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瀬戸大橋
不甲斐ない10代中頃~私の「たられば」の話~
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歴史と同様にたった一度の人生の過去に「たられば」は通用しないが、もし戻れるとしたらあの時に戻ってそこから人生をやり直したいという気持ちが私に限らずに多くの方々が持っているに違いない。私の場合はその一つが先述したこんぴら参りの帰りに乗った列車が瀬戸大橋を渡っている時である。あの時のあの娘への想いを翌年初夏の中学3年生の修学旅行まで大切にし続けていれば、あの娘と交際する事も叶って私の人生も今よりもさらに楽しくなっていたのかも知れない。それなのに翌年5月の修学旅行の夜に「眠れぬ」と私の好きな人を同じ部屋の同級生に白状したのは、私の想いとは別の女の子であった。男とは女からみれば残忍な生き物ですぐに他の女に目移りしがちである。同じ部屋の同級生の一人の口から私の想いとは違うちょっと目移りしてしまった女の子の名前を出して来た。
「お前の好きな人は彼女(目移りした女の子)でしょ?」
に対して私は
「うん」
と答えてしまったのだ。男は想いを抱いた場合は好きな女の子を想い続ける意志の強さが求められる。確かにあの夜は男同士で女の子の話などで盛り上がって楽しかった。しかしその盛り上がっている中でも自分の想いを寄せている女の子の名前をはっきりと白状できるくらいではないとダメなのだ。私のように長い間一人の女の子に対して想いを抱き続けるのが難しい場合はいつまでも独りだけで心にしまったままにしないで告白するなど交際に向けて焦らない範囲でなるべく早く動いた方が良い。その私が修学旅行で違う女の子の名前を白状した噂は修学旅行から帰って少ししてから同じクラスの女の子達にも広がり、当然同級生であったこんぴら参りの帰りの瀬戸内海の車窓の向こうに浮かんでいた彼女の耳にも入った。後になって彼女と私は近所で母親同士で話をする機会があり私の母親から彼女は私の事を好きだった事を聞かされた。彼女にも私が修学旅行にて白状した女の子にも私が傷をつけてしまったと気づいた時には中学校を卒業する間近で、しかも彼女は既に私ではなく別の同級生に想いを寄せていた噂も耳にしていたし「時既に遅し」であった。私はこうして中学3年生の時には瀬戸大橋から見て瀬戸内海や塩飽諸島の車窓の向こうに浮かんだ彼女に告白して交際するチャンスを逃してしまった。
中学校を卒業して高校2年生になる前の春休みの時に再会した別章で記した小学生の時の同級生で一時は両想いだった女の子と再会した。折角のチャンスが再びやって来たのにも関わらず中学校の修学旅行の時と同様に、移り気により一時両想いであった彼女の前で彼女とは別の女の子みたいな人がタイプであると白状してしまった。今思えばあれが彼女と仲を深めるを可能性を潰してしまったのかもしれない。不覚にも好きな女の子にアタックして、アタックが成功した暁には交際しながら楽しい青春時代を過ごせたかも知れないチャンスを逃してしまった。それも1人だけではなく2人もである。
高校1年生の夏休みに2泊3日で戸隠と松代へ旅行に行き楽しい思い出を作った1人の男の同級生の友達と高校2年生の夏休みも再び旅行に行った。私は九州に行きたかったがその友達の言いなりになり四国を一周した。しかも一度私が一人で行ったことのあるこんぴら参りにはその友達に付き合わされるかたちで2度も行ってしまった。
仲の良い男友達でさえ考え方や好みも違うのに、他人に合わせるだけで本当に自分の行きたい所に行けない一週間の旅なんて心から楽しいなんて思える訳がない。自分の好きな事ややりたい事ではなく、仲の良い友達も含めた他人の言いなりになる事も含めて周りに流されているだけのつまらなさには、あの四国一周の旅でも物凄く強く気づいた。2人も良い女の子と交際する為にアタックするチャンスすら逃した、青春時代前半真っ只中での男2人で、しかも一緒に行った相手につき合わされただけのような一週間にも及ぶ旅だなんて、たとえ仲の良い友達とでもあろうと、私の好きな旅であろうととても惨めで情けない。
「お前の好きな人は彼女(目移りした女の子)でしょ?」
に対して私は
「うん」
と答えてしまったのだ。男は想いを抱いた場合は好きな女の子を想い続ける意志の強さが求められる。確かにあの夜は男同士で女の子の話などで盛り上がって楽しかった。しかしその盛り上がっている中でも自分の想いを寄せている女の子の名前をはっきりと白状できるくらいではないとダメなのだ。私のように長い間一人の女の子に対して想いを抱き続けるのが難しい場合はいつまでも独りだけで心にしまったままにしないで告白するなど交際に向けて焦らない範囲でなるべく早く動いた方が良い。その私が修学旅行で違う女の子の名前を白状した噂は修学旅行から帰って少ししてから同じクラスの女の子達にも広がり、当然同級生であったこんぴら参りの帰りの瀬戸内海の車窓の向こうに浮かんでいた彼女の耳にも入った。後になって彼女と私は近所で母親同士で話をする機会があり私の母親から彼女は私の事を好きだった事を聞かされた。彼女にも私が修学旅行にて白状した女の子にも私が傷をつけてしまったと気づいた時には中学校を卒業する間近で、しかも彼女は既に私ではなく別の同級生に想いを寄せていた噂も耳にしていたし「時既に遅し」であった。私はこうして中学3年生の時には瀬戸大橋から見て瀬戸内海や塩飽諸島の車窓の向こうに浮かんだ彼女に告白して交際するチャンスを逃してしまった。
中学校を卒業して高校2年生になる前の春休みの時に再会した別章で記した小学生の時の同級生で一時は両想いだった女の子と再会した。折角のチャンスが再びやって来たのにも関わらず中学校の修学旅行の時と同様に、移り気により一時両想いであった彼女の前で彼女とは別の女の子みたいな人がタイプであると白状してしまった。今思えばあれが彼女と仲を深めるを可能性を潰してしまったのかもしれない。不覚にも好きな女の子にアタックして、アタックが成功した暁には交際しながら楽しい青春時代を過ごせたかも知れないチャンスを逃してしまった。それも1人だけではなく2人もである。
高校1年生の夏休みに2泊3日で戸隠と松代へ旅行に行き楽しい思い出を作った1人の男の同級生の友達と高校2年生の夏休みも再び旅行に行った。私は九州に行きたかったがその友達の言いなりになり四国を一周した。しかも一度私が一人で行ったことのあるこんぴら参りにはその友達に付き合わされるかたちで2度も行ってしまった。
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