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<5・生きているタピオカとか怪談とか。>
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大好きな春風祈といられる!と舞い上がったはいいものの。秘宝管理クラブの仕事は想像以上に肉体労働で、そして地味だった。いや、地味というのは違うかもしれない――毎日何かしらのハプニングが起きるのは事実なのだから。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
秘宝管理クラブに入って一週間ほど過ぎた頃。今日も今日とて、管理室にはひかりの絶叫が響き渡っているのだった。
「なななななななななな、なんか出て来た、なんか出て来たよおおおお!?」
掃除の為に、茶色の壷を持ち上げた瞬間。中からぞわぞわぞわ、と黒いものが溢れ出してきたのである。これが虫だったら、ひかりも思わず手を放してしまっていたかもしれない。溢れてきたのは真っ黒な――タピオカのような、円いつぶつぶのようなものだったのだから。
よく見ると、粒の一つ一つが半透明になっている。そして、手を伝うそれは柔らかい。壷を持ち上げた姿勢のまま固まっているひかりのところに祈がやってきて、それはですねえ、と呑気に解説を始める。
「No,5869726、生きているタピオカ、です」
「そ、そのまんまなんだね!?」
「そのタピオカたちは一つ一つ意思を持っていて、時々壷から這い出して外を散歩したがるんです。懐いてくれると可愛いですよ。大丈夫、数分でおうちに戻ってくれます。……そのタピオカを食べさえしなければ、悪いことは起きません」
「食べないよ!?ていうか普通食べるコレ!?」
確かにタピオカと言われたら一応食べ物ではあるけれど。怪しげな壷から這い出してきて、壷の中と外を行ったり来たりする生きたタピオカなんてどう考えてもヤバイ代物ではないか。食べようと思う人の気が知れないのだが。
「食べませんよね、普通。でも、その壷に封印されるまでに、それはもういろいろな苦労があったんですよ」
顎に手を当ててため息交じりに言う祈。なんだか井戸端会議をするおばちゃんっぽいポーズである。
「最初の一粒が発見されたのは、海外のとあるタピオカジュース店でして。そこに、生きたタピオカが混入していて、知らずに飲んでしまった人がいたんです。するとその人は、三日ほど後……」
「み、三日ほど後?」
「自宅で、自分もタピオカになって発見されました。ご丁寧にコップに入って。いやあ、最初は誰もそんな現象信じませんでしたよね。ところが、近隣の店でタピオカジュースを飲んだ男女が次々行方不明になり、自室でコップに入ったタピオカになって発見されるということが繰り返されるともう……」
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
え、何それ怖すぎる。
ひかりは思わず、自分の足元を張っていく黒いつぶつぶたちを見た。彼らは管理室の外には出て行かないようで、さっきからひかりと祈の足元を行ったり来たりしている。
「一番最初にゼロ患者を出したタピオカジュース店は、何やらタピオカに違法薬物を混ぜていたらしく、それで逮捕されたんですが。いやあ、何を混ぜたのか、黙秘しちゃってなーんも語ってくれなかったんですよね。実際、残っていたタピオカを調べてもはっきりしたことはわからないし。あ、でも人肉の成分が見つかったので恐らく……」
「や、ヤメテ!?」
「今はもう大丈夫です。その店から回収したタピオカも、それを食べてタピオカ化した人達もみんなその壷に入れて安全に管理することができるようになったので!ただ、時々散歩したがるので、壷を管理室の外に出すことだけはできないんですけどね。外でそんな光景見られたらみんなびっくりしちゃうでしょう?」
「私もびっくりしたよお……!」
なんだろう。秘宝というからもっとロマンがあるものかと思いきや。ここに来てから耳に入ってくるエピソードは、結構怖いものが多いのは気のせいだろうか。人間が何かやらかして謎の物体ができました、とか。その物体の近くで人が死んでましたとか、触った人間がおぞましい怪物になりましたとか。
世の中の、知らなくてもいい闇に触れてしまっている気がしないでもない。――祈の傍にいるため、という名目でなかったらとっくに心が折れていたような気がする。
「驚かせてしまってすみませんね」
そう、それでもこのクラブから離れようとひかりが思わない理由は単純明快。上目遣いでこちらを見上げてくる祈が、たまらなく可愛くて優しいから。そう、この少年ときたら自分の美貌をまったく認識していないのか、ひかりの心に気付いていないのか、男女であるはずなのに妙に距離が近いのだ。そして、勘違いしてしまいそうになるほど親切なのんである。
「本当は、一つ一つ説明してからの方がいいのはわかっているんです。でもいかんせん数が多くて。……もう少ししたら掃除も終わります。あとちょっと、頑張りましょう。そして、少しでもここにある不思議なアイテムたちのこと、覚えてくださったら嬉しいです」
「う、うん。わかった、私、がんばる……」
ああ、この優しい視線が自分に向けられている!特別扱いされている!
