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<第十三話~エスメア・トールメイ~>
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一見すると、その男は地球人とさほど変わらぬ見た目であるように思われた。
すらりと細身で背が高く、紫色の軍服を着てぴしりと背筋を伸ばしている。褐色の肌に紫色の髪。髪の色も眼の色も珍しいと言えば珍しいが、髪を染めている人間など少なくもないご時世だ。褐色の肌なんてものに至っては珍しいの範疇にも入らないだろう。
そう、それだけならコスプレ野郎がいるな、で理音も話を片付けたのである。ただ二点。彼の耳がアオと同じように尖っていることと――その全身から明確な敵意を発していることを除いたならば。
「……誰だよ、あんた」
いつものように、微妙に視線をズラして問いかける。眼を見なければ感情をストレートにぶつけられる心配はない。それでもびんびんに感じる敵対心だけで、こちらとしては十分警戒に値するわけだが。
「ああ、申し遅れました。私、エスメア・トールメイと申します。これでも一応、陸軍少尉をしておりまして」
男は礼儀正しく頭を下げてくる。
「陸軍少尉?どこの陸軍だ。どう見ても日本の自衛隊じゃないだろ、自衛隊は大尉なんて言い方しねぇし」
「またまた、既にお分かりなのではないですか?私がどこの誰なのか。……だって貴方、彼を匿っているんでしょう?」
「彼?」
いよいよ全身が警鐘を鳴らす。もはや確定的だ。この男は、アオが逃げてきた星の住人。地球にやって来たアオを追いかけて此処まで来た異星人に違いない、と。
「ええ、彼。雪のように白い肌に碧い髪、黄金の眼の少年……ベティ・ロックハートです。まさか名乗ってもいないのでしょうか?確かに貴方がた地球人の眼には、普通の人間の子供に見えるのかもしれませんが」
――やっぱりそうだ。……ベティ・ロックハート?それがアオの本名なのか……。
いや、そんなことはどうでもいい。
今自分がするべき最優先は、この目の前の明らかに常人ではないであろう異星人からいかに逃げおおせるのかということ。そして、出来ればこいつから、有用な情報を引き出せないかということである。
陸軍少尉を名乗るような男が、たった一人で地球に来てアオを探しているとは思えない。ここで彼を切り抜けても、今の何もわからない状況では次がどうなるかもわかったものではない。
必ず仲間がいるはずだし――さっきのようなドローンなどの装備も複数あると思って間違いないだろう。いや、少なくとも武器は多数所持しているとみて間違い無さそうだ。それも、自分達が見たこともないような類いの武器を、である。
「……何のことやらさっぱりなんだが。地球人のっていう言い方をするってことはお前自分が宇宙人だとでも言うのか?それに、その子供とやらをなんで探してて、俺がそいつを匿ってるなんて話になるんだ」
アオの宇宙船は、どう見ても自宅近隣には墜落していない。そして理音は、まだ誰にもアオのことを誰かに漏らしてはいないし、彼もまだ一度も外に出掛けたことはないはずである。
それなのに、理音の元に辿り着かれた原因があるとしたら。それをなんとかしない限り――闇雲に隠れても逃げても完全にイタチごっこではなかろうか。
「これも言い忘れてましたか。……ええ、陸軍少尉というのはファラビア・テラ王国の陸軍でしてね。我々テラの民は、惑星まるごと一つの王国なのです。そしてしらばっくれてらっしゃるようですが、貴方がロックハートを匿っていると我々は確信しておりますよ。我々は魔法を使う種族ではありませんが……強い魔力を感知する優秀な科学技術は持っていましてね。ロックハートは、銀河でも最強と名高い魔導士。その凄まじい魔力はそうそう隠し通せるわけではないということです。残り香で十分、後を追えるほどに」
「……そのロックハートとやらを俺がもし知ってたなら、どうしようってんだよ」
「決まっています。引き渡して頂きたいのです。そうすれば、貴方にもこの星にも一切の危害は加えないとお約束しましょう」
遠くでカンカンと踏み切りのサイレンの音がする。電車が通過していく響きを感じながら、じっとりと理音は背中に汗を掻いていた。
今のは明白な、脅迫。しかしわからないのは、何故そうまでして彼らがアオを捕まえたがっているのかということだ。
「何を躊躇ってらっしゃるかわかりませんが、大人しく引き渡された方が身のためと思いますがね」
はぁ、とエスメアと名乗った男は大袈裟なため息をついて見せた。
「確かに一見すると、ロックハートは幼い少年のように見えることでしょう。情が沸くのもわからないことではありません。しかし、彼は非常に危険な人物なのです。本来ならば銀河を征服しようとした罪で起訴され、死刑になるはずの人間だったのですから」
「何……!?」
「そして今も、二つの大きな宝を私達から持ち逃げしている。非常に由々しき事態です。せっかく女王様が温情をかけて、ロックハートの命を救い、自らの伴侶となる栄誉を下さったのにそのご恩を忘れてまあ……とんでもないことをしでかしてくれました。それでも私達の女王陛下は非常に寛大なお方。ロックハートが二つの宝を持ってテラに戻ってくるのなら、すべての罪は不問に処すと仰られたのです」
頭がついていかない。こいつは何を言っている?アオが銀河を征服しようとした大罪人?宝を持って逃げている?
