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短編
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近親相姦のお話です!
苦手な方は読まないでください!
上から下へ細長い通知欄が届いたと、とスマホ画面にメッセージが入った。お布団の中でぬくぬくしていた私──眞下英美子は、スマホを取り出して通知されたメッセージを読んだ。
『寂しい、早く会いたい』
SNSのメッセージアプリを開くと、2人だけのトークルームが表示され、トークルーム名は「えみゆう」となっていた。相手からのメッセージに応えようと、
『次は明日だから』
とメッセージを送信すると、すぐに既読が付いて、うん、コメントとハートの形を作ったクマのスタンプを受信した。私も送られてきた同じスタンプの中から、キスをするウサギのスタンプを押して送信すると、ふぅ、と息を吐いた。
このSNSのメッセージアプリ内にある、トークルームを作ったのも、恋人同士用のスタンプを購入したのも3年前だ。
──そう、3年前…
長男である、優が大学卒業し、無事に就職も決まると、私の肩の荷も降りた。この時娘の未映子がまだ大学に入ったばかりだったが、私は色々な柵から解放されたんだと思った。
ママ友、学校、毎朝のお弁当に部活、先生とのやりとりが全てなくなり、残す所は定年まで働く夫の卓との良好な関係を残すのみで、娘も就職が決まったら家を出ていくのだと思っていた。歳を重ねる事に重しがなくなっていくのを、喜ばしい事だと感じていたのだ。
──ある時、息子に告白をされるまでは
夫とのセックスは淡白だったが無事に子供を2人を産むと、育児に追われて次第にセックスレスとなっていた。だからと言って夫は浮気をするでもなく、仕事に行き真っ直ぐに私達家族のいる家に帰ってきていた。
それは不満があったワケじゃないし、その都度起こる育児の相談もしながら過ごしていると、気がついたら私はもう息子が独り立ちする44歳となっていたのだ。
一人暮らしをする部屋に行き、お節介だとは思ったが…最後の育児だと引越しの準備を手伝っている。夫は平日のこの日も仕事で、娘は大学へ行っている。平日の方が土日に比べたら、引っ越し業者に頼む料金が安いので、平日の引っ越しになっている。
1Kで一人暮らしを始める息子の荷物は、段ボール10箱にも満たなく、家具家電は冷蔵庫、電子レンジや洗濯機、ベッドなどは新品をお店で購入したから、配送日の明日を待つのみだ。引っ越し業者が帰ると、軽く掃除を済ませた私達は、荷物の開封を始めた。そのうちの一つ、今まで住んでいた息子の部屋から運び込まれた段ボールの中に、男なら当然あるAVがたくさん出てきたのだ。
──全く、一人前の男になったわね
と思ったのは一瞬で、出てくるAVのタイトルが近親相姦──主に母親と息子ばかりの熟女の文字が並ぶジャンルを目にしてしまったら、流石に息子の心配をしてしまったのだ。
「母さん、荷物はこれ……って、わーーー!」
キッチンで雑巾を洗っていた息子が、部屋の荷物を整理していたはずの私の手にある物を見た息子は、固まっている私の手からそれをひったくると、段ボールにしまって退かしてしまった。
「こここれはっ!違うからっ」
と、赤くなって慌てふためく息子に、気まずくなって、
「大丈夫よ、さっ、せっかくだから料理しようかしら?」
と、場を和ませようと明るく言ったら、急に真顔になった息子から告白された。
「母さん、小さい頃から母さんの事が好きなんだ」
「自分でも勘違いしていると思っていた」
「だけど、この気持ちを抑えられなくて、一人暮らしする事にしたんだ」
「気持ち悪いなら、もう来ないで欲しい」
「母さんと、そういう関係でいたい」
のらりくらり優の言葉を躱していると、熱い告白が続いた。帰ろうとすると、背後から抱きしめられて、首筋に顔を埋められた。夫と最後に身体を重ねたのは、娘が生まれた時だからもう20年も前で、夫以外──いや、異性から優のように、こんな熱く告白されたこともなかった。
振り返ると、優と視線があって、もう一度
「好きだ」
と低い声で言われた。
──優って、こんな子だったかしら
私が息子を拒絶出来ないのも悪かったけど、そのまま優に押し倒され、誰にも言えない禁断の2人の関係は、こうして始まった。
***************
あれから、3年。2人の禁断の関係に悩んで、別れることも考えて、順風満帆とはいかなかったが、息子と私の関係は未だ誰にもバレていない…はず。
夫と娘には、ドラックストアでパートを始めた、と言って週に3回、夜の21時過ぎに家に帰っても怪しまれる事はなかった。
実はそのドラックストアでは、本当にパートをしているが、契約している時間帯は朝の10時から14時までで、夜のシフトには入っていなかった。ドラックストアのパートが終わると、これから行く場所の近くにある通い慣れたスーパーで買い物して、そのまま優の家に行き、洗濯して室内干しして、料理を作っていると、私のパートの日だけは定時で帰ってくる優──大体18時には家に着く──と一緒にお風呂に入って、束の間のひと時を恋人として過ごす。
このルーチンが出来たのが、この3年の出来事になる。一番困るのが、夏季休暇や年末年始の長期休暇のある時だ。この時は娘が大学の休みと被るので、娘は朝からいるのだ。そうすると、日中出かけるのがおかしい事になるので、パート先に無理を言ってシフトを入れないようにして、夫と娘には変わらず夜のパートと言って優に会いに行った。
