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6話:初めて迎える朝※R18(お相手:ベート)
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ベートが目を開くと、朝日に輝く黒髪が視界いっぱいに広がり、笑みが綻んだ。ヴィンスと出会えた事も、彼が自分の傍に居てくれる事も夢ではない。それが嬉しく、小さく笑い声を上げながら腕の中のヴィンスを抱き寄せるとゴリ、と細い腰骨の辺りに熱を持った己の欲が当たった。
「あ……」
傍に居てくれる彼を傷つけない為に、自分自身の獣性に負けない。そう強くベートは決意したのだが、衣服越しに固い腰骨が欲の先端に当たる感触は、耽溺してしまいそうな程に気持ちが良く、勝手に腰が揺れ動く。
「は、ぁ……」
ヴィンスの眠りを妨げないように、最初は躊躇いがちに僅かばかりに動かしていたが、雄に血が集まる度に、腰の動きは腰骨に先端を押し付けるようなものに変わってしまう。
「っ……ふ、ぅっ……」
声を押し殺そうとするが、乱れた息は歯の間から漏れ、艶やかな黒髪を濡らす。ビクリと陽根が揺れ、ベートの口から悦の混じった吐息が漏れると、呼応するように低く艶めいた声が漏れた。
「……ヴィンス……起きてる?」
恐る恐るベートが問いかけると、胴に回していた手の甲を軽く抓られた。細い肩は浅く上下し、段々と身体が熱くなっている。己の身体の変化に、ベートもまた気づいた事を察すると、背中越しに行儀の良くない舌打ちが聞こえた。
「……起きたなら、早く離れてさっさと処理しろ」
「え……」
残念そうなベートの声に、ヴィンスは上半身だけ振り返ると若草色の瞳を機嫌悪そうに歪めて睨みつけた。
「自分の欲の始末くらい、自分でつけろ」
「で、でも……ヴィンスの腰、気持ち良くて」
「そんな事、私が知るか」
「ええ……」
腰骨の辺りで脈動するベートの雄は、凶悪なまでに固く、熱を持っているというのに、顔は叱られた犬が人の形を取ったように、金色の瞳を大仰なまでに哀しそうに歪み、うるうると許しを請うように訴えている。
「そんな顔で訴えても無駄だ。さっさと離れろ」
このままだと、惰性で流されてしまいそうになる。己の甘さを切り離すべく、鍛えたベートの胸に手を置き、引き剥がそうと力を込めた。だが、自身の非力な腕力では抵抗にもならないようで、金色の瞳は悲しそうに潤んだまま、小さく声を上げた。
「……だめ?」
「だ、め、だ!!」
潤む目を振り払うべく、ヴィンスは大声を上げて断った。急な声に驚いたのか、ブワリとベートの銀色の髪が逆立ち、抱きしめている腕に力が込められる。
「っ……ん……」
不機嫌そうに睨みつけていたヴィンスの表情が、甘い声と共に目が細まった。官能的なまでに甘い声を出してしまった事に気づき、慌てて手で口をヴィンスは抑えるが一足遅く、ベートの耳は聞き取り熱っぽい眼差しで見つめている。
「ヴィンスも――気持ち良かったの?」
「っ……」
その問いかけに違う、とはっきり言ってしまえば良い。そうすればベートは己を抱く腕を解き、この朝の出来事は無かった事にしてしまえるだろう。だが甘い声を上げて肌を紅色に染まらせているこの状況で『違う』と異なったところで、説得力が何もない。性に対しては、淡白であったはずなのに。認めたくはないが、ベートに触れられると自分の身体はまるで色に溺れてしまったかのように、どこまでも貪欲になってしまう。
それを彼の所為にする気はない。己の非を相手に押し付けるのは、ヴィンスが最も忌むべきものだ。だからこそ、ベートへの答えは、慎重に返さなければ。
「……」
ベートの問いかけにヴィンスは押し黙り暫く考え込んでいると、腰の辺りを擦り付けるように雄根が律動を開始した。
「こ、の……っ!!」
そのまま流されそうになる身体を理性で制し、声を上げて目を吊り上げるが、ベートの目は縋るようにこちらをひたと見つめて離れない金色の瞳に、思考がまとまらなくなってくる。
「ねえ、昨日みたいな酷い事はしないから。ヴィンスに俺、気持ち良い事してあげたい……ヴィンスと、気持ちよくなりたい」
「っ……」
他者から欲を向けられることは、不快でならないというのに。この男に求められると、どうしてこんなにも身体が昂ってしまうのだ。欲を向けられるのはルナールの時よりも余程に直情的だというのに、拒否感を抱かないのは、彼と一体何が違うと言うのだ。愛おしいと言わんばかりに何度も項に口づけを繰り返されると、ヴィンスの後孔から再び蜜がじんわりと込み上がり、息苦しさに何度も胸が上下する。
「あっ……ぁ」
