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予讃線〜松山-宇和島〜
南宇和海〜熱帯魚達と海水浴〜
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駅前からヤシの木々による並木道が続く南国情緒あふれる宇和島駅に着きユースホステルに泊まった。翌日早朝から強い夏の日差しが照り始めるなかまだシャッターの閉まった店舗が並ぶアーケード街を抜けて宇和島駅から路線バスに乗り宇和海沿いをさらに南下した。
1時間近く乗っていると養殖場の囲があちこちにいくつも浮いた宇和海が車窓にも顔を出す。リアス式海岸で地形が複雑であるためにバスに揺られているだけでも、バスの走る国道がアップダウンを繰り返すなどにより、バラエティーに富んだ車窓が楽しめた。この辺りはハマチ、鯛、真珠などの養殖が盛んであるという。
愛媛県最南端に近い御荘というところから、さらにバスや小型船を乗り継いで向かったのは宇和海に浮かぶ離島の一つの鹿島であった。それまでは魚をほとんど見かけないで海水浴をして来た私は、宇和海に浮かぶ鹿島で生まれて初めてサンゴ礁や熱帯魚が泳ぐ海水浴場で泳げた。
鹿島や御荘周辺も含めて、宇和島以南の愛媛県南部の宇和海沿いから高知県の足摺岬にかけてもサンゴ礁や熱帯魚が泳いでいる海岸が点在しているという。そのため夏がベストシーズンであるダイビングやシュノーケリングのスポットやキャンプ場もあちこちにある。あの時は鹿島に遊びに行ったのみであったが四国最南端である足摺岬に初めて足を踏み入れたのはあれから7年後になる。
あの宇和海での海水浴以来私にとってとても良い海水浴場の条件に「魚達の多く泳いでいるところ」が加わるようになった。確かに贅沢かもしれない。しかし海や川さらに魚達に豊富な栄養分を与えてくれる山の自然が壊されている話を私1人だけでさえよく聞くくらいであるから、昔は魚達がたくさんいたのに今では魚達が住めなくなった海や川などのスポットも多いに違いない。それを考えると贅沢だなんて言ってられない。むしろ海や川には魚達が住んでいるのが当たり前である。魚達が住んでいないのをおかしいと感じるべきである。
海や川に住む魚達が減っている問題からもテレビや雑誌さらにネットも含めて身の周りの状況や情報、そして他人の言動に対しておかしい事はおかしいと思える感覚がとても大切であると思える。
松山城の天守閣に登城して晴れた青い瀬戸内海が望めて、松山から宇和島までの列車の旅でみかん畑など愛媛県らしい車窓を見る事ができて、さらに鹿島(宇和海)にてサンゴ礁の周りで魚達が多く泳いでいる海で海水浴ができたお陰で何とか旅の開放感に浸ることはできた。
先述したように中学2年生の夏休みに好きな女の子を想いながら四国を初上陸した後は
「遂に四国に上陸したぞ!」
という目的を達成した後に感じる充実感を味わえた。
しかし高校2年生の夏休みに四国一周した後は、自分がしたくてしたのではなく男の友達に殆どつき合わされた旅であったので、四国一周をしたことに対して嬉しい気持ちにはなれなかった。四国を初上陸した頃の自分とは何か違うという自分自身に対する疑問が私の頭の中の大部分を占めていた。
1時間近く乗っていると養殖場の囲があちこちにいくつも浮いた宇和海が車窓にも顔を出す。リアス式海岸で地形が複雑であるためにバスに揺られているだけでも、バスの走る国道がアップダウンを繰り返すなどにより、バラエティーに富んだ車窓が楽しめた。この辺りはハマチ、鯛、真珠などの養殖が盛んであるという。
愛媛県最南端に近い御荘というところから、さらにバスや小型船を乗り継いで向かったのは宇和海に浮かぶ離島の一つの鹿島であった。それまでは魚をほとんど見かけないで海水浴をして来た私は、宇和海に浮かぶ鹿島で生まれて初めてサンゴ礁や熱帯魚が泳ぐ海水浴場で泳げた。
鹿島や御荘周辺も含めて、宇和島以南の愛媛県南部の宇和海沿いから高知県の足摺岬にかけてもサンゴ礁や熱帯魚が泳いでいる海岸が点在しているという。そのため夏がベストシーズンであるダイビングやシュノーケリングのスポットやキャンプ場もあちこちにある。あの時は鹿島に遊びに行ったのみであったが四国最南端である足摺岬に初めて足を踏み入れたのはあれから7年後になる。
あの宇和海での海水浴以来私にとってとても良い海水浴場の条件に「魚達の多く泳いでいるところ」が加わるようになった。確かに贅沢かもしれない。しかし海や川さらに魚達に豊富な栄養分を与えてくれる山の自然が壊されている話を私1人だけでさえよく聞くくらいであるから、昔は魚達がたくさんいたのに今では魚達が住めなくなった海や川などのスポットも多いに違いない。それを考えると贅沢だなんて言ってられない。むしろ海や川には魚達が住んでいるのが当たり前である。魚達が住んでいないのをおかしいと感じるべきである。
海や川に住む魚達が減っている問題からもテレビや雑誌さらにネットも含めて身の周りの状況や情報、そして他人の言動に対しておかしい事はおかしいと思える感覚がとても大切であると思える。
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