14 / 25
愛する事
しおりを挟む
「あっ、っん、っ」
私を押し倒してすぐに覆いかぶさった彼の肩に手を置き、自然と彼の首の後ろへと回して引き寄せると、深い口づけをしてくれる。ベッドの上から抑えられているから、逃げ場がないキスを受けて夢中で応える。私の口内を探る彼の舌に自分の舌を絡めて、ちゅうちゅうと舌に吸い付くと、彼の口から唾液が溢れて私の口を濡らしていく。彼は私の口の周りに舌を這わし舐めとるが、口内に彼の舌がいなくなってしまい寂しくて彼の頬や鼻にはむはむと、甘噛みを始めた。
「っ、サーシャ…いたずらはっ」
「ん、やだっ、寂しっ」
私の顔から口を離した彼を責めるように両手で彼の頬を挟み、離れないでと懇願する。
「サーシャ」
彼も私の左手の上に自分の手を重ね指先を絡めると、指先に口づけを落とす。そして私に口づけをして額が合わさり、彼の鼻と口元が私の頬に触れると、彼の口が私の頬を甘噛みをする。
「愛してるサーシャ、君以外考えられない」
そう言って私が彼に返事をする前に口を塞がれた。
初めて服の上から身体のあちこちを触られて、なぜか息が上がる。靴はもう脱がされていて、ベッドの下に落とされた。大きな手でブラウスの小さなボタンを外す真剣な眼差しのトラヴィ様を、可愛いと思ったり凛々しいと見惚れてしまう。苦戦している彼の指先を退かし、自分でボタンを外していくと、ゴクンと彼が唾を飲み込む音が聞こえた。上体を起こして膝立ちになったトラヴィ様は、自分のYシャツを乱暴に脱ぎ、ボタンが数個弾けてどこかへ飛んでしまった。彼が何も身につけていない姿を見るのは初めてで、逞しい筋肉に覆われた身体に自然と手が伸びて、固いお腹の表面に触れる。ペタペタと遠慮なく触れる手を、彼は無言で見守ってくれていたが、ツツッとへその緒があるお腹の周りを指が滑ってしまうと、手を掴まれてしまった。
「サーシャ、これ以上は」
そう言って彼は私の顔の横に手をつき私を見下ろすと、私は彼の頬に両手で触れた。見つめ合ったまま彼の顔が私の顔に近づき、彼の鼻息を感じる距離までくると、自然と瞼が閉じ彼の唇が私の唇へと重なった。
「んっ、ぁっ、ん」
キスをしながら片手で容易く私の背を持ち上げブラウスの袖を脱がし、現代で言う胸元がレースで隠れたキャミソールみたいな下着姿になると、露わになった肩や二の腕に彼の手が摩り揉んでは、彼の唇が触れた。余す事なく私の肌に触れる彼の唇と彼の大きな手が、鎖骨のラインを過ぎる頃には下着とお腹の隙間に手を忍ばせた彼は、上へとたくし上げ腕や肩、頭を通して脱がせた。彼の眼下に晒された乳房はプルプルと揺れ、乳房の中心にある薄ピンクの粒がツンと天井を向いていた。両手で優しく掬い、揉む彼の大きな手でも溢れてしまう乳房に、目を細めるトラヴィ様の瞳が妖しくひかる。
「っ、んっ…んふふっ」
恥ずかしくて彼から顔を背けると、屈んだ彼の髪が顎に当たりくすぐったくて笑ってしまったのだが、すぐに電流が流れたような痺れが身体中を巡った。
「あっ、っ…なっ、に」
彼に視線を戻すと、柔らかな乳房を口に含みちゅうちゅうと吸い付き、空いた方の乳房の粒を摘み転がしていた。下乳も揉む時に出来る指の隙間の膨らみの形を確かめるように、丹念に愛撫し口に含む彼の髪に自分の指を絡ませて、やってくる痺れをやり過ごす。
「あっ、っんっ」
むにゅむにゅと彼の手によって乳房の形を変えられる度に、自分の声じゃない甲高い甘い声が漏れてしまう。窓から差し込む日差しでテラテラと光って濡れているのが分かる乳房を、飽きる事なく口に含み舌で転がし甘噛みをするトラヴィ様。彼の口で乳房を可愛がっている間に、彼の手が下半身に移動しスカートの上から両手でお尻をゆっくり強く揉みこんでいく。背が仰反りお尻がベッドへと沈むと、ロングスカートの脇にある留め具が現れて、彼の手で器用に外れて、分かってはいたけど、服を脱がせる彼の慣れた手つきに嫉妬してしまう。眉を寄せた私を彼は見逃さず、私の顔にキスを落とす。
