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<22・暗雲の下、ひとり。>
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多分――というかほぼ確実に遥は千鶴の存在に気付いていなかっただろう。いかにも腹芸が下手そうな彼のことだ。千鶴に気付いたらもっと慌てた素振りの一つも見せそうなものである。
一緒にいた女性は横顔しか見えなかったが、眼鏡をかけていてウェーブした茶髪、小柄な体格というのは見て取れた。男性としてはさほど背の高くない遥と、丁度バランスの取れた背丈と言えるかもしれない(千鶴と一緒だと、身長がほぼ変わらないので目線がばっちり合うことになるからだ)。
自分が見たのは二人がレストランに入るところまで。そこから先、彼らがどのような会話を交わしたかまではわからなかった。というか、それ以上のことを考える余裕がなかったと言っていい。
――仲良い、のかな。
自分でも驚いている。想像以上に――ショックを受けたということに。
いや、彼のことだから仕事の関係者ということは十分あり得るはずだ。実況者仲間かもしれないし、イベントの運営会社の人なんてこともあるかもしれない。一緒にレストランに入ったが、腕を組んでいたり手を繋いでいたわけでもなかった。たまたま仕事の話をするのにレストランが都合が良かったとか、そういうことも考えられるだろう。
あるいは家族や親戚、ということも考えられなくはない。遥に兄弟はいなかったはずだが、従妹はいると聞いたことがある。可能性ならいくらでも考えられるだろう。ガールフレンド、なんて決めつけるのはあまりにも早計。本当に気になるのなら本人に確かめればいいだけのことなのだから。
そう、分かっているのに。
『決まってんじゃん。浮気よ、浮気。そもそも、アンタの存在を隠したいってのがさー、本当にアンタのためなのか、自分のためなのかちょっとわかんないなってあたしは思っちゃうわけでー。つか、あたしが前に付き合った男にそういう奴がいたのよ。あたしに迷惑かけたくないつって、彼女がいますってことを隠してさ。実は他のオンナとも二股かけてたってやつがさー。あっはっはっは、あれはマジで傑作だったわぁ』
和歌子の言葉が、頭の中をぐるぐる巡る。確かに彼女と電話してから自分はずっと機嫌が悪かった、その自覚はあった。けれどそれはどちらかといえば、酔っぱらって余計なことを言った彼女に苛立ったからであって、遥に腹が立ったわけではない。
同時に、根拠もないのにちらっとでも浮気を疑った自分に怒っていた。あの清純で優しい遥に限ってそんなことあるはずがない。証拠も何もないのにそんな疑いをかけるのは、彼の愛情を冒涜しているのも同然ではないか、と。
だから、殆ど疑ってなどいなかった。疑うべきではないと思っていたのだ――ついさっきのさっきまでは。
状況が大きく変わったわけではない。その可能性が少しばかり浮上した、それだけのこと。もっと言えば、女性に見えただけで実はあの人が本当に女性だったと断言できるわけでもない。離れていたし、遥だと思った人物が見間違いだった可能性も完全なゼロではないのだ。
頭ではわかっているのに、心が追い付かない。
もし、自分以外にもっと大事な人がいたらどうしよう、なんて。そんな風に思ってしまう時点で、あまりにも醜いというのに。
――どうしよう。
電車が丁度行ってしまったタイミングだった。ホームのベンチに座って、スマホを見つめたまま固まっている自分がいる。遥にLINEで真実を確かめようと、そう思ってアプリを開いたところまではいい。そこでまったく身動きが取れなくなってしまったのだ。
心配なら本人に訊くべきで。それさえもせず、一人でもだもだしているのが最も愚かな行為だと知っている。
でも、じゃあ自分は望んではない真実が出て来た時、それを素直に受け止めることができるのだろうか?もしくは彼が“浮気じゃない”と言った時、それを正直に信じることができるだろうか?
そもそもこういうことを確かめるのに、果たしてLINEでいいのかどうか。電話――否、直接会って話を訊くべきではないのか?
