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短編

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電車が10分に1本通る地域から、新幹線と幾度の電車の乗り換えで2時間に1本しか通らない電車の地域へ到着したのは午後2時過ぎた時だった。
人も居ない無人駅に到着すると、もうすぐ夏とは思えないほどひんやりとした風が吹いていた。駅の前に立って振り向くと、たくさんの木々が連なる山がそこにあって都会とは違う雰囲気だ。
――3年…ぶりだな
晴天にも恵まれた今日、私――荒島あらしま日奈子ひなこは今年30歳になったばかりで、仕事三昧の大型連休だったため、5日間の代休をあてがわれた。そのため観光客や帰省者の少ない平日を利用して2泊の予定の里帰りのために、この地域に3年ぶりにやってきた。

プップッー

周りの景色を眺めていた私は、突然聞こえた車のクラクションの音の方へ視線を向けると、小さな駅前のロータリーというには申し訳ないほど少しだけ整備された停車場にある荷台のある白いトラックがある事に気がついた。
「日奈子!」
窓を開けて声を張り上げる男は、私に向かって片手を上げた。
げんっ!」
見知った顔を発見して思わず笑みが溢れトラックに近寄ると、窓に腕を置いた玄――山桝やまます玄五郎げんごろうは、頭に白いタオルを巻いて強面の顔なのに、にかっと笑っていた。
「久しぶりだなっ、元気にしてたか?」
「うん、元気だったよ!玄は?」
「俺も元気にしてたさ」
身長190センチはある大きな身体を窮屈そうに曲げて車に乗る姿は変わらずで、3年ぶりに会うとは思えないくらい変わらない容姿に懐かしさが込み上げてくる。
山桝玄五郎、彼はこの地域で生まれ同じ学舎まなびやで一緒に通った私の幼馴染であり兄弟のように育った。
五郎と名前が付いてるのに農家の長男坊で、190センチを越える身長と日に焼けた肌と一重の目がキツイ印象を与えるが、話すとフランクで話しやすく冗談も面白いから誰とでも仲良く出来るコミュ力の高い男なのだ。分厚い胸板と腕と脚は日々の肉体労働で鍛えられたものだ彼は笑い、3年前の最後に会った時と変わらない姿にホッとした。
「ほら、乗れ乗れ」
そう言ってトラックの助手席へと促され、手に持っていたシルバーのキャリーケースを車から降りた玄が荷台に載せた。
助手席に座りシートベルトを締めると、ほぼ同時に玄が運転席へと座り車が出発した。





***************



「あらっ日奈子ちゃん久しぶりねっ!まっ都会に行って可愛くなったじゃない」
「おばさん、久しぶりです、元気にしてました?」
車を走らせる事30分、会えなかった期間を埋めるかのように玄とたくさん話したのであっという間に過ぎた。あと少しで家に到着するって所で、ご近所――といっても、500m離れた所に住む――玄のお母さんに会った。家へと続く田んぼに挟まれた道路を走っていたら懐かしい後ろ姿を見つけたので、玄に言って車のスピードを落としてもらったのだ。
「日奈子、母さんはいつもうるさくて変わらないよ」
「全く可愛くない息子に育っちゃって、日奈子ちゃん後でそっちに行くわ」
「はい、おばさんの好きなお土産も持ってきたので、いっぱい話しましょう」
「本当?楽しみだわ、じゃぁあとでね!」
話の頃合いを見た玄が車のスピードが上げて、後方へと小さくなるおばさんに手を振ると助手席に背中を預けた。
「おばさん変わらないね」
「そうだな、病気もしてないし元気だよ」
「おじさんは?」
「今は…畑見に行ってる、親父も変わらんし」
他愛のない話をしていると、我が家に到着して玄が私のキャリーケースを荷台から下ろした。