いや、あのアオがそんなことをするとはとても思えない。確かに自分は無条件で信頼を投げられるほど、アオのことを知っているわけではないけれど。
「彼が持ち逃げした宝のうちの一つは……この銀河全てを一瞬にして破壊することもできる最強の兵器、“クライシスコード”の設計図。そしてもう一つは……テラの星の未来を救うために、なくてはならぬかけがえのないモノです」
じり、とエスメアは一歩を踏み出す。
「お分かり頂けませんか?かの者は明らかに、貴方のような一般人の手に余る存在です。貴方がどこの誰で、どのような生活を送ってらっしゃる方であるかは存じ上げませんが……これからも今まで通り、平穏無事に暮らしたいとは思いませんか?その平穏を守りたいなら、大人しく私達にロックハートをお引き渡し下さい。何も好き好んで、いつ爆発するかもわからぬ時限爆弾を抱え込む必要などないでしょう?」
「時限爆弾、だと……?」
「そうです。兵器などなくても、あの者はその気になれば簡単に惑星ひとつ壊すことができるほどの魔力を持っている。関わるべきではありませんよ。ただ、貴方を不幸にするだけの存在なのですから」
不幸にするだけ。その言葉を聞いた瞬間、思い出したのは初めて出会った時のアオの姿だ。息も絶え絶えに、何かから逃げていた彼。理音に助けを求めてきた彼。
そして、独りぼっちで生きていた理音のために――拙いながら早く起きて、朝御飯を作って待っていてくれた、彼。
――今まで通りの、平凡な生活?
『その、間違っていたら申し訳ないとは思ったのだが。これは、早く食べた方がいいと思うのだけど……』
――俺を不幸にするだけ?アオが?
『地球の、料理の仕方はあまり知らなくて。ただこれだけは誰かに聞いたことがあって覚えていた。お湯を入れるだけで作れる、というから。……もしかしたら朝に食べるものではなかったのだろうか?』
――ふざけんな。……笑わせるな。俺のことなんか、なんも知らないくせに……!
確かに、自分はまだアオのことを殆ど何も知らないのだろう。彼に自分が見たことのない顔があっても全然驚かないし、そこに意外な真実が隠れている可能性もきっとあるに違いない。
彼が自分にしてくれたことを具体的に説明しようとすれば、それはきっと難しい。朝御飯を作って待っていてくれたとか、理音の名前を誉めてくれたこととか、理音の拙い卵焼きを大喜びで食べてくれたとか――こうして並べてみれば本当に些細で、端から見ればきっと“その程度?”と呼ばれることばかりだろう。
でも。それでもだ。だからこそだ。――きっと理音の気持ちなんて、他の誰にもわかるわけがないと思うのである。
初めて眼を見ても、側にいても苦痛ではない存在に出会えた。初めて自分を、このしょうもない日下部理音という男を必要としてくれた。それだけで、どれほど理音が救われたかなんて。どれほど世界が見違えるほど変わったかなんて――生きていて良かったとさえ思えたかなんて、きっと目の前の男も誰も知らないのである。知らないからそんなことが言えるのだ――アオが、誰かを不幸にするだけの存在だなんて、そんな赦しがたい言葉を簡単に。
――平穏な生活?……そんなもん、要るか。誰かの眼にびくびく怯えて、誰かに嫌われたり憎まれるのが嫌で、誰ともぶつかったり触れたりできずに独りぼっちで。……そんなもん、生きてるだなんて言えるかよ。
アオは自分を不幸になんてしていない。
それどころか――もっとキラキラしたものがあるもしれないと、生きるのも悪くないかもしれないと、そう思わせてくれたのが彼だったのだ。
だって、アオは。あの子は。
――多分、生まれて初めて出来た……本当の友達だから。
だからその彼が望まないならば。こんな男にアオを引き渡すなど絶対に出来ない――するべきではない。
理音の腹は決まっていた。あとは、そのために――自分にはいったい何が出来るのか、だ。
「……あんたは、何も知らないんだよな」
「はい?」
「お喋りがすぎるってんだよ」
未知の異星人。しかし、覚悟されあるのなら――こんな自分にも出来ることは、ある。
理音は意を決して――男の眼を、真正面から睨み付けた。
すらりと細身で背が高く、紫色の軍服を着てぴしりと背筋を伸ばしている。褐色の肌に紫色の髪。髪の色も眼の色も珍しいと言えば珍しいが、髪を染めている人間など少なくもないご時世だ。褐色の肌なんてものに至っては珍しいの範疇にも入らないだろう。
そう、それだけならコスプレ野郎がいるな、で理音も話を片付けたのである。ただ二点。彼の耳がアオと同じように尖っていることと――その全身から明確な敵意を発していることを除いたならば。
