セフレはバツイチ上司

狭山雪菜

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出張3日目最終日1

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携帯のアラームがだんだんと大きく鳴り、止めようと手を動かすが、意識を逸らすことを咎めるように打ちつける衝撃が強くなる

手を伸ばす指を取られ、絡められベッドへと張り付ける

「ぁっああア…アラー…ムんっっんっ」
アラームを止めたいだけと言いたいのに言わせてくれずに、背後から顎を掴まれ口を塞がれる
ギシギシッと軋むベッドに夢中になってお互いを求める
いつの間にかアラームの音がしなくなっていたが、顎を掴む手がなくなり口が解放されると、顔をシーツに付けて腰を高く上げ背後からパンッパンッと肌がぶつかる音が速くなる
向き合って交わるとは違う位置にある昂りが蜜壺の中全体を突き刺す
「んっんっ」
喘ぐ声も掠れ、力が入らないが快感だけはいつまでも新鮮に身体を巡る
「はっ…締まるっ…気持ちいいのかっ…ん?好きなのかっ」
余裕の無い声が響き、お尻を叩かれる
「んっ…気持ちいいっ!好きッ!好きぃんっ」
軽く叩かれて、突かれて感じまくって私じゃないみたいに、どんどん身体が作り変えられていく
両腕を引かれ、上半身が起き上がると
手首を掴まれたまま激しくお尻に当たる彼の腰
苦しい体勢に、訳もわからず喘ぐ声が止まらない


「アッあつ、何これっ…すごぃぃ」

ガッガッと当たる衝撃に目の前がチカチカしてら口からだらしなく声が止まらない
「好きっ好きっ」
うわ言のように言葉に合わせて
「最高だっ…っく…絞り取らっくっ」
手首を掴む手が離され、ベッドへと落ちる私の上に覆い被さり、腰を捻じ込ませる彼の証が蜜壺に溢れていった


はあはあっと重なる2人の枕元にある携帯のスヌーズが鳴り始めた





****************



チェックアウトギリギリまで交わったが、身体が怠く
俺が手続きを済ませるよ、と先に車で待っていた優奈は少しの間眠ってしまっていた

パタンと身体が揺れ、目を覚ますと
彼が車に乗っている所だった
「悪い、起こしたか?」
ハンドルに手を置きエンジンを掛ける彼に
「すいません…寝ちゃいました」
と告げた
「いや、いいよ寝かせなかった俺が悪いし」
ニヤリと笑う彼にもう!と、腕を叩く

「この後取引先に別れの挨拶をして、新幹線に乗ってそのまま会社に戻って簡単に報告したら、もう帰るから、な、」

彼が私の顎に手を添えて視線が絡む

「…ん…はい」

期待を込めてペロリと唇を舐めると

「…このまままた繋がりたい」

そう囁いて仕事が終わるまでお預けになるため、
最後になる噛み付くキスをくれた
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