優と私の関係はというと、付き合う年月を重ねるたびに、お互いに依存するほどに、どっぷりと深い付き合いとなっていた。2人の連絡手段としてお互いのお揃いのサブスマホを持ち、今まで使ってきたスマホは家族や友達と仕事先の連絡用にして、もう一つのスマホは恋人同士の会話やちょっとした動画や写真を共有していた。ほとんどの画像は誰かに見られたら、優との関係がバレてしまうものばかりだったが、365日ほとんどサイレントモードのため、持ち運ぶ荷物や、自分の部屋のナイトテーブルの引き出しの中を探さないと、サブスマホの存在すらバレない。
そんなある時、いつものように優の家で2人でお風呂に入っている時に、優から提案された。
「再来月くらいにさ、旅行に行こうよ、3泊くらいしてさ…温泉でゆったり過ごそうよ」
「…温泉?いいわね…でもお父さん達に何て言うのよ、優と温泉旅行なんて不思議に思われるわ」
「パート先の友達と行くとかテキトーに言えばいいよ、俺も有休取るし…たまには母さんを一日中独占したい」
そう言われて、こういう関係になってから、2人きりで朝から晩まで…次の朝まで一緒にいるなんてなかったと、気がついた。
すると、一緒に居たいと言われたら、私も一緒にいたくなり…家に帰って、私は夫に友達と温泉旅行に行く旨を伝えた。
***************
子供みたいに毎日旅行の日を指折り数えて、やっと旅行の日──火曜日になると、私は優と待ち合わせをしている駅に朝の8時に着いた。これから水曜日も木曜日の夜まで一緒にいれる。夫と娘にはパート先の友達と1泊2日の旅行で、そのあと、優の家に泊まると事前にちゃんと伝えてある。
夫は私よりも早くに出たし、娘はまだ寝ていた。それに、夫の仕事先はこの駅とは正反対の場所にあり、うっかり会う事もない。
夫が仕事に出て行った後に着替えたから、普段よりもおしゃれをしている。スカートに左膝までの高さまであるスリットがあるアプリコットのニットの、くるぶしの上までの丈のVネックのロングワンピースと、優の好きな黒いタイツ。山の中腹にある温泉街を歩くから、寒くないように優とお揃いのダウンジャケットそして黒いブーツと、黒いハンドバッグだけを持っていた。宿泊する時の荷物は、予め優の車に載せているから、ほぼ手ぶらでいいのが楽だ。優の車──それは、私と試乗して購入を決めた思い出の車だ。
サブスマホの画面をタップすると、顔認証でロック画面が解除され、私が布団で胸を隠し、背後から上半身裸の優に抱きしめられている待ち受けが出てきた。
通話ボタンを押して、唯一登録されている電話帳から優の名前をタップすると、発信された。
「…もしもし?着いたよ…うん、西口ね、わかった……もうっ…私も…はーい」
数度のコール後に出た優は、すでに駅の西口のロータリーの所にいて、電話口で早く会いたいと言って私を喜ばせた。
急いでそちらに向かうと、優はグリーンの軽自動車のライトを点滅させ、自分の居場所を教えてくれた。
「お待たせ…っ」
当たり前のように助手席に座ると、シートベルトを締めるまもなく優は私に覆い被さり口を塞いだ。ぶ厚くて焼けるように熱い舌が、私の口内に入り、私も優の頬に手を添えてキスに応えた。
「…会いたかった、英美子」
「ん…わたしも」
今の短時間で強く吸われた舌が、上手く使えなくて舌ったらずで答えてしまったが、優は愛おしそうに私の頬を指先で撫でた。
「今日から3日間、英美子は俺の女だから」
「ええ…優も私の、よ」
「もちろんだよ」
唇を啄む間に、甘い囁きをされ、もう一度深くキスをすると、やっと車が発車して温泉街へと向かった。
「…今日はおしゃれしたの?」
「そう、これは先週優が来ている所を見たいって言って優が選んだ物よ」
「ああ、あれか…なら、その下も?」
「ええ、当たり前じゃない」
前を見ながら話す内容は、他愛のない話から、今日の私の服へと移った。助手席で足を組むと、スカートのスリットから黒いタイツの膝頭が見えた。少しだけスカートをずらすと、太ももも露わになった。優の手が運転席から伸びて、私の太ももをなぞる。ニットワンピースの下は、優がこのワンピースと一緒に選んだ下着を身につけている。それは…
「ちょっと見たいな…どうしようか、10分したらPAだから、そこへ行くか」
「ふふっ、もう見るの?まだ夜まであるわよ?楽しみを残さないの?」
「俺は好物は最初に食べるタイプなんだよ」
欲望に素直な優に私はくすくすと笑うと、優は真剣な声で返事をした。まだ優と会って1時間しか経ってないのに、どうして楽しい時間は早くすぎるのだろう。
平日だから、渋滞に巻き込まれる事なく、順調に温泉街へと近づいていく。
優は右に曲がる事を知らせるウィンカーを出すと、公園のようなペットと歩ける広めのパーキングエリアに入って行った。
朝食は食べてきたからお腹空いてなかったが、あと1時間半で目的地の最寄りの高速道路の出口に着くらしく、飲み物とトイレと運転の休憩を兼ねてパーキングエリア内を歩く事にした。外は住んでいた地域よりも寒く、持ってきたダウンジャケットを着て行くことにした。最新のパーキングエリアは、ショッピングも出来るらしく、もう私達の行く温泉街のお土産が売ってあった。
「ここでお土産買って行く?」
「んー、でも、また温泉街でも買えるわよ?もう買うの?」
私は緑茶、優はブラックコーヒーを手にすると、レジに向かう途中で、お土産を手にした優が近くにあったカゴを取り出して、ぽんぽんとこれから行く温泉街なキャラがプリントされた饅頭やお煎餅、クッキーなどを値段も見ずに2、3個入れて行く。私が優の手を止めると、優は屈んで私の耳に口を寄せた。
「…初日は、英美子に譲るけど、夜から最終日までは俺の腕から離すつもりはないから」
「…なっ!」
一段と低くなった声色は、優が欲情している時に聞く。ぱっと優を見ると、彼は私に見せつけるように舌先を少しだけ出して下唇を舐めた。
「…本当に?」
「もちろん、そのためにお土産を買う時間は今しかないよ」
──夜からずっと抱かれるの…?
