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終わりの始まり(9)
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アタッシュケースの中に荷物を詰めていく。お気に入りの服、ブレスレッド。
それから草臥れた本を一冊手にとる。この国に来て直ぐにヴァルガに渡された本だ。もう何度も読み返して手垢や日焼けによってボロボロだ。
どうしようか悩んで数分、アタッシュケースの中に本をしまう。
「俺のだってアイツも言ってたしな」
うんうんと何度も縦に動かして次の作業に取りかかる。
一度は閉めようとして閉まらなかった蓋を何度も開けて中身を減らしてまた閉まるかのチャレンジをして。そうすれば後ろでガチャっとドアの開く音がした。
それから草臥れた本を一冊手にとる。この国に来て直ぐにヴァルガに渡された本だ。もう何度も読み返して手垢や日焼けによってボロボロだ。
どうしようか悩んで数分、アタッシュケースの中に本をしまう。
「俺のだってアイツも言ってたしな」
うんうんと何度も縦に動かして次の作業に取りかかる。
一度は閉めようとして閉まらなかった蓋を何度も開けて中身を減らしてまた閉まるかのチャレンジをして。そうすれば後ろでガチャっとドアの開く音がした。
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