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<15・祈るような時間を。>
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念の為己の名誉のために言っておくならば。鹿島はけして“未経験”ではない。タチ限定で、男性と関係を持ったこともあるし、なんなら女性と少々アブノーマルなプレイもしたことはある。
学校にバレたら大変なことになりそうだが、とにかく教師という仕事は疲れがたまるのだ。夜の町で、そういうストレス発散を行うことは少なくなかったのである。
だからこそ、やり方は知っていた。久遠が“自分が抱かれる側でいいよ”と言ったのでそうした。彼も彼で処女ではなかったようなので、そこまで苦労することはなかった。
皮肉なことだ。かなり酔っ払っていてなし崩しだったくせに、行為の気持ちよさだけははっきりと覚えているのだから。
『……本当にすまない。付き合ってるわけでもないのに、こんなこと』
翌朝。二日酔いで頭はガンガン痛かったが、それでも理性は取り戻していた。
時間をかけてがっつり久遠を抱いてしまったこと。
そもそも、高校生の彼を無断で家に泊めてしまったこと。
親はきっと心配しているはずだ。場合によってはもう黒須ヶ丘にいられなくなるだろう。いや、それ以前にいくら相手が処女ではなくて望んだこととはいえ、教え子の十六歳と体の関係を持ってしまうなんて許されることではない。しかも完全に理性を飛ばしていたわけだ。無茶を強いた自覚は大いにあった。どれほど咎められても、文句など言えるはずがない。
しかし、久遠は。
『いいって。俺がヤりたいって言ったんだもん、先生は悪くないよ。それに、親は俺の心配なんかしないから』
『どういうことだ?』
『父親は単身赴任。母親は不倫に忙しくて、ぜーんぜん家に帰らないの。だから俺、実質一人暮らしみたいなもんなんです。黙って外泊しても気にする人なんかいない。まあ、親父がこの現状知ったら少しは心配してくれるかもだけど、親父も親父であのおふくろが嫌で単身赴任に逃げたようなもんだからなぁ……』
聞けば、久遠の家庭はかなり複雑な状況だった。実質、ネグレクトに近い状態である。唯一幸いなのは父親がきちんと金を送ってくれて、一人で一ヶ月やりくりするには充分な額なのでお金には困ってないということ。それから、久遠本人に高い家事スキルがあるために、一人暮らし状態の家がめちゃくちゃにならずに済んでいるということだった。
いざとなったらウリして稼ぐから問題ないよ!なんて笑って言っていたが――果たしてそれはどこまで本気でどこまで冗談だったのか。
『ごめんね、先生。わかってるんです、俺も。生徒に手を出したなんて言ったら、先生の立場悪くなるって。こういう時、なんで一方的に大人が責任取らされるんだろうね……十六歳なんて、充分ものの分別がつく歳だってのにさ』
布団の中で半裸で横たわったまま、久遠は寂しそうに笑った。
『でも、俺は……先生に抱いて貰えて嬉しかったよ。お腹いっぱい、幸せ。いや本当に、最高に気持ち良かったし。相性いいなーって思ったのもあるけど……でも、それだけじゃない。やっと、本当に俺をわかってくれる人に出会えたんだなって、そう思ったから』
『柊君……』
『ありがとね、本当に。……先生が忘れたかったら、今日のことは忘れるから。俺も絶対誰にも言わないから。だから……俺だけ、覚えてるの、許してほしいな。こんな幸せなセックス、したことなかったんだもん……』
すでに経験済みだった、久遠。ひょっとしたら、今まで結構悪い男に引っ掛けられてきたのかもしれない。それこそ、乱暴なセックスをされたことや、強姦紛いな目に遭ったこともあったのかもしれなかった。
ごろり、とこちらに背を向けるように転がり、彼は繰り返す。
『俺が、一方的に……先生を好きなのは、いいよね?』
その言葉が、決め手となったのかもしれない。実際この時、鹿島に付き合っている恋人はいなかった。他に好きな人もいなかったし、結婚そのものを殆ど考えていなかったのである。
ただ。目の前にいるその細い体を抱きしめてやりたくなった。性的な意味ではない。もっと心が訴えるような、この気持ち。これこそがきっと恋なのだと、さながら中学生の女の子にでもなったように切実に思ったのだ。だから。
『嫌じゃなかったんなら……また、この部屋に遊びに来ていい』
教師と生徒という立場だ。しかも男同士。表立って付き合っている、なんてことは言えない。でも。
『一方的な好きより、両思いの方がいいだろう、お前も。つまり、その……正式に、付き合ってくれないか、俺と』
『え』
慌てたように体を起こした彼。肩に、胸にうっかりつけてしまったキスマークが生々しい。情けないことにまた、下半身に血が集まりそうになる。
『いいの、本当に?』
そして、それ以上に。
くしゃり、と泣きそうに歪んだ笑顔が、今でも目蓋の裏に焼き付いて離れないのだ。
『嬉しい。俺……俺ちゃんと、誰かと恋人になれたこと、初めてなんだ。先生、俺のこと……今日から名前で呼んでよ』
何が正しくて何が間違いだったのか、今でもはっきりとはわからない。
それでもあの時確かに鹿島は久遠が好きだと思ったし、きっと久遠もそうだったと信じているのだ。
『ああ。……お前が好きだよ、久遠』
幸せな時間だった。
少なくとも、あの瞬間の鹿島はそう思っていたのである。
***
仁は黙って、鹿島の話に耳を傾けていた。
今聞いた範囲でだと、二人の仲は比較的良好、むしろ順調すぎるほど順調であったように見受けられる。確かに酔っ払った勢いで教え子の男子高校生と寝てしまうのはどうかとは思うが、久遠から誘った以上彼の方だけ咎めるのは酷だろう。むしろ、あの久遠なら普通に襲いそうだし、なんて思ってしまっている自分がいて微妙な気持ちになるほどだ。
だが、問題は。
「……聞いてると、二人共相当いい仲だったんだよな?その関係、どれくらい続いたんだ」
「最終的に彼は高校三年生になりましたから、二年以上になりますね」
「かなり長続きしたんだな」
いや、長いというほどではないのかもしれない。それこそ今時十年付き合ってから結婚するカップルも少なくないのだから。
長いと思ったのは、同性だというフィルターがかかっているからだと気づいた。反省しなければ、とやや自己嫌悪に陥る。
「久遠君は一人暮らしも同然の生活をしてましたからね。家事は一通りできましたし……家事能力が壊滅している四十路前の男としてはかなり大助かりでしたよ。色々手料理を食べさせて貰いましたしね」
ああやっぱりそうなんだろうな、と仁は納得した。久遠は甲斐甲斐しく人にご飯を作ったり、掃除をしたりということに慣れていた。それは、この男と付き合った時間で培ったものでもあるのだろう。
あのアパートで。二十年前も彼は、料理を作って人にご馳走していたのだ。否、生きていた頃はきっと自分も食べていた。それはそれは、温かい食卓だったのだろう。
「ずっとこんな生活が続いてほしいと、本気でそう思っていました。久遠君は頭が良い子だったので、将来は有名な国立大学に行くことを目指していましてね。教師か、公務員か……いずれにせよ、先生のように人に役立つ仕事がしたいと、そう言ってくれてましたよ」
彼は遠いところを見つめるように、目を細めた。心から幸せだったと、その記憶を思い出すかのように。
「……それが破綻したのは、私にお見合いの話が持ち上がったことでした」
「お見合い!?え、今時お見合いってあんの!?……あ、いやその、すみません」
「いえ、いいんです。私もまさか、あの年になって両親がそんなことを言い出すとは思ってもみませんでしたよ。……ちなみに、私は久遠君との関係を周囲には隠していました。無論、両親にもです。私がバイセクシュアルであることは、なんとなく二人にはバレていたようでしたけどね」
それもあったんでしょうね、と。鹿島は項垂れたのだった。
「父が病に倒れた時に言われたんです。自分が死ぬ前に、どうか身を固めて安心させてほしいと。結婚すれば、お前も同性に気持ちが揺らぐような……そんな気の迷いもなくなるだろうと。まあ、年配の人たちの考えなんてそんなものなんでしょうね。同性に恋をしてしまう私の気持ちなんて、両親にとっては気の迷いか病気のようなものとしか思っていなかったわけです」
彼は苦悩を吐き出すように、ため息を吐く。本人もきっと、思い出したいことではなかったのだろう。
「言われましたよ。“男にも女にも恋をしてしまう性質があるならば、お前は正しく女を愛することを選べばいいだけのことだ。よく考えてみろ、世間にとって受け入れられて、大手を振って歩けるのはどっちなのかを。お前が幸せになって、私達身内にも迷惑をかけないのはどっちなのかを”と」
「迷惑って、そんな……!」
「これだから、古臭い考えの人は嫌だ。そう思いますよね。私もそうです。でも……わかってしまったんです。万が一、久遠君との関係が露呈したら、両親や親戚からどのような目で見られるのか。そして、どれほど迷惑をかけるのかと。逆に、お見合いでも何でも結婚してしまえばどれほど安心させてやれるのかを……」
