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誤解1
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ーートラヴィ様が最近おかしい
弟のことばかり考えてしまった私を、彼は気にかけてくれて背を摩ってくれていたが、最近は休日出勤で屋敷を開けることも増えていた。
寝る前のキスは変わらず情熱的で何にも考えられないほどで、相変わらずぼうっとしてしまうのだけど、キスをする時間が短くなったというか…上手く説明出来ないけど、濃厚なキスをしながらも、あっさりと私を離す事が増えたのだ。
「それは…浮気ですかね」
サロンでお茶をしていた時に、『友達の話なんだけど、最近彼が家を開ける事がある場合、可能性があるのは何かしら?』と例えばの話をスミレにしたら、彼女は戸惑いながらも答えてくれた。
ーー浮気…!
ガーンとショックを受けてしまう。私が知るトラヴィス騎士団長といえば、国に忠誠を誓い、国一の真面目で堅物と言われている騎士団長なので、まさか不貞をしている可能性を全く考えていなかったのだ。
ーー確かに…他に好きな人が出来たら…結婚している身だし、なかなか私に切り出せない…っていうか、皇女との離婚はほぼ不可能だよね?!
「奥様…どうかなさいました?」
青ざめた私をスミレが心配していたのだが、身体が冷えたわ、と嘘をついて誤魔化した。そしてロヨを呼び出し、ある事をお願いしたのだった。
**************
朝から休日出勤となったと言っていたトラヴィ様は、私をベッドに残し部屋から出てしまった。彼がいなくなってしばらくして、そっとベッドから下りて、急いで軽装に着替えて部屋から出て玄関へと向かった。
トラヴィ様が私が居た部屋から出た時とは違うシンプルなYシャツと焦茶のズボンとブーツを履き、薄汚れたマントを頭から被って、トラヴィ家の馬車とは違う紋章もない古い馬車に乗り込み出かけてしまった。
彼の乗る馬車が門を出ると、玄関先にトラヴィ様が乗ったタイプの古い馬車が停まる。ぼろぼろの服装の御者が馬車の扉を開け、私が乗り込むと続いて私の護衛役として同乗するスミレが、私の向かいの席に座った。
なんとスミレは元騎士団員として、国のために働いていた事があるらしい。
ほどなく出発した馬車の中で私は窓の外を見て、これから起こりうる最悪の事態を受け止めるべく、気を引き締めていた。
お昼前に到着した先は、木造の3階建の建物の外観に緑色や変色した茶色の蔦が絡まっていて、正面入り口の前には"カエル亭 宿泊はフロントまで"とチョークで書かれたボードが置かれていた。正面入口から入り、小さな棚が背後に並ぶカウンターに着くと、カーテンで閉じられた箇所から、顎髭を生やしたボロボロのクリーム色のTシャツの壮年の男性が出てきた。
「いらっしゃい」
ダミ声の男性にギロッと睨みつけられ、他の人が見たら気絶しそうなその眼差しよりも、日々トラヴィ様と一緒に過ごしている私には何とも感じない。
「…大男が入ったはずよ、ほんの半刻前に…どこの部屋?」
トラヴィ様がこの建物に入った事は、すでに確認済みだ。だが、部屋の場所までは流石に分からなくて、こうしてフロントまで聞きにきたのだ。
「…なぜお嬢ちゃんに教えないといけない」
当たり前の事を言われたが、ちゃんと対策もバッチリしてきたので、想定内の出来事だ。
「これを」
とフロントの人の前のカウンターに置いた、一つの袋。フロントの男性が無言で袋の中身を確認して、ニヤリと笑うと
「312号室だ」
部屋のナンバーを聞いて返事もせずに、フロントの横にある階段を上った。私の背後にはスミレがピッタリと張り付いていて、心無しか顔も険しいような気がする。
3階分の階段を上り、過ぎ去るルームナンバーを数えて、目的の部屋の前に到着すると、扉に耳をつけた。物音がしないが、さっきこの建物に入った所を見ているので、絶対にいるはずと、扉を力強くノックした。
