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胎動
始まり
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東京 7月24日 22時
音が響く。鼓膜を揺らす。音を聴いている主は40代ぐらいの男性であった。「はぁっ……、はぁっ……」男は息があがっている。まるで怪物でもみたのかのように、顔がひきつっている。男性は横に落ちている鞄を手に取り、逃げるようにその場を後にした。
東京 警視庁 7月25日 6時30分
梅雨が明け、その日は7月最高気温を記録した。警視庁館内では最近付近で発生している痴漢事件の話題で持ちきりだった。「この季節になるとなぁ。こういうの増えるから、嫌な季節だよなぁ。」「ですねぇ。女性の敵ですよ。」そんな館内に一人の男性が相談をしにきたらしい。一人の男性警官が対応した。「どうしました?」「あの…こんなこと言いにくくて…自分でも信じられないんですが…」男が話を勿体ぶるため男性警官がいらっとしてきいた。「あの、どうしたんですか?」すると、男が重い口を開いた。「昨日の夜、家に帰る道で見てしまったんです…。化け物を…。」男性警官はまじめに聞いていたのを後悔してしまった。ためるからもっと大事な話かと思ったのに と。そして男性警官がいった「あのねぇ。警視庁はオカルト専門家じゃないのよ。こういう相談は別のとこにしてもらえませんかねぇ。」そうすると、男が憤慨した。「ふざけるな!もういい!」そう言い残すと男は警視庁を後にした。その日の昼に男性警官はふと朝の男性を思い出した。「あそこまで必死になるとは…何かほんとにあったのか?」そして男性はふとある一人の女性を思い出した。あいつならもしかしたら?男性警官は昼を食べ終わったあとにとある占い店を訪れた。
続く
音が響く。鼓膜を揺らす。音を聴いている主は40代ぐらいの男性であった。「はぁっ……、はぁっ……」男は息があがっている。まるで怪物でもみたのかのように、顔がひきつっている。男性は横に落ちている鞄を手に取り、逃げるようにその場を後にした。
東京 警視庁 7月25日 6時30分
梅雨が明け、その日は7月最高気温を記録した。警視庁館内では最近付近で発生している痴漢事件の話題で持ちきりだった。「この季節になるとなぁ。こういうの増えるから、嫌な季節だよなぁ。」「ですねぇ。女性の敵ですよ。」そんな館内に一人の男性が相談をしにきたらしい。一人の男性警官が対応した。「どうしました?」「あの…こんなこと言いにくくて…自分でも信じられないんですが…」男が話を勿体ぶるため男性警官がいらっとしてきいた。「あの、どうしたんですか?」すると、男が重い口を開いた。「昨日の夜、家に帰る道で見てしまったんです…。化け物を…。」男性警官はまじめに聞いていたのを後悔してしまった。ためるからもっと大事な話かと思ったのに と。そして男性警官がいった「あのねぇ。警視庁はオカルト専門家じゃないのよ。こういう相談は別のとこにしてもらえませんかねぇ。」そうすると、男が憤慨した。「ふざけるな!もういい!」そう言い残すと男は警視庁を後にした。その日の昼に男性警官はふと朝の男性を思い出した。「あそこまで必死になるとは…何かほんとにあったのか?」そして男性はふとある一人の女性を思い出した。あいつならもしかしたら?男性警官は昼を食べ終わったあとにとある占い店を訪れた。
続く
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