【完結】敵対騎士の懐かせ方

琉海

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芽吹く苗(3)

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「や、だ!アっ、ひっ…ぁ、ア!…やっ、きら…!きらい!!」
「ははっ、もう俺のもんだ!」
「ふぁ、やっ、あぁあっ!!!」

最奥も前立腺も容赦なく突かれて、いつの間にか腰から離されていた手は片方は中心の先端に、もう片方は胸の突起を引っ張って指の腹で捏ね始めた。痛い程の感覚に我慢出来ずに欲を吐き出す。そんな自分に驚いてカイルは頭の中にクエッションマークをたくさん飛ばした。

ディオには気持良いから達するのだと教えられた。今、自分は達してしまった。こんな、こんな人権を無視されたような自分勝手に貪られている行為が気持ち良いと感じてしまっているのか。ブルリと恐怖で体が震える。

「や、や…ま、っ、や…ふっ、ンンんあっ!」


静止の声も虚しく、また律動が再開させられる。人の話を聞かない男にできる事と言えば、気が済むまで身も心も暴かれ続ける事だけだった。

翌日からカイルに居ない存在とされ一ヶ月もの間、一切の家事はされず前主の墓石に縋るように入り浸られ、時にはそのまま野宿されるなど精神的攻撃を味わう事になるのだが今のディオは知るよりもなかった。


【完】
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