薄く開いた扉から見えた、驚きの表情のトラヴィ様。固まっている彼を押し退け、室内へと足を踏み入れる。8帖くらいの広さの部屋の中には、ツインのシングルベッドとベッドサイドテーブルとランプ、木製のテーブルと木製の椅子、そして壁の半分の大きさしかない窓と古びた茶色のカーテンが付いていた。
キョロキョロと辺りを見回し、まだ誰も来ていないのか、それとも来たばかりだからか、ツインベッドの乱れもなく使われた形跡がない事をチェックしていく。
「サッ…サーシャ!」
焦る彼の声に、私は自分の考えが合っていた事に気がつき、彼の横に私が入った扉とは違う扉を見つけ、彼に近寄り隣の扉を開けた…のだが、そこは浴室となっていて、こちらも使われた形跡が無かった。
「サーシャ、どうした?」
私を呼び止める声にやっと私は、反応してトラヴィ様を見上げた。目の前に立つ大男は、朝見た時と同じ服装で服の乱れも無かった。しかし、服装の乱れがないから何にもないとは限らないので、
「…どこですの…?」
怒りで頭が真っ赤になるのを、感じながら何とか声を出した。
「どこ…とは…?」
「惚けないで下さいっ!トラヴィ様の新しい恋人ですわっ!」
思いの外大きな声が出てしまったが、感情的になっている私は気がつかない。
「…新しい恋人…?サーシャ何を…」
彼は本気で何を言っているのか分からないみたいだが、私からしたらしらばっくれているようにしか見えない。
「わっ、私…知ってますわっ!トラヴィ様は毎週こちらの宿に来て恋人と密会している事を!」
「はっ?!」
驚いて目を見開く彼の口が開く前に、畳み掛けるようにしゃべり出す私。
「ロヨにもトラヴィ様の行動を調べて貰いましたし、御者にも協力して本日、ここまで…」
「ちょっ、ちょ、ちょっと待ってください…ロヨは私の行動を知ってますが、決して恋人なんかではありません!私は既婚者ですよ!!」
珍しく饒舌になる彼の顔の表情を一瞬でも逃さないように睨みつけている私を、彼は宥めるように私の両肩に自分の手を置いた。不思議と肩の力が抜けていくのを感じて、さっきの威勢はどこにいったのか、声のトーンも落ちてしまう。
「…そんな…だって、最近…その…キス…も、あっさり離れますし…休日だって…こうして怪しげな宿を…」
はぁー、とため息をついたトラヴィ様は、私の肩を抱いて歩き出しベッドへと座るように私を誘導した。
私の足元の床に膝をついた彼は、私の両手を取りギュッと握る。
「サーシャ、誤解だ…この宿に来ていたのは極秘の任務であり、夜のキスについては…」
「…素直に言ったらどうですか、ご主人様」
突然聞こえてきた声にびっくりして、声のした方を向くとスミレが呆れて立っていた。
ーーそうだわ、スミレも来ていたわ
彼女の存在も忘れ、感情的になってしまった事が恥ずかしくなり頬が赤く染まる。そんな私を見て、ムッとトラヴィ様の眉間の皺が寄った。
「…サーシャ私以外に赤くなるな」
そう言って彼は私の手の甲に口づけを落としたのだった。
弟のことばかり考えてしまった私を、彼は気にかけてくれて背を摩ってくれていたが、最近は休日出勤で屋敷を開けることも増えていた。
寝る前のキスは変わらず情熱的で何にも考えられないほどで、相変わらずぼうっとしてしまうのだけど、キスをする時間が短くなったというか…上手く説明出来ないけど、濃厚なキスをしながらも、あっさりと私を離す事が増えたのだ。
「それは…浮気ですかね」
サロンでお茶をしていた時に、『友達の話なんだけど、最近彼が家を開ける事がある場合、可能性があるのは何かしら?』と例えばの話をスミレにしたら、彼女は戸惑いながらも答えてくれた。
ーー浮気…!
ガーンとショックを受けてしまう。私が知るトラヴィス騎士団長といえば、国に忠誠を誓い、国一の真面目で堅物と言われている騎士団長なので、まさか不貞をしている可能性を全く考えていなかったのだ。
ーー確かに…他に好きな人が出来たら…結婚している身だし、なかなか私に切り出せない…っていうか、皇女との離婚はほぼ不可能だよね?!
