3 / 34
<第三話>
しおりを挟む
魔王という才能を持つ人間は、普通の人間の中から一定の確率で生まれてくるとされている。遺伝ではない。事実、トリアスの両親はどちらも一般的なジョブの才能の持ち主だった。黒魔導士の才能を持つ父と、盗賊の才能を持っていた母。魔王の力は遺伝しない。魔王の子が魔王の力を持つとも限らない。だからこそ――多くの人間たちは、魔王の力を持つ人間を一種の障害者か、ハズレくじのように扱うことが多いとされている。
そのジョブの力そのものはけしてハンデとなるものではないはずだった。それどころか、見目麗しく誰とでも子を成せる体質の魔王は、ある種の人間たちには絶大な人気を誇る。魔王だと知られなれば、クラスでも人気者になっていることも少なくない。魔法から剣技まで、幅広くこなすことのできる魔王の素質は、善人が扱えば十二分に社会に貢献できる代物であるはずだった。
だが。悲しいことに、魔王が魔王としての道を選んでしまうケースは、あまりにも多い。原因はわからない。環境か、あるいは本人が生まれつき精神面で大きな欠落を持っていたからなのか。大抵は犯罪を起こしたところで軽犯罪程度で終わるが、数年に一度は世界征服などという愚行に手を染め、選ばれし勇者に討伐されて生涯を終えることになるのである。
勇者に倒されず生き残っても、捕まれば待っているのは非常に不利な裁判だ。魔王の弁護をまともにやろうと考える人間はいない。誰も引き受けないから、結局やる気のない国選弁護士がついて検察の休憩通りの判決が待っていることになる。
魔王にとって、逮捕されることは殆ど死ぬことも同然であった。今まで世界征服を目論んだとされる魔王が、死刑か終身刑以外の判決を受けた前例はないのである。
例え――逮捕された魔王が、容疑の大半を否認していたとしても、だ。
――馬鹿だな、俺は。
留置場で。魔王、トリアス=マリーゴールドは一人ため息をついた。
――一時の感情で暴走してはいけない。父上と母上には、口が酸っぱくなるほど教えられてきたはずなのに。
魔王ジョブは、他のジョブとは本質から大きく異なっている。いわば、全てのジョブの才能を持っている唯一無二の存在と言えばいいだろうか。まあ体格は細身であることが多いため、剣士のような剣技を扱えてもパワー不足で倒せないモンスターが出る――なんてことはあり得るのだが。
同じ魔王ジョブの保有者でも差は出るが、そこは父親の遺伝があってのことかトリアスは魔法については特に優れた才能を持っていた。白魔法も黒魔法も、専門家以上の魔力と威力で扱うことが出来るという自負がある。魔法を扱えるジョブの人間は、職業でも選択の幅が広いとされている。魔力の感知能力は様々な場面で役に立つし、建築現場などでも補助魔法を使って資材運びを手伝ったり現場の人間たちを回復したりできるため非常に有用なのだ。まあ、そのせいか魔法使い系の才能を持つ人間は、若干自信過剰な者も少なくないらしいのだが。
魔王の才能を持つ人間であるかどうかは、生まれた直後に発覚することになる。今まで魔王の才能を持つ人間以外で、両性具有で生まれてくる子供などこの世界にはいなかったためだ。外見上と精神上は、はっきりとどちらかの性別の自覚を持っているにも関わらず、である。
――俺が魔王の力を持って生まれてきたことを、生まれた直後に両親は知っていた。にも関わらず、俺を殺すことなく、普通の子と同じように二人は育ててくれた……。
今は亡き両親の顔が、浮かんでは消えていく。彼らには感謝してもしきれない。魔王だとバレないように、魔導師系のジョブのふりをして生きていきなさい――それだけはしっかり教え込まれていたが、それだけだった。魔王であることを恐れ、悪魔の子だと嘆く大人の中には、子供がその素質を持つとわかった瞬間に殺してしまうことも少なくないという。本当に、自分には勿体無い、出来た両親だった。欲を言えばこんな妙に悪目立ちする顔ではなく、両親のどちらかによく似た普通の顔を持って生まれてかったけれど、不満などその程度である。
魔王の力を持ったことを、嘆いた時がなかったわけではない。しかしそれ以上に、この力を持つからこそ多くの人の役に立てるはずだと喜んだものである。残念ながら町の住人たちは――運悪くトリアスの本当のジョブが知れた瞬間、明らかに気味悪がって離れてはいったけれど。
――俺の魔王の力を知っても離れていかなかったのは。両親以外では二人だけ……だったな。
その片方。恋人のウンディーネの顔を思いだし、トリアスは唇を噛み締めた。優しく、上品で、美しく――それでいて誰よりも勇敢だった、彼女。生まれて初めての恋は、そのまま命に代えても守りたい愛へと変わっていった。そのままのトリアスでいい、そう言ってくれた彼女を。自分は何があっても守ろうとした――守はずだったのに。
本当に、どうしてこんなことになってしまったのだろう。
自分がもう少し冷静だったら、もう少し後先を考えることが出来たなら――こんな最悪の結果にはならなかっただろうか。
――否認したってどうせ死刑になるのはわかってる。でも、俺は……やってもいない罪を認めるわけにはいかないんだ……!
