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10 聖王国軍
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『遅い!』
断絶の大隧道と呼ばれる巨大な地下空間で、侵攻軍、聖王国軍の実質的総指揮官ローベルト公爵は、あまりの進軍の遅さに苛立っていた。
やせぎすな体を煌びやかな鎧を着こみ、赤いマントを馬上でなびかせている。
『どうやら、クリスト卿の行軍が滞っているご様子でございます』
『あの、死霊めが!』
『閣下、ご注意を。どこに奴のしもべが潜んでいるやもしれません』
『ええい、うるさい! その程度わかっておるわ!』
並んで馬を進める副官の忠言に、ローベルトは苛立たしさを増す。
『ええ、閣下はちゃんと結界を張っておられますものね』
斜め後ろから、バサラ伯爵が指揮官の憤慨など気にせず、朗らかな声を発する。
『うむ。死霊とはいえ、奴の魔術はあなどっておらん!』
『偉大なる大魔導士にして、生きながらリッチとなり、更には死を超越した存在ですものね』
『うむ』
『王国など、あのお方お一人で滅ぼすことも出来ましょうに』
『死人ばかりの国などいらんわ』
『ホホホ、まさに。正論でございますわ』
バサラは、手の甲で口元を覆い、甲高い笑い声を上げる。
トンネルの中だが、あまりに大きすぎる空間であり、その空間を埋めるように数万という人間がひしめいているために、笑い声の反響は響かない。
幅は百メートルを越え、高さも数十メートルのトンネル。それが20キロに渡って続く。途中には支道が無数に走り、場所によってはモンスターが住まう。けれど、このトンネルを行かなければ、王国へ向かう道は数千メートル山脈を越える道か、海路しかない。大軍を動かすには、この断絶の大隧道しか選択肢は無く、王国への侵攻軍はこのトンネルを進む。
断絶の大隧道は、南方にある王国と北側の国々を繋ぐ。
王国側の出口は、王都にある。元々、出口を守る要塞が、交易の要衝であったために発展し、王都となった。
王都を守るため、この断絶の大隧道には、多くの兵が配置されていたが、クリスト将軍の率いるアンデットたちに蹂躙された。
『アンデットの良いところは、侵攻軍には死者を出さず、代わりに王国軍兵士の死体を戦力に加えられるところなのだがな』
『けれども、代償として余り複雑な命令はできませんものね』
そのため、トンネルの出口で、騎兵と歩兵で編成された第1軍20000を先頭にし、アンデットたちは第2軍として入れ換えた。
本体は、今ここにいる第3軍5万。
予備兵力2万の第4軍。輜重を中心とした第五軍。そして最後方に、アンデットの別部隊5万が続く。
この兵力ならば、王国を落とすことも可能であろうが、彼らが担当するのは王都の北半分。威力偵察と初期制圧を担当する第1軍と、第2軍だけでも十分な戦力だと、ローベルトは考えている。
『公爵、あまりクリストの事を悪く言うものではないわ』
後方から鈴を転がすような声が聞こえてくる。
『……お耳に入りましたか。殿下の御前で失礼いたしました』
振り返れば、金色の鎧、白いマントに身を包む少女が後ろから、供回りを連れ、しずしずと馬を進ませて近づいてくる。
その姿に、思わず息をのみながら、ローベルトはかしこまる。
『進軍が滞っていると聞きました』
まだ少女の時期に入ったばかりの澄んだ声が響く。金糸のような長い髪が影を作る真っ白な芙蓉の顔《かんばせ》は、見る者の魅了する美しさ。
『はっ! 面目ございません。王女殿下。
されど、ご心配はいりません。優秀なクリスト殿のこと、一弾指の間に解決されることと存じます』
少女の肩書は、王国討伐遠征軍総指揮官。聖王国第二王女アンネリース。今回の大掛かりな遠征の旗印として大将役には王族が必要と判断された。そのお飾りの指揮官として連れてこられていた
『そう、ならばよいのだけれど』
抑揚のない、感情のこもらない声。あわせて無表情で応じる。
