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水郡線
先生との出会い~川遊び教室にて~
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私があの時参加したのは川遊び教室だけであったが、前の日には久慈川の川下りによるカヌー教室が行われて、その前日の夜には同じキャンプ場で野田先生によるトークライブが行われ、その後に焚き火を囲んで彼と語る時間が設けられていたという。私も息子と共に野田先生にお会い出来て記念撮影してもらった時に、当時丸刈りであった息子の頭を撫でて貰った時は嬉しかったが、
有名な冒険家やエッセイストとしてか?
それとも
川遊びの楽しさを少しでも共感出来そうな先輩としてか?
どう話しかければ良いのか判らずに戸惑ってしまった。野田先生のことを有名人を見るような目線で、今更彼の本に書かれていたダム建設により川の自然が壊されてきた様子を彼が嘆いている事や、かつての彼の愛犬のガクが伸び伸びと飼われていた様子などを聞いても
「その事は本に書いてあるだろうが!」
と怒られそうな気もして、もし怒られなかったとしても他の方々からも同じような質問を何回もされているかも知れないから、彼にとってうんざりかも知れないと思ってしまった。
ちょっと有名な方を見ただけで直ぐにアイドルやスターを見た如く大げさに騒ぐような私の心も、魚が少なくなった川の如くまだまだ貧しいのかと自分で恥ずかしくもなった。
初対面ではそういうケースもあり仕方がないとも思えるが。しかし今思えば川遊びの後教室に参加した方々が捕まえたハヤ、オイカワなどの数十匹くらいの小魚や、渓流にいるとよく聞くヤマメや、私も一度だけ食べたことのある高級料理上海ガニくらいの大きさのモクズガニが入れられていた水槽を、うちの息子などの参加した子供達や野田先生と一緒に飽きずにしばらく眺められた時間はとても貴重であった。野田先生は水槽にいる魚達やカニを見ながら
「昔は水槽なんてなかったよ」
と一言おっしゃっていた。今思えばその後に
「モノが少ない時代だったからこそ川遊びなどに夢中になれたのですか?」
と続けられたのに、あの時はそこまで頭がまわらなかったくらい未熟だったのかもしれない。あの時、野田先生と会話出来なかったのが残念で悔しくてたまらずに私にとって先生とのほろ苦い出会いとなった。
今みたいにモノが溢れていなくても、野田先生が子供の頃は、今よりも魚がたくさんいる川が全国のあちこちにあったという。親も含めた大人達が見ていなくても、ガキ大将とも呼ばれる小学生高学年くらいのお兄さん達が、まだ危険の判断が満足に出来ない小さい子供達の面倒をしっかり見ていた。多くの子供達が近所のそういう川で魚を追いかけるなどして遊びながら、流されたり溺れたりする危険もある川で生命、自然、そして自分の身は自分で守る事など、大人に成長する為に大切な事も覚えられる。その分お金よりも大切な事が判る、心豊かな人間に育ち易い環境であったのだろうと改めて思えた。
「野田知佑の川遊び教室」で貴重な思い出を作れたのも、野田先生やボランティアの方々など関係される方々のお陰であるのは言うまでもないが、久慈川で行われている野田先生の川遊び教室も含めて、魚がたくさん泳ぐ川を未来に残して復活させようとする動きもこれから益々全国のあちこちで盛んになって欲しい!
学生時代に、ある友達と、北海道を旅している時に会った博多美人とも言える九州から北海道を旅していたある女性から「心が綺麗」と褒められた私も、社会人になって近年から今日にかけてよく見られる日本人と同様に、お金を第一の目当てにダム建設に関わられた方々の如く欲しいものを買うもしくはお金がかかるようなしたい事などで、お金を得ようとする事に囚われ過ぎていつの間にか先述したように魚が少なくなった川の如く、心が貧しくなってしまったと思う。
私の心も、魚がたくさん泳ぐ川のような綺麗さや豊かさを、日本各地を流れている河川と共に復活させたい。水遊びをするなら、野田先生も好きそうな魚がたくさん泳いでいる川や、ウミガメやイルカやたくさんの熱帯魚が泳いでいる沖縄や小笠原近海などの海の中でするのが一番良い!さらに北海道知床など海の王者シャチの群れが泳ぐような自然豊かな海の中での探索も楽しそうだ!私の息子も今回参加した川遊び教室も含めて、魚など生き物がたくさん泳いでいる川や海など、出来るだけ多く自然の中で遊ぶ事により、色々な事を感じながら成長して欲しい。
次回は今回よりも綺麗で豊かな心で野田先生達と焚き火を囲んでもっと色々と語らいを楽しみたい。
野田先生による川遊び教室の後、息子と一緒に今度はキャンプ場のすぐ近くを流れている久慈川本流で水浴びをして遊んだ。本流は支流よりも流れが早く、息子と共に流されないように注意して遊んだ。近くで川の中に入った釣り人によりアユが釣れているところも見られたし、私も潜った時流れが早い中でも水中メガネでアユのような大きめな魚を2匹見かけた。
濃い緑にも囲まれた久慈川で、気持ち良さそうに遊ぶ家族連れや若者、そして鮎を釣るために釣り竿と魚籠を持って川に入っている釣り人達が、これから将来もいつまでも夏を中心とした水郡線の車窓にも残っている事を願わずには居られない。
有名な冒険家やエッセイストとしてか?