それだけで舞い上がってしまう自分の、なんと安いことか。
***
さて、クラブに入ってから当然、学校で祈と話す機会も増えたわけで。
そうなると当然噂にもなるというわけである。――ひかりは知らなかったが、どうやら想像以上にあの春風祈という少年は隠れファンが多かったらしい。あふれ出る上品オーラのせいで近寄ることがでいる、高嶺の花として愛でている女子たち(と一部男子)が殆どであるようだったが。
「お前、結構有名になってんぞ?」
ある日ついに、教室でマチカが尋ねてきた。
「一体どうやって、春風くんとお近づきになったんだよ?あの超絶不思議ちゃん、何考えてるかまったくわからん系美少年に」
「ナニソレ。……あーうん、実はね……」
国家機密に触れるので、秘宝管理クラブの正体について他の人に話さないようにとは口が酸っぱくなるほど言われている。クラブに参加したことは言ってもいいが、他の人には上手に誤魔化して説明して欲しい、と。
ゆえに、ひかりはあのクラブに関して「古美術品とかを管理したり研究したりするクラブなんだって」という、超ざっくりとした説明で対応することにしたのだった。まあ、完全に間違っているわけではない。幸いあの部屋は内側からカーテンが引かれていて中の様子は見えない仕様だ。明らかに美術品でなさそうなボールとかゲーム機とか箒とかが飾ってあっても、そうそうバレるようなことはないだろう。
「え、何その難しそうなクラブ。ひかりが一番興味なさそうな系統じゃね?頭いい人が入るクラブだろ絶対」
「マチカちゃーん?それは遠まわしに、私の頭が悪いと言っておられますか?」
「遠まわじゃなくて超ストレートに言ってる。国語の作文、既定の半分しか書けなかった上誤字だらけで突っ返された人だろお前」
「うっさいわーい!」
彼女の額に軽い平手打ちを食らわせる。幼稚園の時から男子と喧嘩してばっかり、そして軒並みぶっ飛ばしてきた運動神経抜群少女は、この程度ではびくともしないと知っている。
「そりゃ、ものすごーく難しそうなクラブではございますが!私からすると、春風くんと一緒にいられるってだけでめっちゃんこ価値があるわけ!あの美貌を間近で眺められるんだよ?堂々と隣でお喋りできるんだよ?こんな幸せなことってある!?」
恋する乙女は強いのだ。そして、彼が見た目だけのモラハラ男だったりしたら話は別だっただろうが、実際は知的だし上品だし親切だし、一緒に過ごしていて良いところしか見つからないという状況である(ちょっと天然ボケなきらいはあるが、それだって可愛いとしか思えない)。
そりゃあ、力仕事ばっかりで大変ではあるけれど。彼に認めて貰う為、彼を助けるためと思えば安いものではないか。
「はいはい。で、活動内容って何してんの?研究なんて小難しいことお前にできねーだろ」
「やかましいわ。……今は、とにかく品物の掃除がメインかな。数が多すぎて、掃除したり管理したりするだけで大変で。向こうも人手が欲しかったってことみたい。もちろん、活動内容はそれだけじゃないんだけど……」
ああそうだ、とここでひかりは思い出した。マチカと話したら、訊いておこうと思っていたことがあったのだ。
つまり、秘宝管理クラブの、もう一つの仕事についてである。
「実は、もう一つやろうと思ってることがあってさ。うちのクラブの活動の一環なんだけど……新しい“秘宝”を見つけるっていうのがあるのね。ちょっとオカルトじみた話になってくるんだけど……」
科学で説明できない、特殊なアイテムがこの世界には数多存在している。そんな話ができない以上、ややぼかした言い方をするしかないわけだが。
「ふるーい歴史を持つ壷とか置物とか宝石とか。そういうものは、人を狂わせる不思議な魔力を持っていることがあるらしくってね。そういうものの近くにいる人って、おかしな挙動をすることが少なくないんだって」
「おかしな挙動?」
「うん。例えば、甘党でジュースばっか飲んでた人が、急に辛党になって激辛担々麺食べまくるようになるとか。サッカー大好き少年が、いきなりサッカーのこと憎むようになってボールとかユニフォームとか全部捨てちゃうとか」
あとは学校の怪談みたいな話ね、とひかりは追記する。
アイテムのせいで起きた出来事が、いわばホラーに分類されて語りつがれているようなこともあるのだ。祈たち秘宝管理士は、そういう不思議な話を突き詰めて調べていき、やがて秘宝に辿り着くというのである。
「マチカ、友達多いじゃん?なんでもいいから、そういうちょっと不思議な話とか奇妙な話とか知らない?春風くんが、調べてきてほしいって言ってるんだよね」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
