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<2・掃き溜めに天使。>
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暫く、相手の問いに答えることができずにぽかーんとしてしまった。
以前貴族がレネのことを“掃き溜めに鶴”なんて言ったが、今目の前の男こそその言葉に相応しいのではなかろうか。
この居酒屋にやってくるのは、安い酒で己を誤魔化したい、労働者階級の中でもかなり貧しい連中だ。もしくは、レネのように闇の界隈で仕事をしている人間のみ。目の前の美しい青年は、誰がどう見ても貴族だ。大体、軍服を着ている時点でどんな仕事をしているかなど明白である。
そのせいか、居酒屋にいる他の連中も、ちらちらと彼の方を見てそわそわしているではないか。場違いな人間がこんなところにいる。しかも政府の人間。何か問題でも起きているのかと心配になるのは仕方のないことだろう。
ただ、この酒屋の何かが摘発されるなんて話なら、彼が一人だけで来るとは思えない。
ということは個人的な用事、ということなのだろうか。
――かなり若い。見たところ年は……十八くらい、か?多分二十歳には行ってないな。
痩身だが上背があり、されど顔立ちにはまだ幼さが残っている。光の加減ではピンクにも見えるような、ふわふわとした軽い茶髪が吹き込んでくる風に揺れている。肌は抜けるように白い。そして、訓練された足取り、身のこなし。その軍服は、コスプレではないということだろう。
ちなみに我が国では、軍服のデザインで相手の所属を大体察することができる。
彼は見たところ、陸軍の所属だ。紫がかった紺色の軍服は陸軍の特徴である。ただ階級はわからない。外を出歩く時、腕章や肩章を外す者は珍しくないと知っているからだ。
「……ん?」
レネが答えないところを見て、彼は首を傾げた。
「おかしいな。合言葉はあっているはずなんですが」
「合言葉?」
「ええ。コマイヌさんに伺ったんです。貴方のお知り合いですよね?」
「…………」
コマイヌ、というあだ名で呼ばれている男は確かに知り合いの仲介屋だ。レネが適任だと思った相手を合言葉を通じて流してくるのが彼である。彼の名前が出たということは、彼が信頼できると思った客か。もしくは、厄介な相手をレネに押し付けてきたのか、果たしてどっちだろう。
取引相手の一人ではあるが、あまり信用しているわけでもない。というより、レネ自身自分以外の誰かを本気で信じたことなど一度もない。世の中、利用する者とされる者しかいないのだから。
「……誰のことだ、それ。知らないんだが?」
レネはいつものようにひらひらと手を振る。美貌の青年はそんなレネの右手に触れる。そしてぼそりと、綺麗な手ですね、と言った。思わずレネは視線を逸らしてしまう。
男にも女にも恋愛感情など抱いたことはない。が、それでも美しい存在にそういう褒められ方をして、何も感じないわけではないのだ。
「ああ、すみませんね。少し弾切れで困っていたものですから、ついつい」
「俺は武器商人じゃないんだが?」
「そうですね。貴方みたいな子供が武器を売って歩いてたら世も末というものです。戦争でも始まるのかと疑ってしまいます」
「……そうかい」
合言葉はすべてあっている。コマイヌから聞いたというのは間違いないようだ。絶対面倒な案件だとわかっていたが、それでも引き受けないわけにはいかない。
政府の人間に眼をつけられたなら、機嫌を損ねた時点でどっちみち終わりなのだから。
「……裏に。雑談に付き合え、軍人さん」
今日ほど緊張する仕事はない。情報屋として名前が売れてきた自分だが、それでも今まで訪れる人間はみんな闇の界隈の者ばかり。彼のように、日の当たる場所で仕事をしていそうな人間がやってくることなどなかった。むしろ、こんな場所に出入りしていると分かった時点で、この男の方が立場が危うくなりそうなほどである。
