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誕生日4
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パチリと目が覚めると、見たことないベッドの上にいたーーいや、そうだ…しんちゃんの部屋のベッドの上だと、思い出した。
身体を動かすとほんの少し下半身に痛みが出て、足の付け根も痛かった。
「ん、っ…つ」
淡いブルーの大きなタオルケットが、私の肩まで掛かっていてまだ裸だった。
「大丈夫か?」
突然背後から声が聞こえて、うしろを振り向くと頬杖をついて私を心配そうに見下ろすしんちゃんがいた。
「ごめん…寝ちゃって、た…?」
彼の方を向くと、しんちゃんが私の頭を撫でてくれる。
「大丈夫、そんなに時間経ってない」
そう言った彼も同じタオルケットを掛けているのでわからないけど、タオルケットから出ていた上半身は裸だった。
彼の胸に頭を寄せると、彼は頬杖を解き私の首の下に腕を入れて、私を抱きしめてくれる。
「身体…どう?大丈夫?」
「うん、平気」
私の額にキスをしながら私の体調を気遣う彼にくすぐったくて、嬉しくなる。まったりとした時間が流れていたが、突然先程の行為を思い出してしまい、勝手に口が開く。
「…しちゃっ…た、ね」
「…そうだ…な」
「もう、私のモノだよ…?」
「そうだな、結菜も俺のモノだから」
お互い視線を合わせると、ぷっと笑いくすくすと楽しい戯れ合う。
「8月中旬には休み取れるから、どこかドライブでも行こう…遠くに」
「本当?!」
まさかの提案に、驚いて彼を見つめる。
「ああ、どこ行きたいか、考えといて…2人きりで…日帰りがいいかな」
優しく笑う彼に、先程言っていた事は嘘じゃないんだと、じわじわと喜びが心を満たす。
「うんっ楽しみ」
夏休みが始まったばかりだけど、彼との遠出が出来ると知り気分が上がる。
そのあとしばらくベッドの上で、イチャイチャと戯れていた。ケーキを食べようと、起き上がり彼のシャツを借りて彼シャツになった私は、ソファーに座る彼の足の間に座り、お互い1人用の丸いケーキを食べさせ合う。口元に残ったクリームをペロリと舐めると、フッと笑った彼も私の口元を舐める。順番にお互いの口元を舐めていただけなのに、いつの間にか舌を絡めるキスに変わり、気がついたら彼の腰に座り向き合っていた。
ふふふ、と笑い鼻同士を擦り寄せていたら、彼の手が私のシャツの下に手を忍びこませ、妖しい雰囲気が流れる。
「っ、ん…する…の?」
彼の唇に自分の唇を重ねて、問いかける。
「今日は、しない…触るだけ」
そう言って全身撫でられ口づけを受けながら過ごしていたが携帯電話のアラームが鳴り、時間が来たことを知らせる。
「もう、時間…っ」
まだまだ一緒に居たくて、ムッと口を尖らせると、しんちゃんは困った顔をして苦笑する。
「…また今度一緒に過ごそう」
私の頬を撫でてそう呟いた彼も、離れ難く思ってくれているのか、なかなか立ち上がろうとはしなかった。
身体を動かすとほんの少し下半身に痛みが出て、足の付け根も痛かった。
「ん、っ…つ」
淡いブルーの大きなタオルケットが、私の肩まで掛かっていてまだ裸だった。
「大丈夫か?」
突然背後から声が聞こえて、うしろを振り向くと頬杖をついて私を心配そうに見下ろすしんちゃんがいた。
「ごめん…寝ちゃって、た…?」
彼の方を向くと、しんちゃんが私の頭を撫でてくれる。
「大丈夫、そんなに時間経ってない」
そう言った彼も同じタオルケットを掛けているのでわからないけど、タオルケットから出ていた上半身は裸だった。
彼の胸に頭を寄せると、彼は頬杖を解き私の首の下に腕を入れて、私を抱きしめてくれる。
「身体…どう?大丈夫?」
「うん、平気」
私の額にキスをしながら私の体調を気遣う彼にくすぐったくて、嬉しくなる。まったりとした時間が流れていたが、突然先程の行為を思い出してしまい、勝手に口が開く。
「…しちゃっ…た、ね」
「…そうだ…な」
「もう、私のモノだよ…?」
「そうだな、結菜も俺のモノだから」
お互い視線を合わせると、ぷっと笑いくすくすと楽しい戯れ合う。
「8月中旬には休み取れるから、どこかドライブでも行こう…遠くに」
「本当?!」
まさかの提案に、驚いて彼を見つめる。
「ああ、どこ行きたいか、考えといて…2人きりで…日帰りがいいかな」
優しく笑う彼に、先程言っていた事は嘘じゃないんだと、じわじわと喜びが心を満たす。
「うんっ楽しみ」
夏休みが始まったばかりだけど、彼との遠出が出来ると知り気分が上がる。
そのあとしばらくベッドの上で、イチャイチャと戯れていた。ケーキを食べようと、起き上がり彼のシャツを借りて彼シャツになった私は、ソファーに座る彼の足の間に座り、お互い1人用の丸いケーキを食べさせ合う。口元に残ったクリームをペロリと舐めると、フッと笑った彼も私の口元を舐める。順番にお互いの口元を舐めていただけなのに、いつの間にか舌を絡めるキスに変わり、気がついたら彼の腰に座り向き合っていた。
ふふふ、と笑い鼻同士を擦り寄せていたら、彼の手が私のシャツの下に手を忍びこませ、妖しい雰囲気が流れる。
「っ、ん…する…の?」
彼の唇に自分の唇を重ねて、問いかける。
「今日は、しない…触るだけ」
そう言って全身撫でられ口づけを受けながら過ごしていたが携帯電話のアラームが鳴り、時間が来たことを知らせる。
「もう、時間…っ」
まだまだ一緒に居たくて、ムッと口を尖らせると、しんちゃんは困った顔をして苦笑する。
「…また今度一緒に過ごそう」
私の頬を撫でてそう呟いた彼も、離れ難く思ってくれているのか、なかなか立ち上がろうとはしなかった。
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