旅鉄からの手紙

水郡線

袋田の滝～日本三大瀑布の一つ～

晩夏でもあり初秋でもあるお彼岸の季節は、川で遊んだ後は放って置くと風邪をひいてしまうくらい身体がよく冷えるので、息子とキャンプ場から車で行くには近い袋田にある日帰り温泉に向かって入浴した。やはり川遊びの後の温泉もいい湯で気持ちが良い。息子もとても気持ち良さそうに入っていた。

袋田と言えばやはり袋田の滝で、春の新緑、夏の深緑と涼しさ、秋の紅葉、冬の氷瀑と四季により姿を変える滝としても有名で、昔歌人の西行法師もこの地を訪れた際

「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」

と絶賛したとも伝えられている。別名「四度（よど）の滝｣とも呼ばれているのはそれが理由なのかなと思いきや、滝の流れが大岩壁を四段に落下することからだという。高さ120メートル、幅73メートルのスケールで那智の滝（和歌山県）、華厳の滝（栃木県）と並んで日本三大瀑布とされている。

水郡線袋田駅が最寄りであり滝の近くまで路線バスも運行されている。特に紅葉が見頃を迎える１１月頃は水郡線も混雑する程多くの見物される方々で賑わう。バス停から温泉やお土産屋などが並ぶ通りを抜けて、入場券を買ってトンネルをくぐって滝壺が見えるテラスに向かう。

テラスから見た滝も見事ではあるが、近くの月居山や生瀬滝へのハイキングコースから見た、特に秋に赤や黄色に染まっている木々の間から見た袋田の滝の上の方や、生瀬滝も見事だ。ハイキングコースと言ってもロッククライミングも思わせるような崖を登る急な階段続きで、転落する危険も潜んでいる程である。

息子と２人で袋田の滝へ紅葉狩りに行った時に、そんなコースを怖いとも疲れたとも言わずについて来てくれた当時４歳そして５歳の時の息子にも感心と感謝をしていた記憶もある。