「……誰だよ、あんた」
いつものように、微妙に視線をズラして問いかける。眼を見なければ感情をストレートにぶつけられる心配はない。それでもびんびんに感じる敵対心だけで、こちらとしては十分警戒に値するわけだが。
「ああ、申し遅れました。私、エスメア・トールメイと申します。これでも一応、陸軍少尉をしておりまして」
男は礼儀正しく頭を下げてくる。
「陸軍少尉?どこの陸軍だ。どう見ても日本の自衛隊じゃないだろ、自衛隊は大尉なんて言い方しねぇし」
「またまた、既にお分かりなのではないですか?私がどこの誰なのか。……だって貴方、彼を匿っているんでしょう?」
「彼?」
いよいよ全身が警鐘を鳴らす。もはや確定的だ。この男は、アオが逃げてきた星の住人。地球にやって来たアオを追いかけて此処まで来た異星人に違いない、と。
「ええ、彼。雪のように白い肌に碧い髪、黄金の眼の少年……ベティ・ロックハートです。まさか名乗ってもいないのでしょうか?確かに貴方がた地球人の眼には、普通の人間の子供に見えるのかもしれませんが」
――やっぱりそうだ。……ベティ・ロックハート?それがアオの本名なのか……。
いや、そんなことはどうでもいい。
今自分がするべき最優先は、この目の前の明らかに常人ではないであろう異星人からいかに逃げおおせるのかということ。そして、出来ればこいつから、有用な情報を引き出せないかということである。
陸軍少尉を名乗るような男が、たった一人で地球に来てアオを探しているとは思えない。ここで彼を切り抜けても、今の何もわからない状況では次がどうなるかもわかったものではない。
必ず仲間がいるはずだし――さっきのようなドローンなどの装備も複数あると思って間違いないだろう。いや、少なくとも武器は多数所持しているとみて間違い無さそうだ。それも、自分達が見たこともないような類いの武器を、である。
「……何のことやらさっぱりなんだが。地球人のっていう言い方をするってことはお前自分が宇宙人だとでも言うのか?それに、その子供とやらをなんで探してて、俺がそいつを匿ってるなんて話になるんだ」
アオの宇宙船は、どう見ても自宅近隣には墜落していない。そして理音は、まだ誰にもアオのことを誰かに漏らしてはいないし、彼もまだ一度も外に出掛けたことはないはずである。
それなのに、理音の元に辿り着かれた原因があるとしたら。それをなんとかしない限り――闇雲に隠れても逃げても完全にイタチごっこではなかろうか。
「これも言い忘れてましたか。……ええ、陸軍少尉というのはファラビア・テラ王国の陸軍でしてね。我々テラの民は、惑星まるごと一つの王国なのです。そしてしらばっくれてらっしゃるようですが、貴方がロックハートを匿っていると我々は確信しておりますよ。我々は魔法を使う種族ではありませんが……強い魔力を感知する優秀な科学技術は持っていましてね。ロックハートは、銀河でも最強と名高い魔導士。その凄まじい魔力はそうそう隠し通せるわけではないということです。残り香で十分、後を追えるほどに」
「……そのロックハートとやらを俺がもし知ってたなら、どうしようってんだよ」
「決まっています。引き渡して頂きたいのです。そうすれば、貴方にもこの星にも一切の危害は加えないとお約束しましょう」
遠くでカンカンと踏み切りのサイレンの音がする。電車が通過していく響きを感じながら、じっとりと理音は背中に汗を掻いていた。
今のは明白な、脅迫。しかしわからないのは、何故そうまでして彼らがアオを捕まえたがっているのかということだ。
「何を躊躇ってらっしゃるかわかりませんが、大人しく引き渡された方が身のためと思いますがね」
はぁ、とエスメアと名乗った男は大袈裟なため息をついて見せた。
「確かに一見すると、ロックハートは幼い少年のように見えることでしょう。情が沸くのもわからないことではありません。しかし、彼は非常に危険な人物なのです。本来ならば銀河を征服しようとした罪で起訴され、死刑になるはずの人間だったのですから」
「何……!?」
「そして今も、二つの大きな宝を私達から持ち逃げしている。非常に由々しき事態です。せっかく女王様が温情をかけて、ロックハートの命を救い、自らの伴侶となる栄誉を下さったのにそのご恩を忘れてまあ……とんでもないことをしでかしてくれました。それでも私達の女王陛下は非常に寛大なお方。ロックハートが二つの宝を持ってテラに戻ってくるのなら、すべての罪は不問に処すと仰られたのです」
頭がついていかない。こいつは何を言っている?アオが銀河を征服しようとした大罪人?宝を持って逃げている?
