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第一部 Sweet home
07 蜜月
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※異物挿入(悪魔のたまご)あります
セヴェリの暮らす村には信仰があった。それは神のものとは違う。始まりの人、教祖は人里から離れた森の奥深くに封じられた社を見つけた。社を調べ伝承を紐解いた教祖が掲げたものは悪魔への崇拝だった。
何代も昔。彼らが外界で暮らしていた頃は秘密裏に守られた信仰だった。発覚すれば異端者として殺されてしまう。信者達の繋がりは厚く深く、裏切り者は許されなかった。
信じるものを隠し、信じぬものを敬う二重生活に苦しみ疲れる信者は多く、彼らの苦悩を嘆いた教祖は決断する。誰にも邪魔されない楽園を築くのだと。
文明的な外の暮らしを捨て、森の奥でひっそりと生きる。殆どの信者は賛同し教祖と共に森の中へ入っていった。残った者達は改宗し悪魔崇拝を捨てた。
閉じられた村での暮らしには規則が生まれた。殆どは村人の行動を律する為のものだが、崇拝する悪魔の意向に沿ったものもある。
人間ごときが無駄な殺生を行うくらいならその命は悪魔に捧げよ。人間は勿論、他の細々した生命達も悪魔の為の贄なのだ。
「俺は降りてたんだよ。お前達がこの森に来る前から……この世を地獄に変えてやろうって」
「あっ……やめ……」
「まぁ、もう。それはどうでもいいんだが」
セヴェリは男に組み伏せられていた。長い金髪、青い瞳の美しい容姿の若い男――どこか見覚えのある気がする、セヴェリのよく知っているような男。
殺されかけたセヴェリの背後に突然現れた彼は悪魔だった。超常の力を用いて社から一瞬でセヴェリの家へ移動し、セヴェリの為のベッドの上でセヴェリの体を犯し始める。
「旅の僧侶様が俺をこんな森の奥に追い詰めてくれやがった。お仲間様と俺を封じる社まで建ててくれたよ」
セヴェリにのしかかる悪魔の長い髪が肌を擽る。当時を思い出しているのか腹を立てた様子でぼやきながら、高く通った鼻が肌を押し、形のいい唇がセヴェリの肌を食う。頬、喉、胸、腹、その下も。服を剥がれたセヴェリの幼い体、その至る所に吸い付かれ舐められ、囓りつかれる。
「お前らの教祖様はよりにもよってあの忌々しい石を俺の降臨に欠かせない儀式装置だと勘違いしやがった。ご丁寧にあんなもん大層大事にしやがって……」
「……けった……ぼく……」
「そう。お前のおかげだよ。可愛いセヴェリ」
おかしいと詰め寄る。セヴェリより先にヨーンが石に触れた。動かしてやろうと明確な意思を持って。セヴェリより筋肉のついた手で思いきり押していたのに石はびくともしなかった。
「そりゃあ、俺の加護のない悪ガキには封印の要をどうにかするなんて無理だ」
「……加護?」
「そう……美味そうな魔力に満ちた……可愛いお前みたいな奴をずっと待ってたんだよ。何代も何代も。妥協しなくて良かった。お前の持って生まれた魔力と俺の加護が合わさって、あの忌々しい僧侶様の封印を打ち破ったんだ」
可愛いセヴェリ。愛しているよ、と。悪魔は身勝手なことばかりセヴェリに教える。
言葉でも体でも。
自分より大きな体躯の見知らぬ男に好きなように扱われる状況は恐怖でしかなかった。村の大人の男達はセヴェリにこんなことをしなかった。
悪魔に触れられて感じるのが嫌悪感だけなら良かったのに、セヴェリの体は恐怖に打ち勝った――もしくは負けて流されてしまっただけなのか。与え植え付けられた種がゆっくりと、だが急速に育ち芽生えていく。
大きな手が平らな胸を揉む。小さく桃色に色付く乳首を摘ままれ舐められる。身に走るむず痒さが気持ちが悪いだけなのにセヴェリの体は違う何かを拾おうとしている。その前に無防備な性器を握られ「ひっ」と短い悲鳴を上げる。
