短編集〜現代〜

狭山雪菜

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親友の男と酒

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彼氏ができてマンネリの5年

28歳になった私は同棲している彼が親友を連れてくると当日に言ってガチャギリした彼との別れを本気で考えた

仕事終わりにスーパーに寄り、ビールとつまみの材料を買って帰った

軽く掃除をしてテーブルの上をセッティングしていたら、ただいまーと呑気な彼の声が聞こえて出迎えるため玄関に向かった
おかえりーとパタパタス歩き入ってきた彼と背後に居た彼に驚き目を見開く
親友の彼も私を見て驚く



だって彼は


彼は



マッチングアプリ"ストロベリーラブ"で出会った趣味友なんだから




2ヶ月前同棲中の彼と喧嘩して家を飛び出した私はコンビニで立ち読みしていた
週刊誌の最後のページの広告にあった
『趣味友を作って☆人生楽しもう♪"ストロベリーラブ"』
むしゃくしゃしていた私は愚痴を聞いてもらおうとアプリをダウンロードし、会員登録をした

メグ 28歳 女
コメント
趣味お酒、彼との喧嘩ムカついた


プロフィール画像は画像フォルダーにあったビール瓶にした

メッセージもなく、こんなものか…と気持ちが落ち着いていた私は検索方法に違いがあると知り共通の趣味の【近くの人を探す】アイコンをタップした

すると表れたのは

やん 30歳 男
コメント
呑兵衛!!彼女いるから飲み友達欲しい

プロフィール画像が日本酒だったので話が合いそうと無意識にメッセージを送っていた

その日から週に3回ほどメッセージを送り合い、先月末彼と直接会って呑もうと約束した
待ち合わせ場所の居酒屋にいたのは、30歳のスーツ姿の男性で、机の上に待ち合わせの目印の日本酒のマスコットキャラクターのぬいぐるみが置いてあった
スーツ姿なのにマスコットのぬいぐるみのギャップが可愛くてにやにやしてしまう
背後から近寄り声をかける
「…やんさん?」
振り向いたやんさんは私の胸にあるビールのゆるキャラの缶バッチを見て笑う
「…本当に付けてきたんだメグ」
荷物をどかしてくれ、横に座り店員に生ビールと頼む
他愛のない話をして、大好きなお酒を呑み駅で別れた2人は気軽な友達が出来て喜んでいた


のに、今目の前にいるやんさんに冷や汗をかいている
お酒をのんで他愛のない話をしていると酔い潰れた彼がソファーで寝ていた
「…本当お酒弱いね」
苦笑するやんさん
「そうだね、もうどんなうるさくしても朝まで起きないよ」
5年も一緒に住むとお酒呑まない人といるのが辛くてたまにひとりで居酒屋によく行っていた

「まさか、メグがあいつの彼女とはなー」
居酒屋の時みたいにフランクに話し出すやんさん
「本当、世間は狭いね!」
と彼の好きな日本酒を出し注ぐ
「おっどうも、気がきくな」
2人でまた雑談した



夜も更けてまだ話したかった私は彼を引き留めて泊まれるようにした
幸いにも、2LDKある部屋は彼氏を自分のベッドへ移動させて扉を閉めた
私と彼はベッドが別だったのだ
やんさんはソファーで寝てもらう事にして毛布と枕を持ってソファーに置いた
まだ寝ないという彼に寝る前にお酒を付き合ってもらう

しばらく話していたら、2人の距離が肩が触れているほど近い事に気が付きソファーの背に回した彼の腕が私の背後にある
座ったままお互いの視線が絡まり近く顔にそっと瞼を閉じた
一度触れたキスが離れ、また重なる
ソファーにあった腕が私を引き寄せ抱きしめられ、耳に寄せられた口
「…いいの?」
「…うん」
ほぼ迷いはなかった



ソファーに足を上げ開いた身体を責める床に膝立ちしているやんさん
ぐちゅっぐちゅっ蜜壺から溢れる蜜を掻き出し中を3本の指で広げ出し入れし、私の乳房にちゅうちゅうと口に含み軽く噛みまた舐めて吸う
「……っんっ…ぁ…ん…っ」
いくら彼が起きないと分かっていても、起きない・・・・とは限らないので声が出ないように毛布を噛み耐える
ぐちゅっと出た指が蜜壺の側面を掠めたのは絶対ワザとだと思う
「っっっ」
と軽くイった私はギュッと毛布を抱きしめ震える
私がイっているのを知っているのにやんさんは、自身を取り出し蜜壺に塗りつけ前後に動かし蜜を纏う
期待で腰が揺れやんさんの方へ引き寄せられる
ズズッと入っていく先っぽに毛布を握る手が強くなる
ミチミチと広がる蜜壺は、久しぶりの行為に歓喜してきゅうきゅう絡みつく
「…っ狭っ…熱い」
「…っっんっ」
耳元で囁く掠れた声に力が抜け一気に入る蜜壺はパンパンになり圧迫され苦しいけどドクドクと感じる熱に、苦しいとは違う感覚が沸き上がる
はぁと熱い息が布団を握る私の手に掛かったと思ったら動き始めるやんさん
突いては引く熱が蜜壺の中で摩擦を起こし更に熱く感じる

抜くたびにぐちゅっぐちゅっと蜜も一緒に絡まってやんさんの肉棒がひかり、蜜壺に戻ると下生え同士が絡む
はっはっとんっんっと荒い低い声と上手く喘げない高い声、ぐちゅっぐちゅっと水音とぱんぱんっと肌の擦れる音がシンっと静まり返ったリビングに響く

やがて男は限界を迎え女は絶頂した

お互い服は身につけたままお互い毛布も洋服の布に顔を埋め、声を抑える

呼吸が大分収まった2人は見つめ合いまた女の中でムクムクと膨らんだ熱を散らす様に動く男
アイは彼の首に腕を回し腰に足を巻き付けると、お尻を両手で掴み抱き上げ立ったまま下から突き上げる
「っっ…んっ」毛布が床に落ち口に含むものがなくなって声が出そうになると、やんさんが口を塞ぎ舌を絡めたので夢中で応える
結合部から垂れる2人の白い証と蜜はポタポタと床に零れ、彼の太ももを伝う
限界が近くなって歩き出したやんさんは、先程3人で飲んだテーブルにアイの上半身を寝かせ、腰を掴み一気に腰の動きを加速した
彼の腕が通ってる洋服を引き寄せ口に含むと「ンッん」と喘ぎを出さないように歯を食い縛る
ガタッガタッと揺れるテーブルは2人の快感を昂める
彼は彼女の肩に顔を埋めて、彼女もぎゅうっと目を瞑り
ぐぐっと押し付けた蜜壺に注がれる証は2度目だという事もあり納まりきれず溢れ出る






繋がったままテーブルから起こした彼女を抱きしめ、彼女も彼の腰に足を巻き付け直すと
鼻同士をくっつけ内緒話をする
「……ねぇ…あんなヤツと別れて…俺にしなよ」
「…でも…やんさん…彼女いるよね?」
「…あれは出会い厨避けだよ…一緒に酒飲んで愛し合わない?…幸せにする」
「…うん…嬉しい」

鼻がくっついているのをいいことにそのまま舌を絡めた濃厚なキスを始めた2人は朝の4時まで愛し合って片付けをしてそれぞれの場所へ名残惜し気に別れ眠った




数日後…




新しい新居でお酒を飲みながら、熱い夜を過ごす1組のカップルが誕生した


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