巨×巨LOVE STORY

狭山雪菜

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リクエスト 夏の祭りと浴衣!! 巨×巨②

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日本有数…とまではいかないけど、とある地域の長い歴史がある大規模な祭りにやってきた。
県をふたつほど跨いだ所にあるお祭りは、年に一度の大イベントだから電車に乗る前から混んでいた。土曜日だというのに、早朝の満員電車みたいだった。
「藍子こっち」
他の人より頭一つ飛び出し、身体が分厚く大きな彼──元信もとのぶに手を引かれ、電車の乗り降り口とは正反対の広いスペースに立つと、彼は吊り革に掴まった。せっかく今日のために着飾った浴衣と髪が崩れてしまいそうだったが、この人達の前では何にも出来なかった。私は吊り革に掴まっている元信のグレーのシャツを握ると、元信は私の肩に腕を回して私を支えた。
「その浴衣似合ってる」
元信が私のこめかみに唇を寄せながら囁くと、今日頑張ってオシャレしてきて本当に良かったと思った。
──浴衣…にして正解だった…嬉しい
待ち合わせの時間は駅の改札の前で15時だったけど、朝の10時から衣装レンタルショップと美容院に行って髪をセットしてもらった。
真夏の夜の花火をテーマにした浴衣のデザインは、紺色のベース生地に赤や黄色、白や水色といった大きな花火が散る絵が浴衣の全体的に描かれていた。帯はシンプルな紺色で、全ての髪をアップにしてもらい、金色の花がチェーンで繋がれたカンザシで留めていた。手には浴衣と同じ柄の紺色の紐の巾着袋と足元は赤い紐の鼻緒がつく黒い下駄を履いているが、元信はグレーのTシャツと黒のハーフパンツと黒いサンダルを履いていて、肩には黒いショルダーバッグを掛けているシンプルな装いだった。
「ちゃんと掴まって」
小声で私に囁くから擽ったくて、ゾクゾクしちゃうと、元信は私の手から巾着袋を取り上げると自分で持ってしまう。すると手が自由になったので、元信の腰に腕を回して抱きつくと、踏ん張る事も無くなったので思いっきり彼に身を任せた。

入り口付近ではすでに屋台が祭りで臨時封鎖された道路に並び、駄菓子屋や射的、オモチャやキャラクター物がプリントされた袋に入った綿飴など売っていて、子供連れに大人気だ。
私達は手を繋ぎながら、道の途中にあるお神輿を写真撮ったり、太鼓を叩いて演奏する一座を見て祭りの雰囲気を楽しんでいた。
屋台のある通りから離れた大きな市が運営する大きな公園にやってくると、広々とした駐車場の中では市民によるライブが行われていて、昔のアイドルの曲を熱唱している。
「元信買い過ぎじゃない?」
「そうか?持とうか?」
「そんな重くないから大丈夫…けどやっぱりさ」
私の両手には焼きそば2人前と今川焼きの入った袋を持っていて、元信の手にはお好み焼きとたこ焼きの入った袋、ウーロン茶とラムネの袋といちごシロップのかかったかき氷を持っていた。
この後夕飯を兼ねて公園の奥にある広場に行って、購入した物を食べる予定だったのだが食べ切れるのか不安になったけど、元信はよく食べると思い出した。
「ここら辺でいいか」
みんな同じ事を考えているのか芝生の広場は混んでいたが、レジャーシートがないから芝生の広場ではなく、広場の隅にある段差に座る事にした。
広場には子供の遊べる楕円形のレールが敷かれていて、その上に小さな子供が乗れるトレインがあり、500円払えば一周回れるらしい。その他にもアルコールが飲める出店などがあった。
「花火あるから混んでるな」
「あっそっか、確か19時だよね」
花火の存在をすっかり忘れていた私は元信に言われて、だから屋台に人があんまりいなくて場所取りをしているのかと納得した。
スマホの時間を見たら18時半を少し過ぎた所で、私達はたまたま座れただけなんだと思う事にした。