***************



私が帰って来たからか、それとも普段からお酒を飲むけど、騒ぎたい理由が欲しいからか分からないけど、村の人々が私の実家でどんちゃん騒ぎをする。お風呂から上がってしばらくしてから、お客さんの相手をするために広間へと行った。お客さんといっても知った仲なので、黒いシャツと青いジーンズ姿でも何の問題もない。
「いやー、大きくなったなぁ」
「都会の女子おなごになったなぁ、可愛くなったなぁ」
などと、たった3年会わなかっただけで、私を見ては日本酒やらビールやらを飲む老人の人達や、もはや私など関係なく普通に飲みに来ている村のおじさんもいた。
適当に参加している人に挨拶し終わったので、母の手伝いをするために台所へと向かおうと廊下へ出ると、ちょうど玄がやってきた。彼も昼間会った時とは違い、白いTシャツとグレーのスウェットを履いていた。
「よっ、どうだ?」
「みんなもういるよ」
玄の両親もいるし、父も楽しそうにお酒を飲んでいる。
「ありゃ、早いな、村の集会に来る時間はバラバラなのに、こんな時は早いな」
苦笑する玄は青年団のリーダーで、地域の安全の見守るパトロールをしたり、祭りを催す指揮を取るらしいのだが、指定した時間には高齢者が多いからなかなか集まらないそうだ。
しばらく他愛のない話をしていると、台所から母が大皿を持ってやってきた。
「日奈子、結構準備したと思ったけどお酒足りなくなりそう」
私は大皿を受け取りながらそう言われて、困ってしまった。
「なら、俺が運転しますよ、日奈子お酒飲んだ?」
「乾杯の時に一口だけ」
「あら?本当、よろしくお願い出来るかしら、日奈子後でレシートちょうだい、ほらっ、出来たものは私が出すから」
渡された大皿は母がまた受け取り、私は飲み会が始まっている広間の襖を開けた。





24時間やっている便利なコンビニなどなくて、家から近いお酒中心の商品を売っている酒屋さんは、19時に閉まるため玄と急いで向かうと、ちょうど店の締めの作業をしていたおじさんがいた。上京したはずの私を見て驚いて、
「帰って来たのかっ何?今やってんの?そうかなら俺が持って行くよ、なぁに、帰りは母ちゃんにでも運転してもらうさ」
と、大量に買い込む酒の量に今うちで村のみんなが集まっているのに気がついたらおじさんは、口の前にコップを持つフリをしてくいっと上げると、お店の奥にいるおばさんにも声を掛けて買ったお酒を車に乗せて私の実家へと向かって行った。
「…買ったな、時間あるか?」
「うん、大丈夫」
酒屋のシャッターが閉まった前に取り残された私達は、このまま家に帰るのかと思っていたけど、玄に誘われて少しばかりドライブする事になった。
傾斜の続くギリギリ車一台しか通れない狭い山道を、器用に運転して上っていく。着いた先は山の傾斜面の一部を使用して、段々畑を一望出来る一番上の採れた作物を箱に詰めたりカットしたりする作業所の前。車から降りて、荷台の左側面にあるにある鉄の板に――アオリというらしい――付いている留め具を外すと、下におろして並んで荷台に腰掛けた。
「本当に酒は飲まなくてもういいのか?」
玄が心配するのは、家にいた時に一口しか口にしていないと覚えているからだ。
「うん、平気、ご飯食べてお腹いっぱいだしお茶で十分だよ」
私と玄の間には、さっきの酒屋で買った緑茶のペットボトル2本とおつまみしかなかったので、さきいかのパックとチータラ――チーズ鱈子――の袋、ピーナッツ入り柿の種だ。
玄は車の助手席側に座り、おつまみの袋を挟んで私が横に座っている。
「やっぱりここは絶景だね」
段々と階段状に降りていく畑は綺麗な形をしているし、夜だと手を伸ばせば届きそうなほど近く感じる満天の星空が広がり都会ではなかなか見ることができない。
「…だろ?って俺は毎日来るけどな」
くくっと笑うのは、3年前に来た時にも夜この場所にやって来て二人でこうして話していたからだ。
18歳の時に車の免許を取った玄にドライブがてらこの場所にやって来ては、近況だったり話をするためによく来るようになった。それ以前はまだ若かったから徒歩で歩いて来ていたが…今では考えられない。


他愛のない近況報告も終わると、少しだけ訪れる沈黙。幼い時から一緒に過ごしてきたから、別に沈黙も何とも思わないんだけど、さっきから飲み物を飲む玄のペースが早くて様子がおかしい。どうしたのか、聞いた方がいいかなと思っていると、徐に玄の口が開いた。
「…そろそろ、結婚するか?」
風が吹き虫の音が聞こえる、淡々と話す弦の言葉はまるでそれが当たり前のようで、おかしい。だって、私達は付き合った事がないからだ。
「…結婚…って…私…?」
「そうだ、お前以外誰が居るんだ?」
改めて玄に聞くと、当たり前だろと呆れた顔をされた。
――いやいや、何それ
「私と玄が結婚するの?」
軽トラの荷台から降りて馬鹿馬鹿しいと笑うと、玄に右腕を掴まれた。冗談だと思っていたのに、玄の真剣な眼差しは冗談を言っているように見えない。
「こんなこと冗談で言えるかよ、俺はな」
「…待って、ヤダ」
玄の話す先の言葉なんか聞きたくなくて玄の言葉を遮って、耳を塞ごうと腕を上げるけど、玄の私の腕を掴む力が強くて思うように動かない。
「俺は日奈子がずっと好きだ」
暴れようと腕を離すように苦戦してるいたのに、あっさり告白されてしまった。
「……っ!何それっ!私が告白した時は私を振ったくせにっ」
一瞬のうちに感情が昂り、顔が熱くなる。自然と瞳に涙が溢れて視界がぼやける。
「それは…お前があっちの大学に行くから最後にしようとしたろ、俺がオッケーしていたらもう帰って来ないつもりだったろ」
「…っ」
――バレてたっ!


