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24 成澤駿平という男に誘われた主任 2※
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「ん、っぅん」
ミチミチと広がる下半身に目が覚めた。微睡んで久しぶりに気持ちいい夢を見ていたと思っていたのに、広がる蜜口の感触がやけにリアルで、しかも少しだけ痛い。
なんでと、思って目を開けると、裸の男の胸板がある。視線をあげると、綺麗な鎖骨としっとりと肌が濡れて汗をかいた濡れた太い首筋、黒い髪はサラサラと動いている。
──あっ、ピアスの跡がある
揺れる髪から形の良い耳朶の中心に二つのピアスの跡があり…
「っ、!待って成澤くっ、んっ!」
そのまま私の上にいる男を見て、新入社員の成澤くんだと気がついた。止めようと彼の肩に手を置くと、彼は私の手首を掴んで自分の首の後ろへと回した。自ずと身体が密着し、固い胸板が私の乳房に当たり柔らかな乳房が形を変えて、この時に私も何にも着ていない裸だと気がついた。
「あっ…んぅっ、ぁ」
身体が密着したことにより、彼は私の蜜壺の中へと進んでいく。声を聞かれたくなくて、唇を噛んで声を抑えると、成澤くんが私の耳に熱い吐息をかけた。
「…声、我慢しないでよ、ねっ」
そう言って私の背中から手を回して肩を掴むと、私の耳朶を噛んで甘噛みする。
「あっ、待ってっ、成澤くっ…んっ」
「違うでしょ、俺のこと、何て言うの?」
何だっけ、何だったっけ、と頭の中で考えても、ズズッと中に入る昂りに気を取られて、彼の言葉を一生懸命考えるけど深く考えられない。
「ん、っ、駿…平っ、ん」
口からするっと出た言葉は初めて発する名前なのに、無意識に口が言い慣れてるみたいだ。
「そう、それが俺の名前だよ、由紀子」
私に覆い被さる大きな身体に抱きしめられ、苦しそうな低い声で耳元に囁かれ、身体の中に戸惑いよりも快感の比率が多くなった。
──気持ち…いっ
最後の彼氏はもういつかも忘れたくらい前の出来事で、それに男女の営みと考えると、途方もない前の気がする。忘れていた快感の悦び
──ううん、多分こんなに気持ちいいの初めて
こんなに身体が密着して、耳朶を舐められながら繋がったことも、耳元で囁かれた事もない。
「由紀子、俺に集中して」
「しっ、してるっしてるっ、よっ」
ムッとする成澤くんの声に胸がきゅんと締め付けられ、ずっと考えてるというと、ついには彼の昂りが私の蜜壺を貫き、彼の腰が私の腰にぴたりと重なった。
「あー、気持ちいい」
すぐに動くかと思った彼は私の蜜壺に留まり、気持ちいいと私の耳に思わずと出てしまったみたいに声を漏らした。
──嬉しい
動く気配のない彼のおかげで、私も蜜壺の中にある彼の存在を感じることができた。私の蜜壺の中に入った昂りは、私の蜜壺の中を広げて隙間なくくっついている気がする。それよりもぱんぱんに膨らんだ昂りのせいで、お腹が少し苦しいとすら感じている。
「ほら、由紀子」
と私を呼ぶから顔を声のした方へ向けると、汗をかいていてもカッコいい男は、私の口をペロリと舐めた。唇のラインを舐められ、口を開けると彼の舌が私の口内へと入って私の口内を蹂躙する。
──キスってこんなに苦しかったっけ?