『あなたもそう思われますか。男爵?』
王女は、青い瞳で、参謀記章をつけた若い貴族に問う。
『……クリストさまでも手こずるほど、抵抗が厳しいのでしょうか?』
参謀のはずなのに疑問形で答える部下に、ローベルの頬が赤くなる。
『バカな。それならば、第1軍から連絡が入って来るわ!』
薄気味悪く、嫌ってはいるが、ローベルトも死の王クリストの力は侮っていない。
第1軍の騎兵歩兵と連携を取り、抵抗の強い箇所へアンデットを差し向け、力づくで押し切っているはずだ。
トンネルという性質上、どうしても出口を狭められたり、待ち構えられていれば、進行は遅くなる。だが、そのような連絡はきていない。
『けれど、外へ出た魔術師から全く連絡が無いというのも気にかかります』
指揮官の顔色をうかがいながらも、側近が不安を漏らす。
途端に、公爵は不機嫌そうに口元をゆがめる。
『連絡がないのですか?』
王女も、静かな口調で疑問を発する。
『……』
連絡がないからこそ、判断に困っている。ローベルトは、連絡担当の魔術師を見るが、その視線を受け、魔術師は首を振るばかり。普段ならば、魔法で連絡を欠かさないはずが、今回は、どうしたものか通信が入ってこない。
『さてさて、それに致しましても、こうも情報が入って来ないのでは判断もできかねますわね』
そんな沈黙する場の雰囲気も気にせず、バサラはたおやかな仕草で小首をかしげる。
『もし許可を頂けるのでありましたれば、私が供回りと先行させていただきますが、いかがで御座いしましょう?』
『ふむ。……将軍ならば、融通無碍か』
総指揮官は、細い顔の貧弱な髭をいじり考える。
『よかろう。念のため、魔法でなく、馬による伝令を密にせよ』
『御意のままに』
尊大な命令の仕方にも、バサラは、優雅に一礼して応える。
『バサラさま』
今まで、人形のように感情がうかがえなかった少女が呼びかける。真っ白だった頬に、ひと刷毛《はけ》さっとはいたように朱がさしている。
『気を付けて、ね』
『は、殿下』
優しく微笑み、騎士の礼をしたバサラ伯爵は、きびすを返して馬に拍車を入れた。
断絶の大隧道と呼ばれる巨大な地下空間で、侵攻軍、聖王国軍の実質的総指揮官ローベルト公爵は、あまりの進軍の遅さに苛立っていた。
やせぎすな体を煌びやかな鎧を着こみ、赤いマントを馬上でなびかせている。
『どうやら、クリスト卿の行軍が滞っているご様子でございます』
『あの、死霊めが!』
『閣下、ご注意を。どこに奴のしもべが潜んでいるやもしれません』
『ええい、うるさい! その程度わかっておるわ!』
並んで馬を進める副官の忠言に、ローベルトは苛立たしさを増す。
『ええ、閣下はちゃんと結界を張っておられますものね』
斜め後ろから、バサラ伯爵が指揮官の憤慨など気にせず、朗らかな声を発する。
『うむ。死霊とはいえ、奴の魔術はあなどっておらん!』
『偉大なる大魔導士にして、生きながらリッチとなり、更には死を超越した存在ですものね』
『うむ』
『王国など、あのお方お一人で滅ぼすことも出来ましょうに』
『死人ばかりの国などいらんわ』
『ホホホ、まさに。正論でございますわ』
バサラは、手の甲で口元を覆い、甲高い笑い声を上げる。
トンネルの中だが、あまりに大きすぎる空間であり、その空間を埋めるように数万という人間がひしめいているために、笑い声の反響は響かない。
幅は百メートルを越え、高さも数十メートルのトンネル。それが20キロに渡って続く。途中には支道が無数に走り、場所によってはモンスターが住まう。けれど、このトンネルを行かなければ、王国へ向かう道は数千メートル山脈を越える道か、海路しかない。大軍を動かすには、この断絶の大隧道しか選択肢は無く、王国への侵攻軍はこのトンネルを進む。
断絶の大隧道は、南方にある王国と北側の国々を繋ぐ。
王国側の出口は、王都にある。元々、出口を守る要塞が、交易の要衝であったために発展し、王都となった。
