淫雨は愛に晴れ渡る

鳫葉あん

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珠玉

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「……ん」
 ぱち、と開いた視界は薄暗い。窓の外は白み始めており、物の輪郭が見え、室内の様子がわかる。
 ごそごそと起き上がったユージーンは、傍らを見た。静かな寝息を立てて見目の良い男が眠っている。平凡なユージーンより長い手足、程好く肉のついた体、端整な顔立ちの男はユージーンの主であり、ユージーンの母国を征した皇帝だ。
「……陛下」
 至る所に鬱血や噛み痕の散る体を揺り動かし、リチャードの足元へ這う。半裸で眠る彼を包む布団を捲り、薄い下履きを緩めると、起き上がった淫茎が顔を出す。健康な男性には珍しくない生理現象を処理するのは、ユージーンに与えられた役目の一つだ。
 赤黒く色付き、膨らみの兆しを見せる逸物――同性の性器に触れるなんて、以前のユージーンは考えたこともなかった。口に咥えて舐めしゃぶることに戸惑いや嫌悪を覚えたのは初めの頃だけで、今や顔を近付ける動きに躊躇がない。
「……」
 鼻先まで顔を寄せると、すんすんと匂いを嗅ぐ。一日の終わりにユージーンを抱くリチャードは行為が終わると体を洗い清めるため、石鹸の香りが残っていた。
 身嗜みに気を遣っているのか、リチャードの体はいつも香りが漂う。彼に従い尽くすユージーンも、自然とそれらを良いものと認識していた。
「あ……んっ、ふ」
 口を開き、亀頭を迎え入れる。舌で舐め回すと鈴口をほじり、滲み出る塩辛さにちゅぷちゅぷと軽く吸い付き、舌で転がす。
「んんっ……んんん……」
 リチャードを咥えたまま、ユージーンは顔を動かす。亀頭を喉奥であやしながら、肉竿を狭い口内で擦り扱く。尻孔だけではなく、口まで性器になったかのような倒錯はユージーンの被虐性を刺激した。
「ん、ん、ふっ、ん、う、ふぅっ、ん、んっ……」
 呻き、えずき、リチャードへ奉仕する。硬く太く育ちきった雄は眠りながらもユージーンを犯している。
「ふっ……んっ……んんっ!!」
 生あたたかい飛沫が訪れ、ユージーンの口内に苦味が走る。それすら心地好かった。すぐにでも飲み込んでしまいたい衝動を抑え、リチャードから唇を離したユージーンはのそのそと起き上がった。
 掌へ白濁を吐き出し、背を広いベッドに預け、足を軽く折って寝転ぶ。掲げ上げる尻孔へ向けて白濁を垂らす。
「うっ、あ……」
 排泄器官でしかなかった孔に自身の指を入れるのは抵抗がある。リチャードに抉じ開けられるまでは触れることを忌避しているような場所だったのだから仕方ない。
 ひくつく孔へ精液を纏わせた指を擦り付け、ゆっくりと開いていく。飲み込んだ指の腹が肉襞に触れる。蠢動する肉筒は異物の訪れにより与えられる悦びをすっかり覚え込んでいた。
「あっ……あ、あっ、あ……あ……あ……あぁ~っ……」
 薄い滑りを帯びた指が媚肉を抉る。肉壺の奥に隠れたしこりを突こうとするが、指では届かず襞を掠めるばかりだった。
「うぁ……あ……あ……ぁ、んんっ……」
 肉筒を擦るのも確かに気持ちいいが、奥のしこりをつつく悦びを知っているユージーンは懸命に指を喰う。根本まで飲み込み、何度も何度も挑み、諦めて、それ以上進めないのだとようやく理解する。
 自分が何のために尻孔をほじっているのか。すっかり頭から抜け落ちてしまっていたユージーンだが、肉筒の奥まで犯す唯一の存在に思い至ると役目も思い出す。快楽に溶けた頭は馬鹿になっていた。
「陛下」
 自分を助けてくれた人。国を滅ぼした侵略者。憎むべき救世主。恐ろしい主人。おかしな男。
 様々な想いが一瞬で胸に渦巻くが、ユージーンを満たしてくれるのは彼しかいない。ユージーンが生きていくには――死にたくないのなら、リチャードに従うしかなかった。
 寝息を立てるリチャードへ跨がり、指を広げて開かせた尻孔へ、射精により萎んだ性器を潜らせる。尻肉を蠢かせ、きゅっきゅと抱き着いてやれば膨らみも硬度を持っていく雄肉にユージーンは悦んだ。
「ああっ……」
 ユージーンの中で育ち始めた肉竿を締め、弾力のある亀頭に性感を喚び起こさせようと尻を振る。ゆさゆさと腰を揺すり、に肉襞を拓いていく。
「あ……あっ……ぁんっ……あ……あ……」