長い指が幼い性器を優しく撫でる。ふにふにと揉まれていると小さな口から可愛らしい声が漏れた。
「あっ……あん……」
「ふふ。気持ちいいかセヴェリ」
性器を嬲られると官能に支配される。心が恐怖に包まれているのは変わらないのに、素直な幼い体は与えられる刺激に喘ぎ、暴力的な快感に流されていく。
セヴェリの未発達な性器は悪魔の手で竿を扱かれ、可愛らしい玉を揉まれるとそれだけでひくつく鈴口から白濁を溢した。力なく吐き出されていくそれを見て、セヴェリは顔を赤くして涙を溢す。
「セヴェリ。何故泣くんだ。気持ちいいだろう?」
悪魔にセヴェリの繊細な感情がわかる筈がない。セヴェリの勘違いもわからないのだから。
快感の抜けきらないセヴェリはぼろぼろと涙を溢しながら、虚ろに呟く。か細い声は悪魔の耳にきちんと届いた。
「……ぼく、おしっこ…………もらしちゃったの……? でもしろい……へんだよこんなの」
閉鎖的な村では子供達への性教育が整備されておらず、基本的にはもう少し――十代半ばから後半の、大人に近付くカテゴリーになってから自然とそういった知識を植え付けられていく。
セヴェリの世代がそろそろ迎えるか、中には既に経験している子供もいるだろう。夢精という生理現象は性教育の入口にもなっている。
夢精の前に悪魔の手によって射精させられたセヴェリはろくな性知識がない。射精をしたということも、それがどういうことなのかも。何もわかっていない。
可愛らしい初物のの反応は悪魔を喜ばせただけだった。
「セヴェリ。可愛いセヴェリ。泣かなくていい。お前が漏らしたのは小水……おしっこじゃないよ」
おそるおそる見上げてくるセヴェリに、悪魔はニッコリと微笑んだ。整った顔立ちに浮かべた笑みは美しく、セヴェリも思わず見惚れてしまう。
「セヴェリが出したのは精液っていうんだ。赤ん坊のもとになるんだよ」
「……赤ちゃん……」
好き合った夫婦が結ばれると愛の証として子供が出来るのだと両親に教えられ、そういうものだとしか理解出来ていなかった。
「男が女の胎の中に精液を蒔くと赤ん坊が出来るんだ。そして女は自分の胎で子供を守り育てる……」
セヴェリもそうなるのだと。悪魔は何でもないように言い放った。
「可愛いセヴェリ。お前は俺の女だからな。俺との子供を生み育てるんだ」
「なに……いってるの」
セヴェリは男だ。生まれた時から男として育てられ、セヴェリ自身もそう思っている。女ではないと反論するセヴェリの憤りなど悪魔には関係ない。
己がそう決めたらそうなるのだ。
喚くセヴェリの抵抗などものともせず、悪魔は好きに蹂躙した。寝かされた体勢で精一杯暴れる足を両手を使って軽く抑え、高く掲げさせた可愛い小振りな尻に顔を埋める。慎ましく閉じられた孔を長い舌が抉じ開け、肉襞を舐められるとセヴェリの口からは感じ入った声しか出てこない。
ただ後孔を弄られる快楽に流されているだけにしては異常だった。それもその筈、悪魔の肉体は悪魔に都合良く出来ている。
唾液に催淫効果を付与するくらい訳ない。これからもっとおぞましいことをセヴェリに強いるのだから。
「……ひっ!? なぁっ?!」
舌が抜けたと思えば突然後孔に走る違和感。痛みはないが小さな孔に何かが入り込もうとしている感覚に声を上げ、目を向ける。
悪魔はセヴェリの孔に何か丸い……真っ黒い卵のようなものを挿入させていた。セヴェリの孔はゆっくりと口を広げ、時間をかけて全て飲み込んだ。
「…………な……に? なにしたの……?」
「セヴェリは残念ながら子宮……赤ん坊の種は持ってても卵はないから俺の魔力で作った卵を入れたんだ。解したから痛みはなかったろ?」
悪魔の唾液に含ませた催淫効果はセヴェリの感覚を麻痺させ、挿入の痛みをかき消した。それがなければセヴェリはもっと泣き叫んでいただろう。
可愛い救い主がただ痛い思いをするのは悪魔も望んでいなかった。
「お前の中に埋め込んだ卵はお前の全てを魔力に変換して育つ。大丈夫、お前の命を危険に晒すような食い方はしない」