買ってきたできたての料理を食べ終わると──ほとんど元信が食べてしまったが──花火が始まる5分前となっていた。
どーんと大きな音がすると、暗かった辺りが明るく光る。
わーと拍手をする人もいれば、ただ花火を見てる人、叫びふざけて笑う人もいる。
私の右隣にいる彼の肩に頭を乗せて空を見上げれば、元信は私の手を取って手を繋いだ。
──浴衣と屋台、花火ってベタなデート
それなのに元信がいるだけで、すごく嬉しくて楽しい。指先を絡めて恋人繋ぎに変え、元信の手の甲に自由な左手を重ねた。

30分にも及ぶ花火を見ると、一斉に帰る支度をする観客達だったが、私と元信はしばらくそこに座っていた。
まだ帰らないのと聞けば良かったのかもしれないが、花火の余韻に浸っていた。
「藍子、帰るか?」
「ん」
芝生の広場にいた半分の人が居なくなり、元信の声に彼の肩に乗せていた頭を上げると、元信と目があった。
「藍子?」
暑いから汗をかいている元信、顔が少し照かって首に汗が伝う、無精髭の顔をほぼ毎日見ているのに、久しぶりに会ったみたいにドキドキする。これってフツーは花火中にいい雰囲気になるはずなのに、フツーに花火見て終わって、終わった余韻が爆発したのかと自分が不思議すぎる。
グレーのTシャツだから首元が濡れて濃いグレーに色が変わっている。繋いだ手に力を入れると、彼の手の甲に爪が当たる。うっとりと見惚れている私の顔を見つけて、元信はごくんと唾を飲み込む。
「もう少しだけ」
「帰るまで…」
私が一緒にいたいと伝えて、口から舌を出して唇をぺろりと舐めると、帰るまで我慢するとでも言いたかったのだろうけど、元信は私を見ると口をつぐんでしまった。
「なら、移動しようか」
低く唸る彼の声にまた私は、胸が高鳴るのを感じた。