身体の熱が涙になりニガヨモギ色の瞳から溢れると、ベートの熱く濡れた舌が拭い取った。楽になりたい。この熱から解放されたい。本能の訴えに息が乱れ嬌声が零れそうになるのを抑え、手で口を抑えて指を噛むとベートの左手がヴィンスの抵抗を引き剥がし、形の良い指が口の中にねじ込まれた。
「ヴィンスの手、綺麗だから。傷つけるなら俺にして」
「ひゃ、ぁっ……」
口の中で指がかき回され、クチクチと粘性のある液体が絡む音が脳に響く。腰骨に当たる熱は一層執拗な動きに変じ、ヴィンスの雄もまた徐々に熱と力を持ち始めた。
「っ、く……」
「っ、ぁっ……ヴィ、ンス……!?」
このままベートに食われるのは、プライドが許さない。小さく身を捩らせ、いきり立つベートの雄を太ももで挟み力を込めて締め付けた。ピクピクと脈動する雄の熱と硬さにゾクリとした震えを覚え、その振動が一層二人に快楽を刻みつけた。
「あ……ヴィ、ンス……それ、良い……気持ち、良い……っ……」
「は、ぁっ……ぁっ……!!」
躊躇う事を止めた肉を打つベートの腰が激しくなり、パチパチと肉と肉がぶつかる音が小さな山小屋の中に響き、その音さえも悦楽を生む元となり、頭を白一色に染め上げる。二人とも言葉を忘れ、ただ二匹の獣が絶頂まで追い立てる動きを受け止めたベッドが、ギシギシと悲鳴を上げるだけだった。
「あ――」
小さな声と共に、ベートはヴィンスの太ももの間に精を吐き出した。それに続いてくぐもった声を上げてヴィンスもまた精を放つと、ベートの胸に背中を預けた。
「は……ぁ……」
ヴィンスは自分の舌をふにふにと挟んでいるベートの指を口内から引き抜くと、ゆっくりと起き上がった。ふらつく柳のような身体を支えるべく、ベートもまた起き上がり支え代わりに胸を貸すと、ピシリと額を指で弾かれた。
「一つ覚えておけ。お前の性処理に私が付き合ったんじゃない。私の性処理にお前が付き合わされたんだ」
「それ、大事な事なのか?」
「私にとっては重要だ。他人の欲望のはけ口になど、誰がなるか」
「ヴィンス、俺と出会う前にも誰かとそういう事……したことあるのか?」
「されかけた時、殴り倒して逃げてやった」
「そっか……」
くるくると喉を鳴らし、ベートはヴィンスの肩に顔を埋めた。目の端に見える銀色の髪を撫でると、もう一度ヴィンスは額を指で弾き、静かに視線を向けた。
「事は済んだ。さっさと離れろ」
「ええ……もうちょっと、こうしちゃだめ」
「暑苦しい。それに腹も減った」
「じゃあ朝飯の準備、するよ。ヴィンス、待ってて」
嬉しげにベッドから飛び降りると、ベートはキッチンへと向かって歩いた。
「あ……」
傍に居てくれる彼を傷つけない為に、自分自身の獣性に負けない。そう強くベートは決意したのだが、衣服越しに固い腰骨が欲の先端に当たる感触は、耽溺してしまいそうな程に気持ちが良く、勝手に腰が揺れ動く。
「は、ぁ……」
ヴィンスの眠りを妨げないように、最初は躊躇いがちに僅かばかりに動かしていたが、雄に血が集まる度に、腰の動きは腰骨に先端を押し付けるようなものに変わってしまう。
「っ……ふ、ぅっ……」
声を押し殺そうとするが、乱れた息は歯の間から漏れ、艶やかな黒髪を濡らす。ビクリと陽根が揺れ、ベートの口から悦の混じった吐息が漏れると、呼応するように低く艶めいた声が漏れた。
「……ヴィンス……起きてる?」
恐る恐るベートが問いかけると、胴に回していた手の甲を軽く抓られた。細い肩は浅く上下し、段々と身体が熱くなっている。己の身体の変化に、ベートもまた気づいた事を察すると、背中越しに行儀の良くない舌打ちが聞こえた。
「……起きたなら、早く離れてさっさと処理しろ」
「え……」
残念そうなベートの声に、ヴィンスは上半身だけ振り返ると若草色の瞳を機嫌悪そうに歪めて睨みつけた。
「自分の欲の始末くらい、自分でつけろ」
「で、でも……ヴィンスの腰、気持ち良くて」
「そんな事、私が知るか」
「ええ……」
腰骨の辺りで脈動するベートの雄は、凶悪なまでに固く、熱を持っているというのに、顔は叱られた犬が人の形を取ったように、金色の瞳を大仰なまでに哀しそうに歪み、うるうると許しを請うように訴えている。
「そんな顔で訴えても無駄だ。さっさと離れろ」
このままだと、惰性で流されてしまいそうになる。己の甘さを切り離すべく、鍛えたベートの胸に手を置き、引き剥がそうと力を込めた。だが、自身の非力な腕力では抵抗にもならないようで、金色の瞳は悲しそうに潤んだまま、小さく声を上げた。
「……だめ?」
「だ、め、だ!!」
潤む目を振り払うべく、ヴィンスは大声を上げて断った。急な声に驚いたのか、ブワリとベートの銀色の髪が逆立ち、抱きしめている腕に力が込められる。
