婚約破棄された令嬢は騎士団長に溺愛される

狭山雪菜

文字の大きさ
上 下
21 / 35

月のモノ1

しおりを挟む
ホークと結婚して数ヶ月


ほぼ受け身のマリアでも
月初めの前の週ぐらいにすごく性欲が溢れ自分でも持て余す時がある


ホークが帰ってくる時間が近くと、そわそわして玄関に向かう
定位置になりつつある、階段下の手すりの横に立ち扉が開くのを待つ
私の背後にはハンナ、玄関に近い扉の所にアークが待つ

外が騒がしくなり、しばらくすると扉を開けるアークにホークは私を見つけ目を細める
抱きつきたいのをぐっと我慢して
「おかえりなさいませ、旦那様」
と笑顔で迎える
すると歩き出していたホークはマリアを抱きしめ「ただいま」と耳元に囁くように告げる
そうするとホークの背に手を回しぎゅっと抱きつく
ホークは最初から抱きついてもいい、と言ってくれるがそれだけは出来なかった
目が合ったら1番に笑顔を見て欲しいし、1秒でも早く彼の目に私を映して欲しいから

それを言うのはまだ恥ずかしいので笑って
また次の時にでも、と濁した

夕食もいらないとの事だったので、彼はいつものように私を横抱きに持ち上げ、私は彼の首に腕を回しバランスを取る
そのまま歩き出すホークの背後には頭を下げる、アークとハンナはココで下がる

私達2人以外誰もいない寝室に入ると、彼に一度抱きついたあと、彼の頬を両手で挟み
会いたかったです、寂しかったです、と込めてホークの唇を何度も何度も喰む
持ち上げる腕に力が入ると、ぐっと噛み付くようなキスをくれる

いつもならホークは私をベッドに座らせ身体を清めに離れるが、今日はどうしても離れたくなかった

彼の首に腕を回し、絡まる舌に自分の舌で応える
口内を暴れ回る舌にぼぅっとなり、それに気がついたホークは一度強く舌を吸い ちゅうと、離れる
鼻先を触れ合わせながら視線を合わせ
「…離れたく…ないです」
と自分の素直な気持ちを伝え、ホークの上唇を喰む
ホークはまた歩き出すと、室内にある簡易シャワー室に行く

この簡易シャワー室は、ホークがざっと汚れを洗い流せるように作った1人分のスペースしかないシャワーのみのお風呂場で、結婚後に作った
以前は私も使用しているお風呂場を使っていたが、
部屋から出ないといけない
その間30分はマリアに触れられない
という理由で設置された
これなら、離れる時間が5分だけになり2人の時間が増えるので、簡易シャワー室を作ると言われた時はマリアも嬉しかった

シャワー室の前にマリアを降ろし屈むホークの唇を啄み、お互いの服を脱がせ床にパサリと落ちていく2人分の服
生まれた時と同じ裸になった2人はぴったりとくっつき、キスを続ける
シャワー室に入るとコックを捻り冷たい水が頭上から注がれる
だんだんと水が温かくなるまで、舌を絡め貪るキスに身体が火照る
お互いの身体に触れ撫でて、首筋に顔を埋め舌を這わされると、片足を上げたマリアはホークの太ももに当てる
マリアの足を掴み支えると、もう片方の手の2本の指先を蜜壺へ入れると、マリアの揺れる腰がすでに勃ち上がっている肉棒を掠める
ホークの指に蜜壺を押し付けるように動かすと、焦るなと咎めるようにぐちゅぐちゅっとかき混ぜる指がマリアを責め立てる
もう1本増やされ3本になった指がパラパラと動き、蜜壺を広げる
マリアの蜜壺は、ホークの指を噛みちぎりそうなくらい強くぎゅうぎゅうと締め付けた

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

一途なエリート騎士の指先はご多忙。もはや暴走は時間の問題か?

はなまる
恋愛
 シエルは20歳。父ルドルフはセルベーラ国の国王の弟だ。17歳の時に婚約するが誤解を受けて婚約破棄された。以来結婚になど目もくれず父の仕事を手伝って来た。 ところが2か月前国王が急死してしまう。国王の息子はまだ12歳でシエルの父が急きょ国王の代理をすることになる。ここ数年天候不順が続いてセルベーラ国の食糧事情は危うかった。 そこで隣国のオーランド国から作物を輸入する取り決めをする。だが、オーランド国の皇帝は無類の女好きで王族の女性を一人側妃に迎えたいと申し出た。 国王にも王女は3人ほどいたのだが、こちらもまだ一番上が14歳。とても側妃になど行かせられないとシエルに白羽の矢が立った。シエルは国のためならと思い腰を上げる。 そこに護衛兵として同行を申し出た騎士団に所属するボルク。彼は小さいころからの知り合いで仲のいい友達でもあった。互いに気心が知れた中でシエルは彼の事を好いていた。 彼には面白い癖があってイライラしたり怒ると親指と人差し指を擦り合わせる。うれしいと親指と中指を擦り合わせ、照れたり、言いにくい事があるときは親指と薬指を擦り合わせるのだ。だからボルクが怒っているとすぐにわかる。 そんな彼がシエルに同行したいと申し出た時彼は怒っていた。それはこんな話に怒っていたのだった。そして同行できる事になると喜んだ。シエルの心は一瞬にしてざわめく。 隣国の例え側妃といえども皇帝の妻となる身の自分がこんな気持ちになってはいけないと自分を叱咤するが道中色々なことが起こるうちにふたりは仲は急接近していく…  この話は全てフィクションです。

筋書きどおりに婚約破棄したのですが、想定外の事態に巻き込まれています。

一花カナウ
恋愛
第二王子のヨハネスと婚約が決まったとき、私はこの世界が前世で愛読していた物語の世界であることに気づく。 そして、この婚約がのちに解消されることも思い出していた。 ヨハネスは優しくていい人であるが、私にはもったいない人物。 慕ってはいても恋には至らなかった。 やがて、婚約破棄のシーンが訪れる。 私はヨハネスと別れを告げて、新たな人生を歩みだす ――はずだったのに、ちょっと待って、ここはどこですかっ⁉︎ しかも、ベッドに鎖で繋がれているんですけどっ⁉︎ 困惑する私の前に現れたのは、意外な人物で…… えっと、あなたは助けにきたわけじゃなくて、犯人ってことですよね? ※ムーンライトノベルズで公開中の同名の作品に加筆修正(微調整?)したものをこちらで掲載しています。 ※pixivにも掲載。 8/29 15時台HOTランキング 5位、恋愛カテゴリー3位ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノノΞ❤︎{活力注入♪)

公爵家のご令嬢は婚約者に裏切られて~愛と溺愛のrequiem~

一ノ瀬 彩音
恋愛
婚約者に裏切られた貴族令嬢。 貴族令嬢はどうするのか? ※この物語はフィクションです。 本文内の事は決してマネしてはいけません。 「公爵家のご令嬢は婚約者に裏切られて~愛と復讐のrequiem~」のタイトルを変更いたしました。 この作品はHOTランキング9位をお取りしたのですが、 作者(著者)が未熟なのに誠に有難う御座います。

贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる

マチバリ
恋愛
 貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。  数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。 書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。

第二王子の婚約者候補になりましたが、専属護衛騎士が好みのタイプで困ります!

春浦ディスコ
恋愛
王城でのガーデンパーティーに参加した伯爵令嬢のシャルロットは第二王子の婚約者候補に選ばれる。 それが気に食わないもう一人の婚約者候補にビンタされると、騎士が助けてくれて……。 第二王子の婚約者候補になったシャルロットが堅物な専属護衛騎士のアランと両片思いを経たのちに溺愛されるお話。 前作「婚活に失敗したら第四王子の家庭教師になりました」と同じ世界観ですが、単品でお読みいただけます。

不器用騎士様は記憶喪失の婚約者を逃がさない

かべうち右近
恋愛
「あなたみたいな人と、婚約したくなかった……!」 婚約者ヴィルヘルミーナにそう言われたルドガー。しかし、ツンツンなヴィルヘルミーナはそれからすぐに事故で記憶を失い、それまでとは打って変わって素直な可愛らしい令嬢に生まれ変わっていたーー。 もともとルドガーとヴィルヘルミーナは、顔を合わせればたびたび口喧嘩をする幼馴染同士だった。 ずっと好きな女などいないと思い込んでいたルドガーは、女性に人気で付き合いも広い。そんな彼は、悪友に指摘されて、ヴィルヘルミーナが好きなのだとやっと気付いた。 想いに気づいたとたんに、何の幸運か、親の意向によりとんとん拍子にヴィルヘルミーナとルドガーの婚約がまとまったものの、女たらしのルドガーに対してヴィルヘルミーナはツンツンだったのだ。 記憶を失ったヴィルヘルミーナには悪いが、今度こそ彼女を口説き落して円満結婚を目指し、ルドガーは彼女にアプローチを始める。しかし、元女誑しの不器用騎士は息を吸うようにステップをすっ飛ばしたアプローチばかりしてしまい…? 不器用騎士×元ツンデレ・今素直令嬢のラブコメです。 12/11追記 書籍版の配信に伴い、WEB連載版は取り下げております。 たくさんお読みいただきありがとうございました!

「君と勝手に結婚させられたから愛する人に気持ちを告げることもできなかった」と旦那様がおっしゃったので「愛する方とご自由に」と言い返した

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
デュレー商会のマレクと結婚したキヴィ子爵令嬢のユリアであるが、彼との関係は冷めきっていた。初夜の日、彼はユリアを一瞥しただけで部屋を出ていき、それ以降も彼女を抱こうとはしなかった。 ある日、酒を飲んで酔っ払って帰宅したマレクは「君と勝手に結婚させられたから、愛する人に気持ちを告げることもできなかったんだ。この気持ちが君にはわかるか」とユリアに言い放つ。だからユリアも「私は身を引きますので、愛する方とご自由に」と言い返すのだが―― ※10000字前後の短いお話です。

引きこもり令嬢が完全無欠の氷の王太子に愛されるただひとつの花となるまでの、その顛末

藤原ライラ
恋愛
 夜会が苦手で家に引きこもっている侯爵令嬢 リリアーナは、王太子妃候補が駆け落ちしてしまったことで突如その席に収まってしまう。  氷の王太子の呼び名をほしいままにするシルヴィオ。  取り付く島もなく冷徹だと思っていた彼のやさしさに触れていくうちに、リリアーナは心惹かれていく。けれど、同時に自分なんかでは釣り合わないという気持ちに苛まれてしまい……。  堅物王太子×引きこもり令嬢  「君はまだ、君を知らないだけだ」 ☆「素直になれない高飛車王女様は~」にも出てくるシルヴィオのお話です。そちらを未読でも問題なく読めます。時系列的にはこちらのお話が2年ほど前になります。 ※こちら同じ内容で別タイトルのものをムーンライトノベルズにも掲載しています※

処理中です...