***************



「藍子、こっち」
やっぱり花火が終わったらみんな考える事は同じなのか、一斉に駅に向かっていた。列を成しながらゾロゾロゆっくりな歩調で進み、100m歩くにも10分ぐらい掛かると、元信は繋いでいた手を引っ張って右横に進み、列から出て行ってしまった。
列から出るとまだ公園の方で、元信はずんずんと公園の奥へと進むと人気のない茂みに入っていく。
「元信?」
「悪い、ちょっとだけ藍子といたい」
そう言って彼は私を抱きしめた。ぎゅうぎゅうと抱きつかれた時に微かに元信の汗の匂いを鼻が掠める。
私も元信に抱きつくと、元信の鼓動、蝉や鈴虫のような虫の音と人混みの音が耳に入る。
暑いし汗はかいたからベタベタするのに、抱きしめられた腕を離せない。
「お前さー」
人の話す声が近くで聞こえてきてびっくりすると、元信は私を抱きしめたまま木の影に隠すように移動させた。
元信に抱きしめられて数分もすると、声の主は小さく聞こえなくなりどこかへと行ってしまう。
元信の胸から顔を上げると、彼の抱きしめる腕の力が弱くなる。彼の首元に汗をかいている所を指で拭うと、元信は屈んで私の口に自分の口を重ねた。
「っ、ん…っ」
ぶ厚い彼の舌が私の口内に入ると、口内を舌で這わして、彼の舌の動きに合わせて応える私の舌に強く吸い付いた。上顎や歯列をなぞり、鼻で呼吸をする彼の熱い息を顔に感じた。甘いのは苦手と言っていたから、彼用に買ったウーロン茶とお好み焼きのソースの味がした。
「…甘いな」
反対に私が飲んだラムネの味がしたみたいで、眉を顰める元信がいた。
「…そう?…ふふっくすぐったい」
元信は私の首筋に顔を埋めると、キスをされるたびに彼の顎髭が私の首筋をちくちくと当たり擽ったくて笑ってしまう。元信の首に腕を回すと、彼は私の背中と帯の下に腕を回して抱きしめ返してくれた。帯が潰れてしまわないように、気にしてくれているみたいだ。
「好きだ藍子」
「ん…私も…好き」
目線が合えばキスをし、舌の絡まる濃厚なキスを続けた。
私の鎖骨に元信の舌が這うと、流石にこのままではまずいと思って腕を下ろして元信の胸を押すと、彼は私の手を取って自分の首の後ろへと元に戻した。
「掴まってて」
私の耳の中に舌を入れて舐めると囁き、私の帯の下の浴衣の合わせの褄下つましたの中に手を忍ばせると、私の下半身を触る。
「元信つ、私」
「大丈夫脱がさない」
「着付けの仕方わかんなっ…いっ」
「平気ちょっとだけだから」
そう言って彼は私の下着の中に手を入れると、蜜口に触る。あんまり濡れていないと気がつくと、元信は下着から手を出して、私の前に片足を地面に付けると私の下半身に顔を埋めた。
「やっ、汚…っ、んぁ」
元信が何をしたいのか気がつくと、私は彼の頭を押そうとしたが、彼の動きの方が早くて、太ももの途中まで下着を下ろして、彼の舌が私の下生えと蜜口の縁を舐めた。ヌルッとした熱い舌と、生温かい唾液を下半身に感じた。
「あっ!はっ」
蜜口の縁を舐めていた彼は、顔を近づけて鼻先を下生えに埋めた。そうすると、蜜口を舐めていた彼の舌が蜜壺に入り、中をほぐすように舌を満遍なく蜜口付近を這わせた。強烈な快感を感じ、腰が抜けて元信の肩に手置いても足がプルプル震えた。
元信は私が彼に掴まったのをいいことに、浴衣の中に忍ばせた両手で足首から膝、太ももへと手のひらを滑らせると、私のお尻を掴んでより一層私の下半身に顔を近づけた。彼の髭が足に当たって、擽ったいし気持ちいいしぐちゃぐちゃな想いでいっぱいだ。
「…っ、っ」
いつもの愛撫とは違うが、私の身体は快感によって蜜壺から蜜が溢れると、彼はじゅるっ、と啜り舐めとる。蜜口から出た粒にも舌を這わし、ちゅうちゅうと吸い付き舌を使ってこねる。声だけは何とか出さないように唇を噛むと、彼は私の下半身から顔を上げて立ち上がると、下着の中に手を入れて指先を蜜壺の中へと入れた。
「はぁっ、んっ…あっんふっ」
2本の太い指が私の蜜壺の中を抽送のように出し入れし、指先を曲げたりする。彼の胸板に顔を埋め、やってくる快感に気持ちいい事しか考えられなくなる。
膝の力が入らなくなって元信の身体に抱きつくと、彼は私を抱き止めた。
「ん、元信」
「気持ちいいか?」
「う…ん」
元信が辛そうな声をしていたから、彼の下半身に手を伸ばすと、彼は腰を引いた。
「藍子っ、我慢しているんだ」
「んっ、だって私だけっ」
そう言われて彼の肩に頭をつけると、やっぱり元信の手だけじゃ我慢出来なくなった。
「っんっ、っぁ!」
ぐちゅぐちゅと絶対わざと蜜壺の中を掻き混ぜていると思うのに、気持ち良いいから身を任せるしかない。
「…ちょっとだけ…ならいいよな…?先っぽだけ」
ぶつぶつ独り言を口にして、私の首筋に舌を這わせた元信は、自分のズボンと下着を片手でフロント部分だけを下ろすと、私の蜜壺の中に入れた手を抜いて私の左足を上げた。浴衣の褄下が広がり私の片足が露わになると、元信はそそり立つ昂りを私の浴衣の中に入れて蜜壺の中へと沈めた。
「あ…ぁあっん、んっ、ぅ」
太い彼の指よりも気持ち良くさが倍増して、元信の肩に手を置いていた指先に力が入って肩に食い込む。
木の幹に背中を付けるように後ろに押され、元信が一歩近づくと私の身体は木の幹と元信の身体で挟まれた。そのまま顔を上げさせられ、舌の絡まるキスを求められる。元信の首の後ろへと腕を回すと、屈む彼とのキスが深くなって好きな気持ちが込み上げてくる。
「結局しちゃったね」
鼻での息も苦しくなると、元信の舌が私の口内からいなくなる。
「藍子が可愛いのが悪い」
「何それ?」
「…っう!」
頬を舐められ、自分は悪くないと言う彼に呆れて笑い、そのせいでお腹に力が入ってしまうと、蜜壺の中にある昂りをきゅんと締め付けてしまう。そうすると、元信は私の肩に額を乗せると私を強く抱きしめた。私も元信を抱きしめ返すと、元信は私の腰に両手を置いて、ゆっくり腰を前後に動かし抽送を始めた。
「…んっ、あっ、や」
「藍子っ声っ!」
だって気持ちいいし、そんな事今更言われても困る。それでも外だと気がついて、彼の肩に口をつけると、彼の抽送が早くなった。まるで、声を抑えるなと言わんばかりの元信の圧に、言ってる事とやっている事がちぐはぐだと頭の隅によぎるが口にする事が出来なかった。彼の肩越しに見える鬱蒼とした木々も、この行為に集中しているからか、まるでこの世界に2人しかいないように錯覚してしまう。
「あっ…無理っ、む…りっ」
「イく、なっ、一緒に」
そう言って彼は前後に腰を動かし抽送していたのに、突く時に私の蜜壺の中をえぐるように円を描くように腰を動かし始めた。
「あっ、あっ…もとの…ぶっ」
「…っ、っ…藍子っ」
頭の先から足の先まで痺れ、頭が真っ白になっていくと、元信の焦った声を最後に私の意識はぷつりと途切れた。