週3日の僅かな時間でも愛されすぎて狂いそうになるのに、タイムリミットの最終日までなんて、と思わず期待をする声を出してしまうと、優は
「…もう、お土産はこのくらいにして、レジに行こう」
と言って、私の手からホットのペットボトルの緑茶を奪うと、レジへと1人で向かった。
「本当に?俺の選んだ下着?」
茶色の芝生の公園は、平日の時間帯って事で誰もいなかった。所々に木製の4人掛けベンチと大きなテーブルがあり、樹齢が長そうな太くて長い木もいくつも植えられていた。
そして、木の近くにある古びた小屋のそばにある木製のテーブルに、さっき買った荷物を置くと、優はベンチに座って私に聞いてきた。私は優の左隣に座ると、優の左腕に手を入れて、彼の腕に自分の胸に押し付けた。むにゅっと形が簡単に崩れてしまうのは、ワイヤーレスのブラジャーをしているからだ。優の肩に頬を付けて、優の右手を私のダウンジャケットの中に誘導すると、優は当たり前のように指先に力を入れて左の胸を揉み始めた。
「本当だ」
「ふふっ、言ったでしょ?」
顔を上げると、優とキスをした。誰もいない公園だから、大胆に舌の絡まるキスを始める。私と同じダウンジャケットを着ている優の胸のファスナーを下ろしたら、優は私の方に身体を向けた。今日の優の服装は、黒のスキニージーンズと白いセーターを着ている。彼が私にしたように、優の胸に手を添えた。一度胸を揉むと、そのまま下に──セーターの裾にまで下ろし、彼のおへその下にあるジーンズの上に手を置いた。盛り上がったズボンを下に押すと、ジーンズの固さとは違うモノを感じて、優のジャケットによって周りから見えないように隠されているのをいい事に、ジーンズのファスナーを下ろして空いた隙間から、指先を忍ばせてパンツに直接触れた。
「英美子っ…こっちに来て」
私の手を取り腰を掴むと、私を優の膝の上に向かい合わせに座らされた。
「ま…っ、優、これじゃ」
「大丈夫、誰もいないから」
私のスカートの中に手を入れて太ももを触りながら、腰にあるタイツの縁に指を掛けて下にズラした。私は腰を少し上げて、脱がせやすいようにすると、太ももの近くまで下ろした。
「…タイツやめれば良かったわ」
「なんで?俺は嬉しいよ」
優は私が開けたファスナーの隙間から自分の昂りを器用に出すと、私の太ももの内側に昂りの先端を押し付け始めた。
「だって、脱げない」
「ははっ、普通は外ではしないけどな」
私はスカートをたくし上げ、太ももの隙間から見えた昂りを見つけて、私は優の昂りを握った。優の胸に頬を寄せたら、私の腰の後ろに手を回した。
「愛してる、英美子」
「私も、愛してるわ、優」
言葉を交わしたあとに啄むキスをし、昂りを握る手を上下に擦ると、だんだん芯を持ち始めた。
「恋人の期間は英美子の中に入れて出したい、2人で気持ち良くなってさ」
「うん…入れて欲しい…んっ、優っ」
不思議と熱く囁かれると、身体が優を求めて下半身が疼く。私も腰が前後に揺れ始めると、優は立ち上がった。
「…こっちへ」
膝の少し上まで留まったタイツで歩きづらいけど、息子に言われるがまま着いていくと、彼は小屋の壁に私の背中を付けた。私の顔の横に左手をつけると、私に一歩近づきスカートをたくし上げて腰を押し付けた。腰を緩く動かすと、私の下半身にぴたりとくっつけた。
「あっ…もういれるの?」
「いや、いれないよ、ちゃんと愛撫してないから…入らないと思う」
そう言って私の口を塞ぐと、腰を前後に動かしてら私の下半身に自分の昂りを擦り付け始めた。深いキスをしながら、幾度か腰を前後させたら、優の唸り声と共に私の下半身に熱い液体をかけられた。
「…ごめん」
「いいのよ」
濡れた下半身をティッシュで軽く拭うと、私はトイレに向かった。脱げていたタイツをちゃんと履き直して、優の元へと戻ると、すまなそうに息子は謝った。
***************
パーキングエリアから降りて、温泉街に着くと、独特の硫黄臭がして、湯気の立つ流れる源泉を見ながら、作りたての温かい温泉まんじゅうを食べ歩きした。写真もいくつか撮ると、写真スポットがあり、そこで写真を撮ると源泉掛け流しをバックに写真に収まると看板が立てられていたので2人で並んで撮った。その近くにある神社に行き、集めていた御朱印を貰うと、気がついたら14時となっていたので、お昼ご飯のそばを食べることにした。ランチタイムを過ぎた時間に行ったから、人があまりいない蕎麦屋で、源泉掛け流しを上から見れる全面ガラス張りのカウンター席に並んで食べた。
「このあとは、あそこのプリンが有名だから行こうか」
「…そうね、それが終わったら旅館に行きましょう」
息子の提案に、私は彼の腕に身体を寄せると、彼の腕はピクッと反応した。
「…もう、いいの?この後はもう俺は英美子の中にいるけど」
お客が少ないからと言っても、誰が聞いているのかわからないから、一段トーンを下げた息子の声に、私はうっとりと彼を見つめて返答した。
──ずっと見られていたわ、獲物を狙う肉食獣みたいに
手を繋いで穏やかな時間を過ごしているのに、時折みせる息子の眼差しは欲情した男のもので、私が許可さえすれば、その場で襲われそうくらい追い詰めた眼差しをしていた。そんなの数時間でもずっとそう見られたら、めちゃくちゃにして欲しいと願ってしまうのだ。
「ええ、欲しかった御朱印も買ったし、もう一緒に過ごせる時間が半日も経ったわ…早く欲しいの」
そっと柔らかな胸を押し付ければ、息子は拳を作り、手の甲に血管が浮き出た。
「…プリンは諦めてくれ、すぐに行こう」
「はっあ、っ」
それからは光の速さのごとく、車に乗り込み、予約していた宿へと向かった。チェックイン後、宿泊予定の部屋の鍵を開けて入ると、息子は私に襲いかかった。荷物を床に投げるように手放すと、壁に背中を押しつけられて、舌の絡まる深いキスをされた。ダウンジャケットを脱ぎ捨て、床に落ちるのも構わずに息子は服を脱ごうとした。固いスキニージーンズを私のお腹に当てると、軽く揺さぶる。私は息子のセーターやシャツを脱がせるのをキスをしながら助けると、息子は私のお尻をワンピースの上から揉み始めた。お尻の形が変わるほどグニャグニャと揉まれ、たくし上げられたワンピースを脱ぐと、キスは中断された。
