学校一の美女が学校一の漢に告白される話

狭山雪菜

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始まりの時1

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キスをする私達
重なるだけだったキスが、唇を喰み、唇を舌でなぞり、口内に入るまでそう時間がなかった

初キスから2日目には図書室だと集中出来ないと、いつもお昼を食べている屋上へ続く階段で勉強という名の短い逢瀬が始まった

ホームルームが終わり待ち合わせ場所で落ち合うと、他愛のない話を始める
すると、山崎くんが私を持ち上げると彼の膝の上に座らされ、私が彼の頬に手を添えると空気が一変する

ちゅっと最初は軽いキス
そのあとはだんだんと濃厚になり、背中に回す手が腰を引き寄せ、彼の首に腕を回す頃にはもう舌が絡む濃厚なキスに変わる

「んっぁんふっ」

息継ぎもコツを掴むと、重なる時間が長くなり頭がぼうっとする

「…っ近野っ」

甘い声が漏れる度に噛み付くキスをして、私の舌を離さない彼に身体を寄せる
もう無理と、彼から離れるとちゅっちゅっと淡いキスを繰り返しては額を合わせ微笑む
「好き」
「…俺も好きだ」
ぎゅっと抱きしめられ、彼の肩に頭を乗せ胸板に手を添える


はぁ、息を吐き顔を上げまた彼の頬に手を添えると始まる濃密な時間に2人は溺れた







初キスから3日目

待ち合わせをして、膝の上に座り彼の頬に触れると
始まるキスに今度は遠慮がちに触れる彼の手が腰を摩る
彼の肩に手を置き、ちゅうっと口を離すと
「…どうした?」
口を離す事自体納得いかない声が聞こえ
「…触られる…と恥ずかしい」
と、ちゅっと啄む
「どう恥ずかしい?」
腰を摩る彼
「分かんないっ…もっとって思って…それがっ…恥ずかしい」
彼の首に腕を回し、唇を喰み止めてと伝えるのだが、白雪の方から身体を寄せているのに気がついて居なくて
「…可愛い」
ふっと笑う山崎くんが、制服の中へ手を入れ肌が近くなった腰を掴む
「んっぁ…変な声出るっ」
抗議するも、山崎くんの頬に自分の頬をつける
「…変じゃない…可愛い」
「…変じゃない?」
額をくっつけ視線を絡める2人
「そう…少しだけ練習する?」
「…練習?」
「そう、触られるのに慣れる練習」
考える白雪に唇を啄み、返事を急かすように膝を揺らし腰を揉む
「っンッ…いたずらっ…禁止」
耳に口を寄せ、好きだと囁く彼の声に思考が止まり、キスが欲しくなる
「本当に…?禁止する?」
耳朶にキスをする彼は、どうすると聞いてくる

「…しない…禁止にしない…んっ…練習だよっ…ね」

腰を揉む力に強弱をつけ、膝を揺らす

「そう、練習」

「…んぁっならっ…いい…よっ」

と了承したら、噛み付くキスで呼吸ごと奪われ彼の髪に指を絡めた

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