私の舌を強く吸い、舌の根がピリッとした痛みを感じる。私の舌を這わされ、ゾクゾクと背中に悪寒が走る。歯列を辿って彼の舌が動き、口の内側にも満遍なく舌を這わせる。口内に彼の唾液も注がれて、ゴクンと飲み込むと彼の舌に吸い付くみたいになってしまう。ちゅう、と私の舌を吸い付きながら彼の舌が名残惜しく私とのキスを終わらせると、彼の下半身がゆっくりと動きだす。掴まれていた肩の手が離れ、私の顔の横に彼の腕がつくと、本格的な抽送が始まった。
ぱんぱんっ、と肌がぶつかり、結合部からはくちゅ、と粘音が下半身に絡まる。掴むところがなくて、彼の腕の外側にあるベッドのシーツに手を伸ばし掴もうとすると、
「違うでしょ、こっち」
と彼の手に捕まり指先が絡まって恋人繋ぎをする。
彼の鼻が触れそうな位置にいて、彼の息が私の口にかかる。
──なんなの、これ
私が今まで白い目で見てきた、場所も時間もわきまえないどこもかしこもくっついてイチャイチャしている付き合いたてのバカップルみたいだ。バカみたいなのに、されると嬉しい。この感情はなんなの、と冷静に考えそうになる前に、彼の昂りが蜜壺の最奥に届いて、頭が快感で痺れる。
「あっ、ん、んっ、ぅっ、んっ」
高い声の自分なんか知らない、誰なの、と、混乱するけど、二人しかいないんだから私以外にありえない。
「可愛い、由紀子可愛い」
はっ、と息を吐いて、抽送のスピードを早めた彼は、私の口を塞ぎ舌に吸いつかれた。
「ん、んんっ!」
「…ぐっ、っ」
と、パンッと一度、激しくぶつかった下半身、その後に蜜壺の最奥に留まった彼は、私の口から首筋に顔を埋めて低い唸り声をあげた。重なった手のひらをぎゅうぎゅうに握られ、手の甲に彼の指を押しつけられていつもなら痛いと思うのに、それすら気持ちいいと感じてしまう。ドクンドクンと蜜壺の中は彼の昂りの脈を感じ、全身を一気にかけ巡る快感に全身が強張りまだ、中にいる彼の昂りを締め付けた。
「あっ、由紀…っ、こ…っまだ」
快感を止めようにも、絶頂に達した私には彼の焦る声など気にしていられないくらい無理な話で結局私も成澤くんの手を強く握ることしかできなかった。
はぁ、と彼が息を吐くと私の肩に当たり、だんだん意識もはっきりしてくる。
──とんでもないことをしちゃった
と、すっきりして冷静になった自分が今後悔してもう遅い。
「由紀子?」
彼は私の頬に口をつけると、そのままペロリと頬を舐めた。繋いだ手を離され、このまま私の上からいなくなるのかと思ったら、信じられないことに彼は私を抱きしめた。
成澤くん、と口をぱくぱくしか動かすことしか出来なかったけど、彼は私の頬や顎のラインに触れるだけのキスをして、舌を這わす。
──こっ、これが…噂の後戯ってやつ?
終わったらすぐに離れるんじゃなくて、いちゃいちゃしたりする男がいるとは聞いていたけど、それが成澤くんだったなんて!イケメンのくせにこんな私にもこんなことをするのかとびっくりする。
最近の映画の中でもこんなに盛り沢山なえっちシーンなんて出していないのに、ピンクすぎる雰囲気にどうしていいのかわからなくなる。自分が映画の中に出る金髪の美しいヒロインになった気持ちになるけど、悲しいかな…私はもう20代じゃないんだ。
私の耳朶の中まで彼の舌がいくと彼は、もぞっと動いた。
「…ごめん由紀ちゃん、そろそろ抜いていい?ゴムの中が溜まってて変な感じするから」
「えっ…うん」
まだ入っていたのと、思っていたら、上体を起こして私の蜜壺の中からズルりと昂りを抜いた。
ゴムを昂りから取って、ゴムの口を縛ると、ベッドのそばのゴミ箱に入れた。
──んっ?ベッドのゴミ箱?
そういえば見慣れたシーツとお布団と壁を見て、ここは自分の家だと気がついた。
──こ、こ、ここはっ?!私の家なのっ?