「…すごく似合ってるよ、英美子」
下着とタイツの姿になった私を見て、うっとりする息子は、私の身体を舐めるように見つめた。
ワイヤレスのブラは、赤いバラの刺繍が綺麗だったが、乳房の中心にある粒を隠すだけしかなく、それ以外は赤いメッシュと赤い紐で乳房を支えていた。息子の腰が私の身体から離れると、私はタイツを脱いだ。下はブラとペアのデザインで、下生えを隠す赤いバラの刺繍しかなく、あとは紐のTバックだった。
私の身体を下から上に、上から下へと目線を動かして何往復もさせて見ると、息子はズボンと下着を脱いだ。ついでに靴も靴下も脱ぐと、そこにはもう聳り立つ昂りが存在を主張していた。赤黒くぱんぱんに膨らんだ昂りの側面には浮き出た血管と、昂りの先端からはツユが溢れていた。
私は彼の昂りの前に床に膝立ちになると、目の前にある昂りを抵抗もなく口にした。昂りの側面を握るとぴくぴくと跳ねて愛おしいと感じる。旅行前に身体を重ねたのは、3日前で…まだ3日しか経っていないが、もうもっと前なような気もする。
「っ、ああ、気持ちいいよ」
息子は私の髪をかきあげると、私が今息子に何をしているのかじっと見ていた。視線を上げると、彼は眉を寄せて気持ち良さそうに口を開いて息をしている。ちゅうちゅうと吸い付き、口内に昂りを入れて舌で先端を這わせていると、息子は私の頭に手を添えると、緩やかに腰を動かした。口を窄め、先端を吸うと、
「うっ出るっ」
と言った直後に、口内に息子の昂りから出た温かい証を注がれた。一滴残らず飲み干すと、私は昂りに残った白い証も丁寧に舌で綺麗にしたら、息子の昂りはむくむくと大きくなった。
「…優、来てちょうだい」
「英美子っ」
「あっぁっ!」
私は立ち上がって優に向かって、下着の縁を触ると、優は私の蜜壺の中に昂りを入れた。ぱんぱんに膨れた昂りは、私の蜜壺の中を一気に貫くと、抽送が始まった。
「柔らかい、さっき柔らかくしたの?」
「ええ、早く欲しかったものっ、あっ、ぁあっ」
「最高だよっ…はっ」
腰が密着して、優の手が私の腰に添えられ、私の背中は壁に付く。実は優がチェックインしている間に、私はお手洗いに行って自分の蜜口をほぐしていた。パーキングエリアで燻った快感は、消えることなくずっと続いていたのだ。優はスッキリしたと思うが、私は中途半端に快感を呼び覚まされ苦しかったのだ。ぬちゃぬちゃっと結合部から粘音が聞こえて、ぱんぱんと激しく肌がぶつかる。
「あっ、はっ、気持ちぃっ、優っ、優」
「はっ、英美子っ、母…さんっ、っ」
強烈な快感は気持ち良くて、それ以外のことを考えるのを放置した。優は私の胸に両手で掴むと揉み始め、私は優の腕に手を置いた。優は私のことを咄嗟に母と言い、その言葉に反応して下半身に力が入ると、蜜壺の中にある昂りを締め付けると、優は抽送を早めた。
「いくっ、いくっ」
「出るっ、中にッ…俺のを受け止めて」
「きてっ、きてっん、んんぅっ」
限界が近いと言う優は私の口を塞ぐと、喘ぎ声も封じ込めると、私をキツく抱きしめた。力いっぱい抱きしめられると、優に必要とされているのを、より一層強く感じて幸福に満ちる。ドクン、ドクンと波打つ昂りから出る証を感じると、私は全身の力を抜いた。
それから室内を見る暇もなく、畳の部屋だということ以外、意識が全て優に向かった。夕飯が運ばれてくると、言って私の身体から離れた優に、もうやめてしまうの?と寂しさを感じてしまったくらいだ。疲れた私を座椅子に座らせると、彼は窓を開けて2人の交わった証を綺麗にしていった。歩けるようになると、身体のみ清めるためシャワーを浴びて備え付けの浴衣に着替えた。優は後でお風呂に入ると言って、浴衣に着替えた。その時ちょうど仲居さんがやってきて、座卓の上に料理が運ばれた。向かい合わせで座って、大きな座卓に並べられた豪華な料理とビールを飲み、ご飯も終わり他愛のない会話と後半にもなるとこの座卓の上でもしたよね、と妖しく笑う息子に誘われて、彼の隣へと行くと、私の身体に手を回して、浴衣の上から愛撫が始まると、また2人の濃密な時間が始まった。
「露天風呂に入っている間に、布団の準備をしてくれるらしい」
盛り上がった後に息子に言われて、旅館が自慢する露天風呂にそれぞれ入って、手を繋いで部屋に戻った。
「まだ2日も一緒に入れる」
「ずっと英美子の中にいたい」
「愛してる」
そう言って何時間にも及ぶ行為に気絶するように眠ると、次の日の朝にまた息子に求められた。
濃厚な温泉旅行は本当に観光する時間もなく、ただ身体を重ねて、より深い愛を感じるようになった。
「…また旅行に行こう、母さん」
「ええ、また行きたいわ」
2人きりで過ごせる旅の終わりは、優の家で新婚生活をするように過ごし、名残惜しくも旅行は終わった。
──優の言う通り、先にお土産買っといて良かったわ
別れ際に熱い口づけとともに、渡されたお土産を持って帰ると、サブスマホで撮った旅の写真を見ながら幸せを噛み締めたのだった。
するとしばらくして、2人で宿の部屋で篭って優が撮った写真やショート動画も長い動画も大量に送られてきた。その直後に優から着信があり、その時を思い出しながら話していると、優の息が荒くなっていき…私も興奮してしまう。隣の部屋で眠っている夫に気が付かれないように優と通話をしながら、自分を慰めて──夜が更けた。しばらくはこの甘美なやり取りが続くと思うと、嬉しくてしょうがなかった。
──今度はテレビ電話をしたいわ
毎晩の通話だけじゃ物足りなくなると、優のことに関しては貪欲になるのを…また、優も英美子は自分の女だと知らしめるように、母の身体に赤い所有印を残すようになったのは、もう少し先のお話。
苦手な方は読まないでください!
