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飯山線
初めての豪雪地帯を走るローカル線旅
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長野県と新潟県の日本有数の豪雪地帯を走るローカル線飯山線に、初めて乗ったのが小学6年生の冬休みに、乗り鉄の従兄に連れて行って貰った時であった。
私が住んでいる関東地方で普段なかなか見ることが出来ない真っ白な樹々、田畑、そして降り積もった雪の重さで木造建築の家が潰れないように雪をわざと地面に落とす為に屋根の傾斜が急になっている雪国ならではと思える家々などの雪景色や、列車の窓越しに空を見上げると、白い空に無数の薄いグレー色にも見える雪が紙吹雪のように舞っていて、何故かその中に吸い込まれそうになってしまう光景がとても新鮮だった。
以来、冬の列車の旅はよく雪がある地方に行く事が多くなった。
当時汽車から数々の雪景色が見られてとても新鮮な気持ちになれたのが余程嬉しかったのか、小学校6年生の時クラスメイト一人一人が、一人B4の紙一枚ずつ自分の記事を書いて順番にクラスメイトの皆に配られる新聞にも、飯山線の全駅名の入った各駅が◯でその間を通る線路が直線状に描かれた列車内や駅などでよく見かける路線図や、飯山線に乗った事についてのレポートや感想文などの記事でほとんど埋めたような、おぼろげながら記憶が自分の頭の中に残っている。
その記事の中には森宮野原に設置されている1945年(昭和20年)に日本最高の積雪7m85cmを記録した、その積雪と同じ高さの標柱についても書かれていた。
列車の中からその標柱を見上げた時は信じられないほど凄いと思うと同時に
「地球の温暖化が更に進むであろうこれから先はこんなに積もる事は無いのかなあ」
というある意味寂しい気持ちも抱いていた。
私が小学生の頃は暖冬の傾向がありスキー場の雪もあまり多くなかった記憶もある。この先も温暖化が進み日本ではこの先も暖冬が続き雪が少なくなるという当時の小学生らしい私の単純な予想に反して、今日の気候は暖冬のみならず、夏と冬との暑さと寒さの温度差が激しい年もあり、そういう年は夏の大雨の如く冬は大雪が降る機会が多くなる形で進んでいるが、これから先はどうなるのか気がかりである。
小学校の社会科の授業で習った日本一長い信濃川(長野県内では千曲川)の実物を何時間も汽車に揺られながら雪景色のほぼ真ん中で何回も見られたのも良かったのかも知れない。
十日町では当時まだ開業していなかった、十日町を経由して越後湯沢と直江津を結び長岡を経由しないで、関東と北陸を結ぶバイパス的な役割を担う北越急行の高架もあった。
私が住んでいる関東地方で普段なかなか見ることが出来ない真っ白な樹々、田畑、そして降り積もった雪の重さで木造建築の家が潰れないように雪をわざと地面に落とす為に屋根の傾斜が急になっている雪国ならではと思える家々などの雪景色や、列車の窓越しに空を見上げると、白い空に無数の薄いグレー色にも見える雪が紙吹雪のように舞っていて、何故かその中に吸い込まれそうになってしまう光景がとても新鮮だった。
以来、冬の列車の旅はよく雪がある地方に行く事が多くなった。
当時汽車から数々の雪景色が見られてとても新鮮な気持ちになれたのが余程嬉しかったのか、小学校6年生の時クラスメイト一人一人が、一人B4の紙一枚ずつ自分の記事を書いて順番にクラスメイトの皆に配られる新聞にも、飯山線の全駅名の入った各駅が◯でその間を通る線路が直線状に描かれた列車内や駅などでよく見かける路線図や、飯山線に乗った事についてのレポートや感想文などの記事でほとんど埋めたような、おぼろげながら記憶が自分の頭の中に残っている。
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