それとも
川遊びの楽しさを少しでも共感出来そうな先輩としてか?
どう話しかければ良いのか判らずに戸惑ってしまった。野田先生のことを有名人を見るような目線で、今更彼の本に書かれていたダム建設により川の自然が壊されてきた様子を彼が嘆いている事や、かつての彼の愛犬のガクが伸び伸びと飼われていた様子などを聞いても
「その事は本に書いてあるだろうが!」
と怒られそうな気もして、もし怒られなかったとしても他の方々からも同じような質問を何回もされているかも知れないから、彼にとってうんざりかも知れないと思ってしまった。
ちょっと有名な方を見ただけで直ぐにアイドルやスターを見た如く大げさに騒ぐような私の心も、魚が少なくなった川の如くまだまだ貧しいのかと自分で恥ずかしくもなった。
初対面ではそういうケースもあり仕方がないとも思えるが。しかし今思えば川遊びの後教室に参加した方々が捕まえたハヤ、オイカワなどの数十匹くらいの小魚や、渓流にいるとよく聞くヤマメや、私も一度だけ食べたことのある高級料理上海ガニくらいの大きさのモクズガニが入れられていた水槽を、うちの息子などの参加した子供達や野田先生と一緒に飽きずにしばらく眺められた時間はとても貴重であった。野田先生は水槽にいる魚達やカニを見ながら
「昔は水槽なんてなかったよ」
と一言おっしゃっていた。今思えばその後に
「モノが少ない時代だったからこそ川遊びなどに夢中になれたのですか?」
と続けられたのに、あの時はそこまで頭がまわらなかったくらい未熟だったのかもしれない。あの時、野田先生と会話出来なかったのが残念で悔しくてたまらずに私にとって先生とのほろ苦い出会いとなった。
今みたいにモノが溢れていなくても、野田先生が子供の頃は、今よりも魚がたくさんいる川が全国のあちこちにあったという。親も含めた大人達が見ていなくても、ガキ大将とも呼ばれる小学生高学年くらいのお兄さん達が、まだ危険の判断が満足に出来ない小さい子供達の面倒をしっかり見ていた。多くの子供達が近所のそういう川で魚を追いかけるなどして遊びながら、流されたり溺れたりする危険もある川で生命、自然、そして自分の身は自分で守る事など、大人に成長する為に大切な事も覚えられる。その分お金よりも大切な事が判る、心豊かな人間に育ち易い環境であったのだろうと改めて思えた。
「野田知佑の川遊び教室」で貴重な思い出を作れたのも、野田先生やボランティアの方々など関係される方々のお陰であるのは言うまでもないが、久慈川で行われている野田先生の川遊び教室も含めて、魚がたくさん泳ぐ川を未来に残して復活させようとする動きもこれから益々全国のあちこちで盛んになって欲しい!
学生時代に、ある友達と、北海道を旅している時に会った博多美人とも言える九州から北海道を旅していたある女性から「心が綺麗」と褒められた私も、社会人になって近年から今日にかけてよく見られる日本人と同様に、お金を第一の目当てにダム建設に関わられた方々の如く欲しいものを買うもしくはお金がかかるようなしたい事などで、お金を得ようとする事に囚われ過ぎていつの間にか先述したように魚が少なくなった川の如く、心が貧しくなってしまったと思う。
私の心も、魚がたくさん泳ぐ川のような綺麗さや豊かさを、日本各地を流れている河川と共に復活させたい。水遊びをするなら、野田先生も好きそうな魚がたくさん泳いでいる川や、ウミガメやイルカやたくさんの熱帯魚が泳いでいる沖縄や小笠原近海などの海の中でするのが一番良い!さらに北海道知床など海の王者シャチの群れが泳ぐような自然豊かな海の中での探索も楽しそうだ!私の息子も今回参加した川遊び教室も含めて、魚など生き物がたくさん泳いでいる川や海など、出来るだけ多く自然の中で遊ぶ事により、色々な事を感じながら成長して欲しい。
次回は今回よりも綺麗で豊かな心で野田先生達と焚き火を囲んでもっと色々と語らいを楽しみたい。
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