王都を守るため、この断絶の大隧道には、多くの兵が配置されていたが、クリスト将軍の率いるアンデットたちに蹂躙された。
『アンデットの良いところは、侵攻軍には死者を出さず、代わりに王国軍兵士の死体を戦力に加えられるところなのだがな』
『けれども、代償として余り複雑な命令はできませんものね』
そのため、トンネルの出口で、騎兵と歩兵で編成された第1軍20000を先頭にし、アンデットたちは第2軍として入れ換えた。
本体は、今ここにいる第3軍5万。
予備兵力2万の第4軍。輜重を中心とした第五軍。そして最後方に、アンデットの別部隊5万が続く。
この兵力ならば、王国を落とすことも可能であろうが、彼らが担当するのは王都の北半分。威力偵察と初期制圧を担当する第1軍と、第2軍だけでも十分な戦力だと、ローベルトは考えている。
『公爵、あまりクリストの事を悪く言うものではないわ』
後方から鈴を転がすような声が聞こえてくる。
『……お耳に入りましたか。殿下の御前で失礼いたしました』
振り返れば、金色の鎧、白いマントに身を包む少女が後ろから、供回りを連れ、しずしずと馬を進ませて近づいてくる。
その姿に、思わず息をのみながら、ローベルトはかしこまる。
『進軍が滞っていると聞きました』
まだ少女の時期に入ったばかりの澄んだ声が響く。金糸のような長い髪が影を作る真っ白な芙蓉の顔《かんばせ》は、見る者の魅了する美しさ。
『はっ! 面目ございません。王女殿下。
されど、ご心配はいりません。優秀なクリスト殿のこと、一弾指の間に解決されることと存じます』
少女の肩書は、王国討伐遠征軍総指揮官。聖王国第二王女アンネリース。今回の大掛かりな遠征の旗印として大将役には王族が必要と判断された。そのお飾りの指揮官として連れてこられていた
『そう、ならばよいのだけれど』
抑揚のない、感情のこもらない声。あわせて無表情で応じる。
『あなたもそう思われますか。男爵?』
王女は、青い瞳で、参謀記章をつけた若い貴族に問う。
『……クリストさまでも手こずるほど、抵抗が厳しいのでしょうか?』
参謀のはずなのに疑問形で答える部下に、ローベルの頬が赤くなる。
『バカな。それならば、第1軍から連絡が入って来るわ!』
薄気味悪く、嫌ってはいるが、ローベルトも死の王クリストの力は侮っていない。
第1軍の騎兵歩兵と連携を取り、抵抗の強い箇所へアンデットを差し向け、力づくで押し切っているはずだ。
トンネルという性質上、どうしても出口を狭められたり、待ち構えられていれば、進行は遅くなる。だが、そのような連絡はきていない。
『けれど、外へ出た魔術師から全く連絡が無いというのも気にかかります』
指揮官の顔色をうかがいながらも、側近が不安を漏らす。
途端に、公爵は不機嫌そうに口元をゆがめる。
『連絡がないのですか?』
王女も、静かな口調で疑問を発する。
『……』
連絡がないからこそ、判断に困っている。ローベルトは、連絡担当の魔術師を見るが、その視線を受け、魔術師は首を振るばかり。普段ならば、魔法で連絡を欠かさないはずが、今回は、どうしたものか通信が入ってこない。
『さてさて、それに致しましても、こうも情報が入って来ないのでは判断もできかねますわね』
そんな沈黙する場の雰囲気も気にせず、バサラはたおやかな仕草で小首をかしげる。
『もし許可を頂けるのでありましたれば、私が供回りと先行させていただきますが、いかがで御座いしましょう?』
『ふむ。……将軍ならば、融通無碍か』
総指揮官は、細い顔の貧弱な髭をいじり考える。
『よかろう。念のため、魔法でなく、馬による伝令を密にせよ』
『御意のままに』
尊大な命令の仕方にも、バサラは、優雅に一礼して応える。
『バサラさま』
今まで、人形のように感情がうかがえなかった少女が呼びかける。真っ白だった頬に、ひと刷毛《はけ》さっとはいたように朱がさしている。
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