悪魔の手がセヴェリの胎を撫でる。幼い肉筒は入り込んできた卵を勝手に胎の奥へ迎え入れ、大切にしまいこんでしまった。セヴェリの体はセヴェリを無視して悪魔の意のままに動いている。
言われた言葉を懸命に飲み込み、拒否しようとする頭に理解を促すセヴェリ。つん、と後孔に触れる硬い何かの感触に目を見張った。
「やぁっ……!」
「暴れるなよセヴェリ。大丈夫だから」
衣服を寛げ長大な雄を取り出した悪魔が、セヴェリの孔へ入り込もうとしていたのだ。
雄の膨らみより厚みのあった卵を迎え入れた孔は難なく悪魔を受け入れていく。ぬぷぬぷと肉に食まれ包み込まれていく己に、悪魔は満足げに笑った。
「ああ……可愛いセヴェリ……ようやく……」
「ひっ、あっ……あんっぁあっ……やっ……」
幼くも既に備わった官能器官が、肉を拡げて突き進む雄に叩かれ呼び起こされていく。悪魔の逞しい腕に抱き締められ、寄せられた唇がセヴェリに快楽の仕組みを囁き教え込む。
「くっ……いい子だセヴェリ。前立腺を擽られただけで肉が吸い付いてくる。そう。お前はそうやって俺を頼ればいいんだ」
「ああっん……きもちぃ……あぁ……」
悪魔が腰を打ち、セヴェリの中で肉棒が暴れ出す。肉筒を擦られ、器官を刺激され。与えられる快感に幼い体は喘ぐしかない。
腹の下の小さな性器が緩く芯を持ち、悪魔に揺さぶられながら雫を溢した。セヴェリの可愛い足の指は快感からの逃げ出し先を求めるようにくっと曲げられている。
幼い少年は悦んでいた。嫌悪や恐怖を遥かに凌ぐ快楽の波濤に飲まれ、支配されている。
突いてほしければ抱き着けとからかわれれば抱き着いた。キスしろと言われたら開いた口を懸命に悪魔へ近付け、我慢の切れた悪魔に口を吸われた。
セヴェリの体は悪魔によってつくり変えられていく。男を咥えて喜び、悪魔の子を孕んで育てる、彼の為の女にされていく。
女はやがて嫁になり、妻になり、その役割は母になる。
『わたしはこうして貴方の中で育っていく。貴方という苗床を揺りかごに。わたしはわたしの形を得ていくのよ』
セヴェリの暮らす村には信仰があった。それは神のものとは違う。始まりの人、教祖は人里から離れた森の奥深くに封じられた社を見つけた。社を調べ伝承を紐解いた教祖が掲げたものは悪魔への崇拝だった。
何代も昔。彼らが外界で暮らしていた頃は秘密裏に守られた信仰だった。発覚すれば異端者として殺されてしまう。信者達の繋がりは厚く深く、裏切り者は許されなかった。
信じるものを隠し、信じぬものを敬う二重生活に苦しみ疲れる信者は多く、彼らの苦悩を嘆いた教祖は決断する。誰にも邪魔されない楽園を築くのだと。
文明的な外の暮らしを捨て、森の奥でひっそりと生きる。殆どの信者は賛同し教祖と共に森の中へ入っていった。残った者達は改宗し悪魔崇拝を捨てた。
閉じられた村での暮らしには規則が生まれた。殆どは村人の行動を律する為のものだが、崇拝する悪魔の意向に沿ったものもある。
人間ごときが無駄な殺生を行うくらいならその命は悪魔に捧げよ。人間は勿論、他の細々した生命達も悪魔の為の贄なのだ。
「俺は降りてたんだよ。お前達がこの森に来る前から……この世を地獄に変えてやろうって」
「あっ……やめ……」
「まぁ、もう。それはどうでもいいんだが」
セヴェリは男に組み伏せられていた。長い金髪、青い瞳の美しい容姿の若い男――どこか見覚えのある気がする、セヴェリのよく知っているような男。
殺されかけたセヴェリの背後に突然現れた彼は悪魔だった。超常の力を用いて社から一瞬でセヴェリの家へ移動し、セヴェリの為のベッドの上でセヴェリの体を犯し始める。
「旅の僧侶様が俺をこんな森の奥に追い詰めてくれやがった。お仲間様と俺を封じる社まで建ててくれたよ」
セヴェリにのしかかる悪魔の長い髪が肌を擽る。当時を思い出しているのか腹を立てた様子でぼやきながら、高く通った鼻が肌を押し、形のいい唇がセヴェリの肌を食う。頬、喉、胸、腹、その下も。服を剥がれたセヴェリの幼い体、その至る所に吸い付かれ舐められ、囓りつかれる。