ヤバそうだったら、縄張りを変えないといけない。
ここまで築いたコネクションを捨てていくのはきついものがあるが、何より命には代えられないのだから。
「あんた、陸軍の軍人だな。貴族だし、階級も高そうだ。そんな奴が、どうして俺のところに?」
こんな仕事をしていれば、危ない目に遭うくらいのことは珍しくない。だから最低限体を鍛えてはいる。ただ、自分は十三歳として見ても小柄である自覚があったし(もとより栄養状態も良くないのだから、がっしりした体格に育つはずもないのだが)、武器を持ったところで本職の軍人に適うとは思っていない。万が一の時は、攻撃するより逃げた方がはるかに勝算があるだろう。
幸い、この近辺は自分の庭も同然だ。入り組んだ路地裏も地下道も全て把握している。そういったところに逃げ込めば、きっと追ってはこられまい。
「ふむ、なかなか場慣れしてらっしゃるようだ。私に不用意に近づかないし、ボロも出さない」
ふむ、と美貌の青年は笑って言う。
「先に名乗るべきでしたね。仰る通り、私は陸軍の所属です。一応は、ですが」
「一応?」
「第三皇子特設部隊、“ミカエル”の隊長をしているので、普通の陸軍とは命令系統が違うのです。ルーイ・クライマー、階級は大佐です。貴方が思っている通り貴族、階級は伯爵ですね。とはいえ、元は私も平民の出なので、騎士侯からステップアップした形なんですけど」
そんなことまで喋っていいのか、とレネは困惑する。基本的にこの国は、生まれついた階級が全てということになっている。ただ、平民の出であっても貴族と同等の地位を得る方法がないわけではない。
例えば国に貢献するような大きな事業を成功させた者や、軍で大きな成果を上げた者などには騎士侯の地位が与えられる。これは男爵と同等の地位ではあるが、いわゆる一代貴族なので子孫に引き継ぐことはできない。だが、騎士侯になったあとでさらに大きな成果を上げると、そこから正式に爵位を貰うこともできると聞いたことがある。――そこまで国に認められる人間はそう多くはないのだが。
ましてや、伯爵という階級は男爵より二つも上だ。真っ当なやり方でそこまで上り詰めることができるとは思えないのだが。
――……コマイヌを見つけ出す手腕といい、腹の底を見せない物言いといい。金だけでのし上がった貴族様ではなさそうだ。
「そんなことまで話していいのか?」
警戒しつつ、レネは尋ねる。
「わかってるだろうが、俺らみたいなので貴族様が好きな人間はそうそういないぜ?むしろ、この国と上層階級の皆様方を恨んでる人間ばっかりだ。あんたみたいなのが、俺のような闇の人間と接触したってバレただけで、結構まずいことになると思うんだけどな?」
「ご心配は無用。私が此処にいるのは、第三皇子の命令ですので」
「なるほど、私用ではない、と」
「そういうことです。でもって、一つお伝えしておきましょう。……貴方はとある貴族の“方々”を、ものすごーく怒らせてしまったということに」
「……ほう?」
怒らせた。果たしてどの件だ、と思ったがいかんせん心当たりが多すぎる。なんせ、自分が人様に売るような情報は、腐った貴族どもにとっては不利益になるようなものばかり。
ついでに言うなら、人を男娼として買ったくせに、一度抱いたらやたら執着してくる面倒くさいやつもいる。そういう奴は、レネが他の貴族と寝るだけで腹立たしいらしい。薄汚い男娼を買ったという時点でだいぶ恥を晒しているのだが、果たして奴らにそういう認識はあるのかないのか。ストーカーじみた連中に狙われたことも、一度や二度ではない。
「心当たりが多すぎてわからない」
素直に言うと、ルーイはからからと笑って言った。
「少し前に、とある伯爵家の警備兵たちとお仕事をしましたね?」
