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リクエスト 痴話喧嘩 学校一の美女

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白雪はクリスマスイブの24日と次の日の25日に、哲夫と一緒に居たいと思っていたのだが、彼の部活ー柔道部が練習試合があると聞いて少しがっかりしていた。

ーー初めて付き合っての、クリスマスだから一緒に居たかったのだけど…部活ならしょうがないよね

24日は終日練習で、25日の早朝から練習試合と言っていたから…そもそも会う時間が出来るのかも、分からない。やるせない気持ちのまま2月期の終わりが近づき、街にはクリスマスソングが流れ、イルミネーションが輝き浮き立つ雰囲気。

学校の花壇に水をやり、草むしりをしていると、私の手元が暗くなる。顔を上げると、テツくんが私を見下ろしていた。
「白雪」
「テツくん」
立ち上がり、彼と向き合う。お昼に会ったきりの彼と部活前に会えるのが密かな楽しみなのだ。冷たい風が吹き、髪が乱れる。髪を押さえ少し整えると、私の頬に手を添える彼。目元を親指の腹でゆっくりと撫でるので、目を細めて彼と視線を絡ませた。
「…好きよ、テツくん」
「俺も、好きだ」
外だし放課後部活へ行く生徒も多いので、お昼休みのように、キスが出来ないのは切ないが、こうして好きと伝える時間も大好きになってきている。
「このあと、帰るのか?」
「うん、お花もあんまり咲いてないし…水やりだけしにきたから」
それ以上会話が続かなくて、黙る2人。視線はしっかりと絡んだまま、頬の手も変わらずに撫でている。
いつもは、ここで離れてしまうんだけど…
「テツくん…あのさっ」
「うん?なんだ」
やっぱり少しでもクリスマスに会いたいと、伝えようとしたらーー
「っあのっ」
「哲夫ーーーーー!部活始まるぞーーーーーっ!」
と、柔道部の部長の中川くんの声が聞こえ、私の声が消えた。一度離れた視線を哲夫に戻すと、苦笑している彼が、悪いと言って頬から手を離した。
「…そろそろ行くよ…夜連絡するから」
「あ…うん、待ってるね、えっと…頑張ってね」
「ああ」
そう言って名残惜し気に頭を撫でると、私に背を向け歩き始めて部活に行ってしまった。


*****************



はぁ、と、ため息を吐くと
「近野さん、何か悩んでるの?」
「…松井さん」
体育の時間が始まる前の友達同士の女子が並んで雑談をしていると、安定のぼっちの私は、知らず知らずのうちにため息を吐いていた。そんな私を見かねて声を掛けてくれる松井さん。
「ため息つくと、幸せ逃げるよ?」
「うん…そうなんだけど、さ…松井さんは付き合い初めカップルのクリスマスどうすると思う?」
「また唐突だね…うーん、クリスマスはデートしたいなぁ」
「でしょでしょ!…なのにさ、テツくん部活入ってるんだよ、2日間も!」
ブーブー拗ねる私に、松井さんは口に手を付けて、「可愛いぃぃ!口尖らせてるぅぅぅ」とブツブツ目を潤ませている。
「…松井さん?」
「っっ!……ゴホン、何だっけ…そうそう、クリスマスなのに、部活…?えっ…柔道部は確か年始からの強化合宿があるから、年内は自主トレ以外ないって聞いたけど…?」
「えっ…誰から?」
びっくりして目を見開く私に、松井さんも驚く。
「誰って…部長の中川くんだよ、委員会一緒だもん」
ガンッと頭を殴られたみたいに、ショックが大きく言葉が出ない。
ーーそんな…でも、確かにクリスマスは一緒に過ごせないって…聞いたのに
どうして、どうして、とそれしか頭の中に出てこなくて、そのあとの授業はうわの空だったため、注意されてしまったのだ。