――でも。……疑ってるなんて知られたら、それだけで、嫌な気持ちにさせるんじゃ。
もし完全な誤解だったら。
浮気を疑われて、嬉しい気持ちになる男がどこにいるだろう。
重たい女、面倒くさい女、ややこしい女。そう思われて距離を取られたら、そっちの方が耐えられないような気がしている。その結果、一文字も打てないままスマホを睨んでいるわけで。
――なんだよ。私、馬鹿じゃん。
ぎゅっと小さな機械を握りしめて、呻いた。
――これが、恋じゃなくて、なんだってんだよ……。こんな醜い、こんな汚い、こんな、こんな、こんな……。
弟みたいに可愛い幼馴染、なんてもう誤魔化すことはできない。その気持ちが残っていても、今は大部分を占めてはいない。
なんと愚かしい独占欲か。みんなに大人気のユーチューバーを捕まえて、その視線や心を、体を、全部ひとり占めにしたいと願ってしまっている。自分みたいな美人でもなんでもない、ろくな経済力もないつまらない女がだ。最初から分不相応だった、一時期いい想いをさせて貰っただけでも上等だったじゃないか、なんて。そんな風に割り切ることができたら、どれほど楽な気持ちになれただろう。
そうやって割り切れないからこそ、恋愛とは厄介なものなのだ。
それこそ結婚して何もかも手に入れたところで、きっと満足できることなんて訪れないのである。彼の一挙一動に喜んで怒って悲しんで、自分以外の誰かに心が向かないかとはらはらしたりして。きっととてもストレスがたまることも少なくないはずなのに、どうして人は恋なんてものをしてしまうのやら。
「……君のせいだからね」
ぽつり、と呟いた。
「全部全部、君が悪いんだからね……」
彼がレイヤードでなければ。
彼が彼でなければ。
きっとこんな苦しい気持ちなんて知らずにいられたのに――どうして、出会わなければ良かったなんて思うこともできないのだろう。
「!」
ぶるる、とマナーモードにしたままだったスマホが震えた。慌てて手の中の機械を見る。遥かと思ったら違っていた。和歌子だ。土下座しているクマのスタンプと一緒に、彼女にしては長ったらしいメッセージが続いて送信される。
『昨日はほんとごめん、マジでごめん!あたしべろんべろんに酔っててマジで余計なこと言っちゃった気がする!あんたと遥クンの関係に罅入れたいとか全然思ってないから!根拠もないのに不安がらせるようなこと言ってごめん、本当にごめん、ごめんとしか言いようがない!!!!お詫びさせて、なんか奢るから!!!』
『ていうか、ちょっとヤバイ話も見ちゃったからあんたに情報共有したいもある!!!!できるだけ早く会いたいんだけど会える!?なんなら今日、これからでもいいんだけど!今どこにいるの!?家!?!?!?!!』
どうやら、酔いが覚めて自分の失言を自覚したということらしい。
まったくもう、と千鶴はため息をついた。彼女の酒癖が悪いことは自分も知っている。酔っぱらったせいでものすごーくウザ絡みされたことも過去にはあったし、なんなら聴かない方が良さそうな愚痴を散々聞かされたこともあったのだ。酔った時の彼女の言葉が全て本質だとは思っていない。正直もう、なれっこである。
だから許す許さないなんて考える余地もない、のだが。
どちらかというと、彼女の慌てようがきになった。情報共有したいものがある、という言い方も気になる。何か遥に関して、気になる話でも耳にしたのだろうか。
『あんたが酔っぱらってるって気づいていながら相談したの私だから、そこは自業自得。怒ってないよ。でも、お酒はほどほどにしなよね。お酒のせいで人間関係壊れたくないでしょうが』
一応、忠告をまじえて返信をする。
『それより情報共有したいことって何?LINEじゃ言いづらいこと?』
『言いづらいっていうか、話が長くなりそうだというか。……まあいいや、とりあえずこのアドレスだけ送っておくから見ておいて。思うところはあるだろうけど、間違っても書き込んだりしたらダメよ。いいわね?』
ぺ、とあるURLが送信されてきた。千鶴は眉をひそめる。以前ネットで遥の趣味について調査した時に見た――某大型掲示板のアドレスではないか。
