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過去(出会い)編
友達と親友の距離感(7)
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「休んでた間のノートな、んでレジュメ。あと水曜四限小テストだから出題範囲まとめたヤツ。木曜三限演習だってさ。掲示板も見に行けよ、チラホラ休講でてっから。あ、勝手に代返しといたぞ」
「な、んで…」
「なんでって…んー、特に理由はない。俺がやりたくてやっただけ。復習にもなるし」
「………」
鞄の紐を握る手に力が籠もる。何が目的でそんなに優しくするんだ。今までの事が頭の中を巡る。面倒事に巻き込まれるのだけは御免だった。
「俺には一週間も休まなきゃダメな事がどんなのか分かんないけどさ」
「………」
「この大学に来たのは教師になりたいからだろ?」
「……そう、だ。そう決めて俺は此処に来たんだ」
さらに手に力が籠もる。それは小鳥遊への返事だけど俺自身にも投げかけた言葉だった。高校で進路調査の紙を渡された時に、確かに俺は将来、教師になるって決めたんだ。
「ぜんぶ大切にしたっていいよな。そういう貪欲なの俺は好きだぜ」
「っ、!」
すっと霞んでた世界に色を塗られたようなそんな感覚がした。
「な、んで…」
「なんでって…んー、特に理由はない。俺がやりたくてやっただけ。復習にもなるし」
「………」
鞄の紐を握る手に力が籠もる。何が目的でそんなに優しくするんだ。今までの事が頭の中を巡る。面倒事に巻き込まれるのだけは御免だった。
「俺には一週間も休まなきゃダメな事がどんなのか分かんないけどさ」
「………」
「この大学に来たのは教師になりたいからだろ?」
「……そう、だ。そう決めて俺は此処に来たんだ」
さらに手に力が籠もる。それは小鳥遊への返事だけど俺自身にも投げかけた言葉だった。高校で進路調査の紙を渡された時に、確かに俺は将来、教師になるって決めたんだ。
「ぜんぶ大切にしたっていいよな。そういう貪欲なの俺は好きだぜ」
「っ、!」
すっと霞んでた世界に色を塗られたようなそんな感覚がした。
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