お昼休み、いつものように屋上へと向かう足取りが重い。それでももう待っているかも知れないために、少し急いでいたら、屋上へと続く階段のフロアで呼び止められた。
「あの、近野先輩」
振り向くと、そこにいたのは知らない男子生徒が、真剣な表情で私を見ていた。
「あのっ、あの…近野先輩、すっ好きです」
大きな声で告白だけして、ピューッと走り去って居なくなる男子生徒。
ーーこれは、初めてのパターンだな
コテンと顔を傾けたが、気を取り直して階段を上ると、既に哲夫が居た。
「ごめん、遅れちゃった」
「…いや、俺もさっき来たばかりだから」
いつも私を見たら、目を細めて口角が少し上がるのに、今日はなんだか顔が強張っている。いつものように隣に座ると、お互い持ってきたお弁当を広げ、食べ始めた。
哲夫には言っていなかったのだが、いつも食後に食べさせている私のお弁当のおかずは、実は私が作った物なのだ。哲夫と付き合い始めて少ししてから、お母さんが作った物が彼が美味しい、美味しいと言っているのが、何となくイヤで1品だけ朝早くお母さんに教わりながら、お弁当箱に詰めているのだ。嫌いな食べ物を哲夫のお母さんにも聞いて。
「テツくん、はい」
残ったおかずを楊枝に刺し、彼の口元へと運ぶ。
「ん」
もう慣れたもので恥ずかしがらず、最初の頃よりも素直に口を開ける哲夫も、また可愛いと思い始めている。
お弁当箱を仕舞い終わるタイミングで、抱き上げられ彼の膝の上に座らされる。お尻の位置をズラして、彼の肩に頭を乗せると、哲夫は私の腰に手を置き引き寄せた。
しばらく無言だったが、哲夫の口が開いた
「…あのさ、さっきの…その」
酷く言いにくそうに、口を開けては閉じるを繰り返す哲夫。彼が何を言いたいのか分からず、じっと待つ私。
「聞こえたんだ…告白される所」
「ああ、さっきの後輩だと思うけど、知らない顔だったし」
「そうか…返事したのか?」
「返事…しないよ?どうして?」
告白だけして忍者のように消えた男子生徒を、いちいち探して、断るのもおかしな話だから。それに最近増えた記念に告白しておこうって事だと思う…だって私に彼氏がいる事を知らない人はこの学校にいないと思うから。先生にまで、彼氏頑張ってるな、と激励されたりするし。
「どうして」
ちょっと不機嫌な声の彼に、全部説明するのも変だし、うーんと、悩んでいると
「…やっぱり、ああいうのが好きなのか」
と、何が好きなのかよく分からない事を言い出すから、
「…どういう意味なの…私が他の人を好きになるって意味?」
ムッとして聞き返すと、
「そっ…そうは言っていないが…あの後輩の方が」
急に慌て出した、彼の態度が怪しくて、ずっと頭を離れなかった信じたくない仮説を唱える。
「私が好きなのはテツくんだけど!テツくんこそ、私と別れたいんじゃないの?」
「……どうしてそうなる」
ぐっと唸る彼の声が一段と低くなり、私の腰を掴む手が強くなる。付き合って初めてこんな強い力で抑え込まれ、私と別れたいと思っていることが本当だったんだと、確信した。
「そういう事でしょ、だって私はクリスマスにっ、部活があるって嘘つかれたもんっ」
ーー私はまだすごく大好きなのに!
彼の心が他の人にーいや、私を嫌になったのかも知れない、だっていつも連絡させるし、疲れているのに部活終わりに会ったり重い女と思われてるかもしれない。そう一度思ってしまうと、そうなんだとどんどんマイナス思考になり、悲しくて涙が出そうになる。
「っそれはっ!白雪」
目が潤む私を宥めるために、頬に触れた手をイヤイヤと顔を振り拒絶する。
「白雪」
ショックを受ける哲夫に、罪悪感が溢れ彼の膝の上から降りた。
「…ごめん、今無理本当ごめん」
彼の顔を見ずに、荷物を取って逃げるように立ち去った。
「っ白雪!」

