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初夜2
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「ソフィア」
ゆったりとした私と同じ色の濃い茶色のバスローブを着たキースが、私のいるベッドへ近寄ると腰かけた。私に背を向けて座る大きな背中を見て、寂しくなった私。
「……この部屋は…キース様が眠っている部屋ですか…?」
気持ちを持て余し、自分の足の上に置いた手に視線を向けると、ギシッとベッドが軋み、私の手の上に彼の大きな手が重なった。
「そうだ、ここでいつも寝ている」
私の手をぎゅっと上から握る彼の方に視線を戻すと、私と向き合って座るキースがいた。私は手を動かすと、キースとの指を絡めた。
「キース様」
「ソフィア…美しい私の」
そう言って顔を近づけたキースが、優しく触れるだけのキスをする。
ちゅっちゅっと重なるキスと繋がる手が解かれ、ベッドへと仰向けに寝かされた。
広がる赤い髪がベッドに広がると、彼は私の髪を一房取り、私と視線を合わせたままちゅっとキスをする。
彼を見つめると、ふっと優しく笑った彼が私の唇を喰む。
「んっ、っ」
ガチガチに緊張した身体をほぐすように摩り、啄むキスを続けるキースに対してだんだんと身体の力が抜けていく。額、瞼、頬、口と触れる唇が優しくて、擽ったくてふふふと笑ってしまう。
私の首に顔を埋めた彼は、舌を這わせ甘噛みし強く吸う。チクリと痛みを感じ、顔を動かすと反対側に移った彼が同じように強く吸う。
鎖骨まで舌がなぞり、バスローブの胸元を開くと露わになった彼の瞳と同じ色の青いレースが、紐で乳房を支え、花のレースが粒を隠しそれ以外は透けている。その夜着の上におへその上までのレースの上衣を着て、下は濃い青の短い紐のパンツで、足をモジモジとしてしまう。
「…この服は…?」
上体を起こし、しばらく私の身体を眺めていたキースが、呆然と呟く。恥ずかしくて人差し指を噛みながら、
「シュウが…この方が喜ぶから…と」
そう告げると、ぐっ、と唸ったキースは、ソフィアの肩に顔を付けた。しばらく頬に当たる彼の銀髪がチクチクと刺さるのを我慢していたら、キースは大きな手のひらで私のレースの夜着の上から揉み始めた。手と唇で揉み、愛撫するキース。私の手が握る場所を求め、シーツを掴む。
「っ、ん…キース様っ」
甘ったるい声が口から漏れ、自分の声じゃないみたいだ。
ぐっとシーツを握ると、背がのけ反り彼に押し付けてしまう。キースは、ちゅうちゅうと強く吸い付く柔らかな胸に赤い印を残していく。
「…ソフィア」
お腹に移動した彼はねっとりと味わうよう舌を這わし、キスの雨を降らす。おへそより下に到達すると私の足を立て、下着の上から、くちゅくちゅと舌で刺激する。
下生えに鼻を埋め、蜜壺に舌が触れた。
「つ、ぁぅっっ汚いっですっ」
くちゅっとした水音と、初めて感じる身体が痺れるような感覚が起きて、彼の頭を離そうともがくが、太ももを掴まれ動かす事が出来ない。
「汚くない、世界で一番美しい」
そう言って彼の頭に置いた私の手を離すとまた、蜜壺へと顔を埋めた。
ゆったりとした私と同じ色の濃い茶色のバスローブを着たキースが、私のいるベッドへ近寄ると腰かけた。私に背を向けて座る大きな背中を見て、寂しくなった私。
「……この部屋は…キース様が眠っている部屋ですか…?」
気持ちを持て余し、自分の足の上に置いた手に視線を向けると、ギシッとベッドが軋み、私の手の上に彼の大きな手が重なった。
「そうだ、ここでいつも寝ている」
私の手をぎゅっと上から握る彼の方に視線を戻すと、私と向き合って座るキースがいた。私は手を動かすと、キースとの指を絡めた。
「キース様」
「ソフィア…美しい私の」
そう言って顔を近づけたキースが、優しく触れるだけのキスをする。
ちゅっちゅっと重なるキスと繋がる手が解かれ、ベッドへと仰向けに寝かされた。
広がる赤い髪がベッドに広がると、彼は私の髪を一房取り、私と視線を合わせたままちゅっとキスをする。
彼を見つめると、ふっと優しく笑った彼が私の唇を喰む。
「んっ、っ」
ガチガチに緊張した身体をほぐすように摩り、啄むキスを続けるキースに対してだんだんと身体の力が抜けていく。額、瞼、頬、口と触れる唇が優しくて、擽ったくてふふふと笑ってしまう。
私の首に顔を埋めた彼は、舌を這わせ甘噛みし強く吸う。チクリと痛みを感じ、顔を動かすと反対側に移った彼が同じように強く吸う。
鎖骨まで舌がなぞり、バスローブの胸元を開くと露わになった彼の瞳と同じ色の青いレースが、紐で乳房を支え、花のレースが粒を隠しそれ以外は透けている。その夜着の上におへその上までのレースの上衣を着て、下は濃い青の短い紐のパンツで、足をモジモジとしてしまう。
「…この服は…?」
上体を起こし、しばらく私の身体を眺めていたキースが、呆然と呟く。恥ずかしくて人差し指を噛みながら、
「シュウが…この方が喜ぶから…と」
そう告げると、ぐっ、と唸ったキースは、ソフィアの肩に顔を付けた。しばらく頬に当たる彼の銀髪がチクチクと刺さるのを我慢していたら、キースは大きな手のひらで私のレースの夜着の上から揉み始めた。手と唇で揉み、愛撫するキース。私の手が握る場所を求め、シーツを掴む。
「っ、ん…キース様っ」
甘ったるい声が口から漏れ、自分の声じゃないみたいだ。
ぐっとシーツを握ると、背がのけ反り彼に押し付けてしまう。キースは、ちゅうちゅうと強く吸い付く柔らかな胸に赤い印を残していく。
「…ソフィア」
お腹に移動した彼はねっとりと味わうよう舌を這わし、キスの雨を降らす。おへそより下に到達すると私の足を立て、下着の上から、くちゅくちゅと舌で刺激する。
下生えに鼻を埋め、蜜壺に舌が触れた。
「つ、ぁぅっっ汚いっですっ」
くちゅっとした水音と、初めて感じる身体が痺れるような感覚が起きて、彼の頭を離そうともがくが、太ももを掴まれ動かす事が出来ない。
「汚くない、世界で一番美しい」
そう言って彼の頭に置いた私の手を離すとまた、蜜壺へと顔を埋めた。
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