「愛しいサーシャ、どうした」
「…分かってました…が、嫉妬ですわ…服を脱がすのがとてもお上手で」
嫌味ったらしい言葉が口から出てしまって、ハッと手で口を隠す。すると目を見開き驚いた彼がフッと笑い、私の口の上に置いた手の甲をぺろりと舐めた。
「…それは…まぁ…しかし、こんなに愛しい気持ちが溢れ揺すぶられ熱くなるのは…貴方…サーシャだけだ」
ーー馬鹿ね、私は
熱の篭った眼差しで見つめられ、彼の過去の女に嫉妬する自分に呆れてしまう。
「…私も、トラヴィ様だけです」
「もちろんだ、他の男なんて居たら探し出して捕まえて殺してしまう」
耳元で囁かれる言葉は物騒なのに、彼の嫉妬心に歓喜してしまう。
「嬉しい」
と彼の首に腕を回し引き寄せ喜びの声を出し、彼の唇を奪った。私の口内を探る彼の舌が私の舌に絡み、くちゅくちゅと口に溢れる唾液を掻き出し強く吸い取る。彼の口づけに夢中になっていると、腰に直接触れた彼の手が私のスカートも下着も下ろしてしまう。彼の唇が離れてしまうと、起き上がった彼はスカートも下着も足から完全に脱がして、ベッドの下へと落とす。スカートが落ちる様子も最後まで見る事もなく、私の目をじっと見ながら彼の手が私のお腹やくびれをなぞり、彼の視線が下へと下がりおへそ回りをぐるりと指先が触れた。すぐ下の下生えに彼の指先がくるくると弄び、ツンツンと引っ張る。
「あっ、つ」
それさえも刺激になって身体が反応して足も動いてしまい、声が漏れてしまう。彼は私の反応を見ながら自分の口の前に右人差し指と右の親指を出して、私に見せつけるように舌を出し指先を舌を這わす。
「つっ!」
彼の行動になぜか下半身が反応してしまい、とろりと蜜壺から蜜が溢れていくのを感じた。もじもじと感じてしまっている所を見られたくなくて、足を上げて膝同士をくっつけていると、トラヴィ様はたっぷりと濡らした指先を下ろし、足の隙間から難なく蜜壺の縁へと指先を見つけ、ヌルッと蜜壺へと埋めた。
「…すんなり入ったな、これは…濡らす必要なかったな」
と引く唸って言って指先を曲げた彼が、溢れて止まらない蜜を掻き出すように上下左右に動かし中を広げていく。
「っあっ、言わないでっ…っあ」
トラヴィ様は右の親指の腹を下生えにつけて固定させると、今度は人差し指を蜜壺から出し入れし何度か続けると、指を増やされ、また慣らすまで蜜壺から指を出そうとはしない。
「あっっん、っ、んっ、ぁ、っああっ!」
途切れ途切れに漏れる喘ぎ声で私の反応を見ては、小刻みに揺らしては快感で頭がおかしくなりそうになったり、もっと触って欲しいのにあっさりと離れたり、と私を翻弄する彼をついつい睨みつけてしまう。
「ひどっ、い…ですっ、ぁっ、触ってっ、ぅっ」
一度味わった快感を覚えてしまった私は、あっさりと離れる指にはしたなく腰が揺れて蜜壺に留まるように、きゅうきゅうに締め付けてしまう。
「はっ、そうだな…だが…もうダメだ」
そう言って彼の指が私の蜜壺の中から抜けると、求めていた指がなくなりきゅんきゅんと中が伸縮してしまう。
「トラヴィ様っ、ぁっ、酷いっぁっつうんんっ」
私の膝を両手で掴み足を離した彼は自分の身体を間に入れると、私の蜜壺の縁に熱くて固くなっている昂りを当てた。
「んっ…トラヴィ様」
「サーシャ」
足を広げ身体を少しだけずらすと、彼は私の腰を持ち上げ入れやすい体勢へと直した。片手で自身の昂りを握り、蜜壺からずれないように押し当てていくと、ミチッと蜜壺の縁が広がり、彼の先端を飲み込んでいく。
