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中編
しおりを挟む次の日の朝、真っ白なテントに注がれた太陽の日差しで目覚めた私は、一瞬どこにいるのかわからなかった。
起き上がりルームシューズを履きテントの外に出ると、小川のせせらぎ、風に揺れる木々の音、自然の中にいる時に感じる新鮮な空気を吸い幸せな気持ちになった。
コーヒー飲みたいな、とふと思い部屋に備わっているポットの電源を入れた。トレーに載ったマグカップにコーヒーの粉とミルクの粉と砂糖をひとつ入れ沸いたお湯を注いで、彼のベッドの奥にあるソファーへと座り、出来立てのコーヒーを飲んでいた。
「…ん」
モゾモゾと盛り上がった布団が動いて、ガバッと急に飛び起きる龍さんは、キョロキョロとテント内を見回し、私がソファーに座っているのを確認したら、何故かホッとしていた。
「…おはよう」
「おはようございます…コーヒー飲みます?」
「あーブラックでお願いします」
私が手に持つマグカップを持ち上げると、龍さんは頬をポリポリと掻いた。
寝起きでボーっとする時間は、彼が側に居るのに全く苦じゃなく、誰かと居る時無理して喋らない時間が心地よいと感じた事なかった私は困惑した。
ーーすごく…波長が合う人なのか…それとも私だけがそう感じているのかな…?
なんて思っていたら、テントの外が騒がしくなって他の宿泊客が起きた事を知る。
「そろそろ朝食作る?」
「…そうだ…ね」
と心地よい時間が終わってしまった事を寂しく思った私は、少しだけ返事が遅れてしまったのだった。
**************
いつまでもジャージ姿では居れないので、新しいシャツと昨日と同じズボンに着替え、帽子を被った。
朝食は昨日の残りの塩おにぎりを温めて、サラダとスクランブルエッグにした。そして、もう一杯のコーヒー。
「味噌汁でも良かったね」
「でもそうしたら案内所まで行かないといけないからお昼の時についでに、味噌も貰ってこよう」
洋風とも和風とも取れる朝食だったが、案内所まで行っても、また作って、と時間がかかるために、明日用の味噌はお昼の材料を取りに行く時にしたのだった。
「今日はどうする?」
「うーん、なんか他のツアー客は、近くに流れる川に行って釣りをするみたいだけど…」
「匠はどうする?」
「私…は、昨日見たアニメの続き見たい!すっごく気になる終わり方だったし…龍さんは?」
「俺…も、残ろうかな…時間潰すように家にある積み本持ってきたし」
お互いの予定も決まった所で、後片付けをしてそれぞれ自分の時間を過ごした。私はテント内のソファーや気分転換に外の椅子に座ってアニメを見ていた。
ある程度アニメを見た後休憩を挟んでから、またアニメを見ようと、一度テントの中へと入った。
龍さんはテントの中のソファーで、本を手に持ったままピクリとも動かなくて、近寄って見たら眠っていた。
足をだらんと伸ばし、背もたれに頭を乗せソファーの肘掛けに本を持った手が置かれていた。
無邪気に眠る姿が可愛くもあり、ふふ、とおかしくて笑ってしまった。彼の手から本を取りテーブルに置き、彼のベッドから掛け布団を取り、彼に掛けた。
ベッドの横のサイドテーブルを見ると、時刻は10時だったので、コーヒーを淹れて彼の横のソファーに座った。しばらくまったりとした時間が過ぎ、だんだんと睡魔がやってきて、眠気に勝てずソファーで眠ってしまったのだった。
**************
カサカサの何かが私の頬に何度か当たり、意識が急浮上した。ゆっくり目を開けると龍さんの顔が側にあり、私が目を開けた事にびっくりしたのか固まっていた。
彼は私が座っているソファーの肘掛けに手を乗せて、背もたれに寄りかかる私を覆い被さっていた。
「…龍…さん」
「あつ…これはっ…そのっ」
起きたばかりで、ぼぅっとする頭が上手く回らなくてじっと龍さんを見ていたら、彼はひゅっと息を飲むと私に引き寄せられたみたいに近づき唇が重なった。むにっと潰れた私の唇に自分の唇を押し付け、遠慮がちに柔らかく上唇を喰む。