秘宝管理クラブに入って一週間ほど過ぎた頃。今日も今日とて、管理室にはひかりの絶叫が響き渡っているのだった。
「なななななななななな、なんか出て来た、なんか出て来たよおおおお!?」
掃除の為に、茶色の壷を持ち上げた瞬間。中からぞわぞわぞわ、と黒いものが溢れ出してきたのである。これが虫だったら、ひかりも思わず手を放してしまっていたかもしれない。溢れてきたのは真っ黒な――タピオカのような、円いつぶつぶのようなものだったのだから。
よく見ると、粒の一つ一つが半透明になっている。そして、手を伝うそれは柔らかい。壷を持ち上げた姿勢のまま固まっているひかりのところに祈がやってきて、それはですねえ、と呑気に解説を始める。
「No,5869726、生きているタピオカ、です」
「そ、そのまんまなんだね!?」
「そのタピオカたちは一つ一つ意思を持っていて、時々壷から這い出して外を散歩したがるんです。懐いてくれると可愛いですよ。大丈夫、数分でおうちに戻ってくれます。……そのタピオカを食べさえしなければ、悪いことは起きません」
「食べないよ!?ていうか普通食べるコレ!?」
確かにタピオカと言われたら一応食べ物ではあるけれど。怪しげな壷から這い出してきて、壷の中と外を行ったり来たりする生きたタピオカなんてどう考えてもヤバイ代物ではないか。食べようと思う人の気が知れないのだが。
「食べませんよね、普通。でも、その壷に封印されるまでに、それはもういろいろな苦労があったんですよ」
顎に手を当ててため息交じりに言う祈。なんだか井戸端会議をするおばちゃんっぽいポーズである。
「最初の一粒が発見されたのは、海外のとあるタピオカジュース店でして。そこに、生きたタピオカが混入していて、知らずに飲んでしまった人がいたんです。するとその人は、三日ほど後……」
「み、三日ほど後?」
「自宅で、自分もタピオカになって発見されました。ご丁寧にコップに入って。いやあ、最初は誰もそんな現象信じませんでしたよね。ところが、近隣の店でタピオカジュースを飲んだ男女が次々行方不明になり、自室でコップに入ったタピオカになって発見されるということが繰り返されるともう……」
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
え、何それ怖すぎる。
ひかりは思わず、自分の足元を張っていく黒いつぶつぶたちを見た。彼らは管理室の外には出て行かないようで、さっきからひかりと祈の足元を行ったり来たりしている。
「一番最初にゼロ患者を出したタピオカジュース店は、何やらタピオカに違法薬物を混ぜていたらしく、それで逮捕されたんですが。いやあ、何を混ぜたのか、黙秘しちゃってなーんも語ってくれなかったんですよね。実際、残っていたタピオカを調べてもはっきりしたことはわからないし。あ、でも人肉の成分が見つかったので恐らく……」
「や、ヤメテ!?」
「今はもう大丈夫です。その店から回収したタピオカも、それを食べてタピオカ化した人達もみんなその壷に入れて安全に管理することができるようになったので!ただ、時々散歩したがるので、壷を管理室の外に出すことだけはできないんですけどね。外でそんな光景見られたらみんなびっくりしちゃうでしょう?」
「私もびっくりしたよお……!」
なんだろう。秘宝というからもっとロマンがあるものかと思いきや。ここに来てから耳に入ってくるエピソードは、結構怖いものが多いのは気のせいだろうか。人間が何かやらかして謎の物体ができました、とか。その物体の近くで人が死んでましたとか、触った人間がおぞましい怪物になりましたとか。
世の中の、知らなくてもいい闇に触れてしまっている気がしないでもない。――祈の傍にいるため、という名目でなかったらとっくに心が折れていたような気がする。
「驚かせてしまってすみませんね」
そう、それでもこのクラブから離れようとひかりが思わない理由は単純明快。上目遣いでこちらを見上げてくる祈が、たまらなく可愛くて優しいから。そう、この少年ときたら自分の美貌をまったく認識していないのか、ひかりの心に気付いていないのか、男女であるはずなのに妙に距離が近いのだ。そして、勘違いしてしまいそうになるほど親切なのんである。
「本当は、一つ一つ説明してからの方がいいのはわかっているんです。でもいかんせん数が多くて。……もう少ししたら掃除も終わります。あとちょっと、頑張りましょう。そして、少しでもここにある不思議なアイテムたちのこと、覚えてくださったら嬉しいです」
「う、うん。わかった、私、がんばる……」
ああ、この優しい視線が自分に向けられている!特別扱いされている!