いくら、素直に認めれば僅かとはいえ減刑される可能性があるとわかっていても。情状酌量の余地なしとされ、死刑にされる可能性の方が高かったとしても。折れるわけにはいかないと、トリアスはそう考えていたのだ。だって。
『お前は何も悪くないだろ。……忘れんなよ。お前の味方は、ここにちゃんといるんだぜ』
それは。数少ない――自分を信じてくれた人を、裏切ることに他ならないのだから。
「おい、トリアス=マリーゴールド」
突然格子ごしに声をかけられ、トリアスははっとして顔を上げた。顰めっ面で、嫌悪感を隠そうともしない警官がこちらを睨んでいる。――魔王のジョブを、それだけで厭う人間は多い。特に、この世界でそれなりの信者の数を誇る“リリー教”信者は、魔王の力を持つ存在を“穢れた身体を持つ悪魔の子”だと信じているらしい。目の前の警官もその信者であることは、先のいくつかの言動で把握していた。
「貴様に面会が来ている」
「面会……?」
「弁護士だ、物好きな、な」
今の自分に面会できる人間は、親族か弁護士のみ。恋人でさえ、結婚していなければ会うことは許されていない。そして、今のトリアスは両親も恋人もいない天涯孤独の身であり、自分の弁護を引き受けたいなどという愚か者など現れるはずもない。ないのだが。
まさかそんな自分に、会いにくる弁護士がいようとは。確かにまだ、正式に国選弁護士に依頼がかかる期限は来ていないのだろうけども。
「……会います、その人に。なんて名前の方ですか?」
本音は話すのも嫌なのだろう警官は、嫌々といった様子で口を開いた。
「フレイア=ブロッサムだ。お前も名前くらい聞いたことはあるんじゃないか?」
ロータス連邦所属の、正義の反逆者――フレイ。知っているも何も、有名人ではないか。必ずしもそれは良い意味だけではないけれども。実際会ったことなどないが、トリアスも知っている。活字が好きだったトリアスは、幼少期から非常に本と新聞を読む子供だったのだ。
正義、とつくのに反逆者なんて彼が呼ばれるのには理由がある。フレイアは刑事事件――というか、自分が気に入った事件でないと依頼を受けないことで有名なのだ。金目当てで弁護士をやっている、わけではないのはわかる。莫大な報酬が手に入りそうな訴訟問題系の大半を蹴っているわけなのだから。彼が手を出すのは大きな刑事事件が多い。弁護士になってまだ数年のはずなのに、彼が関わった事件はマスコミに大きく取り上げられることが多いのだ。
何故なら。絶対有罪と言われるような事件を、次々ひっくり返しては被告の冤罪を晴らしていくのだから。
当然検察には嫌われているし、真実を暴くためなら突っ込まなくてもいい首も突っ込み、人が知られたくない秘密も容赦なく白日のもとに晒すので一部の政治家や権力者にも嫌われている。一般人の間でも、彼を正義の味方と呼ぶ人間と、偽善者と罵る人間で評価が真っ二つになっていたはずだ。
そんな彼が――自分の事件に首を突っ込んでくる、とは。確かに、久しぶりに出た“魔王の世界征服”事件である。彼からすると非常に魅力的なエサなのかもしれないが。
――まあ、いいさ。いくら彼が弁護してくれたって、結果は同じなんだから。
藁にも縋る想い、なわけではない。縋ったところで藁ではなんの救いにもならないことくらい、トリアスは嫌というほど知っているのだから。
それでも会うことを決めたのは。最期まで、自分の誇りを貫いて戦って死ぬため以外の何物でもないのである。
「よお、あんたがトリアスだな?」
そして、トリアスは面会の場で出会うことになるのである。
燃えるような赤い髪をした、非常に強烈な――一人の弁護士に。
そのジョブの力そのものはけしてハンデとなるものではないはずだった。それどころか、見目麗しく誰とでも子を成せる体質の魔王は、ある種の人間たちには絶大な人気を誇る。魔王だと知られなれば、クラスでも人気者になっていることも少なくない。魔法から剣技まで、幅広くこなすことのできる魔王の素質は、善人が扱えば十二分に社会に貢献できる代物であるはずだった。