どんなに家具の配置を見ても、壁を見ても、成澤くんが私の家にいることには変わらない。
改めて成澤くんを見ると、筋肉が程よくついた身体を恥ずかしい素ぶりを見せず、惜しげもなく見せる。私の視線に気がつくと、フッと笑って私のそばへと戻ってきた。
「何?由紀ちゃん」
私を抱きしめながら、くすっと笑う声は耳に直接吹きかけられて、擽ったい。私が肩をすくめると、彼は楽しそうにもう一度喋り始める。
「お風呂借りていい?」
「えっうん、いいよ、場所は」
一度さっぱりしたいと言う彼に、別にいいと言うと、
「本当ありがと?うん分かってる…それとも一緒に入る?」
「…絶対にいや」
私を揶揄う彼は私が断固として拒否をすると、あはは、と声を出して笑う。
「じゃ、先はいるね」
彼は私の唇にちゅぅ、とキスをすると、身体を起こして私から離れて裸のままバスルームへと向かった。
成澤くんが我が物顔で私の家のバスルームへと向かいバスルームの扉を閉める音を聞いた後、私はやっと起き上がった。
「…どうなってんの?」
ベッドの上に座って周りを見ると、乱雑に机の上に置かれたチラシや朝脱いだ部屋着、決してお洒落に見えないインテリアが並ぶ…やっぱりどうみても私の部屋だった。
ふと、ベッドの隅にある私の着ていた服が目に入り、その上にある下着を見て、サッと血の気がなくなった。
──私っ、今日の下着!…最悪っ!
今日着ていたブルーのシャツの上に黒いスカート、その上には私の黒いブラとベージュのパンツ…そうパンツ!
彼氏もいない独り身だし、いい雰囲気の男なんていなかったから、外出する服以外はいつもテキトーに決めていた。それが今日、黒のブラとベージュのパンツなんてありえないと思った。
とりあえず隠そうと手を伸ばすと、今度は部屋の隅にある物が目に入った。
──ひゃっ!今日の朝食べたお皿がっ、そのままじゃんっ!
部屋をよく見ると人を招くには汚い部屋で、エッチをしたなんて信じられない。しかも会社の新入社員で、今まで会ったことのない美男子。それに私よりも一回り…
──えっ、待って私は今34だから、11歳も年上じゃんっ!違うっ12歳差だっ?
と頭の中がパニックになる。どうしようっ、逃げだしたいと強く思うが、ここは私の家だったのを思い出して逃げてもしょうがないと諦める。
──とっ、とりあえず…成澤くんが出てくる前にさっさと綺麗にしよう
と、私は疲れた身体を起こして、床に足をつけた。
ミチミチと広がる下半身に目が覚めた。微睡んで久しぶりに気持ちいい夢を見ていたと思っていたのに、広がる蜜口の感触がやけにリアルで、しかも少しだけ痛い。
なんでと、思って目を開けると、裸の男の胸板がある。視線をあげると、綺麗な鎖骨としっとりと肌が濡れて汗をかいた濡れた太い首筋、黒い髪はサラサラと動いている。
──あっ、ピアスの跡がある
揺れる髪から形の良い耳朶の中心に二つのピアスの跡があり…
「っ、!待って成澤くっ、んっ!」
そのまま私の上にいる男を見て、新入社員の成澤くんだと気がついた。止めようと彼の肩に手を置くと、彼は私の手首を掴んで自分の首の後ろへと回した。自ずと身体が密着し、固い胸板が私の乳房に当たり柔らかな乳房が形を変えて、この時に私も何にも着ていない裸だと気がついた。
「あっ…んぅっ、ぁ」
身体が密着したことにより、彼は私の蜜壺の中へと進んでいく。声を聞かれたくなくて、唇を噛んで声を抑えると、成澤くんが私の耳に熱い吐息をかけた。
「…声、我慢しないでよ、ねっ」
そう言って私の背中から手を回して肩を掴むと、私の耳朶を噛んで甘噛みする。
「あっ、待ってっ、成澤くっ…んっ」
「違うでしょ、俺のこと、何て言うの?」
何だっけ、何だったっけ、と頭の中で考えても、ズズッと中に入る昂りに気を取られて、彼の言葉を一生懸命考えるけど深く考えられない。
「ん、っ、駿…平っ、ん」
口からするっと出た言葉は初めて発する名前なのに、無意識に口が言い慣れてるみたいだ。
「そう、それが俺の名前だよ、由紀子」
私に覆い被さる大きな身体に抱きしめられ、苦しそうな低い声で耳元に囁かれ、身体の中に戸惑いよりも快感の比率が多くなった。