「奥様…どうかなさいました?」
青ざめた私をスミレが心配していたのだが、身体が冷えたわ、と嘘をついて誤魔化した。そしてロヨを呼び出し、ある事をお願いしたのだった。
**************
朝から休日出勤となったと言っていたトラヴィ様は、私をベッドに残し部屋から出てしまった。彼がいなくなってしばらくして、そっとベッドから下りて、急いで軽装に着替えて部屋から出て玄関へと向かった。
トラヴィ様が私が居た部屋から出た時とは違うシンプルなYシャツと焦茶のズボンとブーツを履き、薄汚れたマントを頭から被って、トラヴィ家の馬車とは違う紋章もない古い馬車に乗り込み出かけてしまった。
彼の乗る馬車が門を出ると、玄関先にトラヴィ様が乗ったタイプの古い馬車が停まる。ぼろぼろの服装の御者が馬車の扉を開け、私が乗り込むと続いて私の護衛役として同乗するスミレが、私の向かいの席に座った。
なんとスミレは元騎士団員として、国のために働いていた事があるらしい。
ほどなく出発した馬車の中で私は窓の外を見て、これから起こりうる最悪の事態を受け止めるべく、気を引き締めていた。
お昼前に到着した先は、木造の3階建の建物の外観に緑色や変色した茶色の蔦が絡まっていて、正面入り口の前には"カエル亭 宿泊はフロントまで"とチョークで書かれたボードが置かれていた。正面入口から入り、小さな棚が背後に並ぶカウンターに着くと、カーテンで閉じられた箇所から、顎髭を生やしたボロボロのクリーム色のTシャツの壮年の男性が出てきた。
「いらっしゃい」
ダミ声の男性にギロッと睨みつけられ、他の人が見たら気絶しそうなその眼差しよりも、日々トラヴィ様と一緒に過ごしている私には何とも感じない。
「…大男が入ったはずよ、ほんの半刻前に…どこの部屋?」
トラヴィ様がこの建物に入った事は、すでに確認済みだ。だが、部屋の場所までは流石に分からなくて、こうしてフロントまで聞きにきたのだ。
「…なぜお嬢ちゃんに教えないといけない」
当たり前の事を言われたが、ちゃんと対策もバッチリしてきたので、想定内の出来事だ。
「これを」
とフロントの人の前のカウンターに置いた、一つの袋。フロントの男性が無言で袋の中身を確認して、ニヤリと笑うと
「312号室だ」
部屋のナンバーを聞いて返事もせずに、フロントの横にある階段を上った。私の背後にはスミレがピッタリと張り付いていて、心無しか顔も険しいような気がする。
3階分の階段を上り、過ぎ去るルームナンバーを数えて、目的の部屋の前に到着すると、扉に耳をつけた。物音がしないが、さっきこの建物に入った所を見ているので、絶対にいるはずと、扉を力強くノックした。
薄く開いた扉から見えた、驚きの表情のトラヴィ様。固まっている彼を押し退け、室内へと足を踏み入れる。8帖くらいの広さの部屋の中には、ツインのシングルベッドとベッドサイドテーブルとランプ、木製のテーブルと木製の椅子、そして壁の半分の大きさしかない窓と古びた茶色のカーテンが付いていた。
キョロキョロと辺りを見回し、まだ誰も来ていないのか、それとも来たばかりだからか、ツインベッドの乱れもなく使われた形跡がない事をチェックしていく。
「サッ…サーシャ!」
焦る彼の声に、私は自分の考えが合っていた事に気がつき、彼の横に私が入った扉とは違う扉を見つけ、彼に近寄り隣の扉を開けた…のだが、そこは浴室となっていて、こちらも使われた形跡が無かった。
「サーシャ、どうした?」
私を呼び止める声にやっと私は、反応してトラヴィ様を見上げた。目の前に立つ大男は、朝見た時と同じ服装で服の乱れも無かった。しかし、服装の乱れがないから何にもないとは限らないので、
「…どこですの…?」
怒りで頭が真っ赤になるのを、感じながら何とか声を出した。
「どこ…とは…?」
「惚けないで下さいっ!トラヴィ様の新しい恋人ですわっ!」
思いの外大きな声が出てしまったが、感情的になっている私は気がつかない。
「…新しい恋人…?サーシャ何を…」
彼は本気で何を言っているのか分からないみたいだが、私からしたらしらばっくれているようにしか見えない。
「わっ、私…知ってますわっ!トラヴィ様は毎週こちらの宿に来て恋人と密会している事を!」
「はっ?!」
驚いて目を見開く彼の口が開く前に、畳み掛けるようにしゃべり出す私。
「ロヨにもトラヴィ様の行動を調べて貰いましたし、御者にも協力して本日、ここまで…」
「ちょっ、ちょ、ちょっと待ってください…ロヨは私の行動を知ってますが、決して恋人なんかではありません!私は既婚者ですよ!!」
珍しく饒舌になる彼の顔の表情を一瞬でも逃さないように睨みつけている私を、彼は宥めるように私の両肩に自分の手を置いた。不思議と肩の力が抜けていくのを感じて、さっきの威勢はどこにいったのか、声のトーンも落ちてしまう。
「…そんな…だって、最近…その…キス…も、あっさり離れますし…休日だって…こうして怪しげな宿を…」
はぁー、とため息をついたトラヴィ様は、私の肩を抱いて歩き出しベッドへと座るように私を誘導した。
私の足元の床に膝をついた彼は、私の両手を取りギュッと握る。
「サーシャ、誤解だ…この宿に来ていたのは極秘の任務であり、夜のキスについては…」
「…素直に言ったらどうですか、ご主人様」
突然聞こえてきた声にびっくりして、声のした方を向くとスミレが呆れて立っていた。
ーーそうだわ、スミレも来ていたわ
彼女の存在も忘れ、感情的になってしまった事が恥ずかしくなり頬が赤く染まる。そんな私を見て、ムッとトラヴィ様の眉間の皺が寄った。
「…サーシャ私以外に赤くなるな」
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