ちゅうちゅうと吸い付かれ、口を開くと前歯の歯ぐきを舌で、上顎もなぞらえる。
ギシッとソファーの音が鳴り、彼が私の座るソファーに体重を乗せたのが分かった。自然と腕が上がり彼の首の後ろに回すと、口づけが深くなる。舌を強く吸われ、舌の根をなぞり、遠慮なく口内を探る舌。激しくなる口づけは、顔の角度を何度か変えると、一度舌を強く吸われた後に離れた。
はぁ、と額を合わせて肩で息をしていたら、彼の手が私の脇腹に手をつけて私を軽々と持ち上げた。
「っ!わっ!」
落ちそうな感覚に、怖くなり彼の首に回した腕に力が入り彼に抱きつく。
持ち上げた彼は私が座っていたソファーに座ると、私は彼の足の上に向かい合わせになった。腕の力を緩め少しだけ上半身を離すと、龍さんと視線が絡む。何度か座り直した彼は、また顔を私に寄せると唇を重ねて、濃厚なキスの時間が始まった。
『昼食の材料の配布を行いますので、案内所まで取りに来てください』
と拡声機を使ったアナウンスがキャンプ場に響き渡り、彼しかいない二人きりの世界に浸かっていた私は、突然聞こえた声にビクッと身体が反応した。
名残惜しく唇が離れたけど、飽きる事なく、ちゅっちゅっ、と啄む事をお互いやめなかった。
「…もう、時間か…」
「ん、うん」
室内に視線を彷徨わせると、もうお昼13時を過ぎていた。いつからキスをしていたのかわからないけど、長い時間ずっとしていたのだけは確かだ。
ほぅっとため息を吐くと、もう少しと言って最後に一度濃厚なキスをして、案内所にある食材を取りに行くため重い腰を上げた。
テントの外のウッドデッキのグリルで、シンプルにお肉を焼くだけにした今回の昼食のメニュー。片付けもそこそこに手を引かれ、テントの中に入ると抱きしめられ舌も絡まるキスが始まる。お互い身体をぴたりと密着させ、テント内の隅へと移動しながら、顔の角度を何度も何度も変えて貪欲に求め合う。テントの出入口は寝る時以外は、大きく開いているために、もし誰かが通ったら中が見えてしまうからだ。
息もまともに出来ない濃厚なキスに、腰が砕け膝が折れる。そんな私の腰を支え、続けられた終わらない口づけ。
「ん、っ、ん」
舌を甘噛みして彼の肩を押すと、呆気なく私の唇から離れる。はぁはぁ、と苦しくやっと息も出来るようになると、龍さんは私の頬や額に触れるだけのキスをしている。龍さんの前髪が私の頬や耳に当たり擽ったくて、身をすくめた。
お互いテント内から出ずに、ソファーに座る龍さんの上に座りお昼前にしていたキスをまた始める。このソファーは、外から見えない位置にあるのに気がついたからだ。
唇だけのキスじゃなくなり、私の頬や首にキスをする龍さん。彼が他の所を触れているのをいい事に、私が朝から被っていた帽子を取ると、ポニーテールにした髪が姿を現す。
ーーそういえば、私龍さんの顔…ちゃんと見てないや
と、好奇心が勝り私の首に顔を埋めていた彼の顔に、私は身体を捩り彼の顔が離れて出来た隙間に顔を寄せて、唇にキスをする。顔を上げた彼の口づけにお互いの舌を絡めていたが、一度唇を離すと二人の唇の間に透明な糸が引かれる。ペロリと舐めた彼の頬を両手で挟み、右手で下から前髪を掬うと、龍さんは慌てた。
「ちょっ、ぁっ、たっ、た、匠っ」
「んー見せて」
わたわたと、慌てる龍さんを無視して彼のおでこに右の手のひらを当てると、彼の顔が露わになった。
凛々しい眉は太く、吊り上がった奥二重の下三白眼の目元は、驚きで目を見開いている。無精髭とこの顔は子供が泣き出すレベルだ。
「た、た、匠っ、やめてくれっ」
「目見せるの嫌なの?」
悪いことしちゃったとパッと手を離すと、違う、と低い声がボソボソと言う。
「…怖いだろ…身長もそこそこあるし…目を隠した方が…怖くないだろ…匠も、さ」
「…私…?…ううん、全然怖くないけど」
「えっ…怖いだろ、目つき悪いって良く言われるし、ごめん、きっ、き、キスとかしちゃって、ごめん」
