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過去(出会い)編
友達と親友の距離感(15)
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「小鳥遊」
「おう、おはよ」
「おはよう」
既に席に座っていた小鳥遊に声をかけながら隣に腰かける。机の上にはいつもと変わらない教科書やノート、それから初めて見る形状の飲み物が置かれていた。
「それは何だ?」
「フラペチーノ。甘いの大丈夫か?」
「あぁ」
そのまま俺に飲み物を差し出してくれるので受けとる。ドキドキする。回し飲みなんて初めてする。すごく、友だちみたいだ。ストローを吸えば口の中いっぱいに甘さが広がった。
「美味しい、ありがとう」
「ん、今日は早いんだな」
「小鳥遊も」
「俺は一限あったから」
中身のない会話だ。そういうのもまた友だちの醍醐味だと思う。浮かれてる、んだろうか。今までなかった友人との距離感はまだ掴めない。
「そうだ、小鳥遊に聞きたい事があるんだ」
「え、俺に?」
なになにと身を乗り出してくる小鳥遊はいつになく嬉しそうだ。そんな姿に俺まで嬉しくなってくる。それに伝えればもっと喜んでくれるはずだ。そう思って疑っていなかった。
「メガネをプレゼントしたくて」
「何で?誕生日まだだぞ?」
「誕生日?…誕生日じゃなくて、いつも代返やノート見せてもらってるからそのお礼。貰ってばかりじゃ悪いから」
「は?」
ヒュッと喉に何かが詰まるようなそんな息苦しさを感じた。さっきまで笑ってくれてた小鳥遊が一瞬で真顔になる。
「おう、おはよ」
「おはよう」
既に席に座っていた小鳥遊に声をかけながら隣に腰かける。机の上にはいつもと変わらない教科書やノート、それから初めて見る形状の飲み物が置かれていた。
「それは何だ?」
「フラペチーノ。甘いの大丈夫か?」
「あぁ」
そのまま俺に飲み物を差し出してくれるので受けとる。ドキドキする。回し飲みなんて初めてする。すごく、友だちみたいだ。ストローを吸えば口の中いっぱいに甘さが広がった。
「美味しい、ありがとう」
「ん、今日は早いんだな」
「小鳥遊も」
「俺は一限あったから」
中身のない会話だ。そういうのもまた友だちの醍醐味だと思う。浮かれてる、んだろうか。今までなかった友人との距離感はまだ掴めない。
「そうだ、小鳥遊に聞きたい事があるんだ」
「え、俺に?」
なになにと身を乗り出してくる小鳥遊はいつになく嬉しそうだ。そんな姿に俺まで嬉しくなってくる。それに伝えればもっと喜んでくれるはずだ。そう思って疑っていなかった。
「メガネをプレゼントしたくて」
「何で?誕生日まだだぞ?」
「誕生日?…誕生日じゃなくて、いつも代返やノート見せてもらってるからそのお礼。貰ってばかりじゃ悪いから」
「は?」
ヒュッと喉に何かが詰まるようなそんな息苦しさを感じた。さっきまで笑ってくれてた小鳥遊が一瞬で真顔になる。
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