 男に跨がり雄を咥えながら虚空を見上げ、半開きの唇からも、芯を持ち勃ち上がった竿の先からも涎を垂らして腰を振る。媚びがあれば娼婦のように思えたものだが、ユージーンにはそんな強かさも余裕もない。
「掘り出し物だったか」
 快楽の果てを求めるだけのユージーンには、青い双眸を開き、自分の上で尻を振る奴隷を愉しげに見つめる男の声は届いていない。雄が育ちきり、胎の奥で触れ合いを待つ前立腺を叩くことしか考えていなかった。
「あんっ、あ、あ、あっ……あぁ……あ~っ」
 男を悦ばせることに夢中なユージーンは突然胎を突き上げられ、甘い悲鳴を上げた。動かない筈のリチャードが腰を突き上げ、ユージーンの尻の奥まで抉ったのだ。自身の動きではない、予想のつかない刺激は驚きと共に想定以上の悦びを与える。腸の奥まで侵入を許し、快感のあまりに硬直するユージーンの貧相な腰を、リチャードの両手が掴む。
「あっ……ぎっ、あ、あ、あっおっ」
 リチャードの上で踊っていた体が、リチャードによって突き上げ揺さぶられる。コントロールを失った快楽は毒のようにユージーンを追い詰めていった。
「あっ、ひぃ、でるっ出ちゃうぅ!!」
「何がだ」
「せーしっ! ゆっ、ユージーンの……奴隷の無価値精子、無駄撃ちしますぅ」
「ふっ」
 冷徹な美貌に一瞬、笑みが差す。すぐに失われた慈悲により、リチャードは一際強く突き上げ、ユージーンの胎を打った。
「えひぃぃいっ」
 結腸を突き、さらにその奥まで抉り込まれ、舌を突き出して嬌声を上げたユージーンは背をそらして感じ入る。自然と差し出された胸、ふるふると震える乳首を、リチャードの指が押し潰す。
「あ。あっ。ちくび、ちくびぃ」
「これが好きか」
「すきっ……陛下に、陛下に乳首触られるのが好きなのぉ……」
 上手く媚びへつらう奴隷には褒美が与えられる。リチャードが突然起き上がると、主人に跨がっていた体はベッドへ倒されてしまう。
 見下ろしていた筈が見下ろされる側になってしまい、優位性など何もなくなってしまった奴隷は主の思うままに犯される。喉や頬を食まれながら腰を打ち付けられ、尻の奥、胎の底まで雄に蹂躙される。
 芽生えることのない種を蒔かれ、それに悦びを見出だしていく自分に気付かないまま、ユージーンの体は白濁に塗れていく。
「あ……あ……っ」
 精を受け止めるだけの肉奴隷は、抜け出ていこうとする雄肉をきつく締め上げる。それでもユージーンの拘束から逃げ延びたリチャードはすり寄ってくる体を抱え上げ、立ち上がると浴室へ向かった。
 朝の生理現象に対する処理は終わり、汗ばむ自身と汚れた奴隷の体を清めて政務へ向かわなければならない。
「へいか、へいかぁ……おち○ぽ……もっとぉ……」
「夜にしろ。俺には仕事がある。お前も俺ばかり喰ってないで飯を喰え」
「…………はい……」
 昨晩から浴槽に貯められたままの水を使い、体にこびりついた情欲を洗い流す。リチャードによって清められたユージーンは言葉通り朝食を済ませたら昼食を待ち、その次は夜の訪れを待つだけになる。
 奴隷が部屋で休んでいる間、主人であるリチャードは政務に励む。護衛を侍らせ、執務室へ向かう背中に艶やかな声が掛けられた。
「陛下、おはようございます」
「……ああ。ディアナ。おはよう」
 長い亜麻色の髪を靡かせ、緑の目を細めて微笑む、上品なドレス姿の女性がリチャードへ近付く。彼女がリチャードの目の前へ迫っても護衛は止めず、敬礼する。リチャードもそれを当然と受け止める様からわかるように、彼女はリチャードにとって親しい関係であった。
「陛下。ファランを手に入れて仕事が増えたのはわかりますが……どうか私達にも顔をお見せ下さいませ。ハリーも寂しがっておりますわ」
「……ああ。そうだな。後で様子を見に行く」
 はい、としおらしい返事をしたディアナはリチャードの妃だ。皇帝の世継ぎを産んだ国母と呼ぶべき彼女は言葉を続けた。
「私も、陛下と時間を共にしたいです」
「……今日の夕食は部屋ではなく、食堂で取ろう」
「ええ。陛下。嬉しいですわ」
 笑みの喜色が強まったディアナは、ようやく満足したのかリチャードの前から退いていく。離れていく背を見送り、その姿が見えなくなるまで待ったリチャードはため息をついた。
「幸せな女だ」
 呼び止められていた足を動かし、執務室へ向かうリチャードの顔は険しい。考え事をしながら進むとすぐに部屋へと辿り着き、リチャードは積み重ねられた書類の山へ目を向け、それらを捌くべく椅子へと座った。

