【完結】敵対騎士の懐かせ方

琉海

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芽吹く苗(2)

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「は、ははっ…やっと…やっと、芽吹いた!」
「やっ、ま…アぅっ、や、まっ、て…!アっ、はげしっ…んアァっ!!」
「気ぃ飛ばすなよ?今、気分が良いんだ。最後まで付き合え」
「んぁ!まっ、て…待って!ァ…ひっ、や、今…イった、からっ…!」

先程までの優しさが嘘のように、掴まれた腰を上下に激しく動かされ乱暴に抜き差しを繰り返す。逃げるようにディオの腰に巻き付けていた足を外しシーツを蹴り上げる。だが腰を引くたびにディオの手によって引き戻されて翻弄された。

「逃げんな。漸く手に入れた、俺の、俺だけのものだ…!」
「だ、からっ…ァ、俺はずっと!アンタのもの、ン…だったって、ァあっ!、んぅっ…やっ、は、話、きけっっ!!!」

また騙された。最初の優しさは甘い餌だったのだ。カイルに好きだと言わせるための餌。応えてしまったから化けの皮が剥がれてしまったのだ。だがそんな事を今さら気づいても、もう喉元に喰らい付いた野獣は離してはくれない。

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