私を呼ぶ声を無視して。




最悪なクリスマスになりそう。
あれから、放課後の水やりも他の美化委員の人にお願いして、ホームルーム終わったら速攻で帰っている。哲夫の着信もメッセージも全て無視して、メッセージなんて読んでもいない…別れようって書いてあったら死ぬ、悲しくて死ぬ。
寝る前に電話していた事を思い出しては、私は幸せだったけど重かったのか、と落ち込み泣いていた。
日々目を腫らし庇護欲をそそる白雪が、周りの人達に目を奪われ、いつも近くにいるハズの番犬が居ないこともあって虎視眈々と狙われている事など白雪は気がつかなかった。
23日の終業式が行われた体育館での全校生徒の集まりが終わり、校舎へ戻っていく生徒たち。松井さんの側から離れず、下を向く白雪の近くまできた哲夫にも気が付かなかった。
「白雪」
「っぁ…テツくん」
急に声をかけられて驚く私の手を握り引っ張り、生徒を掻き分けズンズンと歩く哲夫の後ろ姿を呆然と見つめていた。
「先生には伝えておくよー」
と声を上げた松井さんに振り返り手を上げるが、哲夫の歩くのが早くて、すぐに他の生徒に埋もれてしまった。


半ば小走りなってしまった私を抱き上げ、階段を上がる哲夫。落ちないように彼の首に腕を回し抱きつくと、抱きしめ返してくれた。ギュッと力一杯抱きしめ、久しぶりの彼の匂いと身体の逞しさと熱に好きな気持ちが溢れ出した。

階段の3分の2ほど上ったところで止まった哲夫は、そっと私を下ろして座らせた。そのまま両手を私の太ももの横に置くと、私の肩に頭を乗せて荒い息を整えている。辺りを見渡すと、そこはいつもお昼休みに使っている屋上へと繋がる階段だった。恐る恐る彼の肩に手を乗せると、ピクリと動く彼が何にも言わないのをいい事に、首に腕を回しギュッと抱きしめた。すると、彼が私の足元にある段差に膝をつき、私を抱きしめ返してくれた。
どのくらい抱きしめあっていたのだろうか、彼の息も整いだいぶ落ち着いた頃
「…別れたくない…テツくんが好きなの」
ポツリと私が呟くと、パッと顔を上げた哲夫が口を開く前に畳み掛けるように告げる
「もしっ…重いなら直す…し、電話も控えめにするっ…だからっ」
哲夫と視線を合わせて、一生懸命訴えかける。
「白雪?何を言ってるんだ…別れるわけないだろっ…別れたいのか?」
久しぶりに聞く低い声が、身体に染みてドキドキと胸が高鳴る。ううん、と顔を横に振るとホッとした顔の哲夫。
哲夫の頬に右手を添えると、大きな手を重ねられ指が絡む。しばらく見つめ合っていたら、
「…階段で告白されていただろう」
ポツリと話す哲夫の声に耳を傾ける。
「うん」
「…もうダメだと思った…あの後輩は、今学校で一番カッコいいってクラスの女子が話しているのを聞いたんだ」
「…そうだったの?…知らなかった」
びっくりして目を開く、そんな私の様子にバツの悪そうな顔をする哲夫。
そう、本当に知らなかった。だって、告白したらすぐに居なくなったからどんな顔だったかなんて覚える間もなかったのだ。
彼の頬に添えた手が外され、近づく顔にそっと瞼を閉じた。触れた唇同士がが離れず、彼の舌が私の唇をなぞると、口を薄く開き、彼の舌が口内へと入る。上顎を舐められ歯列をなぞり、舌を絡めては吸われ、何度も何度も顔の角度を変えて濃厚なキスをする。くちゅくちゅっと音が聞こえ、溢れた唾液を掻き出して飲み込む彼。
指を絡めたままの手を動かして、彼の指を擦る。そうすると、彼も指を動かして私の指を同じように擦った。
「ンッんふっ」
息が苦しくなり、甘い声が出ると最後に舌を甘噛みされ、ちゅぅっと離れた。額を合わせたまま、はぁはぁっとお互いの口に息があたる。
「本当は…明日は部活じゃない」
唇をピタっと合わせたまま喋る彼の息が口内に入る。
「近所の道場で指導のバイトをしてるんだ…クリスマスのプレゼント用にお金が必要だったからさ」
まさかのバイトだったとは、思わなくてびっくりして彼と視線を合わせた。
「欲しい…というか、白雪に合う指輪が予算オーバーだったから、急遽バイトを増やしてさ」
「…テツくん」
「ごめん、本当最初から素直に言えば、離れなくて済んだのに」
「…私の方こそごめんなさい…別れ話だと思ったら怖くて連絡取りたくなかった」
お互い何度も謝り続け、キリがないな、と笑い合った。


