ」
潤む眼差しを彼に向けると、ごくんと唾を飲み込んだ彼が呼吸も止まるほどの荒々しいキスをくれた。舌の付け根が痛くなるほど強く吸われた舌、口内を蹂躙する彼の舌に下半身がもぞもぞと動いてしまう。リカルド様は私の右太ももを撫で始め、私の首筋に舌を這わし強く吸い付き、チクリとした痛みと赤い所有印を残していく。
太ももを撫でられて自然と右脚が上がると、太ももから手がなくなり無防備な乳房へと移った。下から掬うように優しく触り下乳を軽くつねられ、もう片方の手は大胆に鷲掴みにされた。
「あっ、っ…んぅ、っ」
柔らかな乳房が形を変え、彼の指の隙間から溢れる。リカルド様の顔が胸の谷間に埋まり、ヌルッとした舌が私の肌に触れた。胸の膨らみに甘噛みされ、中心部にある粒を口にすると強く吸い舌でこねて這わす。
「んんっ!」
背中に電流がはしり背が仰け反ると、彼の顔に乳房を押し付けるみたいな格好になってしまう。構わず私の胸を可愛がるリカルド様の頭を抱きしめると、乳房にあった彼の両手がくびれを確認しながら下りていき、下着の中に入った。下ろされた下着の片足だけ脱げると、まだ服を脱いでもいない彼の足に自分の足を巻き付けた。
「…戻るんですか?」
「くく…ああ、だがすぐに戻ってくる」
まだ祝賀会の途中だった事も知っているのに、彼がいなくなる事を考えると寂しくて、声にも出てしまった。リカルド様は私の額に掛かる髪を退かし額に口づけをすると、愛撫を再開させた。
「んくっ、ぅんっ、あっ、そこっ」
私の身体を半分に曲げて、脚を持つように言われた。下着がふくらはぎに引っかかっているけど、リカルド様は脱がせようとはせず、私の下半身へと顔を埋めた。溢れ出した蜜をじゅるっと吸われて、丹念に舌を這わす。舌で蜜口にある粒を掬いちゅうっ、と吸い付き、舌で舐める。私の太ももの裏にある私の指先の上から自分の手を重ね、鼻先を下生えにくっつけると、彼の舌が蜜口の中へと入った。ぴくぴくと腰が揺れ何度か軽く達しても、彼は蜜口に入れた舌を出そうとはしなかった。蜜を掻き出し啜る、蜜口を舌で広げて蜜壺の中も広げていく。舌が抜けるのと同じくらいに彼の右手の指先が代わりに蜜壺の中に入り、今度は舌でも届かない場所を刺激する。太くて固い指先を蜜壺は歓迎するように、きゅうきゅうと締め付けて離さない。彼の指先が内側を擦り、指を昂りが抽送している時みたいに出し入れをし、不意に2本に増やされ、その次に3本に増やされた。断続的に送られてくる快感の波は、病み上がりの私には辛く、息も絶え絶えとなってしまう。
「んっ、リカルド様っ、もうっは…あっ」
「ああ、すぐに」
私の太ももの裏に重ねられた彼の左手に、手を動かし指先で催促すると、手のひらが合わさり指先が恋人繋ぎへと変化した。脚を広げたまま、足の裏をベッドへと置いてる間に彼は右手でズボンを寛げた。下着に引っかかって下がっていた昂りは、勢いよく天井に向かって今にも弾けてしまうほどぱんぱんに膨れている。
「アリー、愛してる」
「リカルド様私も…あっ」
彼は昂りを右手で握り蜜口に当てると、腰をすすめ私の中へと入っていった。左手はしっかりと繋いだまま、リカルド様の右手が私の腰を掴み昂りが奥へと入るのを手伝っている。
「はっ…まるで処女のように狭い」
そう呟くリカルド様の顔は眉を寄せて、苦しそうだ。だけど――
「は…ぁっ、あ、あっ、ぁぅっ」
「ッ…急に締め付けるとはっ、私の奥さんは悪い子だ」
それがとっても色気に満ち溢れて、ズズッと奥まで一気に入った昂りを下半身がきゅんと反応してしまった。
お尻に当たる彼のズボンのチェックが冷たいと一瞬だけ思ったが、最初から激しい抽送が始まり、それも頭の隅へと追いやった。右手を上げると、彼の右手が私の手を取り合わさる。両手を繋げたまま抽送が始まったから、身体が縦に動かされ彼の手が私の手を引き、彼の腰の元へと戻る。
「あっ、あっぅっ、んんっ」
「ぐっ、……はっ」
約2週間も肌を重ねていない私達は、驚くほどあっという間に終わりがやってきた。ほぼ同時に達して、蜜壺の中に彼の熱い証を受け止めた。
いつもならここでもう一度熱い時が始まるけれど、今日はそうは言ってられない。名残惜しく私の蜜壺から抜けた昂りをズボンの中へと仕舞い、リカルド様はベッドから居なくなった。
しばらくすると手にタオルとバスローブを持ってやってきて、ベッドに腰掛けると蜜壺から溢れ出していた彼の放った証を丁寧に拭う。
「…んっ」
「そんな声を出すな、また入れたくなるだろう?」
達した後の敏感になった身体は、リカルド様が触れるだけで甘い声が出てしまうのに、彼は私が誘っていると思っているみたいだ。