「警備兵……」
ああ、とレネは思い至った。自分の相手は貴族が多いが、金と情報があるなら貴族以外の相手に抱かれることもある。こいつが言っているのは、カラウ伯爵の件だろう。伯爵ではなく、そこでいい思いをさせて貰っている傭兵たちと寝て金と情報を貰ったのだった。
カラウ伯爵は香辛料を売る企業を経営しているのだが、そこで香辛料とは名ばかりの“やばいハッパ”もこっそり売りさばいているらしい。そして、密売には彼よりさらに上の階級の方々が関わっているという話も聞いた。その方々の名前も密売ルートもやり方も、詳しいことをまるっと教えて貰ったのだ。
そしてそのネタを、捜査に煮詰まっていた警察関係者にこっそり売ったのである。警察の中にもレネを抱いたり闇の情報屋から情報を買う男達が多数いる、というのはこの国も相当終わっているとは思うが。
「貴方のおかげで、麻薬の密売ルートが一つまるっと潰れましてね。それで、身分の高い一部の方々がものすごーく、それはもうものすごーく怒ってるんです。一体誰が裏切って情報を売ったのか、とね。……カラウ伯爵は自分のところから情報が漏れたのではとびびってますし、その傭兵たちはさらに恐れおののいていることでしょう。傭兵たちが口を割ったら、貴方までたどり着くのは時間の問題でしょうねえ」
「つまり?」
「このままだと貴方は殺されます。確実に」
どこか楽し気にルーイは言う。そのエメラルドの瞳を、レネはじっと見つめた。
こいつは分かっている。レネが何のためにこの仕事を続けてきたのかということを。一番大事にしているものが何であるのかということを。
「……それを親切に教えるためだけに来た、というわけではないだろ?」
レネが睨みつけると、ルーイは“察しが良くて助かります”と肩をすくめた。
「単刀直入に言いましょう。レネさん、貴方……私に雇われる気はありませんか?我が部隊、ミカエルの諜報員として」
「は!?」
あまりにも斜め上の提案。レネは目を見開く他なかったのである。
以前貴族がレネのことを“掃き溜めに鶴”なんて言ったが、今目の前の男こそその言葉に相応しいのではなかろうか。
この居酒屋にやってくるのは、安い酒で己を誤魔化したい、労働者階級の中でもかなり貧しい連中だ。もしくは、レネのように闇の界隈で仕事をしている人間のみ。目の前の美しい青年は、誰がどう見ても貴族だ。大体、軍服を着ている時点でどんな仕事をしているかなど明白である。
そのせいか、居酒屋にいる他の連中も、ちらちらと彼の方を見てそわそわしているではないか。場違いな人間がこんなところにいる。しかも政府の人間。何か問題でも起きているのかと心配になるのは仕方のないことだろう。
ただ、この酒屋の何かが摘発されるなんて話なら、彼が一人だけで来るとは思えない。
ということは個人的な用事、ということなのだろうか。
――かなり若い。見たところ年は……十八くらい、か?多分二十歳には行ってないな。
痩身だが上背があり、されど顔立ちにはまだ幼さが残っている。光の加減ではピンクにも見えるような、ふわふわとした軽い茶髪が吹き込んでくる風に揺れている。肌は抜けるように白い。そして、訓練された足取り、身のこなし。その軍服は、コスプレではないということだろう。
ちなみに我が国では、軍服のデザインで相手の所属を大体察することができる。
彼は見たところ、陸軍の所属だ。紫がかった紺色の軍服は陸軍の特徴である。ただ階級はわからない。外を出歩く時、腕章や肩章を外す者は珍しくないと知っているからだ。
「……ん?」
レネが答えないところを見て、彼は首を傾げた。
「おかしいな。合言葉はあっているはずなんですが」
「合言葉?」
「ええ。コマイヌさんに伺ったんです。貴方のお知り合いですよね?」
「…………」
コマイヌ、というあだ名で呼ばれている男は確かに知り合いの仲介屋だ。レネが適任だと思った相手を合言葉を通じて流してくるのが彼である。彼の名前が出たということは、彼が信頼できると思った客か。もしくは、厄介な相手をレネに押し付けてきたのか、果たしてどっちだろう。
取引相手の一人ではあるが、あまり信用しているわけでもない。というより、レネ自身自分以外の誰かを本気で信じたことなど一度もない。世の中、利用する者とされる者しかいないのだから。
「……誰のことだ、それ。知らないんだが?」
レネはいつものようにひらひらと手を振る。美貌の青年はそんなレネの右手に触れる。そしてぼそりと、綺麗な手ですね、と言った。思わずレネは視線を逸らしてしまう。
男にも女にも恋愛感情など抱いたことはない。が、それでも美しい存在にそういう褒められ方をして、何も感じないわけではないのだ。
「ああ、すみませんね。少し弾切れで困っていたものですから、ついつい」
「俺は武器商人じゃないんだが?」
「そうですね。貴方みたいな子供が武器を売って歩いてたら世も末というものです。戦争でも始まるのかと疑ってしまいます」
「……そうかい」
合言葉はすべてあっている。コマイヌから聞いたというのは間違いないようだ。絶対面倒な案件だとわかっていたが、それでも引き受けないわけにはいかない。
政府の人間に眼をつけられたなら、機嫌を損ねた時点でどっちみち終わりなのだから。
「……裏に。雑談に付き合え、軍人さん」
今日ほど緊張する仕事はない。情報屋として名前が売れてきた自分だが、それでも今まで訪れる人間はみんな闇の界隈の者ばかり。彼のように、日の当たる場所で仕事をしていそうな人間がやってくることなどなかった。むしろ、こんな場所に出入りしていると分かった時点で、この男の方が立場が危うくなりそうなほどである。
ヤバそうだったら、縄張りを変えないといけない。
ここまで築いたコネクションを捨てていくのはきついものがあるが、何より命には代えられないのだから。
「あんた、陸軍の軍人だな。貴族だし、階級も高そうだ。そんな奴が、どうして俺のところに?」
こんな仕事をしていれば、危ない目に遭うくらいのことは珍しくない。だから最低限体を鍛えてはいる。ただ、自分は十三歳として見ても小柄である自覚があったし(もとより栄養状態も良くないのだから、がっしりした体格に育つはずもないのだが)、武器を持ったところで本職の軍人に適うとは思っていない。万が一の時は、攻撃するより逃げた方がはるかに勝算があるだろう。
幸い、この近辺は自分の庭も同然だ。入り組んだ路地裏も地下道も全て把握している。そういったところに逃げ込めば、きっと追ってはこられまい。
「ふむ、なかなか場慣れしてらっしゃるようだ。私に不用意に近づかないし、ボロも出さない」
ふむ、と美貌の青年は笑って言う。
「先に名乗るべきでしたね。仰る通り、私は陸軍の所属です。一応は、ですが」
「一応?」
「第三皇子特設部隊、“ミカエル”の隊長をしているので、普通の陸軍とは命令系統が違うのです。ルーイ・クライマー、階級は大佐です。貴方が思っている通り貴族、階級は伯爵ですね。とはいえ、元は私も平民の出なので、騎士侯からステップアップした形なんですけど」
そんなことまで喋っていいのか、とレネは困惑する。基本的にこの国は、生まれついた階級が全てということになっている。ただ、平民の出であっても貴族と同等の地位を得る方法がないわけではない。
例えば国に貢献するような大きな事業を成功させた者や、軍で大きな成果を上げた者などには騎士侯の地位が与えられる。これは男爵と同等の地位ではあるが、いわゆる一代貴族なので子孫に引き継ぐことはできない。だが、騎士侯になったあとでさらに大きな成果を上げると、そこから正式に爵位を貰うこともできると聞いたことがある。――そこまで国に認められる人間はそう多くはないのだが。
ましてや、伯爵という階級は男爵より二つも上だ。真っ当なやり方でそこまで上り詰めることができるとは思えないのだが。
――……コマイヌを見つけ出す手腕といい、腹の底を見せない物言いといい。金だけでのし上がった貴族様ではなさそうだ。
「そんなことまで話していいのか?」
警戒しつつ、レネは尋ねる。
「わかってるだろうが、俺らみたいなので貴族様が好きな人間はそうそういないぜ?むしろ、この国と上層階級の皆様方を恨んでる人間ばっかりだ。あんたみたいなのが、俺のような闇の人間と接触したってバレただけで、結構まずいことになると思うんだけどな?」
「ご心配は無用。私が此処にいるのは、第三皇子の命令ですので」
「なるほど、私用ではない、と」
「そういうことです。でもって、一つお伝えしておきましょう。……貴方はとある貴族の“方々”を、ものすごーく怒らせてしまったということに」
「……ほう?」
怒らせた。果たしてどの件だ、と思ったがいかんせん心当たりが多すぎる。なんせ、自分が人様に売るような情報は、腐った貴族どもにとっては不利益になるようなものばかり。
ついでに言うなら、人を男娼として買ったくせに、一度抱いたらやたら執着してくる面倒くさいやつもいる。そういう奴は、レネが他の貴族と寝るだけで腹立たしいらしい。薄汚い男娼を買ったという時点でだいぶ恥を晒しているのだが、果たして奴らにそういう認識はあるのかないのか。ストーカーじみた連中に狙われたことも、一度や二度ではない。
「心当たりが多すぎてわからない」
素直に言うと、ルーイはからからと笑って言った。
「少し前に、とある伯爵家の警備兵たちとお仕事をしましたね?」
「警備兵……」
ああ、とレネは思い至った。自分の相手は貴族が多いが、金と情報があるなら貴族以外の相手に抱かれることもある。こいつが言っているのは、カラウ伯爵の件だろう。伯爵ではなく、そこでいい思いをさせて貰っている傭兵たちと寝て金と情報を貰ったのだった。
カラウ伯爵は香辛料を売る企業を経営しているのだが、そこで香辛料とは名ばかりの“やばいハッパ”もこっそり売りさばいているらしい。そして、密売には彼よりさらに上の階級の方々が関わっているという話も聞いた。その方々の名前も密売ルートもやり方も、詳しいことをまるっと教えて貰ったのだ。
そしてそのネタを、捜査に煮詰まっていた警察関係者にこっそり売ったのである。警察の中にもレネを抱いたり闇の情報屋から情報を買う男達が多数いる、というのはこの国も相当終わっているとは思うが。
「貴方のおかげで、麻薬の密売ルートが一つまるっと潰れましてね。それで、身分の高い一部の方々がものすごーく、それはもうものすごーく怒ってるんです。一体誰が裏切って情報を売ったのか、とね。……カラウ伯爵は自分のところから情報が漏れたのではとびびってますし、その傭兵たちはさらに恐れおののいていることでしょう。傭兵たちが口を割ったら、貴方までたどり着くのは時間の問題でしょうねえ」
「つまり?」
「このままだと貴方は殺されます。確実に」
どこか楽し気にルーイは言う。そのエメラルドの瞳を、レネはじっと見つめた。
こいつは分かっている。レネが何のためにこの仕事を続けてきたのかということを。一番大事にしているものが何であるのかということを。
「……それを親切に教えるためだけに来た、というわけではないだろ?」
レネが睨みつけると、ルーイは“察しが良くて助かります”と肩をすくめた。
「単刀直入に言いましょう。レネさん、貴方……私に雇われる気はありませんか?我が部隊、ミカエルの諜報員として」
「は!?」
あまりにも斜め上の提案。レネは目を見開く他なかったのである。
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