「あっあ、あ」
訪れた圧迫感に耐えきれず背がのけ反り、腰がベッドの上へと逃げようとすると、彼の片手が私の腰を掴み逃げる事を許してくれない。
ーー苦しいっ、痛いっ、でもっ…
いきなり全てを入れるんじゃなくて、私の状態を見ながら少しずつ腰を進める彼の優しさに、幸福感で胸がいっぱいになる。私の腰に触れている彼の手の上に自分の手を重ね、そのまま彼の腕に触れる。私の行動に気がついた彼が上体を屈め、私に触れるだけの口づけをすると、彼の首を抱きしめて彼の唇のラインを舌でなぞり、夢中で彼の唇を吸った。蜜壺の痛みも苦しさも口づけをしているだけで和らぎ、全身の力が抜けていく。
先端が蜜壺の中へ埋まると、遠慮がちだった彼の昂りが一気に蜜壺の最奥へと貫いた。
「~~~~~~っ!!!」
下半身から起こった衝撃が、一気に足の先から頭のてっぺんまで駆け巡り、チカチカと閃光が目の前で起こり身体が強張る。ぎゅうぎゅうと締め付けている彼の昂りの形が分かるほど、きっと蜜壺は隙間なく彼の昂りをキツく包んでいた。
「グッ、っ」
私が彼の首を抱きしめているために、身動きが取れない。低い声を出した彼が私の肩に顔を埋め、小刻みに揺れていた。
はぁっ、はぁっ、とゆっくり息も出来るようになると、腕の力も抜けた。彼の頬を両手で挟むと、啄むキスをしてくれる。喰む喰むと甘噛みをされて、今度は彼の頭を抱きしめると、一度引いた彼の腰が下からズンッと蜜壺に入った。
「あっ、あつ、あ、あ、っ」
彼の肩に腕を添えて彼の頭の後ろでクロスした手を合わて離れないようにしたら、肩が上がりベッドの間に隙間が出来た所に彼の両腕がついて私の肩の下に入った。
「はっ、サーシャッっ…ぐっ…つ」
絶え間なく揺すられ、目の前に眉を寄せ苦悶の表情を見せる彼に、私がそうしているんだ、と唐突に思い出し嬉しくて、自分の意思とは逆に、きゅんと蜜壺が締まる。
「ぐっ」
急に締め付けて締まったために低く唸る彼が、咎めるように腰の動きが早くなり肌のぶつかりが激しくなる。
「あっあっ、激しっ…っぁんっ」
「サーシャッ、サ…シャッ」
ギシギシッと軋む安物のベッドが、音を立てて壊れてしまいそうだけども、お互い絶頂へと向けて無我夢中で求め合っているために、気にもしない。
「んっ、あっ、ああああぅっ」
ぐりっと抉るように蜜壺の奥を彼の先端が掠めた時、呆気なく絶頂に達してしまい、蜜壺の中にある彼の昂りをぎゅうぅぅっと締め付けた。
「っ、づぐっ、っ」
私の締め付けに耐えられずに彼も達すると、蜜壺の奥に叩きつけるように勢いよく注がれた証で熱く満たされていく。
「あぁぁっ」
快感の波が引かない身体の奥深くに注がれた証に、ピクピクと反応する蜜壺は彼の昂りを離さまいとぎゅうぎゅうと伸縮していた。
新たに触れられるだけで簡単に火がついてしまった身体は、サーシャが気絶をするように眠ってしまうまで続いた。彼の密会の人物へと不安からくる連日の睡眠不足もあって、スヤスヤと眠る彼女の頬を撫でながら、まだまだ固さを失っていない彼の昂りは、名残惜しく蜜壺から抜けた。
そっと彼女を起こさないようにベッドから降り、彼女の身体にシーツを掛けて床に乱雑に落ちた服に着替えると、部屋から出て行ってしまった。
私を押し倒してすぐに覆いかぶさった彼の肩に手を置き、自然と彼の首の後ろへと回して引き寄せると、深い口づけをしてくれる。ベッドの上から抑えられているから、逃げ場がないキスを受けて夢中で応える。私の口内を探る彼の舌に自分の舌を絡めて、ちゅうちゅうと舌に吸い付くと、彼の口から唾液が溢れて私の口を濡らしていく。彼は私の口の周りに舌を這わし舐めとるが、口内に彼の舌がいなくなってしまい寂しくて彼の頬や鼻にはむはむと、甘噛みを始めた。