上から下へ細長い通知欄が届いたと、とスマホ画面にメッセージが入った。お布団の中でぬくぬくしていた私──眞下英美子は、スマホを取り出して通知されたメッセージを読んだ。
『寂しい、早く会いたい』
SNSのメッセージアプリを開くと、2人だけのトークルームが表示され、トークルーム名は「えみゆう」となっていた。相手からのメッセージに応えようと、
『次は明日だから』
とメッセージを送信すると、すぐに既読が付いて、うん、コメントとハートの形を作ったクマのスタンプを受信した。私も送られてきた同じスタンプの中から、キスをするウサギのスタンプを押して送信すると、ふぅ、と息を吐いた。
このSNSのメッセージアプリ内にある、トークルームを作ったのも、恋人同士用のスタンプを購入したのも3年前だ。
──そう、3年前…
長男である、優が大学卒業し、無事に就職も決まると、私の肩の荷も降りた。この時娘の未映子がまだ大学に入ったばかりだったが、私は色々な柵から解放されたんだと思った。
ママ友、学校、毎朝のお弁当に部活、先生とのやりとりが全てなくなり、残す所は定年まで働く夫の卓との良好な関係を残すのみで、娘も就職が決まったら家を出ていくのだと思っていた。歳を重ねる事に重しがなくなっていくのを、喜ばしい事だと感じていたのだ。
──ある時、息子に告白をされるまでは
夫とのセックスは淡白だったが無事に子供を2人を産むと、育児に追われて次第にセックスレスとなっていた。だからと言って夫は浮気をするでもなく、仕事に行き真っ直ぐに私達家族のいる家に帰ってきていた。
それは不満があったワケじゃないし、その都度起こる育児の相談もしながら過ごしていると、気がついたら私はもう息子が独り立ちする44歳となっていたのだ。
一人暮らしをする部屋に行き、お節介だとは思ったが…最後の育児だと引越しの準備を手伝っている。夫は平日のこの日も仕事で、娘は大学へ行っている。平日の方が土日に比べたら、引っ越し業者に頼む料金が安いので、平日の引っ越しになっている。
1Kで一人暮らしを始める息子の荷物は、段ボール10箱にも満たなく、家具家電は冷蔵庫、電子レンジや洗濯機、ベッドなどは新品をお店で購入したから、配送日の明日を待つのみだ。引っ越し業者が帰ると、軽く掃除を済ませた私達は、荷物の開封を始めた。そのうちの一つ、今まで住んでいた息子の部屋から運び込まれた段ボールの中に、男なら当然あるAVがたくさん出てきたのだ。
──全く、一人前の男になったわね
と思ったのは一瞬で、出てくるAVのタイトルが近親相姦──主に母親と息子ばかりの熟女の文字が並ぶジャンルを目にしてしまったら、流石に息子の心配をしてしまったのだ。
「母さん、荷物はこれ……って、わーーー!」
キッチンで雑巾を洗っていた息子が、部屋の荷物を整理していたはずの私の手にある物を見た息子は、固まっている私の手からそれをひったくると、段ボールにしまって退かしてしまった。
「こここれはっ!違うからっ」
と、赤くなって慌てふためく息子に、気まずくなって、
「大丈夫よ、さっ、せっかくだから料理しようかしら?」
と、場を和ませようと明るく言ったら、急に真顔になった息子から告白された。
「母さん、小さい頃から母さんの事が好きなんだ」
「自分でも勘違いしていると思っていた」
「だけど、この気持ちを抑えられなくて、一人暮らしする事にしたんだ」
「気持ち悪いなら、もう来ないで欲しい」
「母さんと、そういう関係でいたい」
のらりくらり優の言葉を躱していると、熱い告白が続いた。帰ろうとすると、背後から抱きしめられて、首筋に顔を埋められた。夫と最後に身体を重ねたのは、娘が生まれた時だからもう20年も前で、夫以外──いや、異性から優のように、こんな熱く告白されたこともなかった。
振り返ると、優と視線があって、もう一度
「好きだ」
と低い声で言われた。
──優って、こんな子だったかしら
私が息子を拒絶出来ないのも悪かったけど、そのまま優に押し倒され、誰にも言えない禁断の2人の関係は、こうして始まった。
***************
あれから、3年。2人の禁断の関係に悩んで、別れることも考えて、順風満帆とはいかなかったが、息子と私の関係は未だ誰にもバレていない…はず。
夫と娘には、ドラックストアでパートを始めた、と言って週に3回、夜の21時過ぎに家に帰っても怪しまれる事はなかった。
実はそのドラックストアでは、本当にパートをしているが、契約している時間帯は朝の10時から14時までで、夜のシフトには入っていなかった。ドラックストアのパートが終わると、これから行く場所の近くにある通い慣れたスーパーで買い物して、そのまま優の家に行き、洗濯して室内干しして、料理を作っていると、私のパートの日だけは定時で帰ってくる優──大体18時には家に着く──と一緒にお風呂に入って、束の間のひと時を恋人として過ごす。
このルーチンが出来たのが、この3年の出来事になる。一番困るのが、夏季休暇や年末年始の長期休暇のある時だ。この時は娘が大学の休みと被るので、娘は朝からいるのだ。そうすると、日中出かけるのがおかしい事になるので、パート先に無理を言ってシフトを入れないようにして、夫と娘には変わらず夜のパートと言って優に会いに行った。
優と私の関係はというと、付き合う年月を重ねるたびに、お互いに依存するほどに、どっぷりと深い付き合いとなっていた。2人の連絡手段としてお互いのお揃いのサブスマホを持ち、今まで使ってきたスマホは家族や友達と仕事先の連絡用にして、もう一つのスマホは恋人同士の会話やちょっとした動画や写真を共有していた。ほとんどの画像は誰かに見られたら、優との関係がバレてしまうものばかりだったが、365日ほとんどサイレントモードのため、持ち運ぶ荷物や、自分の部屋のナイトテーブルの引き出しの中を探さないと、サブスマホの存在すらバレない。