だが。悲しいことに、魔王が魔王としての道を選んでしまうケースは、あまりにも多い。原因はわからない。環境か、あるいは本人が生まれつき精神面で大きな欠落を持っていたからなのか。大抵は犯罪を起こしたところで軽犯罪程度で終わるが、数年に一度は世界征服などという愚行に手を染め、選ばれし勇者に討伐されて生涯を終えることになるのである。
勇者に倒されず生き残っても、捕まれば待っているのは非常に不利な裁判だ。魔王の弁護をまともにやろうと考える人間はいない。誰も引き受けないから、結局やる気のない国選弁護士がついて検察の休憩通りの判決が待っていることになる。
魔王にとって、逮捕されることは殆ど死ぬことも同然であった。今まで世界征服を目論んだとされる魔王が、死刑か終身刑以外の判決を受けた前例はないのである。
例え――逮捕された魔王が、容疑の大半を否認していたとしても、だ。
――馬鹿だな、俺は。
留置場で。魔王、トリアス=マリーゴールドは一人ため息をついた。
――一時の感情で暴走してはいけない。父上と母上には、口が酸っぱくなるほど教えられてきたはずなのに。
魔王ジョブは、他のジョブとは本質から大きく異なっている。いわば、全てのジョブの才能を持っている唯一無二の存在と言えばいいだろうか。まあ体格は細身であることが多いため、剣士のような剣技を扱えてもパワー不足で倒せないモンスターが出る――なんてことはあり得るのだが。
同じ魔王ジョブの保有者でも差は出るが、そこは父親の遺伝があってのことかトリアスは魔法については特に優れた才能を持っていた。白魔法も黒魔法も、専門家以上の魔力と威力で扱うことが出来るという自負がある。魔法を扱えるジョブの人間は、職業でも選択の幅が広いとされている。魔力の感知能力は様々な場面で役に立つし、建築現場などでも補助魔法を使って資材運びを手伝ったり現場の人間たちを回復したりできるため非常に有用なのだ。まあ、そのせいか魔法使い系の才能を持つ人間は、若干自信過剰な者も少なくないらしいのだが。
魔王の才能を持つ人間であるかどうかは、生まれた直後に発覚することになる。今まで魔王の才能を持つ人間以外で、両性具有で生まれてくる子供などこの世界にはいなかったためだ。外見上と精神上は、はっきりとどちらかの性別の自覚を持っているにも関わらず、である。
――俺が魔王の力を持って生まれてきたことを、生まれた直後に両親は知っていた。にも関わらず、俺を殺すことなく、普通の子と同じように二人は育ててくれた……。
今は亡き両親の顔が、浮かんでは消えていく。彼らには感謝してもしきれない。魔王だとバレないように、魔導師系のジョブのふりをして生きていきなさい――それだけはしっかり教え込まれていたが、それだけだった。魔王であることを恐れ、悪魔の子だと嘆く大人の中には、子供がその素質を持つとわかった瞬間に殺してしまうことも少なくないという。本当に、自分には勿体無い、出来た両親だった。欲を言えばこんな妙に悪目立ちする顔ではなく、両親のどちらかによく似た普通の顔を持って生まれてかったけれど、不満などその程度である。
魔王の力を持ったことを、嘆いた時がなかったわけではない。しかしそれ以上に、この力を持つからこそ多くの人の役に立てるはずだと喜んだものである。残念ながら町の住人たちは――運悪くトリアスの本当のジョブが知れた瞬間、明らかに気味悪がって離れてはいったけれど。
――俺の魔王の力を知っても離れていかなかったのは。両親以外では二人だけ……だったな。
その片方。恋人のウンディーネの顔を思いだし、トリアスは唇を噛み締めた。優しく、上品で、美しく――それでいて誰よりも勇敢だった、彼女。生まれて初めての恋は、そのまま命に代えても守りたい愛へと変わっていった。そのままのトリアスでいい、そう言ってくれた彼女を。自分は何があっても守ろうとした――守はずだったのに。
本当に、どうしてこんなことになってしまったのだろう。
自分がもう少し冷静だったら、もう少し後先を考えることが出来たなら――こんな最悪の結果にはならなかっただろうか。
――否認したってどうせ死刑になるのはわかってる。でも、俺は……やってもいない罪を認めるわけにはいかないんだ……!