「っ、サーシャ…いたずらはっ」
「ん、やだっ、寂しっ」
私の顔から口を離した彼を責めるように両手で彼の頬を挟み、離れないでと懇願する。
「サーシャ」
彼も私の左手の上に自分の手を重ね指先を絡めると、指先に口づけを落とす。そして私に口づけをして額が合わさり、彼の鼻と口元が私の頬に触れると、彼の口が私の頬を甘噛みをする。
「愛してるサーシャ、君以外考えられない」
そう言って私が彼に返事をする前に口を塞がれた。
初めて服の上から身体のあちこちを触られて、なぜか息が上がる。靴はもう脱がされていて、ベッドの下に落とされた。大きな手でブラウスの小さなボタンを外す真剣な眼差しのトラヴィ様を、可愛いと思ったり凛々しいと見惚れてしまう。苦戦している彼の指先を退かし、自分でボタンを外していくと、ゴクンと彼が唾を飲み込む音が聞こえた。上体を起こして膝立ちになったトラヴィ様は、自分のYシャツを乱暴に脱ぎ、ボタンが数個弾けてどこかへ飛んでしまった。彼が何も身につけていない姿を見るのは初めてで、逞しい筋肉に覆われた身体に自然と手が伸びて、固いお腹の表面に触れる。ペタペタと遠慮なく触れる手を、彼は無言で見守ってくれていたが、ツツッとへその緒があるお腹の周りを指が滑ってしまうと、手を掴まれてしまった。
「サーシャ、これ以上は」
そう言って彼は私の顔の横に手をつき私を見下ろすと、私は彼の頬に両手で触れた。見つめ合ったまま彼の顔が私の顔に近づき、彼の鼻息を感じる距離までくると、自然と瞼が閉じ彼の唇が私の唇へと重なった。
「んっ、ぁっ、ん」
キスをしながら片手で容易く私の背を持ち上げブラウスの袖を脱がし、現代で言う胸元がレースで隠れたキャミソールみたいな下着姿になると、露わになった肩や二の腕に彼の手が摩り揉んでは、彼の唇が触れた。余す事なく私の肌に触れる彼の唇と彼の大きな手が、鎖骨のラインを過ぎる頃には下着とお腹の隙間に手を忍ばせた彼は、上へとたくし上げ腕や肩、頭を通して脱がせた。彼の眼下に晒された乳房はプルプルと揺れ、乳房の中心にある薄ピンクの粒がツンと天井を向いていた。両手で優しく掬い、揉む彼の大きな手でも溢れてしまう乳房に、目を細めるトラヴィ様の瞳が妖しくひかる。
「っ、んっ…んふふっ」
恥ずかしくて彼から顔を背けると、屈んだ彼の髪が顎に当たりくすぐったくて笑ってしまったのだが、すぐに電流が流れたような痺れが身体中を巡った。
「あっ、っ…なっ、に」
彼に視線を戻すと、柔らかな乳房を口に含みちゅうちゅうと吸い付き、空いた方の乳房の粒を摘み転がしていた。下乳も揉む時に出来る指の隙間の膨らみの形を確かめるように、丹念に愛撫し口に含む彼の髪に自分の指を絡ませて、やってくる痺れをやり過ごす。
「あっ、っんっ」
むにゅむにゅと彼の手によって乳房の形を変えられる度に、自分の声じゃない甲高い甘い声が漏れてしまう。窓から差し込む日差しでテラテラと光って濡れているのが分かる乳房を、飽きる事なく口に含み舌で転がし甘噛みをするトラヴィ様。彼の口で乳房を可愛がっている間に、彼の手が下半身に移動しスカートの上から両手でお尻をゆっくり強く揉みこんでいく。背が仰反りお尻がベッドへと沈むと、ロングスカートの脇にある留め具が現れて、彼の手で器用に外れて、分かってはいたけど、服を脱がせる彼の慣れた手つきに嫉妬してしまう。眉を寄せた私を彼は見逃さず、私の顔にキスを落とす。
「愛しいサーシャ、どうした」
「…分かってました…が、嫉妬ですわ…服を脱がすのがとてもお上手で」