そんなある時、いつものように優の家で2人でお風呂に入っている時に、優から提案された。
「再来月くらいにさ、旅行に行こうよ、3泊くらいしてさ…温泉でゆったり過ごそうよ」
「…温泉?いいわね…でもお父さん達に何て言うのよ、優と温泉旅行なんて不思議に思われるわ」
「パート先の友達と行くとかテキトーに言えばいいよ、俺も有休取るし…たまには母さんを一日中独占したい」
そう言われて、こういう関係になってから、2人きりで朝から晩まで…次の朝まで一緒にいるなんてなかったと、気がついた。
すると、一緒に居たいと言われたら、私も一緒にいたくなり…家に帰って、私は夫に友達と温泉旅行に行く旨を伝えた。
***************
子供みたいに毎日旅行の日を指折り数えて、やっと旅行の日──火曜日になると、私は優と待ち合わせをしている駅に朝の8時に着いた。これから水曜日も木曜日の夜まで一緒にいれる。夫と娘にはパート先の友達と1泊2日の旅行で、そのあと、優の家に泊まると事前にちゃんと伝えてある。
夫は私よりも早くに出たし、娘はまだ寝ていた。それに、夫の仕事先はこの駅とは正反対の場所にあり、うっかり会う事もない。
夫が仕事に出て行った後に着替えたから、普段よりもおしゃれをしている。スカートに左膝までの高さまであるスリットがあるアプリコットのニットの、くるぶしの上までの丈のVネックのロングワンピースと、優の好きな黒いタイツ。山の中腹にある温泉街を歩くから、寒くないように優とお揃いのダウンジャケットそして黒いブーツと、黒いハンドバッグだけを持っていた。宿泊する時の荷物は、予め優の車に載せているから、ほぼ手ぶらでいいのが楽だ。優の車──それは、私と試乗して購入を決めた思い出の車だ。
サブスマホの画面をタップすると、顔認証でロック画面が解除され、私が布団で胸を隠し、背後から上半身裸の優に抱きしめられている待ち受けが出てきた。
通話ボタンを押して、唯一登録されている電話帳から優の名前をタップすると、発信された。
「…もしもし?着いたよ…うん、西口ね、わかった……もうっ…私も…はーい」
数度のコール後に出た優は、すでに駅の西口のロータリーの所にいて、電話口で早く会いたいと言って私を喜ばせた。
急いでそちらに向かうと、優はグリーンの軽自動車のライトを点滅させ、自分の居場所を教えてくれた。
「お待たせ…っ」
当たり前のように助手席に座ると、シートベルトを締めるまもなく優は私に覆い被さり口を塞いだ。ぶ厚くて焼けるように熱い舌が、私の口内に入り、私も優の頬に手を添えてキスに応えた。
「…会いたかった、英美子」
「ん…わたしも」
今の短時間で強く吸われた舌が、上手く使えなくて舌ったらずで答えてしまったが、優は愛おしそうに私の頬を指先で撫でた。
「今日から3日間、英美子は俺の女だから」
「ええ…優も私の、よ」
「もちろんだよ」
唇を啄む間に、甘い囁きをされ、もう一度深くキスをすると、やっと車が発車して温泉街へと向かった。
「…今日はおしゃれしたの?」
「そう、これは先週優が来ている所を見たいって言って優が選んだ物よ」
「ああ、あれか…なら、その下も?」
「ええ、当たり前じゃない」
前を見ながら話す内容は、他愛のない話から、今日の私の服へと移った。助手席で足を組むと、スカートのスリットから黒いタイツの膝頭が見えた。少しだけスカートをずらすと、太ももも露わになった。優の手が運転席から伸びて、私の太ももをなぞる。ニットワンピースの下は、優がこのワンピースと一緒に選んだ下着を身につけている。それは…
「ちょっと見たいな…どうしようか、10分したらPAだから、そこへ行くか」
「ふふっ、もう見るの?まだ夜まであるわよ?楽しみを残さないの?」
「俺は好物は最初に食べるタイプなんだよ」
欲望に素直な優に私はくすくすと笑うと、優は真剣な声で返事をした。まだ優と会って1時間しか経ってないのに、どうして楽しい時間は早くすぎるのだろう。
平日だから、渋滞に巻き込まれる事なく、順調に温泉街へと近づいていく。
優は右に曲がる事を知らせるウィンカーを出すと、公園のようなペットと歩ける広めのパーキングエリアに入って行った。
朝食は食べてきたからお腹空いてなかったが、あと1時間半で目的地の最寄りの高速道路の出口に着くらしく、飲み物とトイレと運転の休憩を兼ねてパーキングエリア内を歩く事にした。外は住んでいた地域よりも寒く、持ってきたダウンジャケットを着て行くことにした。最新のパーキングエリアは、ショッピングも出来るらしく、もう私達の行く温泉街のお土産が売ってあった。
「ここでお土産買って行く?」
「んー、でも、また温泉街でも買えるわよ?もう買うの?」
私は緑茶、優はブラックコーヒーを手にすると、レジに向かう途中で、お土産を手にした優が近くにあったカゴを取り出して、ぽんぽんとこれから行く温泉街なキャラがプリントされた饅頭やお煎餅、クッキーなどを値段も見ずに2、3個入れて行く。私が優の手を止めると、優は屈んで私の耳に口を寄せた。
「…初日は、英美子に譲るけど、夜から最終日までは俺の腕から離すつもりはないから」
「…なっ!」
一段と低くなった声色は、優が欲情している時に聞く。ぱっと優を見ると、彼は私に見せつけるように舌先を少しだけ出して下唇を舐めた。
「…本当に?」
「もちろん、そのためにお土産を買う時間は今しかないよ」
──夜からずっと抱かれるの…?