──気持ち…いっ
最後の彼氏はもういつかも忘れたくらい前の出来事で、それに男女の営みと考えると、途方もない前の気がする。忘れていた快感の悦び
──ううん、多分こんなに気持ちいいの初めて
こんなに身体が密着して、耳朶を舐められながら繋がったことも、耳元で囁かれた事もない。
「由紀子、俺に集中して」
「しっ、してるっしてるっ、よっ」
ムッとする成澤くんの声に胸がきゅんと締め付けられ、ずっと考えてるというと、ついには彼の昂りが私の蜜壺を貫き、彼の腰が私の腰にぴたりと重なった。
「あー、気持ちいい」
すぐに動くかと思った彼は私の蜜壺に留まり、気持ちいいと私の耳に思わずと出てしまったみたいに声を漏らした。
──嬉しい
動く気配のない彼のおかげで、私も蜜壺の中にある彼の存在を感じることができた。私の蜜壺の中に入った昂りは、私の蜜壺の中を広げて隙間なくくっついている気がする。それよりもぱんぱんに膨らんだ昂りのせいで、お腹が少し苦しいとすら感じている。
「ほら、由紀子」
と私を呼ぶから顔を声のした方へ向けると、汗をかいていてもカッコいい男は、私の口をペロリと舐めた。唇のラインを舐められ、口を開けると彼の舌が私の口内へと入って私の口内を蹂躙する。
──キスってこんなに苦しかったっけ?
私の舌を強く吸い、舌の根がピリッとした痛みを感じる。私の舌を這わされ、ゾクゾクと背中に悪寒が走る。歯列を辿って彼の舌が動き、口の内側にも満遍なく舌を這わせる。口内に彼の唾液も注がれて、ゴクンと飲み込むと彼の舌に吸い付くみたいになってしまう。ちゅう、と私の舌を吸い付きながら彼の舌が名残惜しく私とのキスを終わらせると、彼の下半身がゆっくりと動きだす。掴まれていた肩の手が離れ、私の顔の横に彼の腕がつくと、本格的な抽送が始まった。
ぱんぱんっ、と肌がぶつかり、結合部からはくちゅ、と粘音が下半身に絡まる。掴むところがなくて、彼の腕の外側にあるベッドのシーツに手を伸ばし掴もうとすると、
「違うでしょ、こっち」
と彼の手に捕まり指先が絡まって恋人繋ぎをする。
彼の鼻が触れそうな位置にいて、彼の息が私の口にかかる。
──なんなの、これ
私が今まで白い目で見てきた、場所も時間もわきまえないどこもかしこもくっついてイチャイチャしている付き合いたてのバカップルみたいだ。バカみたいなのに、されると嬉しい。この感情はなんなの、と冷静に考えそうになる前に、彼の昂りが蜜壺の最奥に届いて、頭が快感で痺れる。
「あっ、ん、んっ、ぅっ、んっ」
高い声の自分なんか知らない、誰なの、と、混乱するけど、二人しかいないんだから私以外にありえない。
「可愛い、由紀子可愛い」
はっ、と息を吐いて、抽送のスピードを早めた彼は、私の口を塞ぎ舌に吸いつかれた。
「ん、んんっ!」
「…ぐっ、っ」
と、パンッと一度、激しくぶつかった下半身、その後に蜜壺の最奥に留まった彼は、私の口から首筋に顔を埋めて低い唸り声をあげた。重なった手のひらをぎゅうぎゅうに握られ、手の甲に彼の指を押しつけられていつもなら痛いと思うのに、それすら気持ちいいと感じてしまう。ドクンドクンと蜜壺の中は彼の昂りの脈を感じ、全身を一気にかけ巡る快感に全身が強張りまだ、中にいる彼の昂りを締め付けた。
「あっ、由紀…っ、こ…っまだ」
快感を止めようにも、絶頂に達した私には彼の焦る声など気にしていられないくらい無理な話で結局私も成澤くんの手を強く握ることしかできなかった。
はぁ、と彼が息を吐くと私の肩に当たり、だんだん意識もはっきりしてくる。
──とんでもないことをしちゃった
と、すっきりして冷静になった自分が今後悔してもう遅い。
「由紀子?」
彼は私の頬に口をつけると、そのままペロリと頬を舐めた。繋いだ手を離され、このまま私の上からいなくなるのかと思ったら、信じられないことに彼は私を抱きしめた。
成澤くん、と口をぱくぱくしか動かすことしか出来なかったけど、彼は私の頬や顎のラインに触れるだけのキスをして、舌を這わす。
──こっ、これが…噂の後戯ってやつ?