いくら、素直に認めれば僅かとはいえ減刑される可能性があるとわかっていても。情状酌量の余地なしとされ、死刑にされる可能性の方が高かったとしても。折れるわけにはいかないと、トリアスはそう考えていたのだ。だって。
『お前は何も悪くないだろ。……忘れんなよ。お前の味方は、ここにちゃんといるんだぜ』
それは。数少ない――自分を信じてくれた人を、裏切ることに他ならないのだから。
「おい、トリアス=マリーゴールド」
突然格子ごしに声をかけられ、トリアスははっとして顔を上げた。顰めっ面で、嫌悪感を隠そうともしない警官がこちらを睨んでいる。――魔王のジョブを、それだけで厭う人間は多い。特に、この世界でそれなりの信者の数を誇る“リリー教”信者は、魔王の力を持つ存在を“穢れた身体を持つ悪魔の子”だと信じているらしい。目の前の警官もその信者であることは、先のいくつかの言動で把握していた。
「貴様に面会が来ている」
「面会……?」
「弁護士だ、物好きな、な」
今の自分に面会できる人間は、親族か弁護士のみ。恋人でさえ、結婚していなければ会うことは許されていない。そして、今のトリアスは両親も恋人もいない天涯孤独の身であり、自分の弁護を引き受けたいなどという愚か者など現れるはずもない。ないのだが。
まさかそんな自分に、会いにくる弁護士がいようとは。確かにまだ、正式に国選弁護士に依頼がかかる期限は来ていないのだろうけども。
「……会います、その人に。なんて名前の方ですか?」
本音は話すのも嫌なのだろう警官は、嫌々といった様子で口を開いた。
「フレイア=ブロッサムだ。お前も名前くらい聞いたことはあるんじゃないか?」
ロータス連邦所属の、正義の反逆者――フレイ。知っているも何も、有名人ではないか。必ずしもそれは良い意味だけではないけれども。実際会ったことなどないが、トリアスも知っている。活字が好きだったトリアスは、幼少期から非常に本と新聞を読む子供だったのだ。
正義、とつくのに反逆者なんて彼が呼ばれるのには理由がある。フレイアは刑事事件――というか、自分が気に入った事件でないと依頼を受けないことで有名なのだ。金目当てで弁護士をやっている、わけではないのはわかる。莫大な報酬が手に入りそうな訴訟問題系の大半を蹴っているわけなのだから。彼が手を出すのは大きな刑事事件が多い。弁護士になってまだ数年のはずなのに、彼が関わった事件はマスコミに大きく取り上げられることが多いのだ。
何故なら。絶対有罪と言われるような事件を、次々ひっくり返しては被告の冤罪を晴らしていくのだから。
当然検察には嫌われているし、真実を暴くためなら突っ込まなくてもいい首も突っ込み、人が知られたくない秘密も容赦なく白日のもとに晒すので一部の政治家や権力者にも嫌われている。一般人の間でも、彼を正義の味方と呼ぶ人間と、偽善者と罵る人間で評価が真っ二つになっていたはずだ。
そんな彼が――自分の事件に首を突っ込んでくる、とは。確かに、久しぶりに出た“魔王の世界征服”事件である。彼からすると非常に魅力的なエサなのかもしれないが。
――まあ、いいさ。いくら彼が弁護してくれたって、結果は同じなんだから。
藁にも縋る想い、なわけではない。縋ったところで藁ではなんの救いにもならないことくらい、トリアスは嫌というほど知っているのだから。
それでも会うことを決めたのは。最期まで、自分の誇りを貫いて戦って死ぬため以外の何物でもないのである。
「よお、あんたがトリアスだな?」
そして、トリアスは面会の場で出会うことになるのである。
燃えるような赤い髪をした、非常に強烈な――一人の弁護士に。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ギフト争奪戦に乗り遅れたら、ラストワン賞で最強スキルを手に入れた
みももも
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたイツキは異空間でギフトの争奪戦に巻き込まれてしまう。
争奪戦に積極的に参加できなかったイツキは最後に残された余り物の最弱ギフトを選ぶことになってしまうが、イツキがギフトを手にしたその瞬間、イツキ一人が残された異空間に謎のファンファーレが鳴り響く。
イツキが手にしたのは誰にも選ばれることのなかった最弱ギフト。
そしてそれと、もう一つ……。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる