上 下
8 / 35

初夜1

しおりを挟む
しばらくベッドでソワソワしているとコンコンとノックの音がする

「っぃはい!」
焦って舌を噛むが何とか返事ができた
カチャッとドアが開き、バスローブ姿のホーク様が入る
ゆったりとした足取りで私のいるベッドへ近寄る
緊張で固まっている私の前に止まり立つと、私の顎を掴み上に向ける
「……ホーク…様」
じっと見つめる鋭い赤い瞳に囚われ身体が動かない

屈むホークの顔が視界いっぱいになると自然と瞼が閉じる
すぐに重なる唇はやっぱりカサついている
離れる気配がして薄く目を開けると私を見つめるホーク様

「……いいのか」
不安そうな顔に、心配ないと伝えるように腕を上げ頬に手を添える
指先でホークの頬を撫でると、私の手に重なるホークの大きな手
反対に私の指先をホークの親指でゆっくり撫でられ、チュッとキスをされる
ホークがベッドに膝をつくと、ギシッとベッドが軋み私はパフっとベッドの後ろに倒れ、私の顔の横に手をつくホーク様は私を見下ろす

彼の顔が近づく毎に彼の肩に触れ、彼の首に触れ、頬に触れ、髪に触れる頃には唇が重なり
ペロリと舐められ口を少し開けると口内に入る舌が、ねっとりと歯列、上顎、舌の形を確かめながらなぞる
絡まる舌に息も出来なくなっていき苦しくなり、ホークの肩を押すが反対に手を握られる

チュゥっと名残惜しげに吸い離れた唇に銀の糸が引き、最後に唇を撫でるように舐めとる
額をくっつけたまま「どうした?」と聞かれれば、はぁと息の荒い私が
「…息が…んふぅ」
言い終わる前にまた口内を暴れる舌が入る
「…鼻で息をするんだ」
口内をたっぷりと堪能して舌を抜くと唇をくっつけたままアドバイスをくれる
「鼻…んぅ」
またも言い終わる前に絡めとられる舌に観念して、彼の腕に触れ、順に肩に触れ、首に触れ、首に腕を回した
ホークがやっているように真似してキスに応える
お互い貪るように舌を絡め、クチュクチュと水音が響くようになると
舌が口内に溢れる唾液を掻き出し吸う
口内から唾液がなくなると、お返しに同じようにホークの口内の唾液を吸う
チュゥと一旦離れるホークの唇を追う私は、彼の唇を喰む
そんな追いかける私の口を指先でなぞり、指を2本入れられたので舌を使いなぞり舐め吸う
反対にホーク様は私の首筋に顔を埋め、ねっとりと舌を這わせ、チュウと強く吸いチクリと痛みが何度かする
反対側も同じように痛みがする
口に含んでいた手を離し、バスローブの上から胸を下から掬い上げ優しく揉む
ピリッとした痺れがして膝を少し立ててしまう
首筋から顔を上げたホークは、腰の前で結んでいるバスローブの紐を解く

前を開くと露わになる透けるレースの下に面積の少ない赤い下着姿が白い肌を強調する
胸の谷間は血色が良くなったのかうっすらとピンク色で、息が荒く胸が上下に動き揺れる
ごくりと唾を飲み込んだホークは、胸にむしゃぶりつきたいのを我慢し見惚れる
何にも言わないホークに不安になったマリアは胸元をバスローブのままの腕で隠す
「隠すな」
熱の篭る低い声が甘い命令をし、隠している腕を掴まれ退かされる
外された手を顔の横に置かれたマリアは恥ずかしくてシーツを掴む
「…俺の色か」
問い掛けているのか自分自身に言っているのか呟く声は嬉しそうで、満足したホークは屈んで鎖骨に舌を這わせ
首筋の時と同じようにねっとりと堪能する
下着の紐の上からなぞるように舌で撫で、胸の膨らみに到達する
乳房をゆっくり揉み、掬った時に粒が現れる
現れた粒を口に含み、舌で転がし強く吸う
反対の乳房は固い大きな手で愛撫されぷるんと揺れる
ピリピリとする感覚にシーツを握る指先に力が入る
脇腹を撫でられ、徐々に下がる大きな手
腰にある下着の紐を引っ張るとスルッと解け横にズラされると見える銀色の下生え
指先で絡め髪を引っ張る
蜜壺の入り口をなぞられるとピクンと身体が跳ねる
ふっと笑うホークは「濡れてる」と低い声が掠れていた
円を描くようになぞる指先にむず痒く腰が自然と揺れる

腰を揺らす様子を見ていたホークはわざと離れ触れ交互に遊ぶ
下着が完全にベッドに落ちると、腰を揺らす私の蜜壺にヌプッと1本入れる
異物が入ったことに蜜壺は拒絶するようにぎゅうぎゅうに締め付けるホークの指
カリカリと指先を動かすホークは、蜜が少しずつ溢れる
もう1本と…3本になるとパラパラと動く指に背が仰反る
「ぁ…ぁんっ…あ」
膝を立てた足がシーツを蹴るが逃さないように腰を掴まれる

「ホ…ク…さ…ま…ほ……さ……ま」
ジワジワと湧き上がる何かに怖くなり彼の名を呼ぶ
指を抜かれ、ピトッと熱いものが蜜壺に当てがわれる
あまりの熱さに下半身を見ると私の手首ほどの太さの赤黒いモノから出る透明なツユを蜜壺に擦り付けていた
しばらくゴシゴシと軽く押し付けられていた蜜壺に先端が、ぬちゃぁと埋まる
少し進む度に蜜壺がぎゅうぎゅうに締まる
「マリア…力を抜いて」
頬を撫でられても、ミチミチに広がった下半身に集中してしまってホークの声が聞こえない
喰い千切られそうになっているホークは、マリアの乳房を口に含みハムハムと甘噛みする

胸を刺激されたことによって下半身の力が抜けていく
そのまま胸を甘噛みしながら、ズンッズンっと腰を進めるホークは処女膜を感じ一気に突き抜けた
「ああああああああぁぁぁぁっぁぁっぁあああ」
痛みと、圧迫感と、衝撃で声を抑えられず叫ぶ

それでもなお、動かないホークは苦しそうにギリギリと歯を食いしばり、ぎゅうぎゅうに肉棒を締め付ける蜜壺から出ようとしなかった

どのくらい経ったのかはぁはぁと呼吸も治まり、私の身体を撫でていたホークの手に気がついた
シーツから指を離し彼の頬に触れる

私と視線が絡むと啄むキス
ズンっとひと突きされ、「ンンッ」と声が漏れる
またズンっとひと突きされ、徐々に打ち付ける腰の動きが速くなる

ユサユサとシーツの上で揺れる全身に腰を掴み離れないホーク
「あんっ…あ…ん」
苦しく痛いだけだった蜜壺内に蜜がどんどん溢れ、むず痒い感覚が出てきた
はっはっと荒い息が首筋に掛かり、敏感になった身体全体が震える
グリッと抉るようにカサが引っ掛かると、全身を強烈な快感が頭のてっぺんまで突き抜ける
「あああああぁああ」
我慢できなくて蜜壺がぎゅううううと肉棒を締め付けると
「ぐっ」と唸るホークは、耐えきれず熱い証を蜜壺へ注いだ

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

黒豹の騎士団長様に美味しく食べられました

Adria
恋愛
子供の時に傷を負った獣人であるリグニスを助けてから、彼は事あるごとにクリスティアーナに会いにきた。だが、人の姿の時は会ってくれない。 そのことに不満を感じ、ついにクリスティアーナは別れを切り出した。すると、豹のままの彼に押し倒されて―― イラスト:日室千種様(@ChiguHimu)

国王陛下は悪役令嬢の子宮で溺れる

一ノ瀬 彩音
恋愛
「俺様」なイケメン国王陛下。彼は自分の婚約者である悪役令嬢・エリザベッタを愛していた。 そんな時、謎の男から『エリザベッタを妊娠させる薬』を受け取る。 それを使って彼女を孕ませる事に成功したのだが──まさかの展開!? ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

【完結】王太子と宰相の一人息子は、とある令嬢に恋をする

冬馬亮
恋愛
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。 彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。 優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。 王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。 忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか? 彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか? お話は、のんびりゆったりペースで進みます。

【R18】皇子の告白を断ったら、伯爵家から追放された。 失われた村で静かに隠遁生活を送っている私を、皇子は未だ恨んでいるようです

迷い人
恋愛
精霊使いの素質を持つ愛らしい伯爵家の娘リリア・リスナール。 転生者であるリリアは、大人しく、我慢強く、勤勉であり愛されて育った。 7歳まで……。 リリアは皇子達の婚約者を決めるパーティで、 「俺の婚約者にしてやろう」 と言われて、断ってしまった。 結果、7歳の幼さで伯爵家を追放される……。 それから10年。 リリアはレイラと名を変え、辺境で平和な毎日を送っていた。 成長後は、全体的にエロっぽい感じのイチャイチャ多めなので、個別に注意マークはつけません。 2年以上前に1度完結させた作品の改稿作品です。

【完結】【R18】男色疑惑のある公爵様の契約妻となりましたが、気がついたら愛されているんですけれど!?

夏琳トウ(明石唯加)
恋愛
「俺と結婚してくれたら、衣食住完全補償。なんだったら、キミの実家に支援させてもらうよ」 「え、じゃあ結婚します!」 メラーズ王国に住まう子爵令嬢マーガレットは悩んでいた。 というのも、元々借金まみれだった家の財政状況がさらに悪化し、ついには没落か夜逃げかという二択を迫られていたのだ。 そんな中、父に「頼むからいい男を捕まえてこい!」と送り出された舞踏会にて、マーガレットは王国の二大公爵家の一つオルブルヒ家の当主クローヴィスと出逢う。 彼はマーガレットの話を聞くと、何を思ったのか「俺と契約結婚しない?」と言ってくる。 しかし、マーガレットはためらう。何故ならば……彼には男色家だといううわさがあったのだ。つまり、形だけの結婚になるのは目に見えている。 そう思ったものの、彼が提示してきた条件にマーガレットは飛びついた。 そして、マーガレットはクローヴィスの(契約)妻となった。 男色家疑惑のある自由気ままな公爵様×貧乏性で現金な子爵令嬢。 二人がなんやかんやありながらも両想いになる勘違い話。 ◆hotランキング 10位ありがとうございます……! ―― ◆掲載先→アルファポリス、ムーンライトノベルズ、エブリスタ

ハズレ令嬢の私を腹黒貴公子が毎夜求めて離さない

扇 レンナ
恋愛
旧題:買われた娘は毎晩飛ぶほど愛されています!? セレニアは由緒あるライアンズ侯爵家の次女。 姉アビゲイルは才色兼備と称され、周囲からの期待を一身に受けてきたものの、セレニアは実の両親からも放置気味。将来に期待されることなどなかった。 だが、そんな日々が変わったのは父親が投資詐欺に引っ掛かり多額の借金を作ってきたことがきっかけだった。 ――このままでは、アビゲイルの将来が危うい。 そう思った父はセレニアに「成金男爵家に嫁いで来い」と命じた。曰く、相手の男爵家は爵位が上の貴族とのつながりを求めていると。コネをつなぐ代わりに借金を肩代わりしてもらうと。 その結果、セレニアは新進気鋭の男爵家メイウェザー家の若き当主ジュードと結婚することになる。 ジュードは一代で巨大な富を築き爵位を買った男性。セレニアは彼を仕事人間だとイメージしたものの、実際のジュードはほんわかとした真逆のタイプ。しかし、彼が求めているのは所詮コネ。 そう決めつけ、セレニアはジュードとかかわる際は一線を引こうとしていたのだが、彼はセレニアを強く求め毎日のように抱いてくる。 しかも、彼との行為はいつも一度では済まず、セレニアは毎晩のように意識が飛ぶほど愛されてしまって――……!? おっとりとした絶倫実業家と見放されてきた令嬢の新婚ラブ! ◇hotランキング 3位ありがとうございます! ―― ◇掲載先→アルファポリス(先行公開)、ムーンライトノベルズ

【R18】婚約破棄されたおかげで、幸せな結婚ができました

ほづみ
恋愛
内向的な性格なのに、年齢と家格から王太子ジョエルの婚約者に選ばれた侯爵令嬢のサラ。完璧な王子様であるジョエルに不満を持たれないよう妃教育を頑張っていたある日、ジョエルから「婚約を破棄しよう」と提案される。理由を聞くと「好きな人がいるから」と……。 すれ違いから婚約破棄に至った、不器用な二人の初恋が実るまでのお話。 他サイトにも掲載しています。

【R18】王と王妃は側妃をご所望です。

とらやよい
恋愛
王太子妃になるべく厳しく育てられた侯爵令嬢イエリンだったが、努力の甲斐なく彼女が王太子妃選ばれることはなかった。 十代で夢破れ第二の人生に踏み出しても、見合いすら断られ続け結婚もできず六年が経過した。立派な行き遅れとなったイエリンにとって酒場で酒を飲むことが唯一の鬱憤の捌け口になっていた。 鬱々とした日々の中、ひょんなことから酒場で出会い飲み友になったアーロン。彼の存在だけが彼女の救いだった。 そんな或日、国王となったトビアスからイエリンを側妃に迎えたいと強い申し入れが。 王妃になれなかった彼女は皮肉にも国王トビアスの側妃となることになったのだが…。 ★R18話には※をつけてあります。苦手な方はご注意下さい。

処理中です...