「お前らの教祖様はよりにもよってあの忌々しい石を俺の降臨に欠かせない儀式装置だと勘違いしやがった。ご丁寧にあんなもん大層大事にしやがって……」
「……けった……ぼく……」
「そう。お前のおかげだよ。可愛いセヴェリ」
おかしいと詰め寄る。セヴェリより先にヨーンが石に触れた。動かしてやろうと明確な意思を持って。セヴェリより筋肉のついた手で思いきり押していたのに石はびくともしなかった。
「そりゃあ、俺の加護のない悪ガキには封印の要をどうにかするなんて無理だ」
「……加護?」
「そう……美味そうな魔力に満ちた……可愛いお前みたいな奴をずっと待ってたんだよ。何代も何代も。妥協しなくて良かった。お前の持って生まれた魔力と俺の加護が合わさって、あの忌々しい僧侶様の封印を打ち破ったんだ」
可愛いセヴェリ。愛しているよ、と。悪魔は身勝手なことばかりセヴェリに教える。
言葉でも体でも。
自分より大きな体躯の見知らぬ男に好きなように扱われる状況は恐怖でしかなかった。村の大人の男達はセヴェリにこんなことをしなかった。
悪魔に触れられて感じるのが嫌悪感だけなら良かったのに、セヴェリの体は恐怖に打ち勝った――もしくは負けて流されてしまっただけなのか。与え植え付けられた種がゆっくりと、だが急速に育ち芽生えていく。
大きな手が平らな胸を揉む。小さく桃色に色付く乳首を摘ままれ舐められる。身に走るむず痒さが気持ちが悪いだけなのにセヴェリの体は違う何かを拾おうとしている。その前に無防備な性器を握られ「ひっ」と短い悲鳴を上げる。
長い指が幼い性器を優しく撫でる。ふにふにと揉まれていると小さな口から可愛らしい声が漏れた。
「あっ……あん……」
「ふふ。気持ちいいかセヴェリ」
性器を嬲られると官能に支配される。心が恐怖に包まれているのは変わらないのに、素直な幼い体は与えられる刺激に喘ぎ、暴力的な快感に流されていく。
セヴェリの未発達な性器は悪魔の手で竿を扱かれ、可愛らしい玉を揉まれるとそれだけでひくつく鈴口から白濁を溢した。力なく吐き出されていくそれを見て、セヴェリは顔を赤くして涙を溢す。
「セヴェリ。何故泣くんだ。気持ちいいだろう?」
悪魔にセヴェリの繊細な感情がわかる筈がない。セヴェリの勘違いもわからないのだから。
快感の抜けきらないセヴェリはぼろぼろと涙を溢しながら、虚ろに呟く。か細い声は悪魔の耳にきちんと届いた。
「……ぼく、おしっこ…………もらしちゃったの……? でもしろい……へんだよこんなの」
閉鎖的な村では子供達への性教育が整備されておらず、基本的にはもう少し――十代半ばから後半の、大人に近付くカテゴリーになってから自然とそういった知識を植え付けられていく。
セヴェリの世代がそろそろ迎えるか、中には既に経験している子供もいるだろう。夢精という生理現象は性教育の入口にもなっている。
夢精の前に悪魔の手によって射精させられたセヴェリはろくな性知識がない。射精をしたということも、それがどういうことなのかも。何もわかっていない。
可愛らしい初物のの反応は悪魔を喜ばせただけだった。
「セヴェリ。可愛いセヴェリ。泣かなくていい。お前が漏らしたのは小水……おしっこじゃないよ」
おそるおそる見上げてくるセヴェリに、悪魔はニッコリと微笑んだ。整った顔立ちに浮かべた笑みは美しく、セヴェリも思わず見惚れてしまう。
「セヴェリが出したのは精液っていうんだ。赤ん坊のもとになるんだよ」
「……赤ちゃん……」
好き合った夫婦が結ばれると愛の証として子供が出来るのだと両親に教えられ、そういうものだとしか理解出来ていなかった。
「男が女の胎の中に精液を蒔くと赤ん坊が出来るんだ。そして女は自分の胎で子供を守り育てる……」
セヴェリもそうなるのだと。悪魔は何でもないように言い放った。