週3日の僅かな時間でも愛されすぎて狂いそうになるのに、タイムリミットの最終日までなんて、と思わず期待をする声を出してしまうと、優は
「…もう、お土産はこのくらいにして、レジに行こう」
と言って、私の手からホットのペットボトルの緑茶を奪うと、レジへと1人で向かった。
「本当に?俺の選んだ下着?」
茶色の芝生の公園は、平日の時間帯って事で誰もいなかった。所々に木製の4人掛けベンチと大きなテーブルがあり、樹齢が長そうな太くて長い木もいくつも植えられていた。
そして、木の近くにある古びた小屋のそばにある木製のテーブルに、さっき買った荷物を置くと、優はベンチに座って私に聞いてきた。私は優の左隣に座ると、優の左腕に手を入れて、彼の腕に自分の胸に押し付けた。むにゅっと形が簡単に崩れてしまうのは、ワイヤーレスのブラジャーをしているからだ。優の肩に頬を付けて、優の右手を私のダウンジャケットの中に誘導すると、優は当たり前のように指先に力を入れて左の胸を揉み始めた。
「本当だ」
「ふふっ、言ったでしょ?」
顔を上げると、優とキスをした。誰もいない公園だから、大胆に舌の絡まるキスを始める。私と同じダウンジャケットを着ている優の胸のファスナーを下ろしたら、優は私の方に身体を向けた。今日の優の服装は、黒のスキニージーンズと白いセーターを着ている。彼が私にしたように、優の胸に手を添えた。一度胸を揉むと、そのまま下に──セーターの裾にまで下ろし、彼のおへその下にあるジーンズの上に手を置いた。盛り上がったズボンを下に押すと、ジーンズの固さとは違うモノを感じて、優のジャケットによって周りから見えないように隠されているのをいい事に、ジーンズのファスナーを下ろして空いた隙間から、指先を忍ばせてパンツに直接触れた。
「英美子っ…こっちに来て」
私の手を取り腰を掴むと、私を優の膝の上に向かい合わせに座らされた。
「ま…っ、優、これじゃ」
「大丈夫、誰もいないから」
私のスカートの中に手を入れて太ももを触りながら、腰にあるタイツの縁に指を掛けて下にズラした。私は腰を少し上げて、脱がせやすいようにすると、太ももの近くまで下ろした。
「…タイツやめれば良かったわ」
「なんで?俺は嬉しいよ」
優は私が開けたファスナーの隙間から自分の昂りを器用に出すと、私の太ももの内側に昂りの先端を押し付け始めた。
「だって、脱げない」
「ははっ、普通は外ではしないけどな」
私はスカートをたくし上げ、太ももの隙間から見えた昂りを見つけて、私は優の昂りを握った。優の胸に頬を寄せたら、私の腰の後ろに手を回した。
「愛してる、英美子」
「私も、愛してるわ、優」
言葉を交わしたあとに啄むキスをし、昂りを握る手を上下に擦ると、だんだん芯を持ち始めた。
「恋人の期間は英美子の中に入れて出したい、2人で気持ち良くなってさ」
「うん…入れて欲しい…んっ、優っ」
不思議と熱く囁かれると、身体が優を求めて下半身が疼く。私も腰が前後に揺れ始めると、優は立ち上がった。
「…こっちへ」
膝の少し上まで留まったタイツで歩きづらいけど、息子に言われるがまま着いていくと、彼は小屋の壁に私の背中を付けた。私の顔の横に左手をつけると、私に一歩近づきスカートをたくし上げて腰を押し付けた。腰を緩く動かすと、私の下半身にぴたりとくっつけた。
「あっ…もういれるの?」
「いや、いれないよ、ちゃんと愛撫してないから…入らないと思う」
そう言って私の口を塞ぐと、腰を前後に動かしてら私の下半身に自分の昂りを擦り付け始めた。深いキスをしながら、幾度か腰を前後させたら、優の唸り声と共に私の下半身に熱い液体をかけられた。
「…ごめん」
「いいのよ」
濡れた下半身をティッシュで軽く拭うと、私はトイレに向かった。脱げていたタイツをちゃんと履き直して、優の元へと戻ると、すまなそうに息子は謝った。
***************
パーキングエリアから降りて、温泉街に着くと、独特の硫黄臭がして、湯気の立つ流れる源泉を見ながら、作りたての温かい温泉まんじゅうを食べ歩きした。写真もいくつか撮ると、写真スポットがあり、そこで写真を撮ると源泉掛け流しをバックに写真に収まると看板が立てられていたので2人で並んで撮った。その近くにある神社に行き、集めていた御朱印を貰うと、気がついたら14時となっていたので、お昼ご飯のそばを食べることにした。ランチタイムを過ぎた時間に行ったから、人があまりいない蕎麦屋で、源泉掛け流しを上から見れる全面ガラス張りのカウンター席に並んで食べた。
「このあとは、あそこのプリンが有名だから行こうか」
「…そうね、それが終わったら旅館に行きましょう」
息子の提案に、私は彼の腕に身体を寄せると、彼の腕はピクッと反応した。
「…もう、いいの?この後はもう俺は英美子の中にいるけど」
お客が少ないからと言っても、誰が聞いているのかわからないから、一段トーンを下げた息子の声に、私はうっとりと彼を見つめて返答した。
──ずっと見られていたわ、獲物を狙う肉食獣みたいに
手を繋いで穏やかな時間を過ごしているのに、時折みせる息子の眼差しは欲情した男のもので、私が許可さえすれば、その場で襲われそうくらい追い詰めた眼差しをしていた。そんなの数時間でもずっとそう見られたら、めちゃくちゃにして欲しいと願ってしまうのだ。
「ええ、欲しかった御朱印も買ったし、もう一緒に過ごせる時間が半日も経ったわ…早く欲しいの」
そっと柔らかな胸を押し付ければ、息子は拳を作り、手の甲に血管が浮き出た。
「…プリンは諦めてくれ、すぐに行こう」
「はっあ、っ」
それからは光の速さのごとく、車に乗り込み、予約していた宿へと向かった。チェックイン後、宿泊予定の部屋の鍵を開けて入ると、息子は私に襲いかかった。荷物を床に投げるように手放すと、壁に背中を押しつけられて、舌の絡まる深いキスをされた。ダウンジャケットを脱ぎ捨て、床に落ちるのも構わずに息子は服を脱ごうとした。固いスキニージーンズを私のお腹に当てると、軽く揺さぶる。私は息子のセーターやシャツを脱がせるのをキスをしながら助けると、息子は私のお尻をワンピースの上から揉み始めた。お尻の形が変わるほどグニャグニャと揉まれ、たくし上げられたワンピースを脱ぐと、キスは中断された。
