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知りたくなかった現実(3)

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一人で訪れたパーティー会場。

サデュアは愁玲の準備を終わらせた後、直ぐに部屋から出ていってしまった。今日はまだヴァルガと一度も顔を合わせていない。説明もされないまま、今もずっと放置され続けてる。その事実に気分が晴れないでいた。

これは一言、二言 ヴァルガに文句を言っても絶対に許されるはずだ。そう思ってヴァルガに近づこうとした時、周囲を人で囲まれてしまう。


招待客だろう。でも愁玲が知ってる相手は一人も居なかった。

ニコニコと笑われて薄気味悪い。その目は愁玲を見てるようで見ていない。いつもなら母だ。でもこの場にはいないから、見てるのは きっとヴァルガだろう。

話しかけられた言葉へ適当に返事をしながら持っていたシャンパンを飲んでいく。退屈で詰まらなくて飲む速度も早くなっていく。

空になった瞬間、それを見計らったように目の前にシャンパンを渡された。それを見て無意識の内に眉間に皺が寄る。

「いい。飲み物は自分で取る」


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