「…起きたか?」
「ん…起きた」
一定の動きで身体が上下しているのに気がつくと、私がもぞりと動いたのに気がついた元信に声を掛けられた。
「ここは」
「もうすぐ駅に着く」
そうだ、さっきは…と思い出して頬が赤くなるが、目の前にある元信の背中が目に入って私は背負われているのに気がついた。周りを見ると、あんまり歩いてる人はいなくて、花火が終わった直後の人だかりは嘘のようだった。
駅の改札前に着くと元信に下され、力が入らないフラフラの状態だった。元信は私の腰を抱くと、私の乱れた浴衣を直す。
「歩けるか?」
「ん…平気」
ぼうっとする思考が定まらなく、元信を見つめるしか脳が指示しているとしか思えないくらい何にも考えられない。
「藍子、その顔やばいから俺に掴まっとけ」
低く唸る元信の声に、何で機嫌が悪くなるのか分からなかったけど、元信の言うように改札に入ってから元信の腰に手を回して身を寄せた。

ホームで電車が来るのを待つ間も電車に乗ってからも、頬が紅潮し潤む瞳で隣の男を見る彼女は、彼氏以外他の誰も目に入っていない。
「…失敗した…もう少し我慢出来たろ俺は」
後悔の念を唱える元信の言葉も彼女の耳には入らない。帰宅する社会人や若者がいて空いているとはいえ、電車の先頭車両のドアの近くで立つ、小声で話す2人に気がつく人なぞいない。
「帰ったらが脱がすからな」
「…うん」
含みを持たせて囁く言葉に、胸がドキドキすると、元信は私のこめかみにキスをしたり、無精髭を私の頬に擦り付けたりしてくれた。私もお返しに元信の頬にキスをすると、彼は私の上唇を喰んだ。ここは電車の中だと元信を見ると、
「誰も気づかないよ」
と、大きな身体にすっぽりはいる私は、他の乗客からは見えないと言われた。
──確かにそうかも
元信の言葉に甘え、私達が下車する駅までキスを続けた。




