学校一の美女が学校一の漢に告白される話

狭山雪菜

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彼の家1

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土曜日、山崎くんの家に向かっているのだが…山崎くんの様子がおかしい

白いシュシュにポニーテールにしたうす白いセーターとロング丈のデニムスカートを履いて、背中の白いリュックには勉強道具をいれてある

チラリと横を見ると山崎くんが、グレーのフード付きパーカーにジーンズを履いていた
彼の手と繋いで歩いているのだが、先程から目が合わない

「山崎くんっ?」

いつもより早いペースで歩く彼を呼ぶと、歩くペースを落とした彼が

「…どうした」

とぶっきらぼうに言う

「っ…今日機嫌悪い?っ…目が合わない」

半ば叫ぶように聞くと振り返る彼が

「…その格好…可愛いすぎる…」

そう言って私を抱きしめる

ーーかっ可愛いって…!!

赤面する私をさらに抱きしめる力を強くした

「山ざ…っンンッ」

顔を上げる私の口を塞ぐ山崎くんの胸に手を添えた
ひと通り口内を舐められ、ちゅぅっと名残惜しげに離れた口

目が潤み彼と視線が絡む

「近野」
「…山崎…くん」
親指の腹で唇をなぞる彼の腕に手を添えると
最後にゆっくりと重なる一度キスをして、手を引かれ歩き出した





山崎くんの家は駅から歩いて20分の所にあり、途中飲み物やお菓子を買って行った
引き戸になっている玄関に入ると、中は長い廊下を挟む4つの扉とその先に階段があった
「お邪魔します」
山崎くんのあとに付いていく私
階段をのぼり、手前の部屋に入ると
畳の部屋でパイプのベッドに、ちゃぶ台と座布団とカラーBOXには本や教科書が入っていた窓には柔道着と制服が掛かっていた
ベッドの向かいの壁には襖があったが、閉まっている

「綺麗な部屋」
「掃除した」

こっちと座布団に座る、ちゃぶ台を挟んだ私の前にドカッと座る山崎くんが、斜めうしろにあるカラーBOXから教科書を取り出す
その間に私も勉強道具をリュックから出した

「ああ、飲み物」
そう呟く彼が私の横に置いたビニール袋を持ち上げた時
私の足にぶつかり、
「悪い」
と焦った声にふふっと笑い彼を見ると、顔を真っ赤にしていた
視線が絡むと、黙ってしまう私達を纏う雰囲気が変わり
私が彼の腕に触れると、その手を引かれ膝立ちになった私は彼に抱き上げられ、ベッドへ座る彼の膝の上に座った

私の指が頬に触れると、顔が近づき触れるキス
何度も何度も啄むキスに物足りなく感じて私から彼の口内へ舌を入れる
角度を変えては強く絡め、吸われる舌
好きと気持ちを込めて、彼の頬を挟み夢中で舌を吸う
ぐちゅっぐちゅっと響く唾液の音が、部屋に満ちて
私の腰を引き寄せる力が強くなった






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