ふと上京する直前の過去を思い出した。
幼い頃から一緒に居て、村の子供は数人しか居なくて遊び仲間としてみんな仲良しだった。家も近く親同士も仲が良いから他の子供よりも顔を合わせる回数が多くて、年々男らしくなっていく玄を好きになるのは自然な事だった。
村には高校なんかないため、山を降りて高校へ行くようになって、村の男子以外の他の男子と仲良くなっても玄への気持ちは変わらなかった。玄は私とは違う高校へ行っていたが、よく帰りに待ち合わせをして二人で帰っていたりした。私達の関係が変わったのは、高校三年生の時だ。漠然と玄と結婚するのかなぁ、と思っていた時、たまたま村へ帰る道の途中にある24時間営業していないコンビニの前で、私達の一つ下の村の友達と玄が話しているのを聞いてしまったのだ。
『玄はどうするの?』
『俺?うーん、実家を継ぐよ、親がもういい歳だしな』
『日奈子は?日奈子とは結婚するの?』
『日奈子?何で?』
『だってお前らいつも一緒にいるじゃん、付き合ってるんだろ?』
『付き合ってねぇよ、ただの幼馴染だ』
『そうか?玄見てるとそうは…』
それ以上は聞いていられなくて、その場から離れた。私だけが玄を好きなんだと知り、涙が溢れて子供のように泣いていた。次の日顔が腫れて起き上がれないくらいで、学校を休むハメになったのだ。
その時になって自分の未来の事を考えるようになって、どうせなら玄や村の知り合いのいない都会へと行こうと決めたのだ。親に相談すると、まさか都会へ行くとは思っていなかっみたいたけど、最終的には応援してくれた。
玄に都会の大学へ行くと報告した時も、彼はそうか、と言っただけだった。
そして玄への気持ちを断ち切るために、上京前日に玄に『好きだった』告白すると、彼は『ごめん』と謝ったのだ。
――あぁ、やっぱり玄にとっては私はただの幼馴染だったんだ
玄が話していた通りの感情しかなかったのが、悲しかったけど、散々泣いた後ではすんなりと受け入れられた。
もし、玄が私に気を使って私の告白を受け入れていたら、もう村には帰ってくるつもりはなかった。帰って来ても、親に会うだけにしようと決めていたのだ。
付き合ってすぐに遠距離になるし、玄は気を遣って私の告白を承諾したと疑心暗鬼になって私が無理だと思ったからだ。