私は最低なんです、と。鹿島は歯を食いしばった。
「だから、選んでしまった。……久遠君一人切り捨てて、自分一人で幸せになろうとしたんです。あまりにも、あまりにも身勝手な理由で」
学校にバレたら大変なことになりそうだが、とにかく教師という仕事は疲れがたまるのだ。夜の町で、そういうストレス発散を行うことは少なくなかったのである。
だからこそ、やり方は知っていた。久遠が“自分が抱かれる側でいいよ”と言ったのでそうした。彼も彼で処女ではなかったようなので、そこまで苦労することはなかった。
皮肉なことだ。かなり酔っ払っていてなし崩しだったくせに、行為の気持ちよさだけははっきりと覚えているのだから。
『……本当にすまない。付き合ってるわけでもないのに、こんなこと』
翌朝。二日酔いで頭はガンガン痛かったが、それでも理性は取り戻していた。
時間をかけてがっつり久遠を抱いてしまったこと。
そもそも、高校生の彼を無断で家に泊めてしまったこと。
親はきっと心配しているはずだ。場合によってはもう黒須ヶ丘にいられなくなるだろう。いや、それ以前にいくら相手が処女ではなくて望んだこととはいえ、教え子の十六歳と体の関係を持ってしまうなんて許されることではない。しかも完全に理性を飛ばしていたわけだ。無茶を強いた自覚は大いにあった。どれほど咎められても、文句など言えるはずがない。
しかし、久遠は。
『いいって。俺がヤりたいって言ったんだもん、先生は悪くないよ。それに、親は俺の心配なんかしないから』
『どういうことだ?』
『父親は単身赴任。母親は不倫に忙しくて、ぜーんぜん家に帰らないの。だから俺、実質一人暮らしみたいなもんなんです。黙って外泊しても気にする人なんかいない。まあ、親父がこの現状知ったら少しは心配してくれるかもだけど、親父も親父であのおふくろが嫌で単身赴任に逃げたようなもんだからなぁ……』
聞けば、久遠の家庭はかなり複雑な状況だった。実質、ネグレクトに近い状態である。唯一幸いなのは父親がきちんと金を送ってくれて、一人で一ヶ月やりくりするには充分な額なのでお金には困ってないということ。それから、久遠本人に高い家事スキルがあるために、一人暮らし状態の家がめちゃくちゃにならずに済んでいるということだった。
いざとなったらウリして稼ぐから問題ないよ!なんて笑って言っていたが――果たしてそれはどこまで本気でどこまで冗談だったのか。
『ごめんね、先生。わかってるんです、俺も。生徒に手を出したなんて言ったら、先生の立場悪くなるって。こういう時、なんで一方的に大人が責任取らされるんだろうね……十六歳なんて、充分ものの分別がつく歳だってのにさ』
布団の中で半裸で横たわったまま、久遠は寂しそうに笑った。
『でも、俺は……先生に抱いて貰えて嬉しかったよ。お腹いっぱい、幸せ。いや本当に、最高に気持ち良かったし。相性いいなーって思ったのもあるけど……でも、それだけじゃない。やっと、本当に俺をわかってくれる人に出会えたんだなって、そう思ったから』
『柊君……』
『ありがとね、本当に。……先生が忘れたかったら、今日のことは忘れるから。俺も絶対誰にも言わないから。だから……俺だけ、覚えてるの、許してほしいな。こんな幸せなセックス、したことなかったんだもん……』
すでに経験済みだった、久遠。ひょっとしたら、今まで結構悪い男に引っ掛けられてきたのかもしれない。それこそ、乱暴なセックスをされたことや、強姦紛いな目に遭ったこともあったのかもしれなかった。
ごろり、とこちらに背を向けるように転がり、彼は繰り返す。
『俺が、一方的に……先生を好きなのは、いいよね?』
その言葉が、決め手となったのかもしれない。実際この時、鹿島に付き合っている恋人はいなかった。他に好きな人もいなかったし、結婚そのものを殆ど考えていなかったのである。
ただ。目の前にいるその細い体を抱きしめてやりたくなった。性的な意味ではない。もっと心が訴えるような、この気持ち。これこそがきっと恋なのだと、さながら中学生の女の子にでもなったように切実に思ったのだ。だから。
『嫌じゃなかったんなら……また、この部屋に遊びに来ていい』
教師と生徒という立場だ。しかも男同士。表立って付き合っている、なんてことは言えない。でも。
『一方的な好きより、両思いの方がいいだろう、お前も。つまり、その……正式に、付き合ってくれないか、俺と』
『え』
慌てたように体を起こした彼。肩に、胸にうっかりつけてしまったキスマークが生々しい。情けないことにまた、下半身に血が集まりそうになる。
『いいの、本当に?』
そして、それ以上に。