嫌味ったらしい言葉が口から出てしまって、ハッと手で口を隠す。すると目を見開き驚いた彼がフッと笑い、私の口の上に置いた手の甲をぺろりと舐めた。
「…それは…まぁ…しかし、こんなに愛しい気持ちが溢れ揺すぶられ熱くなるのは…貴方…サーシャだけだ」
ーー馬鹿ね、私は
熱の篭った眼差しで見つめられ、彼の過去の女に嫉妬する自分に呆れてしまう。
「…私も、トラヴィ様だけです」
「もちろんだ、他の男なんて居たら探し出して捕まえて殺してしまう」
耳元で囁かれる言葉は物騒なのに、彼の嫉妬心に歓喜してしまう。
「嬉しい」
と彼の首に腕を回し引き寄せ喜びの声を出し、彼の唇を奪った。私の口内を探る彼の舌が私の舌に絡み、くちゅくちゅと口に溢れる唾液を掻き出し強く吸い取る。彼の口づけに夢中になっていると、腰に直接触れた彼の手が私のスカートも下着も下ろしてしまう。彼の唇が離れてしまうと、起き上がった彼はスカートも下着も足から完全に脱がして、ベッドの下へと落とす。スカートが落ちる様子も最後まで見る事もなく、私の目をじっと見ながら彼の手が私のお腹やくびれをなぞり、彼の視線が下へと下がりおへそ回りをぐるりと指先が触れた。すぐ下の下生えに彼の指先がくるくると弄び、ツンツンと引っ張る。
「あっ、つ」
それさえも刺激になって身体が反応して足も動いてしまい、声が漏れてしまう。彼は私の反応を見ながら自分の口の前に右人差し指と右の親指を出して、私に見せつけるように舌を出し指先を舌を這わす。
「つっ!」
彼の行動になぜか下半身が反応してしまい、とろりと蜜壺から蜜が溢れていくのを感じた。もじもじと感じてしまっている所を見られたくなくて、足を上げて膝同士をくっつけていると、トラヴィ様はたっぷりと濡らした指先を下ろし、足の隙間から難なく蜜壺の縁へと指先を見つけ、ヌルッと蜜壺へと埋めた。
「…すんなり入ったな、これは…濡らす必要なかったな」
と引く唸って言って指先を曲げた彼が、溢れて止まらない蜜を掻き出すように上下左右に動かし中を広げていく。
「っあっ、言わないでっ…っあ」
トラヴィ様は右の親指の腹を下生えにつけて固定させると、今度は人差し指を蜜壺から出し入れし何度か続けると、指を増やされ、また慣らすまで蜜壺から指を出そうとはしない。
「あっっん、っ、んっ、ぁ、っああっ!」
途切れ途切れに漏れる喘ぎ声で私の反応を見ては、小刻みに揺らしては快感で頭がおかしくなりそうになったり、もっと触って欲しいのにあっさりと離れたり、と私を翻弄する彼をついつい睨みつけてしまう。
「ひどっ、い…ですっ、ぁっ、触ってっ、ぅっ」
一度味わった快感を覚えてしまった私は、あっさりと離れる指にはしたなく腰が揺れて蜜壺に留まるように、きゅうきゅうに締め付けてしまう。
「はっ、そうだな…だが…もうダメだ」
そう言って彼の指が私の蜜壺の中から抜けると、求めていた指がなくなりきゅんきゅんと中が伸縮してしまう。
「トラヴィ様っ、ぁっ、酷いっぁっつうんんっ」
私の膝を両手で掴み足を離した彼は自分の身体を間に入れると、私の蜜壺の縁に熱くて固くなっている昂りを当てた。
「んっ…トラヴィ様」
「サーシャ」
足を広げ身体を少しだけずらすと、彼は私の腰を持ち上げ入れやすい体勢へと直した。片手で自身の昂りを握り、蜜壺からずれないように押し当てていくと、ミチッと蜜壺の縁が広がり、彼の先端を飲み込んでいく。
「あっあ、あ」
訪れた圧迫感に耐えきれず背がのけ反り、腰がベッドの上へと逃げようとすると、彼の片手が私の腰を掴み逃げる事を許してくれない。
ーー苦しいっ、痛いっ、でもっ…