「…だろ?」
「うん…そう…だね」
「もう素直に認めろ」
「はっ、んぅっ、っ」
反論しようとしたら、腕を引かれて玄の腕の中に抱き寄せられて、顎を掴まれて持ち上げられ口を塞がれた。いきなり噛み付くようなキスと、頭の後ろを掴まれて深い口づけとなる。私も玄の脇に手を伸ばして彼に抱きついて、分厚い舌の動きに応えた。私の腰を玄の太い足が挟み、顔の角度を何度も何度も変えても唇を離そうとはしなかった。
「…っ、はっ」
やっと離れたと思っても、鼻で息をするには足りないくらい息苦しさを感じて口を大きく開けて息を整えるが、すぐに玄の唇と重なる。
だんだん立っているのも辛くなると、玄に体重を寄せていく。私なんかを難なく受け止めた玄は、私を持ち上げて彼の膝の上へと向かい合わせで座らせた。
性急で激しかった口づけは次第にお互いの口内を味わう、ねっとりと絡まる口づけへと変わった。舌を強く吸われながら、私の左の手のひらと玄の右の手のひらを重ねて恋人繋ぎへとなり、空いた手で私は玄の頬に触れて、玄は私の背中に腕を回した。
「…っ、どうだ」
「…ん、好き」
額を合わせてお互いの唇を啄むと、観念しろと、玄の声が初めて掠れて聞こえてどきどきする。素直に言葉が口から出ると、
「俺も好きだ、日奈子…ずっと」
嘘だっと思っても、口から出たのは甘い吐息だけで、まだ少し苦しいみたいだ。玄の背中に回っていた手が私の腰へと回り一度摘むと、ゆっくり揉んでいく。手のひらを私のシャツの中へ入れると、私の体温よりも高いゴツゴツした表面の手のひらが背中のブラのホックを外した。解放された胸は一度揺れた後、胸との間に隙間が出来た。その隙間に玄の手が入り、私の乳房を包み揉んだ。
「…っあ」
玄の腕に手を置くと、彼は私の乳房の中心にある固くなった粒を摘む。恋人繋ぎしていた手を離して、玄の肩に手を置くと自由になったもう片方の玄の手が私のシャツを少しだけたくし上げた。
口を啄み、時には舌を絡め、激しく貪られては、口を啄む。じわじわと身体から湧き上がってくる快感を感じていると、徐に唇が離された。
「…日奈子、ちょっと立って」
そう言われ彼の足の横に膝を付くと、玄は自分のスウェットをズラした。下着も一緒にズラしたのか、ぷるんと弾けて飛び出したのは、固く太くなった赤黒い玄の昂りだった。先端からはツユが溢れて、昂りの側面には太い血管が浮き出ている。
「玄っ、きゃっ」
あまりの大きさに入るか心配になって、ごくりと唾を飲み込むと、彼は私を荷台へと仰向けに寝かせた。膝から下は荷台の外へ出て、鉄の凸凹した板は背中に当たって冷たくて硬い。そんな私の様子を見て、彼は私のジーンズを脱がして背中に敷いた。荷台の下に脱げたサンダルは落ちて、玄が下げたアオリのそばに立ったまま私の足の間に身体を入れた。シンプルなベージュの下着姿になって、玄は躊躇わずに私の下着をずらして指を入れた。
「っ、あっ…っ」
「はっ、濡れてるし、狭いなっ」
そんな事を言いながらも、彼は私の蜜壺なかに入れた指を曲げて、引いたと思ったらもう一本指を増やして入れパラパラと指先を動かして中を広げていく。
数度の抽送にも似た指を出し入れした後に、彼の昂りが私の太ももの付け根に擦りつけられて触れた箇所が熱くなる。蜜壺から指を抜かれた直後に玄の昂りがぴたりと蜜口に触れ、玄の腰が進む。腰を掴まれてゆっくり繋がっていくのを感じる。蜜口が広がり熱い昂りを包むようにぴたりと重なって、蜜壺の中は彼の昂りをぎゅうぎゅうに締め付ける。
「あぁっ、くそっきもちいっ」
「ンッンッ」
背中がのけ反り、玄から逃れようと無意識に身体が動くけど、腰に置かれた玄の手の力が強くてびくとも動かない。彼の先端が蜜壺に埋まると一気に貫かれ、軽く達してしまった。ピクピクと身体が動く間も、玄は私の中に留まって、シャツの中に手を入れて私の乳房を揉み、なかなか快感が収まらない。
「あっ、ちょっ…んっんっ」
「…っ、ぐ」
乳房の粒をこねられて蜜壺がきゅんと締まると、玄は低く唸り腰を動き始めた。固定された私は身動きすら取れなく、足のやり場にこまったけど結局玄のお尻に巻きつけた。すると、下半身がより密着して深く繋がり、抜けてそうになっては元の場所へと戻る。私が手を伸ばすと、玄は私の腰から手を離して私を起き上がらせて、私を抱きしめながら下から突き上げていく。玄の首の後ろへ腕を回して首に口を押し付け、玄の力が強くてお尻と背中に手を回されながら揺さぶられていく。
「あっあっ、あっ」
激しく揺さぶられてカチカチと歯が当たり、目の前にある玄の首筋に吸い付き舌を這わせると、繋がっている玄の昂りが一段と膨らんだ気がした。
「煽るなって、っ、はっ」
早くなる抽送と繋がっている下半身に意識が向いていくと、何にも考えられなくなっていった。私の首に口を付けてお互い固く抱きしめ合うと、熱い飛沫が蜜壺に広がっていくのを感じていった。蜜壺に注がれる大量の証は私の蜜壺を満たして、その熱さに私も絶頂を迎えた。
「ちょっ、まっ…て、あっ…っ」
床に下ろされた時に玄の昂りが私の蜜壺から抜けると、注がれた証が溢れるのを感じた。内股になる前に後ろを向けさせられて荷台に手をつけると、下着をまたずらされ固くなった玄の昂りがまた蜜壺に入ってきた。
「っ、ぐっ、はっ、やっと手に入れたんだ、一回で終わるわけないだろ」
素足が地面に直接ついて土を感じる暇もないくらいに、ガンガンと背後から攻められて、玄の両手が私の胸を揉むと蜜壺がきゅんと締まる。それを咎めるように激しくなっていく抽送は、治っていなかった快感をまた昂らせる。
「あ、あっ、んぅむ、ぅんっ」
「はっ、っ、日奈子っ」
名前を呼ばれて背後を振り向くと、玄の胸板に後頭部が当たり上を向くと口を塞がれた。体勢の悪い中でもお互いの舌を貪欲に求めた。唇を合わせたまま抽送が再開したが、深いキスをするために玄の動きが止まると、途中で止められた快感を求めてお尻が勝手に動く。背後から貫かれているから、さっきとの繋がりとは違い少し動いただけで身体が快感で痺れる。内股に伝う二人の熱い体液にも、敏感になった身体は反応して、きゅんきゅんと自分の意思とは反対に玄の昂りを締め付けてると、玄は私の胸から手を離して腰を強く掴んで抽送を再開させた。
「あぁっ、ンンッ、玄っ…あっ」
左手を上げて玄の首に捕まると、抽送の激しさを受け止めた。ぱんっ、ぱんっ、とお尻が玄の腰に当たり、玄の昂りが入る角度が毎回違って頭がおかしくなりそうなくらい気持ちいい。グイッと最奥に玄の昂りが留まると、今度は二人一緒に果てた。




「もっ、もぅっん…っ行かない…っと」
「これが最後だからっ、な、これがっ…っ」
荷台の上に二人が乗って彼の上で腰を振り、反対に仰向けになる私の上に玄が覆い被さったり、地面に足をつけた彼の昂りを口で受け止めるために地面に膝をつけていたらそのまま立ち上がったままで始まったり、少しの休憩も挟まずに何度も何度も交わると、いくら何でも帰らなければと時間を気にするようになるが、毎回繋がった時には最後と言うのに、終わったら次が最後と回数が増えていく。私も求めていたから、それは別にいいけど、このまま…というか今でも歩く事すら最早出来ないのではと思い始めた。
若干の服の乱れのみの玄とは違い、私のシャツは胸のところは濡れていて、シャツの下の下着と乳房のトップが薄らと透ける。下半身は下着を履いているが、お互いの体液がかかっていて濡れている。完全に服を脱がなかったのは、いくら玄の実家の所有する敷地だとしても外だということで、急に人が入るからかもしれないからだ。
お互いの顔を寄せて身体もぴったりと寄せた2人の下半身は、まだ繋がっている。荷台に座った玄の上に向き合って座り、飽きる事なく口づけをしていた。下半身に力が入ると、蜜壺の中にいる昂りをぎゅうと締め付けて、口づけが深くなる。
「…っ…ん…んんっ」
「っ、日奈っ、子」
蜜壺に注がれている昂りから出る証がドクンドクンと下半身に波打ち、全身が玄と一体化されたみたいに錯覚する。名残惜しくも最後と決めたけど、口づけを止めるのはまだ出来なかった。




「…大丈夫か?」
「うん、もうここでいいよ、じゃあね」
「ああ、また」
車に戻ってエンジンをかけたら、車に出た時計はpm23:49になっていた。あの濃厚な時間が嘘のように、前を向いて他愛のない話をしていた。いくら夜中に誰も出歩かない村だとしても、玄に触れたらずっとくっついていたくなると思ったからだ。それは玄も同じらしく、家の手前で下ろされた時には、いつものように淡々とした別れだった。
家に入ると真っ暗な家の中はシンと静まっていて、ふらふらと2階の自分の部屋へと戻って、布団を適当に敷いて気合いで身体だけシャワーを浴びて頭を洗うのは明日にして眠ることにした。





***************



「…っ、おいっ起きろっ」
酷使した身体はあちこち痛くて、全身筋肉痛となっていた。少しでも動かすと、怠くて痛みを感じる。夢も見ないで眠っていた私は男の人の声で起こされ、身体に掛けていた布団を剥ぎ取られた。
「…ん…玄?」
ぼんやりと映るのは玄のシルエット。だんだんと視界がクリアになっていくと、昨日別れた時とは違う服装――黒いTシャツと青いジーパン姿の玄がいた。
「起きろ、もう10時だぞ」
玄は呆れた声だったけど、なぜか私の布団に入ってきて、私の横に寝そべると剥ぎ取った布団を掛け直した。
「…なにしてるの?」
「何って、?」
ブラもしていないキャミソールと短パンで寝ていた私に、そう言って玄は私の乳房を遠慮なく掴み揉み始めた。
腕を伸ばして玄の首の後ろへと回すと、身体が密着して足が絡まる。玄の体重が私に掛かり、近づいた顔は自然と唇も重なり舌も絡まった。口内に広がるブラックコーヒーの味、昨日から知った玄の匂いに包まれて安心してしまって全身の力が抜けると、玄の首の後ろから彼の腕へと手を置いた。すると、玄の手が私のキャミソールを下にズラす。
「ちょっ…んっ、家に親がっ」
「二人なら畑へ行ったよ、お留守番を頼まれた」
何で玄にお留守番を頼むのかと思ったけど、私が居ない間も玄は私の親を気にかけていたから幼い頃からずっとそばにいた信頼関係が強固になっていると知る。
「でもっ、あっ…っ」
「もう黙れ、日奈子」
玄の下半身が私の下半身に重なり、一気に重く感じる。緩く腰を動かす玄の中心が私のお腹に当たると、固いものを擦り付けられた。玄のそれ・・へと手を伸ばすと、ジーパンの硬さとは違う膨らみを掴むと、私の胸を揉む力が強くなった。唇を重ねながら、ジーパンの留め具とファスナーを下ろすと、熱い昂りが下着を押し上げていた。右手で下着の上から昂りを掴んで揉み、左手で彼のお尻に手をつけながらジーパンと下着をずらした。玄も私が服を脱がすのを手伝いながら、私の乳房から手を離してキャミソールと短パンと下着を脱がす。
「…やっと、全部見れたな」
私の足を跨ぎTシャツを脱ぎながら玄がそう言うと、昨日はチラッとしか見えなかった玄の昂りは天井を向けていて、昂りの先端が濡れていた。
――大きい…これが昨日私の中に
潤む瞳でぴくぴく動く昂りを見て、彼の昂りに手を伸ばした。私が握っても玄の昂りが大きすぎるために握る事ができなくて、余ってしまう。玄も私の下半身を触ると、指を曲げて私の蜜口から中へとヌプッと入れた。
優しい手つきなのに、どんどん中へと入り繋がるために柔らかくほぐしていく。彼がすでに私の蜜壺の中のよく感じる場所を知っているのか集中して押されると、玄の昂りを握る力が強くなる。
「っ、はっ」
玄の声を聞いて視線を上げると、眉を寄せた苦しそうな玄が眼差しを強めて私を睨みつけていた。その瞳の奥には欲情が見えて、どきどきとする。
「ンッ、玄っ」
玄の手が止まり、まだ何にもされていないのに、全身に電流のような快感が流れ、甘い声が出てしまう。お互い視線を絡めたまま、玄は私の彼の昂りを握っていた手を離すと、私の顔の横に左肘をついた。足を広げて彼を受け入れる準備をすると、彼の昂りが私の蜜壺へと入っていく。
「あ…あっ、んっ」
先端がズズッと蜜壺に入り、蜜壺が嬉しそうにきゅうきゅうと締め付けると、彼の太ももの裏へと足を掛けて玄の背中へ手を回した。玄の右肘も私の顔の横につくと、お互いの口が重なり舌が絡む。玄と一つになると喘ぎ声も吐息も全て玄の口の中へと吸い取られていく。
彼の昂りを受け止める快感が強くなっていくと、玄の背中に指を立ててしまったら玄の抽送が始まった。
「あっ…っ、んっ、あっ、はっ」
「はっ、ぐっ、っ、気持ちい、か?っ、はっ」
「うんっ、うんっ、あっ」
玄の唇が頬に押しつけられながら玄に問われ、簡単な返事しか出来ない。親がいないとはいえ自分の実家で部屋で、昨日もしたのに、全身が怠くて痛くてへろへろなのに昨日とは違う柔らかな布団のおかげでそこまで辛くないし背徳感で快感に流されてしまう。最初は蜜壺から出て貫くだけだったのに、次第に貫かれた時に腰を横に振る玄は私の蜜壺の中に先端をのめり込ませる。それだけでもイキそうになるのに、彼は私の乳房に手を伸ばした。乳房の粒を摘まれて強めにこねられると、目の前がチカチカと星が光って何にも考えられなくなる。
「あっあっ、っつ!」
背がのけ反り全身に力が入ると絶頂に達して、蜜壺の中にある昂りを強く締め付けると、
「あっ、くっ…っ!」
と玄も私の蜜壺の中に留まり、昂りを膨らませて熱い証を私の蜜壺の最奥へと注いだ。