くしゃり、と泣きそうに歪んだ笑顔が、今でも目蓋の裏に焼き付いて離れないのだ。
『嬉しい。俺……俺ちゃんと、誰かと恋人になれたこと、初めてなんだ。先生、俺のこと……今日から名前で呼んでよ』
何が正しくて何が間違いだったのか、今でもはっきりとはわからない。
それでもあの時確かに鹿島は久遠が好きだと思ったし、きっと久遠もそうだったと信じているのだ。
『ああ。……お前が好きだよ、久遠』
幸せな時間だった。
少なくとも、あの瞬間の鹿島はそう思っていたのである。
***
仁は黙って、鹿島の話に耳を傾けていた。
今聞いた範囲でだと、二人の仲は比較的良好、むしろ順調すぎるほど順調であったように見受けられる。確かに酔っ払った勢いで教え子の男子高校生と寝てしまうのはどうかとは思うが、久遠から誘った以上彼の方だけ咎めるのは酷だろう。むしろ、あの久遠なら普通に襲いそうだし、なんて思ってしまっている自分がいて微妙な気持ちになるほどだ。
だが、問題は。
「……聞いてると、二人共相当いい仲だったんだよな?その関係、どれくらい続いたんだ」
「最終的に彼は高校三年生になりましたから、二年以上になりますね」
「かなり長続きしたんだな」
いや、長いというほどではないのかもしれない。それこそ今時十年付き合ってから結婚するカップルも少なくないのだから。
長いと思ったのは、同性だというフィルターがかかっているからだと気づいた。反省しなければ、とやや自己嫌悪に陥る。
「久遠君は一人暮らしも同然の生活をしてましたからね。家事は一通りできましたし……家事能力が壊滅している四十路前の男としてはかなり大助かりでしたよ。色々手料理を食べさせて貰いましたしね」
ああやっぱりそうなんだろうな、と仁は納得した。久遠は甲斐甲斐しく人にご飯を作ったり、掃除をしたりということに慣れていた。それは、この男と付き合った時間で培ったものでもあるのだろう。
あのアパートで。二十年前も彼は、料理を作って人にご馳走していたのだ。否、生きていた頃はきっと自分も食べていた。それはそれは、温かい食卓だったのだろう。
「ずっとこんな生活が続いてほしいと、本気でそう思っていました。久遠君は頭が良い子だったので、将来は有名な国立大学に行くことを目指していましてね。教師か、公務員か……いずれにせよ、先生のように人に役立つ仕事がしたいと、そう言ってくれてましたよ」
彼は遠いところを見つめるように、目を細めた。心から幸せだったと、その記憶を思い出すかのように。
「……それが破綻したのは、私にお見合いの話が持ち上がったことでした」
「お見合い!?え、今時お見合いってあんの!?……あ、いやその、すみません」
「いえ、いいんです。私もまさか、あの年になって両親がそんなことを言い出すとは思ってもみませんでしたよ。……ちなみに、私は久遠君との関係を周囲には隠していました。無論、両親にもです。私がバイセクシュアルであることは、なんとなく二人にはバレていたようでしたけどね」
それもあったんでしょうね、と。鹿島は項垂れたのだった。
「父が病に倒れた時に言われたんです。自分が死ぬ前に、どうか身を固めて安心させてほしいと。結婚すれば、お前も同性に気持ちが揺らぐような……そんな気の迷いもなくなるだろうと。まあ、年配の人たちの考えなんてそんなものなんでしょうね。同性に恋をしてしまう私の気持ちなんて、両親にとっては気の迷いか病気のようなものとしか思っていなかったわけです」
彼は苦悩を吐き出すように、ため息を吐く。本人もきっと、思い出したいことではなかったのだろう。
「言われましたよ。“男にも女にも恋をしてしまう性質があるならば、お前は正しく女を愛することを選べばいいだけのことだ。よく考えてみろ、世間にとって受け入れられて、大手を振って歩けるのはどっちなのかを。お前が幸せになって、私達身内にも迷惑をかけないのはどっちなのかを”と」
「迷惑って、そんな……!」
「これだから、古臭い考えの人は嫌だ。そう思いますよね。私もそうです。でも……わかってしまったんです。万が一、久遠君との関係が露呈したら、両親や親戚からどのような目で見られるのか。そして、どれほど迷惑をかけるのかと。逆に、お見合いでも何でも結婚してしまえばどれほど安心させてやれるのかを……」
私は最低なんです、と。鹿島は歯を食いしばった。
「だから、選んでしまった。……久遠君一人切り捨てて、自分一人で幸せになろうとしたんです。あまりにも、あまりにも身勝手な理由で」
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