旅鉄からの手紙

飯山線

故郷〜兎追いしかの山♩〜

飯山で北陸新幹線に乗り換えられる。新幹線開業に伴い飯山駅は改装されて立派になった。野沢温泉、斑尾高原など有名なスキー場や温泉があるのに、この辺りは日本の原風景を観光や地元の売りにしているのか、周辺には高層のホテルやリゾートマンションのような周囲の景観を損なうような建物が殆ど見あたらない。

野沢温泉スキー場のゴンドラやゲレンデの標高の高いポイントから見た、野沢温泉街や千曲川など飯山線が走る方向に見た麓の里山の風景も、昔ながらの故郷を思わせるような風情が残っていて本当に見事であった。

飯山線沿線や飯山市や中野市周辺が「日本の原風景」を地域の特徴に挙げているのは、高野辰之さんの影響も大きいに違いない。

仕事・ビジネスは流行に敏感になる事が大切とよく聞く。確かにその通りかも知れないがあまり流行やブームに乗り過ぎて振り回されずに、折角地元に新幹線の駅も開業した事だし、高野辰之さん作曲唱歌「故郷」も誇れるような日本の原風景を活かした発展の仕方を今後も続けて欲しい。

北陸新幹線の飯山駅開業に伴い飯山周辺は野沢温泉や斑尾高原も含めて今後も発展を続けて行くと思うが、飯山駅の新幹線ホームでの列車の発車メロディにも「故郷」が使われていることに矛盾しないためにも、これからも自然や景観を大切にしながら発展して欲しい。

また飯山は信濃の小京都とも呼ばれ寺社巡りにも良い街としても知られている。

飯山線沿線や飯山市や中野市周辺が日本の原風景を地域の特徴に挙げているのは、高野辰之さんの影響も大きいのかも知れない。いやそうに違いない。仕事・ビジネスは流行に敏感になる事が大切とよく聞く。確かにその通りかも知れないがあまり流行やブームに乗り過ぎて振り回されずに、折角地元に新幹線の駅も開業した事だし、高野辰之さん作曲唱歌「故郷」も誇れるような日本の原風景を活かした発展の仕方を今後も続けて欲しい。

新潟から方面から来て十日町から西大滝のダムが見えるまでの区間と同様に、車窓にて志賀高原などの山々が望めるようになると、汽車旅ならではのテンションが再び上がって来る。

新幹線で飯山駅から十日町方面に乗り換えて戸狩野沢温泉から十日町間までの間だけでも充分千曲川を中心とした車窓を楽しめるが、私としては時間が許す限り長野と飯山との間の車窓も楽しみたいし、一人でも多くの方々に楽しんで欲しい。

この辺りの千曲川を中心とした車窓も見事で、特に蓮ー替佐間で見られる千曲川にかかる赤いトラス橋（古牧橋）とバックに見える山（高井富士とも呼ばれている高社山）の景色は思わずカメラにおさめたくなる。

ある冬の早朝に飯山線に乗ったが当時は北陸新幹線も開業しておらず、当時上野駅と長野駅との間を走っていた夜行の座席の急行列車「妙高」号から乗り継いだ、野沢温泉などに向かう列車はスキーヤーなどで混んでいたが、その時この辺りでみた千曲川や周りの里山をバックに浮いていたダイヤモンドダストが幻想的だった。

替佐駅は数々の文部省唱歌でもおなじみの作詞家高野辰之さんの出身地の中野市（旧豊田村）にあり、列車が到着するとそれらの曲のうち主に夏と冬を中心に「故郷」（うさぎ追ーいしかーのー山～♩）のメロディが美しいピヤノ演奏でながれる。春には「朧月夜」「春の小川」秋には「紅葉」も流れるという。そのうちの「朧月夜」の歌い出し「菜の花畑に～♩」とあるがそれにちなんでいるのか、飯山市周辺ではあちこちに菜の花畑が見られ観光の目玉の一つにもなっている。どの曲も小学校の音楽の授業で歌った覚えがある。列車の行き違いで少し長めに停車するだけでも存分にそれらうちの１曲が楽しめる。私も替佐駅に着くと下車しないのによくボタンで列車のドアを開けて「故郷」を聴く。列車の行き違いがあると二度聴けるので「ラッキー！」と思う。