それだけで舞い上がってしまう自分の、なんと安いことか。
***
さて、クラブに入ってから当然、学校で祈と話す機会も増えたわけで。
そうなると当然噂にもなるというわけである。――ひかりは知らなかったが、どうやら想像以上にあの春風祈という少年は隠れファンが多かったらしい。あふれ出る上品オーラのせいで近寄ることがでいる、高嶺の花として愛でている女子たち(と一部男子)が殆どであるようだったが。
「お前、結構有名になってんぞ?」
ある日ついに、教室でマチカが尋ねてきた。
「一体どうやって、春風くんとお近づきになったんだよ?あの超絶不思議ちゃん、何考えてるかまったくわからん系美少年に」
「ナニソレ。……あーうん、実はね……」
国家機密に触れるので、秘宝管理クラブの正体について他の人に話さないようにとは口が酸っぱくなるほど言われている。クラブに参加したことは言ってもいいが、他の人には上手に誤魔化して説明して欲しい、と。
ゆえに、ひかりはあのクラブに関して「古美術品とかを管理したり研究したりするクラブなんだって」という、超ざっくりとした説明で対応することにしたのだった。まあ、完全に間違っているわけではない。幸いあの部屋は内側からカーテンが引かれていて中の様子は見えない仕様だ。明らかに美術品でなさそうなボールとかゲーム機とか箒とかが飾ってあっても、そうそうバレるようなことはないだろう。
「え、何その難しそうなクラブ。ひかりが一番興味なさそうな系統じゃね?頭いい人が入るクラブだろ絶対」
「マチカちゃーん?それは遠まわしに、私の頭が悪いと言っておられますか?」
「遠まわじゃなくて超ストレートに言ってる。国語の作文、既定の半分しか書けなかった上誤字だらけで突っ返された人だろお前」
「うっさいわーい!」
彼女の額に軽い平手打ちを食らわせる。幼稚園の時から男子と喧嘩してばっかり、そして軒並みぶっ飛ばしてきた運動神経抜群少女は、この程度ではびくともしないと知っている。
「そりゃ、ものすごーく難しそうなクラブではございますが!私からすると、春風くんと一緒にいられるってだけでめっちゃんこ価値があるわけ!あの美貌を間近で眺められるんだよ?堂々と隣でお喋りできるんだよ?こんな幸せなことってある!?」
恋する乙女は強いのだ。そして、彼が見た目だけのモラハラ男だったりしたら話は別だっただろうが、実際は知的だし上品だし親切だし、一緒に過ごしていて良いところしか見つからないという状況である(ちょっと天然ボケなきらいはあるが、それだって可愛いとしか思えない)。
そりゃあ、力仕事ばっかりで大変ではあるけれど。彼に認めて貰う為、彼を助けるためと思えば安いものではないか。
「はいはい。で、活動内容って何してんの?研究なんて小難しいことお前にできねーだろ」
「やかましいわ。……今は、とにかく品物の掃除がメインかな。数が多すぎて、掃除したり管理したりするだけで大変で。向こうも人手が欲しかったってことみたい。もちろん、活動内容はそれだけじゃないんだけど……」
ああそうだ、とここでひかりは思い出した。マチカと話したら、訊いておこうと思っていたことがあったのだ。
つまり、秘宝管理クラブの、もう一つの仕事についてである。
「実は、もう一つやろうと思ってることがあってさ。うちのクラブの活動の一環なんだけど……新しい“秘宝”を見つけるっていうのがあるのね。ちょっとオカルトじみた話になってくるんだけど……」
科学で説明できない、特殊なアイテムがこの世界には数多存在している。そんな話ができない以上、ややぼかした言い方をするしかないわけだが。
「ふるーい歴史を持つ壷とか置物とか宝石とか。そういうものは、人を狂わせる不思議な魔力を持っていることがあるらしくってね。そういうものの近くにいる人って、おかしな挙動をすることが少なくないんだって」
「おかしな挙動?」
「うん。例えば、甘党でジュースばっか飲んでた人が、急に辛党になって激辛担々麺食べまくるようになるとか。サッカー大好き少年が、いきなりサッカーのこと憎むようになってボールとかユニフォームとか全部捨てちゃうとか」
あとは学校の怪談みたいな話ね、とひかりは追記する。
アイテムのせいで起きた出来事が、いわばホラーに分類されて語りつがれているようなこともあるのだ。祈たち秘宝管理士は、そういう不思議な話を突き詰めて調べていき、やがて秘宝に辿り着くというのである。
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