【完結】敵対騎士の懐かせ方

乱される心(1)

「んぁ…ハァ…ぁ、ン…あっ、あぁっ！」

股を開かれて持ち上げられた足をディオの腰に導かれる。そのまま後ろに回せと命令され言われるままに指示に従う。何をどうすれば良いのか分からない。

指が三本も入るほどに慣らされて、ディオの一物がゆっくりとナカに入ってくる。初めての感覚に耐えるようにグッと唇を噛み締めた。全て入ったぞと呟かれた声は上手く聞こえない。

辛い、キツイ、もうやめて。頭の中では否定的な言葉ばかりが浮かんでくる。また唇を奪われて舌を絡めとられて呼吸を奪われる。息が出来なくて意識が遠のき始めて離すよう何度も肩を叩く。だが、離して貰えない。同時にゆっくりと膣内を擦って奥の壁を突かれる。今まで感じたことのない感覚だ。剣で肌を斬りつけられる痛みとは何処か違う。

やっと離して貰えた口で慌てて空気を取り込むもののディオは待ってはくれず律動を続ける。訳もわからず戸惑えば、やけに声が耳についた。自分の声とは思えない甲高い声に恥ずかしくなり、声を防ぐ為に顔を埋めていたディオの肩に無意識に歯を立てた。声には出されなかったがディオの体が痛みにピクッと脈打つ。それで我に返って慌てて歯形の跡から流す血を癒すように舌で舐めた。

「んぁ…ごめ、…っ、ァん！…ぁっ」
「噛みたきゃ、噛めばいい」
「ふっ…ァっ…ンン、…っ」

ディオの手によって離した頭を再び肩まで導かれるが、主人に傷をつける事はできないと代わりに背中に回した手に力を込める。長く伸びた爪で主人に傷を負わせてしまってるなどカイルは気づかない。ディオもまた突然の痛みに驚いただけで、最初から分かっていればそれくらいの痛み絶える事が出来た。