駅からそんなに遠いと思った事はないのに、履き慣れない下駄と浴衣で、永遠に家に辿り着けないんじゃないかと思った。
一度繋がったとはいえ、電車の中でもくっついていたし、キスも何度もしたから熱は冷める事はなかった。
元信も同じ思いなはずなのに、私の歩幅に合わせたスピードだし、1人だけ涼しい顔をしていて許せない──と思っていたのに、玄関に入るとすぐに元信に襲われたのだから、彼も余裕がなかったのだと思い知った。
「俺が脱がすって言ったろ」
元信は私の浴衣の裾を上げて下着を下ろすと、自分の昂りを──ずっと気がつかなかったが、臨戦状態になっていてびっくりした──私の蜜壺の中に入れると、下駄を脱がせた。
そのまま持ち上げられた拍子に足が床から離れ、バランスを取るために元信の首の後ろに腕を回して抱きつくと、元信は部屋へと進んだ。
「あっ、うそっ、深いっ…あっ…んっ、ぅ」
「くっ、締まるっ」
一度だけ我慢出来ないと言って、元信は廊下の途中で止まると、私の腰を強く掴んで腰を動かし下から突き上げた。数度続いた抽送が終わると、私は達してしまい、元信の腕の中で快感の余韻を感じていた。だが、元信はまだイッてなく、私をイかせたのは、ただ単に私がイッたら身体の力が抜けて、蜜壺の中にある彼の昂りの締め付けを緩めようとしたいからであった。
部屋の中、ベッドまで抱き上げられたまま来ると、元信はベッドに座り、私の浴衣を脱がせ始めた。帯の結び目を解くと、胸元がはだけた。胸の大きさもカバーしていたこの浴衣の下は、ブラではなくブラカップ付きの白いキャミソールが露わとなる。
「可愛いっ、藍子っ」
「んっぁっ!待って…あっ」
元信は私の左足を持ち上げて自分の胸元に置き、私の腰の横に両手をつくと、抽送を始めた。抽送の力が強く、彼の身体の動きに合わせて私の身体が揺れる。
「くっ、あちいっ、っくそ」
帰ったばかりの室内は、エアコンも付いていなくて暑く閉ざされている。汗をかいた彼は、煩わしそうに髪を掻き上げるが、腰の動きを緩めるわけではない。両手を横に伸ばしてベッドのタオルケットを掴むと、元信は私の左の乳房を掴んだ。胸元のキャミソールを下にずらすと、片方の乳房のみが出て、すでに固くなっている粒を彼は親指と人差し指で摘みこねる。
「はぁっ、あっ」
私の背がのけ反ると、元信は私の乳房から手を離し、自分の着ていたTシャツを脱いだ。脱いだついでに朝出た時にベッドの上に投げたエアコンのリモコンを見つけ、冷房のボタンをピッと付けた。
元信は腰を円を描くように動かしながら、私の左足を舐める。熱いざらざらした舌と彼の髭がふくらはぎから膝の少し上の太ももの所まで当たり、繋がった箇所を締め付ける。
「はっあっ!」
元信は私が自分を見ているのに気がつくと、私の身体を持ち上げて自分がベッドの上で仰向けになり、私が彼の腰の上に跨る体勢に変えた。
元信は膝を曲げて、私のお尻に太ももを付けると、私の腰にある帯を全て解いた。少しずつ脱がされ、私は脱がされた浴衣をベッドの下に投げ捨てる。キャミソール一枚の姿になるが、もう左の乳房は先に出ていて、元信はごくんと唾を飲み込んだ。彼の熱い視線を感じながら、キャミソールを脱ぐと、片手で摘んでゆっくりとベッドの側の床に落ちるように手を離した。
最後にはアップにした髪にも両手を回してヘアゴムを取ったら元信が受け取り、結んで出来たウェーブの髪の先を指先でくるくると回して解した。頭を左右に振ると広がった髪と、2つの乳房が揺れた。
私の髪を結っていたシンプルな黒いヘアゴムが元信の手首にあるのに気がついた私は、彼の手首から取ると、元信の顔の横に片手を付いた。元信は起き上がって座ると、他の人よりも若干髪の長い彼の髪を後ろに纏めて結んで上げたのに、元信は意図せず胸を彼の鎖骨に当たってしまったがために、元信は胸に顔を埋めた。
「まっ…っ、付けてあげるだけなのにっ、あっ」
「誘ってるだろっなぁ」
そんなつもりじゃなかったと言ってもあとの祭りで、他の人よりも身体が大きな彼と同じで、胸だけひと足先に成長しすぎた胸を彼は夢中でむしゃぶりつくす。
常日頃から私の胸が好きだと公言──といっても、私の前でしか言わないが──している彼が、この機会を逃すはずはなく、嬉しそうに吸い付いて舐めてる。マシュマロのように柔らかく、彼の手よりも大きな2つの乳房を食べるわけでもないのに甘噛みして舐めて、これ以上大きくなっても困るのに、一生懸命揉んで大きくしようとする。
『俺以外もう触らないからいいだろ』
と、ナチュラルに将来の約束もさせられ、私は元信と付き合ってから日を追うごとに彼をもっと好きになる。
──このまま元信が好きすぎて死んじゃうかもしれない
この間まで本気でそう思っていたけど、人間そんな簡単に死ぬわけでもなく、私は元信の肩に腕を置いて彼の方に体重を寄せた。腰を前後と円を描くように動かすと、元信の昂りがぴくぴくと波打つのを蜜壺の中で感じた。背中に手を回され、抱きしめながら下からの突き上げが始まると、もう部屋の暑さとか背中に風が当たってきた事などどうでも良くなる。
「んっ、んっ、んっぅ、はっ…あっ」
「可愛いっ、可愛いくそっ」
元信は私の乳房に舌を這わしたり、口にして吸い付いたり甘噛みしたりと忙しい上に、下からの突き上げも手を抜かない。
「ねっ、イくっ、イくのっ、ねっ」
「藍子っイけっ、イけっ」
彼に強く抱きついて腰を前後に動かすと、元信は私の腰の動きに合わせて腰を突き出し、絶頂がやってきて頭が真っ白になった。
「あ、あっ……あ」
「ぐっ、んぅっ」
元信を抱きしめた腕に力を入れていると、元信は私の乳房に顔を埋めて低く唸った。ぎゅうっと蜜壺に力が入り、中にある昂りを締め付けていると元信も私の中で熱い証を注いだ。



