虚構の国のアリス達

はじめアキラ

文字の大きさ
上 下
30 / 31

<第三十話・消えない傷跡>

しおりを挟む
直樹は2回目の射精を終えると
ユウヤにそろそろ帰るように言われ
直樹は身支度を整えて帰宅した。

その日の夜にユウヤから
「今日はありがとう。また機会があったら一緒に3Pしよう!」というLINEが入ってきて、ユウヤに対してなかなかにしてやべぇ奴だなという印象をより一層深くした。

翌日の木曜日、直樹はいつも通り学校に登校した。双子は別のクラスだが兎に角、目立つ存在なので、登校してるかしてないかぐらいは分かる。

ユウヤもユウコも登校していた。ユウコはレイプされた翌日だったからショックで休む?かなと思っていたが、何も変わらずに登校していて直樹は少し戸惑った。

休み時間で偶然、ユウコと廊下ですれ違う時、

昨日のユウコの肌の温もりや胸を揉んだ感触、太ももの肌触りや陰部の陰毛、膣への挿入。泣き叫ぶ声、顔射、2回目の中出し……

それらのユウコのエロい裸体のすべての情景が一瞬でフラッシュバックし直樹の下半身をピクつかせる。

「3組の双子妹の美少女はいつ見ても
目の保養になるねぇ~俺もあんな妹欲しい!」

と直樹と一緒に歩いていた友達が
そう口走る。直樹は思わず

『俺、昨日、レイプして中出ししてやったぜ』

と自慢したくなるのをグッと我慢した。

その日の夕方から直樹はバイトでユウコも同じシフトだった。ユウコはアルバイトにもきとんと出勤していた。

俺とのレイプ覚えてないの?というぐらいいつもと変わらなく居酒屋の仕事をこなしていくユウコ。

そんなユウコからバイト終了後、

「直樹さん、今日も一緒に帰りませんか?」

と声をかけられ、直樹の方がビックリしてしまうほどだった。

「お、おぅ。」

とおっかなびっくり了承すると
身支度を整えてバイト先を後にして
2人で駅の方まで並んで歩いた。

直樹は気まずさの絶頂にいた。何を話していいのか分からなかった。

直樹は昨日、必死で抵抗していたユウコを強引に乱暴に犯したのだ。

嫌われていても、恨まれていても仕方ない、許されなくても仕方ないし、

そもそもそんなことを気にするぐらいなら、初めから女をレイプしようなどとは思わないだろう。

直樹はそんなことを思いつつ
ユウコに向かって

「昨日はどうも。
   今日は何?俺をこのまま
     警察にでも突き出すつもり?」

と無神経にユウコに聞いた。ユウコは少し躊躇いつつも

「あのすみません。お願いがあるんですけど、今日はレイプじゃなくって、普通に私とセックスしてくれませんか?」

「なんでそーなるの?!」

とユウコの突拍子もないお願いに
間髪入れずにツッコミを入れてしまう
直樹であった。

え?セックス?
この後?してもいいの?
兄にユウヤに確認する?
何かの罠?

などと色々なことが浮かぶが
直樹はそれらを考えるのをやめて

目の前の美少女を再び昨日のエロい描写に
すげ替える想像をしてしまった。

「させてくれるの?していいのか?って、今度も俺は途中で止められねーぞ。いいのか?」

「はい。いいです。お、お願いします。あそこの公園のトイレでどうですか?」

とユウコが指し示した公園に向かい、
直樹とユウコは障害者用の広めのトイレに2人で入った。

通学カバンを壁のフックにかけて
直樹はユウコを引き寄せて、ユウコにキスをした。

昨日のレイプではキスをしなかった。
ユウコは終始泣き叫んでいたし、ユウヤはそんな声を聞きたいと言っていたしで、全体的になんとなくキスする雰囲気ではなかった。

でも今日は違うと直樹は思った。
ユウコから誘ってきたのだ。
直樹は昨日は出来なかったキスをしようと思っていた。

何度も何度もキスをした。
何度目かのキスで直樹は
舌をユウコの口の中に入れた。

ユウコも舌を出してきて
2人の舌は絡まった。

はぁはぁ。
はぁはぁ。

お互いの息遣いがあがり、
直樹はすでに勃起していた。
ズボンがきつかった。
早くユウコの中に入れたくなった。

2人で抱き合って立ったまま
舌を絡ませながらキスをして

直樹は抱きついた後ろの手でユウコの尻をなで
パンツに手を入れて後ろからユウコの陰部をまさぐってから
指先で膣の入り口をそっとなでた。

ユウコの膣入り口は湿り気を帯びていた。
ユウコも興奮してたのかすでに濡れていた。

あぁ。もう入れたい。
ぶち込みたいと思い
ユウコと絡み合っていた舌と唇を離す。
よだれで糸をひきながらユウコが囁いた。

「フェラ…を調べました。
  直樹さんの……しゃぶらせて下さい…」

と言うとユウコは直樹のズボンを脱がそうと
ズボンのベルトをぎこちなく外そうとするのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

家出したとある辺境夫人の話

あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』 これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。 ※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。 ※他サイトでも掲載します。

婚約破棄の甘さ〜一晩の過ちを見逃さない王子様〜

岡暁舟
恋愛
それはちょっとした遊びでした

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

愛すべきマリア

志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。 学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。 家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。 早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。 頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。 その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。 体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。 しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。 他サイトでも掲載しています。 表紙は写真ACより転載しました。

一番悪いのは誰

jun
恋愛
結婚式翌日から屋敷に帰れなかったファビオ。 ようやく帰れたのは三か月後。 愛する妻のローラにやっと会えると早る気持ちを抑えて家路を急いだ。 出迎えないローラを探そうとすると、執事が言った、 「ローラ様は先日亡くなられました」と。 何故ローラは死んだのは、帰れなかったファビオのせいなのか、それとも・・・

だってお義姉様が

砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。 ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると…… 他サイトでも掲載中。

無敵のイエスマン

春海
青春
主人公の赤崎智也は、イエスマンを貫いて人間関係を完璧に築き上げ、他生徒の誰からも敵視されることなく高校生活を送っていた。敵がいない、敵無し、つまり無敵のイエスマンだ。赤崎は小学生の頃に、いじめられていた初恋の女の子をかばったことで、代わりに自分がいじめられ、二度とあんな目に遭いたくないと思い、無敵のイエスマンという人格を作り上げた。しかし、赤崎は自分がかばった女の子と再会し、彼女は赤崎の人格を変えようとする。そして、赤崎と彼女の勝負が始まる。赤崎が無敵のイエスマンを続けられるか、彼女が無敵のイエスマンである赤崎を変えられるか。これは、無敵のイエスマンの悲哀と恋と救いの物語。

【完結80万pt感謝】不貞をしても婚約破棄されたくない美男子たちはどうするべきなのか?

宇水涼麻
恋愛
高位貴族令息である三人の美男子たちは学園内で一人の男爵令嬢に侍っている。 そんな彼らが卒業式の前日に家に戻ると父親から衝撃的な話をされた。 婚約者から婚約を破棄され、第一後継者から降ろされるというのだ。 彼らは慌てて学園へ戻り、学生寮の食堂内で各々の婚約者を探す。 婚約者を前に彼らはどうするのだろうか? 短編になる予定です。 たくさんのご感想をいただきましてありがとうございます! 【ネタバレ】マークをつけ忘れているものがあります。 ご感想をお読みになる時にはお気をつけください。すみません。

処理中です...