終わったらすぐに離れるんじゃなくて、いちゃいちゃしたりする男がいるとは聞いていたけど、それが成澤くんだったなんて!イケメンのくせにこんな私にもこんなことをするのかとびっくりする。
最近の映画の中でもこんなに盛り沢山なえっちシーンなんて出していないのに、ピンクすぎる雰囲気にどうしていいのかわからなくなる。自分が映画の中に出る金髪の美しいヒロインになった気持ちになるけど、悲しいかな…私はもう20代じゃないんだ。
私の耳朶の中まで彼の舌がいくと彼は、もぞっと動いた。
「…ごめん由紀ちゃん、そろそろ抜いていい?ゴムの中が溜まってて変な感じするから」
「えっ…うん」
まだ入っていたのと、思っていたら、上体を起こして私の蜜壺の中からズルりと昂りを抜いた。
ゴムを昂りから取って、ゴムの口を縛ると、ベッドのそばのゴミ箱に入れた。
──んっ?ベッドのゴミ箱?
そういえば見慣れたシーツとお布団と壁を見て、ここは自分の家だと気がついた。
──こ、こ、ここはっ?!私の家なのっ?
どんなに家具の配置を見ても、壁を見ても、成澤くんが私の家にいることには変わらない。
改めて成澤くんを見ると、筋肉が程よくついた身体を恥ずかしい素ぶりを見せず、惜しげもなく見せる。私の視線に気がつくと、フッと笑って私のそばへと戻ってきた。
「何?由紀ちゃん」
私を抱きしめながら、くすっと笑う声は耳に直接吹きかけられて、擽ったい。私が肩をすくめると、彼は楽しそうにもう一度喋り始める。
「お風呂借りていい?」
「えっうん、いいよ、場所は」
一度さっぱりしたいと言う彼に、別にいいと言うと、
「本当ありがと?うん分かってる…それとも一緒に入る?」
「…絶対にいや」
私を揶揄う彼は私が断固として拒否をすると、あはは、と声を出して笑う。
「じゃ、先はいるね」
彼は私の唇にちゅぅ、とキスをすると、身体を起こして私から離れて裸のままバスルームへと向かった。
成澤くんが我が物顔で私の家のバスルームへと向かいバスルームの扉を閉める音を聞いた後、私はやっと起き上がった。
「…どうなってんの?」
ベッドの上に座って周りを見ると、乱雑に机の上に置かれたチラシや朝脱いだ部屋着、決してお洒落に見えないインテリアが並ぶ…やっぱりどうみても私の部屋だった。
ふと、ベッドの隅にある私の着ていた服が目に入り、その上にある下着を見て、サッと血の気がなくなった。
──私っ、今日の下着!…最悪っ!
今日着ていたブルーのシャツの上に黒いスカート、その上には私の黒いブラとベージュのパンツ…そうパンツ!
彼氏もいない独り身だし、いい雰囲気の男なんていなかったから、外出する服以外はいつもテキトーに決めていた。それが今日、黒のブラとベージュのパンツなんてありえないと思った。
とりあえず隠そうと手を伸ばすと、今度は部屋の隅にある物が目に入った。
──ひゃっ!今日の朝食べたお皿がっ、そのままじゃんっ!
部屋をよく見ると人を招くには汚い部屋で、エッチをしたなんて信じられない。しかも会社の新入社員で、今まで会ったことのない美男子。それに私よりも一回り…
──えっ、待って私は今34だから、11歳も年上じゃんっ!違うっ12歳差だっ?
と頭の中がパニックになる。どうしようっ、逃げだしたいと強く思うが、ここは私の家だったのを思い出して逃げてもしょうがないと諦める。
──とっ、とりあえず…成澤くんが出てくる前にさっさと綺麗にしよう
と、私は疲れた身体を起こして、床に足をつけた。
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