 王の仕事は数多い。華やかな世界に見えるが地味な書類仕事が多く、内情は汚泥に塗れ、安堵は少ない。
 家臣からの報告書を確認し、民からの陳情に触れ、何をすべきか考える。誰かに意見を求めて終われるものもあれば、判断力のあるリチャードでも即座に答えの出ない問題もある。
 リチャードの決断で国の行く末が左右され、国民の生活に対する責任が生まれる。国の統治は簡単なことではないが、リチャードは生き甲斐を感じていた。
 サラサラと羽ペンを動かしていると、扉を叩かれる。何事か問うと来客を告げられ、客の名を聞いたリチャードは「通せ」と快く招き入れた。
「陛下。お久しぶりでございます」
「ああ。急にすまなかったな」
 執務室前に控える護衛によって扉が開かれ、中へ入ってきたのは恰幅の良い老紳士だった。恭しく礼をする紳士へ、立ち上がったリチャードは椅子を勧める。
「いえ。私はご依頼の品をお届けに参っただけですので」
「早いな。流石は名匠だ」
「そう思って下さるのなら、是非ともご依頼いただきたいものです。結婚指輪を作られて以来ではないですか?」
「ハリーの誕生記念にペンダントを頼んだろう。紋章入りの。忘れたか」
「おお……忘れておりました。あれは息子が作りましたのでなぁ」
 話しながら、紳士に促されるままリチャードは執務机に腰掛ける。机の上を簡単に片付けると紳士は黒く長細い箱を置いた。
「ペンダントも良く出来ていた。喜んでいたよ」
「それは何より。さ、こちらです」
 紳士が箱の蓋を開けると、クッション製の台座に宝石が二つ、大きく鋭い針が一本、鎮座していた。
「美しいな」
 リチャードの指が紅く輝くルビーを手に、掲げ持つ。宝石は鎖のついた銀の装飾品に嵌め込まれていた。涙の形をした振り子がシャラシャラと音を奏でる。
「サファイアも同じ形にしております」
 台座の上に置かれた青い宝石も銀細工に嵌め込まれ、鎖でルビーと繋がっている。
「素晴らしい出来だ」
「ありがとうございます、陛下」
「今後も依頼させてもらう。その時はよろしく頼む」
 そう言われ、紳士は一瞬驚きを見せたものの、すぐに笑顔に戻った。勿論です、と頷く笑みは本心からのもので、恭しく頭を下げて退室する。
 一人残されたリチャードは愉しげな笑みを浮かべながら、しばらくの間宝石を眺めていた。