「可愛いセヴェリ。お前は俺の女だからな。俺との子供を生み育てるんだ」
「なに……いってるの」
セヴェリは男だ。生まれた時から男として育てられ、セヴェリ自身もそう思っている。女ではないと反論するセヴェリの憤りなど悪魔には関係ない。
己がそう決めたらそうなるのだ。
喚くセヴェリの抵抗などものともせず、悪魔は好きに蹂躙した。寝かされた体勢で精一杯暴れる足を両手を使って軽く抑え、高く掲げさせた可愛い小振りな尻に顔を埋める。慎ましく閉じられた孔を長い舌が抉じ開け、肉襞を舐められるとセヴェリの口からは感じ入った声しか出てこない。
ただ後孔を弄られる快楽に流されているだけにしては異常だった。それもその筈、悪魔の肉体は悪魔に都合良く出来ている。
唾液に催淫効果を付与するくらい訳ない。これからもっとおぞましいことをセヴェリに強いるのだから。
「……ひっ!? なぁっ?!」
舌が抜けたと思えば突然後孔に走る違和感。痛みはないが小さな孔に何かが入り込もうとしている感覚に声を上げ、目を向ける。
悪魔はセヴェリの孔に何か丸い……真っ黒い卵のようなものを挿入させていた。セヴェリの孔はゆっくりと口を広げ、時間をかけて全て飲み込んだ。
「…………な……に? なにしたの……?」
「セヴェリは残念ながら子宮……赤ん坊の種は持ってても卵はないから俺の魔力で作った卵を入れたんだ。解したから痛みはなかったろ?」
悪魔の唾液に含ませた催淫効果はセヴェリの感覚を麻痺させ、挿入の痛みをかき消した。それがなければセヴェリはもっと泣き叫んでいただろう。
可愛い救い主がただ痛い思いをするのは悪魔も望んでいなかった。
「お前の中に埋め込んだ卵はお前の全てを魔力に変換して育つ。大丈夫、お前の命を危険に晒すような食い方はしない」
悪魔の手がセヴェリの胎を撫でる。幼い肉筒は入り込んできた卵を勝手に胎の奥へ迎え入れ、大切にしまいこんでしまった。セヴェリの体はセヴェリを無視して悪魔の意のままに動いている。
言われた言葉を懸命に飲み込み、拒否しようとする頭に理解を促すセヴェリ。つん、と後孔に触れる硬い何かの感触に目を見張った。
「やぁっ……!」
「暴れるなよセヴェリ。大丈夫だから」
衣服を寛げ長大な雄を取り出した悪魔が、セヴェリの孔へ入り込もうとしていたのだ。
雄の膨らみより厚みのあった卵を迎え入れた孔は難なく悪魔を受け入れていく。ぬぷぬぷと肉に食まれ包み込まれていく己に、悪魔は満足げに笑った。
「ああ……可愛いセヴェリ……ようやく……」
「ひっ、あっ……あんっぁあっ……やっ……」
幼くも既に備わった官能器官が、肉を拡げて突き進む雄に叩かれ呼び起こされていく。悪魔の逞しい腕に抱き締められ、寄せられた唇がセヴェリに快楽の仕組みを囁き教え込む。
「くっ……いい子だセヴェリ。前立腺を擽られただけで肉が吸い付いてくる。そう。お前はそうやって俺を頼ればいいんだ」
「ああっん……きもちぃ……あぁ……」
悪魔が腰を打ち、セヴェリの中で肉棒が暴れ出す。肉筒を擦られ、器官を刺激され。与えられる快感に幼い体は喘ぐしかない。
腹の下の小さな性器が緩く芯を持ち、悪魔に揺さぶられながら雫を溢した。セヴェリの可愛い足の指は快感からの逃げ出し先を求めるようにくっと曲げられている。
幼い少年は悦んでいた。嫌悪や恐怖を遥かに凌ぐ快楽の波濤に飲まれ、支配されている。
突いてほしければ抱き着けとからかわれれば抱き着いた。キスしろと言われたら開いた口を懸命に悪魔へ近付け、我慢の切れた悪魔に口を吸われた。
セヴェリの体は悪魔によってつくり変えられていく。男を咥えて喜び、悪魔の子を孕んで育てる、彼の為の女にされていく。
女はやがて嫁になり、妻になり、その役割は母になる。
『わたしはこうして貴方の中で育っていく。貴方という苗床を揺りかごに。わたしはわたしの形を得ていくのよ』
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