なんだか素顔を見ただけで、急に盛大に卑屈になっていく龍さんに、色々言われてきたんだなぁ、と同情してしまう。
「私は、怖くないよ、本当本当!ただ…まぁ無精髭とセットだと怖いかなぁ」
「ゔっ…ごめん」
私はポニーテールで結んでいるゴムを髪から取り、龍さんの前髪を纏めて頭のてっぺんに取ったゴムで結んだ。
「た、た、匠っ?!」
「…私、さ、キスとか…そのするなら…ちゃんと見たいや」
おでこから下を隠していた髪が無くなり、龍さんの顔全体が見える。両手で彼の頬を挟み彼の唇に、ちゅっと触れるだけのキスをする。
驚きでさらに目を見開く龍さんは、途端に目元が赤くなっていく。
「…本当に…?この顔を見ても…?」
「うん、私は龍さんのこといいな、って思ってる…そんな龍さんは…ただの気まぐれで手を出した…?」
「ち、ちがうっ!初めて…って言っても昨日だけど、男なのに可愛いって思って…女の子って知って…好きだと自覚した」
「…可愛い…?本当…?視力悪い?」
「何で、すごく可愛い、可愛いよ!」
私は割と普通の顔立ちだし、可愛いと言われたこともなくて、照れ臭くて可愛くないことを言ってしまう。そんな私に変わらず可愛いと言う龍さん。何度も何度も言うから恥ずかしくなって彼に抱きついた。
「…ありがと」
「こちらこそ…ありがと」
真っ赤になった顔を見られたくなくて、彼の肩に顔を埋めると、背中に回った彼の手が私を強く抱きしめたのだった。
**************
いい年した大人がキスを何時間もして、それだけで終われるはずがない。
少しだけ、ここだけと、お互い言い訳のように呟いて、お互いの身体に触れる。私のTシャツの中に両手を入れた龍さんは、ブラの上から私の胸を揉み、愛撫している。
私は彼の肩に腕を乗せて、彼の口内に自分の舌を入れて彼の舌を絡めていた。
口の周りにチクチクと当たる髭が、むず痒く思わず、ふっと笑うと彼の口の中に私の息が入ってしまう。
「っ!!!」
突然口内に入った息に驚いた龍さんと、彼から身体を離し蒸せながら笑う私。
「ごっ、ごめんっ、口が痒くて、ふふっ」
しばらく笑っていたのだが、彼がムッと拗ねたように唇を尖らせて私のブラを強く掴んだ。
「っぁ…っ!!」
背中が丸まり彼から逃れようと後退るが、彼の手も追いかけてくる。
「酷いな…ははっ」
「ん、ごめんっふふ」
拗ねた態度は持たなかったのか、龍さんも笑い出してお互い声を上げて笑い、濃密な雰囲気が霧散してしまった。
「ここだと昼間だし、無理か」
「…うん、無理…スケベ」
「匠が可愛いからね」
「またまたぁ」
ふふってお互い顔を寄せて内緒話をするように、夕飯の材料を取りに行く時間まで囁き合ってジョークを言いながら戯れていたのだった。
**************
星座が輝く夜、2日目が終わろうとしていた。
お風呂はどうする?なんて無粋な事を聞かず、お昼みたいに焼くだけにした夕飯の片付けが終わると、無言でお互いのベッドでお風呂へ行く準備を始めた。
昨日とほとんど変わらない時間帯だったため、人も居なくてさっと身体を洗い、彼の待つフロアに急いだ。
待ち合わせをした彼と、やはり言葉少ないままテントに戻ったら、テントの布を下ろしてファスナーを下げて出入口を塞いだ。
彼がゆっくりと振り返り、左側の自分のベッドの縁ーー足元の方に座っていた私の元へと来た。また前髪で目が隠れていたので彼の顔に触れようとしたら、そのままうしろへと倒されて私に覆い被さる。
「…匠…本当にいいのか…?」
「うん、龍…さんがいい」
龍さんは最終確認をしているのに関わらず、ギシッと軋むベッドに体重を乗せて私を逃さない。彼の固い片足が私の足に触れているのが、どうしようもなく緊張する。
ーー最後前付き合っていた彼と別れたのは、いつだっけ
ぼんやりとそんな事を思っていたら、彼の手が私の頬に触れた。
「…考え事?」
不満な思いを隠さない彼の声と、何にも見えない顔はやっぱり不釣り合いだ。
首を横に振り、私も彼の頬に触れて前髪を分けた…のだけど重量に逆らえずまた元に戻る。
「…前髪…いや…?」
「うん、ちゃんと何を思っているのか…見えないと不安になっちゃう」
素直にそう告げると、私の手首に付けた髪ゴムを彼の前髪につけた。
「…やっぱり可愛い」
「…俺で遊んでるよね?」
ふふっ、と私が笑うと、彼は眉をハの字にして困ったような顔をするのだが、嫌そうではない。彼の首に腕を回して上体を起こして彼の唇にちゅっと触れるだけのキスをした。
龍さんは無言で私の顔の横に腕を置き、屈んで私の頬に右手を添えると、私のキスのお返しに舌の絡む濃厚なキスをくれた。
ベッドの上で少しずつずり上がっていき、テント内の明かりが消された。それでもテントには自然の中では星空の光だけでも十分に降り注ぎ、お互いの顔が見えた。
唇が腫れそうなくらい今日は飽きる事なくキスをしていたのに、まだまだ足りない気持ちもある。パジャマ替わりのジャージを脱がされていき、彼の前で下着姿となる。
ブラもアンダーウェアもお揃いの真っ白で、ベッドの上で足を伸ばして座り、龍さんは私のふくらはぎの上に跨ぎ、グレーのボクサーパンツ姿になった。
私の両肩を触り私の反応をチラチラ見ながら、腕に、首に、腰に触れていく。彼の顔を見ていたけれども、たまに視界に入る彼のボクサーパンツは、膨れて布を押し上げていて、もう私でこうなったのかと、嬉しくなった。
彼に身を寄せると、彼の手が背中に回り背中のブラのホックを外される。緩くなった肩紐を両方肘まで下ろし、ブラのパットを外す。支えられていたブラが無くなり、ぷるんっと揺れた胸が彼の前に露わになる。
じっと凝視されすぎて、じわじわと恥ずかしさが込み上げてきて身体を丸めようと足を動かしたら、私の膝が彼の膨らみに当たってしまい、彼の身体が硬直した。
「っ、ごめんっ!」
「~~~~~~~っ!」
歯を食いしばり、私の肩に顔を埋める龍さんは、ゴリゴリと私の膝に股間を押し付け始め、固い熱と彼の吐息が胸元に当たり私も変に気持ちが昂る。
彼の胸を触り脇腹を撫でると、ぴくぴくと反応する。
「っ匠、いたずらしな…いでっ」
そう言って、私の右の乳房を強めの力で揉み始める。親指で粒の周りを弄ると、こねたり押しつぶしたり摘んだりと、忙しなく愛撫をしていく。
「…ん、っぁ、ぁ」
彼の胸に手を戻して、彼から与えられる愛撫に声を抑える事なく、素直に感じる。
動きが止まった私に満足したのか、乳房への愛撫を再開させて、手で触れていない方を口に含んだり、舌で転がしたり、ちゅうちゅうと吸ったりと、止まる事なく愛される。
乳房を甘噛みされながら両腕を掴まれて倒され、仰向けに寝かされる。
「ごめん、一度イカせて、っ、余裕ない」
胸から顔を上げた龍さんは、切羽詰まった声で自分の下着をズラすと、聳り立つ彼の昂りが爆発してしまいそうなほど、ぱんぱんに膨らんでいる。
「ん、っ何っ…あっ」
昂りをまだ解していない蜜壺の縁に、下着越しに一度先端を付けたと思ったら、私の太ももを二つ合わせて両膝をベッドに押し付けた。足に出来た太ももの付け根に昂りを挟み腰を揺らし始めた。
彼の左手が私の膝を固定し、右手は私の腰を掴み固定した。
服の擦れる音と、肌のぶつかる音、彼の荒い息、揺れる身体と少し遅れて揺れる乳房、彼の動きに合わせてベッドの軋む音、全てがエロチックで興奮するし、揺れる度に彼の頭の上の前髪がぴょこぴょこ動いて可愛い。
私の腰を掴む彼の腕に左手を添えると、彼の手が私の手と重なり指が絡む。
「っ、ぐっ、匠っ」
「っ…、ンッ」
擦られる度に下着が熱くなって、微かな刺激で蜜壺から蜜が溢れて下着を濡らしていく。彼の先端から出るツユも、私の下着を濡らして、また熱くなる。
徐々に早くなった腰は急に止まると、彼の唸り声と共に下着と太ももに熱い液体をかけられた。
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