「あぁ、時間切れだ、着替えて出かけるぞ」
一度で終わるはずもなく、二度と三度と回数を重ねると、名残惜しく玄が呟いた。
「…っん、っ」
「んな声出すな、またしたくなるだろ」
布団にうつ伏せで横になる私の上に玄が覆い被さり、背中に口づけを落としていく。絶頂を迎えたばかりの二人の下半身はぴたりとまだ繋がっていたが、私の声に玄の昂りが反応する。私を咎める彼の声に反論しようにも、快感の余韻に浸っていたので甘い吐息しかでない。一度だけ唇を重ねると、私の上から退いて、服を着替えて部屋の窓を開けて後始末をしていく。
私も起き上がると、蜜壺から溢れてきた白い証が太ももへと伝い、ティッシュで拭っていると、玄が戻ってきた。
「…勿体ねえなぁ」
そう言って優しい動作で私の足に下着を履かせ、脱がせたキャミソールを着せるが、彼の目はギラギラと欲情が収まっていなかった。
「…早く行こう」
どこに?と言う質問もさせてもらえず、無言で持ってきたキャリーバックからシャツと肩紐タイプの黒いロングワンピースを着ていると、どっかからビニール袋を持ってきた玄が使ったティッシュを片していった。
「玄」
部屋ので入り口で私を待つ玄に寄り添うと、私の腰に玄の腕が回り抱かれた。


玄関の扉を閉めて彼の軽トラに乗ると、ちょうど親が帰ってきた。
「あら今起きたの?」
呆れた顔をした母を見て、私はムッと口を尖らせると、玄は、ははっと笑う。
「ちょっと玄と出かけてくる」
「あらそう、何時ぐらいに戻ってくる?夕飯はどうするの?」
「あー、うんと」
そういえばどこに行くんだっけ、と思えば、玄が身を乗り出して私の代わりに母に答える。
「おばさん、このまま隣町に新しく出来たモールで買い物してご飯食べてから帰ると思うから夕飯はいらんけ」
「そうなの、日奈子、あんたは休みだからって玄くんは仕事しなくちゃいけないけん、あんまりわがまま言っちゃダメよ」
「…わかってる」
別に私が行きたいと言ったわけじゃないのに、とまた口を尖らせると、肩をすくめた母が私じゃなくて、玄に向かって
「きいつけていってらっしゃい」
と言うと、父も母の後ろからやってきて玄に向かって
「玄くん、今日も一杯どうだね」
「いいですね、ぜひ…じゃぁ、夜に」
娘を無視して話が進んだ。




「…ちょっとキャラじゃなくない?私といる時とさ」
車が出発してしばらくすると、私の不満が爆発した。強面のくせに人当たりが良くて私の親とも私以上に仲良しだ。
「当たり前だろ、将来は俺のお義父さん
お義母さんになるんだし、しっかり仲良くしとかないとな、結婚反対されたくないしな」
「はっ?結婚⁈それ昨日も言っていたけど」
そのまま身体を繋げたから有耶無耶になったけど、付き合ってもいないのに急に結婚と言われて意味が分からない。
「もう、お互いいい歳だし、結婚するなら日奈子と決めていた」
運転する玄の方を向くと、ふざけている訳でもないし至って真面目な顔をしてる。
「…玄、私」
「彼氏今いないんだろ、そろそろ俺との未来を考えろよ」
――何で彼氏がいない事知ってるんだろ
そんな疑問が頭をよぎるが、18歳の時に考えていた玄との結婚が現実味を帯びる。
「あ、今から行くとこはモールじゃないからな、おじさんとの約束の夜の時間まではラブホにいるから」
とんでもない爆弾発言をされて、車の進行方向の前方と玄を何度か見るけど、進行方向が変わることはなく、むしろ私の足の上に手を置かれた。
「明日帰るんだろ?」
「うん、そのつもりだけど…」
「なら、今後の話し合い・・・・・・・も兼ねて、二人っきりで邪魔・・されないところへいくぞ」
そう言ってすれ違う車も信号もない道路で停まると、私を見てにやりと笑った。だけど
――えっ、目が笑ってないんだけどっ
その眼差しは鋭く、さっき親と話していた時とは違う雰囲気を醸し出していてどきどきする。
固まる私を見て満足したのか、車が動き出した。