随分と数字が先に進んでいる。ざっと見たところ、若干炎上に近い状態になっているらしい。遥がアンチに叩かれているのだろうか。だとしたらあまり目に入れたくはないのだが。
「……?」
いや、様子がおかしい。千鶴は最初から遡って読み返してみることにする。そして気づいた。燃えているのは遥ではなく、別の人間だ。それも。
「は?……何これ?」
誰かが、レイヤード=遥のカノジョを名乗って、大型掲示板に降臨しているのである。
先日のクトゥフ動画でセッションを行ったのも自分だ――なんてことを言って。
一緒にいた女性は横顔しか見えなかったが、眼鏡をかけていてウェーブした茶髪、小柄な体格というのは見て取れた。男性としてはさほど背の高くない遥と、丁度バランスの取れた背丈と言えるかもしれない(千鶴と一緒だと、身長がほぼ変わらないので目線がばっちり合うことになるからだ)。
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――仲良い、のかな。
自分でも驚いている。想像以上に――ショックを受けたということに。
いや、彼のことだから仕事の関係者ということは十分あり得るはずだ。実況者仲間かもしれないし、イベントの運営会社の人なんてこともあるかもしれない。一緒にレストランに入ったが、腕を組んでいたり手を繋いでいたわけでもなかった。たまたま仕事の話をするのにレストランが都合が良かったとか、そういうことも考えられるだろう。
あるいは家族や親戚、ということも考えられなくはない。遥に兄弟はいなかったはずだが、従妹はいると聞いたことがある。可能性ならいくらでも考えられるだろう。ガールフレンド、なんて決めつけるのはあまりにも早計。本当に気になるのなら本人に確かめればいいだけのことなのだから。
そう、分かっているのに。
『決まってんじゃん。浮気よ、浮気。そもそも、アンタの存在を隠したいってのがさー、本当にアンタのためなのか、自分のためなのかちょっとわかんないなってあたしは思っちゃうわけでー。つか、あたしが前に付き合った男にそういう奴がいたのよ。あたしに迷惑かけたくないつって、彼女がいますってことを隠してさ。実は他のオンナとも二股かけてたってやつがさー。あっはっはっは、あれはマジで傑作だったわぁ』
和歌子の言葉が、頭の中をぐるぐる巡る。確かに彼女と電話してから自分はずっと機嫌が悪かった、その自覚はあった。けれどそれはどちらかといえば、酔っぱらって余計なことを言った彼女に苛立ったからであって、遥に腹が立ったわけではない。
同時に、根拠もないのにちらっとでも浮気を疑った自分に怒っていた。あの清純で優しい遥に限ってそんなことあるはずがない。証拠も何もないのにそんな疑いをかけるのは、彼の愛情を冒涜しているのも同然ではないか、と。
だから、殆ど疑ってなどいなかった。疑うべきではないと思っていたのだ――ついさっきのさっきまでは。
状況が大きく変わったわけではない。その可能性が少しばかり浮上した、それだけのこと。もっと言えば、女性に見えただけで実はあの人が本当に女性だったと断言できるわけでもない。離れていたし、遥だと思った人物が見間違いだった可能性も完全なゼロではないのだ。
頭ではわかっているのに、心が追い付かない。
もし、自分以外にもっと大事な人がいたらどうしよう、なんて。そんな風に思ってしまう時点で、あまりにも醜いというのに。
――どうしよう。
電車が丁度行ってしまったタイミングだった。ホームのベンチに座って、スマホを見つめたまま固まっている自分がいる。遥にLINEで真実を確かめようと、そう思ってアプリを開いたところまではいい。そこでまったく身動きが取れなくなってしまったのだ。
心配なら本人に訊くべきで。それさえもせず、一人でもだもだしているのが最も愚かな行為だと知っている。
でも、じゃあ自分は望んではない真実が出て来た時、それを素直に受け止めることができるのだろうか?もしくは彼が“浮気じゃない”と言った時、それを正直に信じることができるだろうか?
そもそもこういうことを確かめるのに、果たしてLINEでいいのかどうか。電話――否、直接会って話を訊くべきではないのか?