ベタベタになった身体を洗うのにお風呂に入ろうかと思ったが、それよりも疲れが勝ってしまい、元信の腕の中にいる。
「藍子、可愛い」
「んー元信も」
「ははっ、俺が可愛い?」
「あははっ、うん可愛い」
エアコンの風で冷えた室内は寒いくらいだが、元信にとっては暑いらしく、私は彼の体温を求めて抱きついている。だるそうな元信とベッドの上で身体をくっつけていると、意味のない会話も楽しい。
「今度はさ、元信の浴衣姿見たいな」
「俺?あんまり変わんないと思うぞ?」
「でも着てよ…ね?」
「んーそーだな」
きっとレンタル衣裳店の浴衣には、元信のサイズは無さそうだけど、胸板も厚い彼には浴衣が似合うと思うのだ。
──でも、カッコいいから他の人に見られたくない
特に女にね、と恋に盲目とはこの事で、すれ違う女はみんな元信を好きになるとも思っていた。
でもそれを彼に言うときっと…
『それはあり得ないけどな』と一蹴すると思うけど。


初めての浴衣で夏祭りのデートはこうして幕を閉じた。結局、自分楽しかったけど…髪型や着付けに時間のかかる浴衣はたまにで良く
て、今度行く時には私服にしようと決めた私だった。


──だって、私もっと一緒にいる時間を増やしたいから
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