◇◇◇

 ユージーンの暮らしは平坦で、退屈で、かりそめながら安寧がある。
 すべきこと、やるべきこと。責務らしい役割はない。
 リチャードの体を慰めるのが役目だが、ユージーンが懸命に何かをするというよりはリチャードがユージーンをはけ口に使ってくれる。
 体が求めるままに眠り、目覚めたら遅い昼食を取り、ぼうっと過ごすうちに再び眠りにつく。リチャードの寝室という聖域に閉じ籠るユージーンの堕落を咎めるものはリチャード以外おらず、唯一の人も家族サービスの為に寝室へ戻るのは遅かった。
「……ちょうどいいか」
 皇帝自ら食事の乗せられた盆を持ち、寝室へ入ったリチャードはベッドの上で眠り続けるユージーンを見て呟く。盆をサイドテーブルへ置き、食事皿の横に乗せていた黒く長い箱を手に取った。
 蓋を開ければ昼間と同じく、長い針と宝石細工が二つ入っている。ベッドに腰掛けたリチャードは半裸で眠るユージーンを自分の膝の上で抱え込むように座らせると、平たい胸をまさぐった。
「んっ……」
 男を誘うような桃色の乳首を摘み、ぐにぐにと伸ばすように育てる。敏感な突起はすぐに赤くなり、隆起する。片手は乳首を弄り育てて伸ばし、もう片手は箱の中の針を掴む。
 鋭利な針がゆっくりと乳首に向けられていく。位置を定め、柔らかい皮膚に軽く押し当てられる。
「……」
 冷徹な美貌は一瞬も崩れることなく、奴隷の乳首を針で貫いた。
「いっ!! だっ……あっあああっ!!」
 眠っていたユージーンが針に刺された痛みから目を覚ます。状況を把握しようと開いた視界に主人を見つけ、思わず息を飲む。現在進行形で走り続ける痛みがリチャードへの恐怖を打ち破り、視線は痛みの根元たる胸へ移った。
「あっ?!」
 自分の乳首に指よりも長い針が突き刺さっているという光景は、寝起きには衝撃的すぎた。何の為にそんなことになっているのか、ユージーンの頭は理解が追い付かない。
「暴れるなよ。余計な怪我をする」
 混乱するユージーンへ忠告するリチャードは落ち着き払っている。針を刺したのは彼なのだから当然なのだろうが、ユージーンには訳がわからない。
 情報処理能力の許容量を越え、固まってしまったユージーンの胸から針が抜かれる。傷口を金属が抜け出ていく痛みに呻くが、針が抜けきれば自然と息が出る。よくわからないが終わったのだと安堵するユージーンの目を、赤い輝きが貫く。
 美しい宝石だった。親指の爪程の大きさのルビーが、銀色の小さな棒のようなものに取り付けられている。棒からは鎖や振り子飾りが垂れ下がり、シャラシャラと音を奏でる。
 リチャードが銀細工に触れると、かち、と音がする。片手の指には小さな輪のような部品が摘ままれ、それは棒から取り外されたのだとわかった。
 輪の抜けた棒がユージーンに――ユージーンの乳首に近付いていく。小さな穴を作られた乳首へ、その穴の中へ棒が入り込んでいく。
「うあっ……!」
 反射的に逃げようと、腕を動かそうとしたユージーンの体を、リチャードの腕が抱き込む形で制止する。ユージーンの乳首にはルビーが飾られ、しっかりと留め具をつけられてしまった。
「ひあ……ひっ……ひぃっ……」
 リチャードの指がもう片方の乳首に触れる。ぐにぐにと伸ばされる間、ユージーンは怯えていた。恐ろしかった。けれど逆らうことは出来ない。
 ぼろぼろと溢れ落ちていく涙が、分厚い舌に舐め取られる。乳首を突き破る針は止まらない。

 リチャードによって胸を飾りつけられたユージーンには、その石の価値などわからなかった。
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