――でも。……疑ってるなんて知られたら、それだけで、嫌な気持ちにさせるんじゃ。
もし完全な誤解だったら。
浮気を疑われて、嬉しい気持ちになる男がどこにいるだろう。
重たい女、面倒くさい女、ややこしい女。そう思われて距離を取られたら、そっちの方が耐えられないような気がしている。その結果、一文字も打てないままスマホを睨んでいるわけで。
――なんだよ。私、馬鹿じゃん。
ぎゅっと小さな機械を握りしめて、呻いた。
――これが、恋じゃなくて、なんだってんだよ……。こんな醜い、こんな汚い、こんな、こんな、こんな……。
弟みたいに可愛い幼馴染、なんてもう誤魔化すことはできない。その気持ちが残っていても、今は大部分を占めてはいない。
なんと愚かしい独占欲か。みんなに大人気のユーチューバーを捕まえて、その視線や心を、体を、全部ひとり占めにしたいと願ってしまっている。自分みたいな美人でもなんでもない、ろくな経済力もないつまらない女がだ。最初から分不相応だった、一時期いい想いをさせて貰っただけでも上等だったじゃないか、なんて。そんな風に割り切ることができたら、どれほど楽な気持ちになれただろう。
そうやって割り切れないからこそ、恋愛とは厄介なものなのだ。
それこそ結婚して何もかも手に入れたところで、きっと満足できることなんて訪れないのである。彼の一挙一動に喜んで怒って悲しんで、自分以外の誰かに心が向かないかとはらはらしたりして。きっととてもストレスがたまることも少なくないはずなのに、どうして人は恋なんてものをしてしまうのやら。
「……君のせいだからね」
ぽつり、と呟いた。
「全部全部、君が悪いんだからね……」
彼がレイヤードでなければ。
彼が彼でなければ。
きっとこんな苦しい気持ちなんて知らずにいられたのに――どうして、出会わなければ良かったなんて思うこともできないのだろう。
「!」
ぶるる、とマナーモードにしたままだったスマホが震えた。慌てて手の中の機械を見る。遥かと思ったら違っていた。和歌子だ。土下座しているクマのスタンプと一緒に、彼女にしては長ったらしいメッセージが続いて送信される。
『昨日はほんとごめん、マジでごめん!あたしべろんべろんに酔っててマジで余計なこと言っちゃった気がする!あんたと遥クンの関係に罅入れたいとか全然思ってないから!根拠もないのに不安がらせるようなこと言ってごめん、本当にごめん、ごめんとしか言いようがない!!!!お詫びさせて、なんか奢るから!!!』
『ていうか、ちょっとヤバイ話も見ちゃったからあんたに情報共有したいもある!!!!できるだけ早く会いたいんだけど会える!?なんなら今日、これからでもいいんだけど!今どこにいるの!?家!?!?!?!!』
どうやら、酔いが覚めて自分の失言を自覚したということらしい。
まったくもう、と千鶴はため息をついた。彼女の酒癖が悪いことは自分も知っている。酔っぱらったせいでものすごーくウザ絡みされたことも過去にはあったし、なんなら聴かない方が良さそうな愚痴を散々聞かされたこともあったのだ。酔った時の彼女の言葉が全て本質だとは思っていない。正直もう、なれっこである。
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どちらかというと、彼女の慌てようがきになった。情報共有したいものがある、という言い方も気になる。何か遥に関して、気になる話でも耳にしたのだろうか。
『あんたが酔っぱらってるって気づいていながら相談したの私だから、そこは自業自得。怒ってないよ。でも、お酒はほどほどにしなよね。お酒のせいで人間関係壊れたくないでしょうが』
一応、忠告をまじえて返信をする。
『それより情報共有したいことって何?LINEじゃ言いづらいこと?』
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ぺ、とあるURLが送信されてきた。千鶴は眉をひそめる。以前ネットで遥の趣味について調査した時に見た――某大型掲示板のアドレスではないか。
随分と数字が先に進んでいる。ざっと見たところ、若干炎上に近い状態になっているらしい。遥がアンチに叩かれているのだろうか。だとしたらあまり目に入れたくはないのだが。
「……?」
いや、様子がおかしい。千鶴は最初から遡って読み返してみることにする。そして気づいた。燃えているのは遥ではなく、別の人間だ。それも。
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