隣町のホテルへと行くと、結婚と村へと戻ってくる事の約束を繋がっている最中に焦らされながらさせられた。具体的に帰って来る月も決めると、その月に迎えに行くと耳を甘噛みされながら言われて決定事項となる。
「はっ、あっもぅっ無理っ」
執拗に求められ、昨日の夜や今日の朝もやったのに、どこからそんな体力があるのか途切れ途切れに聞くと
「そりゃ、毎日農業やっとるからな体力はあるよ」
帰って来たら毎日しよう、と言われて、その時の事を考えると繋がっている箇所がキュンと締まってしまう。
「まだ平気なのか、なら付き合ってもらう」
そう言って繋がっている時間が延びると、離れていた期間を埋めるかのようにどこかしら触れ合っていた。一休みとしてラブホにあるあんまり美味しくないご飯を食べて、一緒にお風呂に入って繋がると、お風呂から上がっても復活した玄の底なしの体力に翻弄された。


「帰るか」
日が暮れた時に解放され、来た時と同じように車に乗って私の家へと帰った。
お父さんと飲む玄が、さっきまでいた玄とは違って変な感じがする。
次の日午前中はいなかった玄が私のいる家にやってくると、親がいないのをいい事に最後の濃厚なひと時を過ごした。
「行くからな、絶対、準備しとけよ」
そう言って最終の電車の時間に間に合いそうなギリギリまで、お互い離れられなかった。



「玄っ、結婚するのか?」
「なんだ、もう知ってるのか?」
自由に動き回れるようになった高校生の時からこうして定期的に、村から出て一人暮らしを始めた年下の友人と村から一番近いコンビニで落ち合った。
情報の速さに苦笑しつつ、日奈子が帰ってまだ一週間しか経っていなかった。
「やっとかー、長かったなー」
そう言って以前は炭酸飲料を飲んでいたのに、今やそれぞれペットボトルのコーヒーを飲んでいて、その分大人になったなぁ、と感慨深くなる。
日奈子とは幼い頃からずっとそばにいて、結婚をすると信じて疑わなかった。それなのに日奈子が上京すると聞いて、正直反対をしたかったが、上京するという断固たる日奈子の意志を感じたので表面上は応援した。
――日奈子に告白された時は死ぬほど嬉しかったが…
もう上京するって知ってるのに、どう見ても日奈子は俺の元を離れる気満々の記念の告白だった。一度オッケーして彼氏彼女で遠距離で過ごして別れて、毎回日奈子と気まずい思いをするよりも幼馴染の立場を守りたかった。
毎年じゃなくて数年単位で帰ってくる日奈子は、毎回美しくなっていき、誰かに贈られたその左薬指には指輪が光るのを見ると嫉妬で日奈子に告白をして、今まで培ってきた二人の関係をめちゃくちゃにしたくなった。
――それが今回日奈子は薬指に指輪をしていなかった
それだけで、気持ちを抑えるのをやめた。
「もっと早くくっつくと思ったよ」
「うるせぇっ、日奈子が帰って来ないんだよ」
笑う友人に俺は悪態をつくと、余計に笑われた。
「ははっ、で、いつ迎えに行くの?」
「…再来月」
「早いなー!」
再来月でも無理だと思ったが、会社を辞めるにしてもマンションの引越し手配などでそれぐらい必要と言われたのだ。それでも村の外で生活する友人からしたら、早いんだから早いんだろう。どの道日奈子を迎えに行く予定だから、引越しの準備をしていなくても、俺が手伝えばいい…なんなら日奈子の住んでいた場所で一夜を過ごすのもいいな、と思っていたら
「…怖い顔になってるよ」
友人がドン引きした顔を見せたが、ふんっ、と生まれつきだと一蹴した。

そのまま他愛のない話をして別れた後、自分の家に戻ると携帯にSNSのメッセージアプリに新着のメッセージが届いていた。日奈子とこうした関係になって頻繁にやり取りするようになった。
『家に着いたよ』
そのメッセージを読み、日奈子のメッセージの横が既読になるとすぐに日奈子に電話をした。
「お疲れ、うん――」
数コール後に出た日奈子の声を聞きながら、その日あった事を報告し合う。そういえば電話もした事なかったと最近になって知って、電話越しに聞こえる日奈子の可愛い声に今すぐ会いたくなった。

――一緒に住むなら、誰にも邪魔されない家が欲しい
どっちの親と住むのは別に構わないが、日奈子の可愛らしい声が聞けないのは俺が辛いからだ。



しばらくして帰って来た娘が、近所の幼馴染と結婚すると知らせを受けた親は好青年が義息子になると喜び、幼馴染の家の親は明るく可愛い嫁が出来たと喜んだ。二人の愛の巣は玄の仕事場の近くになり、時々二人が付き合うきっかけになった夜のデートを楽しんだとさ。
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