「…すごく似合ってるよ、英美子」
下着とタイツの姿になった私を見て、うっとりする息子は、私の身体を舐めるように見つめた。
ワイヤレスのブラは、赤いバラの刺繍が綺麗だったが、乳房の中心にある粒を隠すだけしかなく、それ以外は赤いメッシュと赤い紐で乳房を支えていた。息子の腰が私の身体から離れると、私はタイツを脱いだ。下はブラとペアのデザインで、下生えを隠す赤いバラの刺繍しかなく、あとは紐のTバックだった。
私の身体を下から上に、上から下へと目線を動かして何往復もさせて見ると、息子はズボンと下着を脱いだ。ついでに靴も靴下も脱ぐと、そこにはもう聳り立つ昂りが存在を主張していた。赤黒くぱんぱんに膨らんだ昂りの側面には浮き出た血管と、昂りの先端からはツユが溢れていた。
私は彼の昂りの前に床に膝立ちになると、目の前にある昂りを抵抗もなく口にした。昂りの側面を握るとぴくぴくと跳ねて愛おしいと感じる。旅行前に身体を重ねたのは、3日前で…まだ3日しか経っていないが、もうもっと前なような気もする。
「っ、ああ、気持ちいいよ」
息子は私の髪をかきあげると、私が今息子に何をしているのかじっと見ていた。視線を上げると、彼は眉を寄せて気持ち良さそうに口を開いて息をしている。ちゅうちゅうと吸い付き、口内に昂りを入れて舌で先端を這わせていると、息子は私の頭に手を添えると、緩やかに腰を動かした。口を窄め、先端を吸うと、
「うっ出るっ」
と言った直後に、口内に息子の昂りから出た温かい証を注がれた。一滴残らず飲み干すと、私は昂りに残った白い証も丁寧に舌で綺麗にしたら、息子の昂りはむくむくと大きくなった。
「…優、来てちょうだい」
「英美子っ」
「あっぁっ!」
私は立ち上がって優に向かって、下着の縁を触ると、優は私の蜜壺の中に昂りを入れた。ぱんぱんに膨れた昂りは、私の蜜壺の中を一気に貫くと、抽送が始まった。
「柔らかい、さっき柔らかくしたの?」
「ええ、早く欲しかったものっ、あっ、ぁあっ」
「最高だよっ…はっ」
腰が密着して、優の手が私の腰に添えられ、私の背中は壁に付く。実は優がチェックインしている間に、私はお手洗いに行って自分の蜜口をほぐしていた。パーキングエリアで燻った快感は、消えることなくずっと続いていたのだ。優はスッキリしたと思うが、私は中途半端に快感を呼び覚まされ苦しかったのだ。ぬちゃぬちゃっと結合部から粘音が聞こえて、ぱんぱんと激しく肌がぶつかる。
「あっ、はっ、気持ちぃっ、優っ、優」
「はっ、英美子っ、母…さんっ、っ」
強烈な快感は気持ち良くて、それ以外のことを考えるのを放置した。優は私の胸に両手で掴むと揉み始め、私は優の腕に手を置いた。優は私のことを咄嗟に母と言い、その言葉に反応して下半身に力が入ると、蜜壺の中にある昂りを締め付けると、優は抽送を早めた。
「いくっ、いくっ」
「出るっ、中にッ…俺のを受け止めて」
「きてっ、きてっん、んんぅっ」
限界が近いと言う優は私の口を塞ぐと、喘ぎ声も封じ込めると、私をキツく抱きしめた。力いっぱい抱きしめられると、優に必要とされているのを、より一層強く感じて幸福に満ちる。ドクン、ドクンと波打つ昂りから出る証を感じると、私は全身の力を抜いた。
それから室内を見る暇もなく、畳の部屋だということ以外、意識が全て優に向かった。夕飯が運ばれてくると、言って私の身体から離れた優に、もうやめてしまうの?と寂しさを感じてしまったくらいだ。疲れた私を座椅子に座らせると、彼は窓を開けて2人の交わった証を綺麗にしていった。歩けるようになると、身体のみ清めるためシャワーを浴びて備え付けの浴衣に着替えた。優は後でお風呂に入ると言って、浴衣に着替えた。その時ちょうど仲居さんがやってきて、座卓の上に料理が運ばれた。向かい合わせで座って、大きな座卓に並べられた豪華な料理とビールを飲み、ご飯も終わり他愛のない会話と後半にもなるとこの座卓の上でもしたよね、と妖しく笑う息子に誘われて、彼の隣へと行くと、私の身体に手を回して、浴衣の上から愛撫が始まると、また2人の濃密な時間が始まった。
「露天風呂に入っている間に、布団の準備をしてくれるらしい」
盛り上がった後に息子に言われて、旅館が自慢する露天風呂にそれぞれ入って、手を繋いで部屋に戻った。
「まだ2日も一緒に入れる」
「ずっと英美子の中にいたい」
「愛してる」
そう言って何時間にも及ぶ行為に気絶するように眠ると、次の日の朝にまた息子に求められた。
濃厚な温泉旅行は本当に観光する時間もなく、ただ身体を重ねて、より深い愛を感じるようになった。
「…また旅行に行こう、母さん」
「ええ、また行きたいわ」
2人きりで過ごせる旅の終わりは、優の家で新婚生活をするように過ごし、名残惜しくも旅行は終わった。
──優の言う通り、先にお土産買っといて良かったわ
別れ際に熱い口づけとともに、渡されたお土産を持って帰ると、サブスマホで撮った旅の写真を見ながら幸せを噛み締めたのだった。
するとしばらくして、2人で宿の部屋で篭って優が撮った写真やショート動画も長い動画も大量に送られてきた。その直後に優から着信があり、その時を思い出しながら話していると、優の息が荒くなっていき…私も興奮してしまう。隣の部屋で眠っている夫に気が付かれないように優と通話をしながら、自分を慰めて──夜が更けた。しばらくはこの甘美なやり取りが続くと思うと、嬉しくてしょうがなかった。
──今度はテレビ電話をしたいわ
毎晩の通話だけじゃ物足りなくなると、優のことに関しては貪欲になるのを…また、優も英美子は自分の女だと知らしめるように、母の身体に赤い所有印を残すようになったのは、もう少し先のお話。
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