「っ……ん……」
不機嫌そうに睨みつけていたヴィンスの表情が、甘い声と共に目が細まった。官能的なまでに甘い声を出してしまった事に気づき、慌てて手で口をヴィンスは抑えるが一足遅く、ベートの耳は聞き取り熱っぽい眼差しで見つめている。
「ヴィンスも――気持ち良かったの?」
「っ……」
その問いかけに違う、とはっきり言ってしまえば良い。そうすればベートは己を抱く腕を解き、この朝の出来事は無かった事にしてしまえるだろう。だが甘い声を上げて肌を紅色に染まらせているこの状況で『違う』と異なったところで、説得力が何もない。性に対しては、淡白であったはずなのに。認めたくはないが、ベートに触れられると自分の身体はまるで色に溺れてしまったかのように、どこまでも貪欲になってしまう。
それを彼の所為にする気はない。己の非を相手に押し付けるのは、ヴィンスが最も忌むべきものだ。だからこそ、ベートへの答えは、慎重に返さなければ。
「……」
ベートの問いかけにヴィンスは押し黙り暫く考え込んでいると、腰の辺りを擦り付けるように雄根が律動を開始した。
「こ、の……っ!!」
そのまま流されそうになる身体を理性で制し、声を上げて目を吊り上げるが、ベートの目は縋るようにこちらをひたと見つめて離れない金色の瞳に、思考がまとまらなくなってくる。
「ねえ、昨日みたいな酷い事はしないから。ヴィンスに俺、気持ち良い事してあげたい……ヴィンスと、気持ちよくなりたい」
「っ……」
他者から欲を向けられることは、不快でならないというのに。この男に求められると、どうしてこんなにも身体が昂ってしまうのだ。欲を向けられるのはルナールの時よりも余程に直情的だというのに、拒否感を抱かないのは、彼と一体何が違うと言うのだ。愛おしいと言わんばかりに何度も項に口づけを繰り返されると、ヴィンスの後孔から再び蜜がじんわりと込み上がり、息苦しさに何度も胸が上下する。
「あっ……ぁ」
身体の熱が涙になりニガヨモギ色の瞳から溢れると、ベートの熱く濡れた舌が拭い取った。楽になりたい。この熱から解放されたい。本能の訴えに息が乱れ嬌声が零れそうになるのを抑え、手で口を抑えて指を噛むとベートの左手がヴィンスの抵抗を引き剥がし、形の良い指が口の中にねじ込まれた。
「ヴィンスの手、綺麗だから。傷つけるなら俺にして」
「ひゃ、ぁっ……」
口の中で指がかき回され、クチクチと粘性のある液体が絡む音が脳に響く。腰骨に当たる熱は一層執拗な動きに変じ、ヴィンスの雄もまた徐々に熱と力を持ち始めた。
「っ、く……」
「っ、ぁっ……ヴィ、ンス……!?」
このままベートに食われるのは、プライドが許さない。小さく身を捩らせ、いきり立つベートの雄を太ももで挟み力を込めて締め付けた。ピクピクと脈動する雄の熱と硬さにゾクリとした震えを覚え、その振動が一層二人に快楽を刻みつけた。
「あ……ヴィ、ンス……それ、良い……気持ち、良い……っ……」
「は、ぁっ……ぁっ……!!」
躊躇う事を止めた肉を打つベートの腰が激しくなり、パチパチと肉と肉がぶつかる音が小さな山小屋の中に響き、その音さえも悦楽を生む元となり、頭を白一色に染め上げる。二人とも言葉を忘れ、ただ二匹の獣が絶頂まで追い立てる動きを受け止めたベッドが、ギシギシと悲鳴を上げるだけだった。
「あ――」
小さな声と共に、ベートはヴィンスの太ももの間に精を吐き出した。それに続いてくぐもった声を上げてヴィンスもまた精を放つと、ベートの胸に背中を預けた。
「は……ぁ……」
ヴィンスは自分の舌をふにふにと挟んでいるベートの指を口内から引き抜くと、ゆっくりと起き上がった。ふらつく柳のような身体を支えるべく、ベートもまた起き上がり支え代わりに胸を貸すと、ピシリと額を指で弾かれた。
「一つ覚えておけ。お前の性処理に私が付き合ったんじゃない。私の性処理にお前が付き合わされたんだ」
「それ、大事な事なのか?」
「私にとっては重要だ。他人の欲望のはけ口になど、誰がなるか」
「ヴィンス、俺と出会う前にも誰かとそういう事……したことあるのか?」
「されかけた時、殴り倒して逃げてやった」
「そっか……」
くるくると喉を鳴らし、ベートはヴィンスの肩に顔を埋めた。目の端に見える銀色の髪を撫でると、もう一度ヴィンスは額を指で弾き、静かに視線を向けた。
「事は済んだ。さっさと離れろ」
「ええ……もうちょっと、こうしちゃだめ」
「暑苦しい。それに腹も減った」
「じゃあ朝飯の準備、するよ。ヴィンス、待ってて」
嬉しげにベッドから飛び降りると、ベートはキッチンへと向かって歩いた。
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