いや、あのアオがそんなことをするとはとても思えない。確かに自分は無条件で信頼を投げられるほど、アオのことを知っているわけではないけれど。
「彼が持ち逃げした宝のうちの一つは……この銀河全てを一瞬にして破壊することもできる最強の兵器、“クライシスコード”の設計図。そしてもう一つは……テラの星の未来を救うために、なくてはならぬかけがえのないモノです」
じり、とエスメアは一歩を踏み出す。
「お分かり頂けませんか?かの者は明らかに、貴方のような一般人の手に余る存在です。貴方がどこの誰で、どのような生活を送ってらっしゃる方であるかは存じ上げませんが……これからも今まで通り、平穏無事に暮らしたいとは思いませんか?その平穏を守りたいなら、大人しく私達にロックハートをお引き渡し下さい。何も好き好んで、いつ爆発するかもわからぬ時限爆弾を抱え込む必要などないでしょう?」
「時限爆弾、だと……?」
「そうです。兵器などなくても、あの者はその気になれば簡単に惑星ひとつ壊すことができるほどの魔力を持っている。関わるべきではありませんよ。ただ、貴方を不幸にするだけの存在なのですから」
不幸にするだけ。その言葉を聞いた瞬間、思い出したのは初めて出会った時のアオの姿だ。息も絶え絶えに、何かから逃げていた彼。理音に助けを求めてきた彼。
そして、独りぼっちで生きていた理音のために――拙いながら早く起きて、朝御飯を作って待っていてくれた、彼。
――今まで通りの、平凡な生活?
『その、間違っていたら申し訳ないとは思ったのだが。これは、早く食べた方がいいと思うのだけど……』
――俺を不幸にするだけ?アオが?
『地球の、料理の仕方はあまり知らなくて。ただこれだけは誰かに聞いたことがあって覚えていた。お湯を入れるだけで作れる、というから。……もしかしたら朝に食べるものではなかったのだろうか?』
――ふざけんな。……笑わせるな。俺のことなんか、なんも知らないくせに……!
確かに、自分はまだアオのことを殆ど何も知らないのだろう。彼に自分が見たことのない顔があっても全然驚かないし、そこに意外な真実が隠れている可能性もきっとあるに違いない。
彼が自分にしてくれたことを具体的に説明しようとすれば、それはきっと難しい。朝御飯を作って待っていてくれたとか、理音の名前を誉めてくれたこととか、理音の拙い卵焼きを大喜びで食べてくれたとか――こうして並べてみれば本当に些細で、端から見ればきっと“その程度?”と呼ばれることばかりだろう。
でも。それでもだ。だからこそだ。――きっと理音の気持ちなんて、他の誰にもわかるわけがないと思うのである。
初めて眼を見ても、側にいても苦痛ではない存在に出会えた。初めて自分を、このしょうもない日下部理音という男を必要としてくれた。それだけで、どれほど理音が救われたかなんて。どれほど世界が見違えるほど変わったかなんて――生きていて良かったとさえ思えたかなんて、きっと目の前の男も誰も知らないのである。知らないからそんなことが言えるのだ――アオが、誰かを不幸にするだけの存在だなんて、そんな赦しがたい言葉を簡単に。
――平穏な生活?……そんなもん、要るか。誰かの眼にびくびく怯えて、誰かに嫌われたり憎まれるのが嫌で、誰ともぶつかったり触れたりできずに独りぼっちで。……そんなもん、生きてるだなんて言えるかよ。
アオは自分を不幸になんてしていない。
それどころか――もっとキラキラしたものがあるもしれないと、生きるのも悪くないかもしれないと、そう思わせてくれたのが彼だったのだ。
だって、アオは。あの子は。
――多分、生まれて初めて出来た……本当の友達だから。
だからその彼が望まないならば。こんな男にアオを引き渡すなど絶対に出来ない――するべきではない。
理音の腹は決まっていた。あとは、そのために――自分にはいったい何が出来るのか、だ。
「……あんたは、何も知らないんだよな」
「はい?」
「お喋りがすぎるってんだよ」
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