どうしても離れたくなくて、無理を言ってぎりぎりまで抱きついていた。座る彼の膝の上に向かい合わせで私が乗った。足を広げて座るのは恥ずかしかったけど、それよりも彼を感じていたかった。
「…なんか、私の方がいっぱい好きで、恥ずかしい」
逞しい胸板に頬をつけて、口を尖らせ拗ねる。
「俺も好きだよ」
低く呟く声がぎゅっと抱きしめ返してくれる。
「…もし、まだ間に合うなら…25日に午後会いたい」
「…うん、嬉しい、私も会いたい」
顔を上げた私は彼の唇に、そっとキスを贈った。





25日午後、彼と駅前で待ち合わせをした。
今日はクリスマスだから、ダッフルコートに赤いセーターと黒の膝上のスカートを履いて黒いブーツで向かう。大きめの黒いリュックには、一泊分の服を入れた。
ーー嬉しい!嬉しい!2日間も一緒にいれるっ
昨日の夜、少しだけ私に会いに来てくれた哲夫が、山梨県の遊園地の優待券を貰ったから、と旅行に誘ってくれた。
お母さんが私の後ろで、ずっと惚気ていた彼氏の話を聞いていたので、やっと会えた哲夫にニヤニヤしていて、お父さんには内緒にするからと、許可してくれた。

すでに駅にいた彼ーーグレーのパーカーと黒のジーパン姿の哲夫が待っていた。私の姿を見て目元を赤く染めた彼が、私の荷物を取ってしまう。
「あっ…重いよ?」
全然重くない、と言って私の手を握ると指を絡め歩き出した。そんな優しい彼に嬉しくて腕に抱きついた。

明日朝イチから遊園地に行く事にして、とりあえず訪れたのは娯楽が充実している街で、とりあえず荷物を預けようと駅のロッカーへと入れた。手を繋ぎウィンドウショッピングをして、初めてのデートに顔がにやけっぱなしだ。そんな私を見て、目を細める哲夫にまた見惚れた。
「少し早いけど、ご飯にしてホテルに行こう」
時計を見たら18時だったので、フードコートへと向かった。お互い好きな料理を頼み、食べた。

ホテルに入り親の同意書を出してチェックインすると、荷物を置いてベッドに座った。ビジネスホテルで予約したと哲夫のお母さんに言われ、シングルベッドが2つと小型のテレビとミニ冷蔵庫、机と椅子のみのシンプルな部屋だった。
「汗かいたから先にお風呂入っていいか?」
私の座る前のベッドに荷物を置いた哲夫が、先にお風呂へと向かった。入れ替わりで私も入り、お風呂から出ると私と同じ白いTシャツとジャージ姿の哲夫が私の手を引き、膝の上に乗せた。ギュッと抱きしめられると、香る匂いが同じで、照れ臭くて肩に額をつけた。
「明日早い…よな」
「…うん」
「白雪」
「なぁに」
明日早いと言った時のしょんぼりとした声が可愛くて、ふふふっと笑うと、なんで笑ってるんだと哲夫も笑い出し、戯れると、哲夫の大きな手が脇腹を撫でて、擽ったくて
「っきゃっ」
と甲高い声が出ると、ピタッと止まった哲夫の顔が真っ赤になった。
「ごっごめん」
と私も顔が真っ赤になって、もう寝ようかと、ベッドに入った。電気を消すと、暗くなった室内。



「テツくん」

暗くなってからしばらくして、しんと寝静まり返った部屋で
、私の声が響いた。
「…眠れないのか」
返ってきた言葉は、ハッキリとしていて彼も眠れないんだと気がついた。
「一緒に寝るか?」
「いい?」
「ああ」
ギシッとベッドが軋み、身体を移動させる音がした。私は起き上がり、彼の布団の中に入った。温かいお布団の中で、迷った末にギュッと抱きついた。
「ありがと、おやすみ」
彼の胸に耳を当て、鼓動を聞いていくうちに瞼が重くなり眠りについた。


「明日は早い、明日は早い」
ボソボソ呟き、必死で寝ようとしている彼の声には気がつかなかった。






次の日朝から遊園地を楽しみ、観覧車の中で
「俺の物だと言う証をつけてくれ」
と真剣な表情でピンクの粒が入った指輪をもらったのだった。









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