いきなり全てを入れるんじゃなくて、私の状態を見ながら少しずつ腰を進める彼の優しさに、幸福感で胸がいっぱいになる。私の腰に触れている彼の手の上に自分の手を重ね、そのまま彼の腕に触れる。私の行動に気がついた彼が上体を屈め、私に触れるだけの口づけをすると、彼の首を抱きしめて彼の唇のラインを舌でなぞり、夢中で彼の唇を吸った。蜜壺の痛みも苦しさも口づけをしているだけで和らぎ、全身の力が抜けていく。
先端が蜜壺の中へ埋まると、遠慮がちだった彼の昂りが一気に蜜壺の最奥へと貫いた。
「~~~~~~っ!!!」
下半身から起こった衝撃が、一気に足の先から頭のてっぺんまで駆け巡り、チカチカと閃光が目の前で起こり身体が強張る。ぎゅうぎゅうと締め付けている彼の昂りの形が分かるほど、きっと蜜壺は隙間なく彼の昂りをキツく包んでいた。
「グッ、っ」
私が彼の首を抱きしめているために、身動きが取れない。低い声を出した彼が私の肩に顔を埋め、小刻みに揺れていた。
はぁっ、はぁっ、とゆっくり息も出来るようになると、腕の力も抜けた。彼の頬を両手で挟むと、啄むキスをしてくれる。喰む喰むと甘噛みをされて、今度は彼の頭を抱きしめると、一度引いた彼の腰が下からズンッと蜜壺に入った。
「あっ、あつ、あ、あ、っ」
彼の肩に腕を添えて彼の頭の後ろでクロスした手を合わて離れないようにしたら、肩が上がりベッドの間に隙間が出来た所に彼の両腕がついて私の肩の下に入った。
「はっ、サーシャッっ…ぐっ…つ」
絶え間なく揺すられ、目の前に眉を寄せ苦悶の表情を見せる彼に、私がそうしているんだ、と唐突に思い出し嬉しくて、自分の意思とは逆に、きゅんと蜜壺が締まる。
「ぐっ」
急に締め付けて締まったために低く唸る彼が、咎めるように腰の動きが早くなり肌のぶつかりが激しくなる。
「あっあっ、激しっ…っぁんっ」
「サーシャッ、サ…シャッ」
ギシギシッと軋む安物のベッドが、音を立てて壊れてしまいそうだけども、お互い絶頂へと向けて無我夢中で求め合っているために、気にもしない。
「んっ、あっ、ああああぅっ」
ぐりっと抉るように蜜壺の奥を彼の先端が掠めた時、呆気なく絶頂に達してしまい、蜜壺の中にある彼の昂りをぎゅうぅぅっと締め付けた。
「っ、づぐっ、っ」
私の締め付けに耐えられずに彼も達すると、蜜壺の奥に叩きつけるように勢いよく注がれた証で熱く満たされていく。
「あぁぁっ」
快感の波が引かない身体の奥深くに注がれた証に、ピクピクと反応する蜜壺は彼の昂りを離さまいとぎゅうぎゅうと伸縮していた。
新たに触れられるだけで簡単に火がついてしまった身体は、サーシャが気絶をするように眠ってしまうまで続いた。彼の密会の人物へと不安からくる連日の睡眠不足もあって、スヤスヤと眠る彼女の頬を撫でながら、まだまだ固さを失っていない彼の昂りは、名残惜しく蜜壺から抜けた。
そっと彼女を起こさないようにベッドから降り、彼女の身体にシーツを掛けて床に乱雑に落ちた服に着替えると、部屋から出て行ってしまった。
2
お気に入りに追加
659
あなたにおすすめの小説
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

【完結】死の4番隊隊長の花嫁候補に選ばれました~鈍感女は溺愛になかなか気付かない~
白井ライス
恋愛
時は血で血を洗う戦乱の世の中。
国の戦闘部隊“黒炎の龍”に入隊が叶わなかった主人公アイリーン・シュバイツァー。
幼馴染みで喧嘩仲間でもあったショーン・マクレイリーがかの有名な特効部隊でもある4番隊隊長に就任したことを知る。
いよいよ、隣国との戦争が間近に迫ったある日、アイリーンはショーンから決闘を申し込まれる。
これは脳筋女と恋に不器用な魔術師が結ばれるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる