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目覚めの日(7)
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机の上に並べられた複数のカトラリーの中で一番外側を迷いなく手にとった。目の前に置かれた皿は旬の野菜がふんだんに使われた前菜。
ジッと見つめるヴァルガの視線に気づかないままナイフとフォークを綺麗に動かして愁玲は野菜を口の中に運んでいく。
「っ、うま!」
「そりゃ良かった。でも意外だな、好き嫌いが激しいと思ってたが」
「んぁ?別に嫌いな物なんかない」
「ふーん。で、本の感想は?」
うぐっと食べかけの野菜を喉につまらせながら、ゴホッと一回だけ咽て前を見る。本の話は一旦終わって感想は言わずに済んだと思ったのに。
ニヤついた腹立つ笑みを浮かべるヴァルガと目があった。グッと唇を結んで返事の拒否を訴えて下を向くが、それじゃ許して貰えない。どうしようか目を泳がせて、でも結局はため息をついて諦めた。
「漢字多すぎだろ…」
そう答えた瞬間、ヴァルガは声を上げて笑いだした。
ジッと見つめるヴァルガの視線に気づかないままナイフとフォークを綺麗に動かして愁玲は野菜を口の中に運んでいく。
「っ、うま!」
「そりゃ良かった。でも意外だな、好き嫌いが激しいと思ってたが」
「んぁ?別に嫌いな物なんかない」
「ふーん。で、本の感想は?」
うぐっと食べかけの野菜を喉につまらせながら、ゴホッと一回だけ咽て前を見る。本の話は一旦終わって感想は言わずに済んだと思ったのに。
ニヤついた腹立つ笑みを浮かべるヴァルガと目があった。グッと唇を結んで返事の拒否を訴えて下を向くが、それじゃ許して貰えない。どうしようか目を泳がせて、でも結局はため息をついて諦めた。
「漢字多すぎだろ…」
そう答えた瞬間、ヴァルガは声を上げて笑いだした。
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