――もう一度…したいかも
彼の腕に手を触れると、リカルド様は困ったように眉を寄せる。
「…このまま寝室に篭ってしまおうか」
「それは…ダメです…ホストが居ない祝賀会など聞いた事ないです」
「それもそうだな…すぐに戻ってくるから、その表情を誰にも知られてはいけないよ」
彼の腕に置いた手を取られ、指先に口づけを落とされる。バスローブを着せられ、彼の手で腰の紐を結ばれ枕元へと移動させられ横にされお布団を被る。
「リカルド様…お待ちしておりますわ」
「そう言われると、行きたくなくなる」
くすくすと笑うと、彼は苦虫を噛み潰したような顔をして私の額に口づけをすると、祝賀会へと戻っていった。
「今日は妻の体調がまだ優れない」
しばらくして、リカルド様の一言で通常よりも早く祝賀会がお開きになった事は、幸せに満ち溢れた気持ちで眠っていた私は知らなかった。
257
お気に入りに追加
520
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
貴方の記憶が戻るまで
cyaru
恋愛
「君と結婚をしなくてはならなくなったのは人生最大の屈辱だ。私には恋人もいる。君を抱くことはない」
初夜、夫となったサミュエルにそう告げられたオフィーリア。
3年経ち、子が出来ていなければ離縁が出来る。
それを希望に間もなく2年半となる時、戦場でサミュエルが負傷したと連絡が入る。
大怪我を負ったサミュエルが目を覚ます‥‥喜んだ使用人達だが直ぐに落胆をした。
サミュエルは記憶を失っていたのだった。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
史実などに基づいたものではない事をご理解ください。
※話の都合上、残酷な描写がありますがそれがざまぁなのかは受け取り方は人それぞれです。
表現的にどうかと思う回は冒頭に注意喚起を書き込むようにしますが有無は作者の判断です。
※作者都合のご都合主義です。作者は外道なので気を付けてください(何に?‥いろいろ)
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】初恋の彼に 身代わりの妻に選ばれました
ユユ
恋愛
婚姻4年。夫が他界した。
夫は婚約前から病弱だった。
王妃様は、愛する息子である第三王子の婚約者に
私を指名した。
本当は私にはお慕いする人がいた。
だけど平凡な子爵家の令嬢の私にとって
彼は高嶺の花。
しかも王家からの打診を断る自由などなかった。
実家に戻ると、高嶺の花の彼の妻にと縁談が…。
* 作り話です。
* 完結保証つき。
* R18
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
溺愛されるのは幸せなこと
ましろ
恋愛
リュディガー伯爵夫妻は仲睦まじいと有名だ。
もともとは政略結婚のはずが、夫であるケヴィンがイレーネに一目惚れしたのだ。
結婚してから5年がたった今も、その溺愛は続いている。
子供にも恵まれ順風満帆だと思われていたのに──
突然の夫人からの離婚の申し出。一体彼女に何が起きたのか?
✽設定はゆるゆるです。箸休め程度にお楽しみ頂けると幸いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
天才魔術師から逃げた令嬢は婚約破棄された後捕まりました
oro
恋愛
「ねぇ、アデラ。僕は君が欲しいんだ。」
目の前にいる艶やかな黒髪の美少年は、にっこりと微笑んで私の手の甲にキスを落とした。
「私が殿下と婚約破棄をして、お前が私を捕まえることが出来たらな。」
軽い冗談が通じない少年に、どこまでも執拗に追い回されるお話。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
片想いの相手と二人、深夜、狭い部屋。何も起きないはずはなく
おりの まるる
恋愛
ユディットは片想いしている室長が、再婚すると言う噂を聞いて、情緒不安定な日々を過ごしていた。
そんなある日、怖い噂話が尽きない古い教会を改装して使っている書庫で、仕事を終えるとすっかり夜になっていた。
夕方からの大雨で研究棟へ帰れなくなり、途方に暮れていた。
そんな彼女を室長が迎えに来てくれたのだが、トラブルに見舞われ、二人っきりで夜を過ごすことになる。
全4話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
こんばんは、初めて読ませて頂きました!
設定もストーリーも好みで可愛かったです☺️